映画「スポットライト」 2016年04月27日 18時31分49秒 | つれづれ 映画「スポットライト」 米ボストンで起こったローマカトリック教会の神父達による児童性的虐待事件を追う新聞記者達の奮闘振りを淡々と。 事件の内容は周知のことで驚くまでもない。 で、事件を追う新聞記者を演じる役者達が、「この映画、ドキュメンタリー?」と思うほど、ごくごく自然で実に上手い。 なんであんな自然に手を顎に持っていけるんやろ? ラブロマンスもサスペンスもカーチェイスも何もない。ただただ事件を追いかける姿を淡々と。 その意味で印象に残った。 さすがアカデミーの作品賞と脚本賞。 スポットライト:我々は毎日手探りの中を生きている。光が射して初めてどこを歩いていたのかが分かる。 http://spotlight-scoop.com/
「若冲」by 澤田瞳子 2016年04月26日 11時24分32秒 | つれづれ 伊藤若冲が好きだ 江戸中期に活躍した近世日本画家の一人 「群鶏図」「動植物彩絵」「鹿苑寺大書院障壁画」などなど京都相国寺の美術館にも何度も通ったりした。 絵もさることながら、その生き方にも興味があった。 京都錦市場の老舗八百屋問屋の旦那でありながら40歳で早々に家督を譲り、絵一本で暮らした人。 でも、別に絵しか描けないアホだったわけではなく、隠居してからも町政に関わりを持ち、錦高倉市場の閉鎖の危機に際しては幕府と掛け合い解決もしている。 そんな若冲の今年は生誕300年ということでいろいろと話題にもなっているが、澤田瞳子の「若冲」を読んだ。 歴史上は若冲は生涯結婚していなかったはずだが、ここではお三輪という女性と結婚したことに。 しかもそのお三輪が新婚2年で首をくくったことにしている。 そして、若冲の絵に描き出される輝く命と滅びゆく命。その絵に潜む悲しみと孤独の原点。 それを、嫁いでたった二年で土蔵で首を吊ったお三輪への決して与えられぬ赦しを、それでも一生請い続けた若冲に求めている。 なかなか面白かった。 絵の中の花々は今を盛りと咲き誇り、鳥たちは今にも絵絹から抜け出しそうな命の輝きに満ちている。 しかし一方で、それはいずれ散る運命に花弁を震わせる花々、孤立無縁の境遇をひたすら噛み締める鳥たちを描いているとも言える。 澤田瞳子は、 若冲は、お三輪の死を一生負い続け、苦しみと哀しみだけを胸に絵に向い、生を厭い滅びゆく命ばかりを描き続けたのではないか、と言う。 生きることは死ぬことと同義であり、生の喜びを謳うことは、日に日に終焉に向かう命を呪うことと紙一重。 光に満ち、花咲き乱れるあの鳥獣の国は、決して贖えぬ罪を犯し、孤独に老い朽ちた若冲だからこそ書き得た哀しき幻の世界ではないか、と言う。 分かる気もする。
鹿児島から都心へ スウィングの旅 2016年04月25日 17時04分14秒 | サックス サックスを個人的に診てもらった。 なかなかスウィングしない。 最初は「あかん、沖縄でつまづいてる」だったが、そこはなんとか。 でも 「訛ってる、訛ってる」 「標準語違う!」 徐々に 「今のはまあ鹿児島やな~」 「おお~ 浜松」 「横浜!」 何回かに一回は「都心」「都庁下」に。 でも、まだまだ... スウィングの旅は遠くて遙か。
夏の舞台のキャスティング発表 2016年04月24日 20時42分32秒 | 役者 キャスティング 夏の舞台のキャスティング発表 皆さんからは「予想通り」「そうやと思った!」とのことだが、そうなんかなぁ? 自分では違ったんだが.,. 今までにはないパターンなので手探りの不安と楽しみと半々。 演出からは全体に •間と空気感 •生きた人物を表現しろ •そのためにも台本を読み込め •人物の人生のバックボーン、気持ちをよく考えろ と。 さあ、長丁場が始まる。 気合いを入れていく!