「二十歳の原点」by 高野悦子
先日京都の荒神橋を通ったら、角地の馴染みのジャズ喫茶「しあんくれーる」の建物がなくなり更地に。びっくりしたし寂しかった。
「しあんくれーる」と言えば何故か「二十歳の原点」を思い出し再読。
独りであること
未熟であること
これが私の二十歳の原点である
これで始まる高野悦子の日記。
希望に燃え関東から京都の大学に入学した彼女。その昭和45年、46年は大学紛争の真っ只中。機動隊が侵入し学園自治も吹っ飛ぶ環境。
日々聞こえてくるシュプレヒコールの声に知らず知らず自問し、自分を問い詰める、そしていつのまにかバリケードで座り込、そしてバイト先での淡い想いと未練...
「独りであると あらためて書くまでもなく、私は独りである」と自分の周りをぐるぐる回った彼女、最後に6月24日未明鉄道自殺。
甘い日記と言えば甘いものだ。でも当時皆似たような感覚は抱えていたんじゃないやないやろか?
何かの価値観が崩れていく中、逃げるのは簡単。逃げきれない者は自分や何かを傷つけながら新しいものを掴むしかなかったのでは...
先日京都の荒神橋を通ったら、角地の馴染みのジャズ喫茶「しあんくれーる」の建物がなくなり更地に。びっくりしたし寂しかった。
「しあんくれーる」と言えば何故か「二十歳の原点」を思い出し再読。
独りであること
未熟であること
これが私の二十歳の原点である
これで始まる高野悦子の日記。
希望に燃え関東から京都の大学に入学した彼女。その昭和45年、46年は大学紛争の真っ只中。機動隊が侵入し学園自治も吹っ飛ぶ環境。
日々聞こえてくるシュプレヒコールの声に知らず知らず自問し、自分を問い詰める、そしていつのまにかバリケードで座り込、そしてバイト先での淡い想いと未練...
「独りであると あらためて書くまでもなく、私は独りである」と自分の周りをぐるぐる回った彼女、最後に6月24日未明鉄道自殺。
甘い日記と言えば甘いものだ。でも当時皆似たような感覚は抱えていたんじゃないやないやろか?
何かの価値観が崩れていく中、逃げるのは簡単。逃げきれない者は自分や何かを傷つけながら新しいものを掴むしかなかったのでは...