明日の風に吹かれて

日々の感じることを感じるままを綴っていきます。 明日が佳き日になりますように。

映画「沈黙 サイレンス」

2017年01月31日 15時30分22秒 | つれづれ
映画「沈黙 サイレンス」


遠藤周作の原作「沈黙」をスコセッシ監督が映画化。

内容をそう簡単には言い表せないが...


江戸時代初期1630年代の九州
1614年家康により「禁教例」が出され、キリシタン弾圧が激しさを増してきた時代。

踏み絵を踏ませることでキリスト教の棄教を迫る奉行所

それでも棄教しない者は熱湯がけ、火あぶり、穴つりなどの拷問にも屈することなく殉教していく。

それを見つつも何も出来ないことに苛立ち、悩む若き宣教師ロドリゴ。

ロドリゴは、神に祈り、神に問い続けるが、神は沈黙を続ける。

勿論貧しい暮らし、底辺で暮らす名もない一般の信者自身もまた神に祈り、問い続けているのだろう。
でも神は沈黙を続ける。


そして最後には拷問され続ける元信者たちを救うため、ロドリゴは踏み絵を踏むことを決意する。


まさに踏み絵を踏もうとしたとき、「踏むがいい」という神の声が聞こえてくる。

「私はお前達に踏まれるために生まれてきた。」
「この世に生まれ、お前達の苦しみを分かつために十字架を背負ったのだ」
「私は沈黙していたわけではない。いつもお前の横にいて共に苦しんできた」との声が聞こえてくる。


ロドリゴは神が苦しい状況を変えてくれる存在ではなく、ご利益を与えてくれる存在でもなく、共に苦しんでくれる存在であったことを知る。



長崎奉行そして踏み絵を踏んで棄教したフェレイラ元司祭とロドリゴのやりとりはなかなか考えさせられた。

「日本の信者はキリスト教を理解していない」
「自分たちで独自に変容させて拝んでいるだけで、布教しようとしても無駄である」
「この国は沼地であり、根も腐り、根を張ること出来ない」
etc


アカデミー賞の前哨戦「ロサンゼルス映画批評家協会賞」で、長崎奉行役を演じたイッセー尾形が、助演男優で次点になった。





アメリカの自由の女神像

2017年01月30日 14時11分27秒 | つれづれ

アメリカの自由の女神像の台座にはユダヤ人の女流詩人Emma Lazarus(1849-1887)の詩が彫られている。



「私が受け入れるのは、疲れた人、貧困にあえぐ人、
自由を切望しながら身を寄せ合う民衆
他国の海岸で惨めに拒否されるたくさんの人々
彼らをどうぞ、わたしのもとへ。
嵐にもまれて身の置き所も無い彼らを、
わたしはここで,
黄金の扉の前で、
明かりを持って待ち続ける!」



座禅の会

2017年01月28日 18時22分26秒 | つれづれ

久しぶりの座禅の会
大徳寺大仙院


新年ということで、尾関宗園和尚による新春法話
よく分からないところも多かったが、まあ今この時、この場所を懸命になれってことか?


座禅、今日はなんだか自然と無念無想だったなぁ
というか、一瞬眠りに落ちそうで危なかった...


例によって足の痺れにはキツイものがあるが、気持ちが生まれ変わる時間だった。


そして今日は利休さんの月命日、
大徳寺には和服の女性が多かった。


「妻が亡くなりました 」 (S社)

2017年01月26日 17時11分55秒 | 役者
妻が亡くなりました


という設定での葬儀関連の撮影。
娘役の2人と一緒に泣いて、笑って、泣いて、笑って...





突然「喪主としての挨拶をして」と言われ、その場のアドリブで。
でも皆さんからは「ジーンときました」と。

リアルではない話なのに、お棺にお花を埋めていくシーンでは、不思議と悲しみが込み上げてくる。


もう二度戻ってくることのない今日という日。
一日一日、一人一人をほんと大事にしないといけないな、と思う。


オールアップでブーケを渡されて感激

で、この季節に紫陽花?と気になってお聞きすると、「輸入ものです」とのこと。
なるほど



映画「ブルーに生まれついて」

2017年01月25日 16時59分39秒 | つれづれ


1950年代 巨匠マイルス•デービスを人気を得た白人トランペッター チェット•ベイカー
その堕ちて、這い上がり、そして...


ベイカー役のイーサン•ホーク チェットを支えてきたジェーン役のカルメン•イジョコ 共に良かった

ホークの切ない歌声もいいし、「Over the rainbow」 「My funny valentine」の枯れたトランペットもいい

後半の後半、不安に押しつぶされそうになっていくホークの姿、目つきは圧巻だし、一眼見て全てを悟るジェーンの表情は、胸に迫る

これはベイカーというより、ジェーンの物語かも知れないな


(NYのバートランドって店は、ジャズライブの店として有名だか、やはりそれだけの店、ステージなんだ)