明日の風に吹かれて

日々の感じることを感じるままを綴っていきます。 明日が佳き日になりますように。

福岡 今村教会 田園地帯のかくれキリシタン

2014年10月31日 18時02分37秒 | キリシタン
福岡 筑後 今村の教会

筑後平野の田んぼの中に悠然と二つの塔を持つロマネスク風の赤煉瓦造りの美しい今村教会が建つ。




ここは不思議な土地だ。
この地にも200数十年間、長崎等のキリシタンとも一切の連絡を取ることなく、完全に独立したかくれキリシタンの里を維持してきた。

通常かくれキリシタンの里は、人里離れた山奥や交通不便な島が考えられるが、ここはのどかな田園地帯。

ここで親から子へ、密かに永々とキリストの信仰が伝えられてきたわけだが、それがどうしてうまく継承出来たのかは、今でもよく分かっていないらしい。




明治6(1873)年のキリシタン禁教の廃止の頃には土蔵の中で集会等が行われていたようだが、やがて1881年には木造の教会が建設されたそうだ。


現在の今村教会は、1908年に計画され、ドイツや諸外国の寄付を受けて完成したのが1913年(大正2年)
今から101年前。






ステンドグラスも美しい。




設計、施工を手掛けたのが日本の教会建築に大きな足跡を残した鉄川与助



西洋建築を正規に学んではいないもののその建築物には圧倒的な重厚感、存在感を感じる。

ド•ロ神父とかに可愛いがられ、当人もそれらカトリックの神父さん方に多いになつきながらも最後までカトリックの洗礼は受けなかったようだ。


http://ja.m.wikipedia.org/wiki/鉄川与助

天龍寺 夢国師毎歳忌 お茶会

2014年10月30日 15時17分32秒 | お茶
嵐山 天龍寺でのお茶会

天龍寺開山夢国師毎歳忌で坐忘斎御家元の献茶式のお茶会に。 お師匠はんが出席出来ないのでその代理で。

まずは阪急嵐山から渡月橋を渡る。9時過ぎだけれども、もう観光客の方々がそれなりに。これから1ケ月後、紅葉の最盛期には大変な混雑だろうな。



天龍寺。




お献茶式の広間に。
もう既にたくさんの方々が待合。



お家元のお点前は遠くて仔細には分かりかねたけれども、とてもゆっくり、ゆったりしたリズムであることは十分に感じられた。


お献茶式を終え本席へ。
坐忘斎御家元が直々に本席のしつらえ、おもてなしを前説をしてくださった。

本来は天龍寺の改修が終わったおめでたい席であり、紅葉等の色鮮やかな季節だけれども敢えて茶席は侘びさせたとのこと。

その代わりにお菓子は「老松」特製で、紅葉を思わせる色合いでさらに金粉がまぶしてあった。

お軸とお花。
中置きの釜。釜は浄雪。




副席へ向かう廊下と床の楓。





本席、副席のお茶も終え、精進料理「篩月(しげつ)」さんの点心。
この赤腕の世界に黒腕を持ち込んだ利休はさすが!と痛感。
デザイナーであり、プロデューサー。





お腹一杯になり、ちょっと足を伸ばして嵐山も散策。もう何十年振り?

落柿舎の柿と竹林の小径。
秋の風が心地良く、なんだかすっかり解放される気分...




箏、十七弦、胡弓のコンサート

2014年10月29日 22時07分30秒 | つれづれ
箏、十七弦、胡弓のコンサート

知り合いに誘われてそんなコンサートに。

箏を初め日本の楽器ってまどろっこしい音の世界かと思っていたけれども全然違う。
緩やかでもあり、激しくもあり、まるで現代音楽の世界。不思議!

古来、弥生、奈良時代は和琴は6弦、奈良、平安時代には唐から伝わった13弦になってきたらしい。

そして17弦は宮城道雄が1921年に開発、発表したもので、合奏で用いられるように特に低音部が良く鳴るように拡張されている。

胡弓は、日本で唯一の弓奏弦楽器で、江戸時代初期に登場してきているらしい。


それにしても日本人はこんな独特の音階、音調を聞いていたのか?

聞き慣れた西欧音階とはまるで違う。



暁方ミセイ

2014年10月29日 14時45分33秒 | つれづれ
暁方ミセイが書いていた。

「今も別に売れっ子現代詩人なんかじゃないし、これから先もそういう者になることはないだろうけれど、後悔することを覚悟で会社を辞めて、それなりに痛い目に遭いながらも、あの時杞憂していたよりは幾分良い未来を生きている。

これでよかったのだけれども、それを選ぶために失ったものも結構ある。だから、今でもふと、予期していた未来、けれどもそうならなかった未来が、どこかで続いているような、そんな思いに囚われることがある。」


分かる、気がする