明日の風に吹かれて

日々の感じることを感じるままを綴っていきます。 明日が佳き日になりますように。

木屋町二条下がる  「やました」

2015年08月30日 20時57分18秒 | つれづれ
お盆の時期は舞台もあってバタバタ.
ようやく今頃になって京都のお墓詣り.

蒸し暑さは残るものの日差しの強さも和らいできた.

久しぶりに手を合わせ、日頃想うことをぶつくさ.




夕方になり、木屋町二条下がるの「やました」へ.
ここはコースの懐石ではなく、カウンターに座ってのアラカルトだと思う.

まずは鱧落としから.
美味い! この梅肉が絶妙.

次におこぜの唐揚げを頼んだら、ご主人がちゃんと「まず刺身にしましょう」と気配り.
刺身を食べてたら、「もっと紅葉おろしを使って」とわざわざご主人が自ら.

また酢の物盛り合わせを頼み、ゆっくり食べてたら、これまた「酢味噌をしっかりからめて」と.

でも全然押し付けがましくもなく、嫌味もない。「美味しく食べて」の想いだけ.

ずいきの白胡麻合えも絶品.
簡単そうでプロの味.

いろいろとご馳走になり、ゆっくりと過ごした時間だった.








「逸翁の審美眼」@逸翁美術館

2015年08月29日 16時02分21秒 | お茶
逸翁の審美眼」@逸翁美術館

阪急電車、阪急百貨店、宝塚歌劇などの創業者であり、茶人でもある「小林一三」

彼の収集した美術品ならびに彼自身の作なるものを主にお茶の観点からの展示。





小林一三たる人の感性、感覚がどんなものであるかを知りたくて来てみたが納得。

まずは清巌宗渭の墨跡「悟道」
腹の据わった堂々たる書. 共感.

円山応挙の「瀑布」は確かに瀑布.

「丼の会」での亭主役の逸翁の写真あり. こんな顔付きでお点前をしておられたのかと眺める

寄合茶杓として、利休、小庵、宗旦、久田宗全、如心斎の茶杓。いづれも飴色で小振り. 自分の茶杓の小振りさが気になっていたが一安心.

黒織部菫文茶碗もいい.

尾形乾山の手桶水指.
これに塗蓋を合わせて使ったというのがいい.

金時代の五彩花文茶碗.
茶碗としては勿論菓子器としても使ってたとのこと. なるほど.

見立て
特に海外視察時の土産の器を茶器などに「見立て」る段は、心の自由さが感じられて気持ちいい.

双耳小水注を茶入れに、
セーヴル窯の青地小壷に蒔絵の蓋を誂え茶器に、
そしてガレの草花文ガラス壷を茶器に、これはメチャいい.

そして各種ナフキンリングを蓋置に. いいねぇ~


好み
いろいろな更紗が. これを使った仕覆とかにも銘を付けていたとか.

ジャワ島、バリ島の更紗を使った金更紗風炉先屏風もなかなかのもの.

斗斗屋茶碗の「八木」もいいし、大きく継いだ志野呼継茶碗に「与三郎」との銘を付けているのも愉快.

黒釉井戸形茶碗 逸翁銘「東海天」も快作.

夫人コウの茶杓もさることながら、三砂良哉作の蒔絵の茶筒がいい.


一三と夫人合作の句玉の絵画賛「ことしより」 還暦を迎えた新年、この年から従来の「逸山」に替えて「逸翁」を名乗ることにするとしている。そんな気持ちで還暦を迎えたのか...

逸翁作の志野平茶碗、半筒茶碗もいい.

「赤膚焼中皿」 逸翁と息子の奥さん達との合作.

逸翁の墨跡「夢嫡茶」 むちゃくちゃ と読むらしいが、伸びやかな書.

最後に逸翁作の茶杓銘「真裸」と「六甲山」

あれだけ新規事業を立ち上げ成功させた人が、日頃お茶の稽古に精を出し、種々準備して茶会を開く。しかも家族を大切にして。凄い人だ。

しかもこうした美術品を収集し始めたのが29歳の頃だというんだから驚き。

座右の銘が「胆大心小」だったとは初めて知った。


秋のNHK放送90年ドラマでの「小林一三」 役は別としてオーディションに落ちたのは今更ながら残念







反省の湿し灰作り

2015年08月29日 09時24分04秒 | お茶
湿し灰作り

結局初挑戦の今年は2日ほど出来たことになる。
量が少なかったことと、もう少し乾かすべきということだったから、2日半ぐらいか?


先生に「どれくらい時間をかけられたのか?」お聞ききしたら「まあ5日」とのこと。

「2日ほどで仕上げたが...?」と聞くと「いいんじゃない。」「裏千家での講習会では4時間で仕上げて帰るんだから」とのこと。

まあ、それは講習会という特殊事情だとしても、そんなものなのかも知れないのか..,


それと「ゴザなどもなく乾かすのに苦労したが」とお聞きすると、先生は大きなタライだけでやったとのこと。

30分毎ぐらいにタライを掻き回してやったとのこと。それで乾くんかな?


「最初に水をヒタヒタにしてアクをとるようにということだったが、沈殿するのに一晩置いたらつけおきの水がなくなった」と聞くと、「ヒタヒタと言ったかも知れないが、それは少ない。一晩置いて上澄みが残るぐらいは浸さないと」だって。

「それに最初から水ではなくてお茶で洗ってる」って。それは私も同じだった。


「それとアクも少なかったですが、特別の灰ですか?」と聞くと、
「いいえ、去年一年使ってた灰ですよ」
「使ってた灰が一番綺麗なんですよ」とのこと


まあ、ともかく要領の分からなかった今年のお試し湿し灰作り。

もう少し勉強しないと。







シャンソン プレデビュー

2015年08月28日 21時19分20秒 | 役者
シャンソン プレデビュー

元役者仲間の女性
早々に役者に見切りをつけ、シャンソンの道に。

勿論いろいろ苦労もあっただろうけれど、老舗シャンソンバーにプレデビュー!



いや凄い
いいわ~ 役者のレッスンでエチュードやってるよりよっぽどいい(笑)
こっちが合ってる!

それにしても師匠の歌は別格。
まさに「シャンソンは3分間のドラマ」
人生を感じた。





癌ステージ4B 見舞い

2015年08月28日 17時59分05秒 | つれづれ
4B見舞い

知り合いの方の事務所へ
膵臓癌の末期4、肝臓にまで転移B、余命1年


手術は難しく、抗癌剤治療に髪の毛はすっかり抜け、顔相も変わったが、その目力は健在!

独り会社を興し、絶対に愚痴を言わない人だったけれど、今も懸命に闘ってはるのが滲み出ている。

「ほんとお世話になって...」で二人言葉に詰まって...

いろいろな場面で助けて頂いたし、何より、この人( と言っても歳下だが ) の目の前に出ると、自然と背筋が伸び、ズルはアカンと思わせる人だった。




4B」 →http://blog.goo.ne.jp/taizowind/e/8735b9ea4566a7498fee0868ad7438a1