くりの毛穴の拡大図

くりの中にて鳴る音あり。

黄昏の中なら。

2010-10-25 | 日記
こちら生きてまーす。秋なので体内に素敵なエンタメ達を蓄えつつ、生きています。

先週は大好きなmelee来日公演で東京2日間と名古屋に行ってきました。前回のツアーからはドラムが新しい人に変わったんだけど、それによってまたちょっと感じが違くなってていいです。バシバシ叩くけどうるさくないし、歌が超POPなのでROCKよりなリズムが嬉しい。しかも短髪イケメン君。2日目、クリスから渡された帽子をいったんかぶって水兵みたいなフリをして、前後かぶりかえてラッパーみたいなフリをして、照れながらすぐに帽子を脱いだのをうっかり観てしまって、あぁやっぱりもっていかれたのかしら私てば。その後も何気に小ネタやっているのをついつい観てしまい。かわいいーーー。ドラミングも日に日に成長していくのを感じて楽しかったです。名古屋でのライブ、サイコーでした。毎回全員でフロアに降りてきて完全に生声で歌ってくれたり、なんつーか、いい人たちすぎる位いい人たちで、アットホームでとても素敵なライブでした。ほっこり。新しいアルバムの中で一番大好きなIMMORTAL、やっぱ盛り上がるわぁー。あとはROUTINESとPERFECT MESSやってくれたら言うことなかったんだけどなぁ~てムリか。ちなみに名古屋では、メイレイの前後に大好きな「ピンカートン」がかかりまくりで更にあがったのも忘れてはなりません。

そんな訳で東京国際映画祭が始まりまして。原作も気になるイタリアの『素数たちの孤独』とウズベキスタンの『追伸』を昨日観ました。で今日は3本目。これがそれはそれはたいそう面白かったので、感動を忘れないうちに書き留めておこーと思って。

今日観たそれが、トルコのレハエルデム監督の『ママ、こわいよ』なんですが。今回この監督の特集で6作品上映するんですが。去年、この枠でカルロスレイガダス監督の特集があって、何となく観たらものすごく好きなテイストだったので、この枠を信用して今年はいっぱい観るぞーと(ホントは全部観たい!)チケット確保のこと、4枚。で、私、エルデム監督作品初挑戦。もし好きじゃなかったらあと3本つらいなーと思ったのに、やっぱり信用できるわーこの枠。もぅ大好きかも。だって、オープニングからすでに面白いんだもん。音と映像とすっとぼけた俳優たちの顔が素晴らしいったらもう!人生につきまとういろいろな諸々はわりと重かったり辛かったり哀しかったりするんだけど、それを笑いへと昇華させてるとこがもう大好きな私のツボ。(イサンウ監督とかキムギドク監督とか安部公房とかもそういうとこが私のツボで。笑いの要素はとっても大事なので。)音楽とかもいちいち面白くて映像との絶妙なおかしみがたまらないんであります。ことごとくツボにハマってしまい2時間ほぼずーっとくすくす笑ってたんだけど、時々ハッとすることばがあって、何だかタマらなかったです。例えばこんな様なことを→「月は怖い。月の裏側の闇が怖い。本当の闇。」「怖いものは一番奥にある。」「ポケットにしまってまた別のところに移せばいい。」「忘れたままにすれば。」「犬が咬むのは人に骨があるから?いいえ、人に心がないからよ。」「失った希望はない。最初から希望はない。」などなどなど。監督は慰めの映画だって仰ってたけど、私が感じたのは、人々が何だかんだあっても許し合って繋がってるんだなーっていうこと。私はよく自分のことを棚にあげて、許すということがなかなかできない人間なのでハッと気づかされることがいっぱいありました。ゲラゲラ笑いながらだけどね。あと監督はいつも一人で脚本を書いてるそうだけどこの作品で初めて2人で脚本を書いたとのこと。しかもその相手が作家で心理カウンセラーの奥様とのこと。くぅーーーどこまでもかっこいいなぁ。ちなみに別タイトルは「人間なんて何だ」なんだって。あーコレ、腑に落ちるわー!面白い!!!

明日は『マイオンリーサンシャイン』を観ます。超ー楽しみ!

書いてない間にいろんな映画をいっぱい観ましたので、また改めて。

*music* MELEE "EVERYDAY BEHAVIOR"