○杜衝(とこう)
中国の江蘇、省を産地とするウマノスズクサ科の多年草トコウ(Asarum forbesii)の根または全草を用いる。日本では近縁植物のカンアオイ(A.nipponicum)の根を杜衝あるいは土細辛という。トコウの根は近縁植物のウスバサイシン(生薬名:細辛)の根と似ているため土細辛という名があるが、根の香りは細辛よりも弱い。
トコウの根には精油中に芳香性のメチルオイゲノール、サフロール、エレミシンや鎮咳作用のあるピペコール酸などが含まれている。漢方では散寒・止痛・平喘の効能があり、感冒時の頭痛や咳嗽、歯痛、胃痛、肋間神経痛などに用いる。細辛の代用品として用いられることもあるが、香気・薬効ともに細辛には及ばない。
中国の江蘇、省を産地とするウマノスズクサ科の多年草トコウ(Asarum forbesii)の根または全草を用いる。日本では近縁植物のカンアオイ(A.nipponicum)の根を杜衝あるいは土細辛という。トコウの根は近縁植物のウスバサイシン(生薬名:細辛)の根と似ているため土細辛という名があるが、根の香りは細辛よりも弱い。
トコウの根には精油中に芳香性のメチルオイゲノール、サフロール、エレミシンや鎮咳作用のあるピペコール酸などが含まれている。漢方では散寒・止痛・平喘の効能があり、感冒時の頭痛や咳嗽、歯痛、胃痛、肋間神経痛などに用いる。細辛の代用品として用いられることもあるが、香気・薬効ともに細辛には及ばない。