🌸ウクライナ危機で到来した円安
☆インフレ時代に日本経済は耐えられるか?
*年初来高値を更新しているドル円相場
☆ロシアのウクライナ侵攻での資源高
*インフレが、今後、日本の家計を直撃することは不可避だ
⛳ドル/円相場上昇要因
☆ドル円相場は、年初来高値を更新している
☆ドル高相場の現状には全く違和感がない
*日本の政治・経済状況から円建て資産に投資する材料は乏しい
☆日本はいまだに首都圏を中心にまん延防止等重点措置政策
*飲食店などは時短営業を強いられている
*日々の新規感染者数の水準は依然社会的関心事だ
☆諸外国と比べ日本は、コロナに対する向き合い方の違いがある
*それが、成長率格差や金融政策格差、通貨の強弱につながっている
☆「日本だけゼロ金利」という環境の下
*今から起きようとしいるのは、円キャリー取引が活性化
⛳「成熟した債権国」の日本は終わり
☆最も根深い円安要因は、円の需給不足だ
☆円相場が安全資産と呼ばれてきた最大の理由
*多額の経常黒字を稼ぎ、「世界最大の対外純資産国」での
*ステータスを保持していたことにあった
☆近年は、貿易黒字こそ失ったが
*第一次所得収支黒字で経常黒字は高水準を維持している
*貿易収支ではなく所得収支で稼ぐ「成熟した債権国」の姿である
☆最近の状況は変わっている
*今や日本の経常黒字と対外純資産の2大論点に変調が見られている
⛳「張り子の虎」だった日本の経常黒字
☆資源価格の上昇傾向が止まない限り
*所得収支で稼ぐ以上に貿易収支の赤字が大きくなる
*「債権取り崩し国」の姿である
☆第一次所得収支黒字に依存してきた日本の経常黒字
*円相場を支える観点に立てば、「張り子の虎」だった
☆金融収支では、円安が肯定されやすい地合いにある
*過去10年で対外直接投資が猛烈な勢いで増えてきた
*結果として、断続的に外貨流出を示唆している
⛳日本「世界最大の対外純資産国」を守れないのでは
☆直情的な為替市場
*日本の「経常赤字に転落」がクローズアップされやすくなった
*経常赤字が続けば、対外純資産も変調をきたす
☆毎年巨額の経常・貿易黒字で日本を猛追するドイツ
*ドイツ、世界最大の対外純資産国のステータスを奪うかもしれない
☆落日の円に対する評価は厳しいものになると筆者は考える
⛳ドル安は円高を約束しない
☆米国の経常赤字は既に金融バブル絶頂に匹敵するほど膨らんでいる
*これをドル安要因として指摘する向きもある
*それでの、しかし円高を予想するには無理がある
☆ウクライナ危機を受けたリスクオフムード
*円が安全資産として見られる雰囲気は感じられない
*需給が評価してもらえない円は、何もアピールポイントがない
☆単なる低成長で低金利の通貨である
⛳インフレ抑制に踏み切れない日本の基礎体力
☆FRBもECBもインフレ抑制を優先した施策を実施している
*成長を犠牲にしても金利は引き上げる方向にある
*同じ真似は日本に難しい
☆日本は、行動規制を解除して成長率を復元することすらできない国
*利上げに踏み切れる道理がない
*「経済より命」という政治的決断は民主的意思の結果でもある
☆結果として起きていることは
*低成長・低金利ゆえの円安
☆欧米が金融政策の正常化を議論できているのは
*2021年に大幅な成長率を実現した前提がある
☆ドル/円相場年内の上値目途
*2015年高値125を円を指摘する声ある
(敬称略)
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⛳出典、『JBpress』
ウクライナ危機で到来した円安
(『JBpress』記事より画像引用)
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