健康食品辞典

サプリメント・健康食品・食材・食品・飲料などに利用されている素材・成分を中心に掲載しました。

山芋(ヤマイモ)について

2006年01月31日 | 健康
○山芋(ヤマイモ)

 山芋はヤマノイモ科の蔓性植物で、通常は自然薯(ジネンジョ)、大薯(ダイショ)、ヤマノイモの3種類を含む総称である。

 自然薯は日本原産で、食用とする担根体(茎と根の付け根が肥大したもの)を地中深く直下させる。大薯は熱帯、亜熱帯に自生する種類でバラエティーに富むが、日本では沖縄や南九州に多い。担根体は扇形、棒状、塊状、紡錘形など様々である。

 ヤマノイモは中国原産で、日本でも古くから栽培され、寒さにも強く東北、北海道でも栽培されている。品種により長芋(ナガイモ)、銀杏芋(イチョウイモ)、大和芋(ヤマトイモ)に分けられる。市場に出回るのはこの3種がほとんどである。

 粘性やデンプンの量は銀杏芋、大和芋が勝り、細長い棒状の長芋は水っぽく、内容物がやや薄い。含有されているデンプンは、加熱しなくても消化しやすいアルファ・デンプンである。また、いずれの品種も糖質、タンパク質に富み、デンプン分解酵素のジアスターゼは大根の3倍、他に尿素分解酵素やサポニン、粘液質のムチン(タンパク質の吸収に有効)も含まれ、滋養強壮、強精、老化防止などの効果があるとされる。

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ハトムギ茶について

2006年01月30日 | 健康
○ハトムギ茶

 ハトムギ茶はアマチャヅル茶と並んで普及がめざましく、健康茶として東西の横綱級にまでのし上がったが、その出世の早さでも両者はよく似て入る。1980年代の半ばにハトムギのブームがあったが、それがそのままハトムギ茶の人気に結びついた。

 ハトムギにはゲルマニウム(有機ゲルマニウム)を多く含有しており、そのため体内で有害重金属類を排除する作用があるとされている。また、肝硬変や悪性腫瘍にも効果があることが明らかになってきている。日本癌学会総会(1984年)で、沼田光弘(国立予防衛生研究所)らが、ハトムギの中にガン細胞の増殖を抑える物質があると発表し、この物質が直ちにゲルマニウムであることはできないにしても、ハトムギの抗ガン作用は愛飲家には福音であろう。

 現在、市販されているハトムギ茶は、ティーパック、缶入りなどがあるが、いずれも健康茶として健胃・食欲増進、腎機能増進、利尿、腎結石や膀胱結石などの予防、筋肉痛・リューマチ・神経痛などの鎮痛、あるいは美肌、美容、痩身などへの効果が期待される。

 ハトムギ茶のもう一つの特徴は、その香りのよさである。この香ばしい香りは、大人はもちろん子供の口にも抵抗なく、家族揃って飲めるというメリットがある。こういうところにハトムギ茶の大衆性があり、単に健康茶というだけでない支持が得られた理由があるといえよう。

 この香りのよさを活かして、他の薬草をブレンドする健康茶もいろいろと考えられている。特にアマチャヅルとのブレンドはヒット商品となった。アマチャヅルのほのかな甘みに加えて、ハトムギの香りのよさがよくミックスし、アマチャヅルの生理効果が相乗されるところに人気の鍵があったものといわれる。アマチャヅルに限らず、いろいろな薬草や飲み物と取り合わせて、香りや味の変化を楽しみことができる。それぞれの家庭でわが家のハトムギ茶を作ってみたらどうであろう。

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ハトムギについて

2006年01月29日 | 健康
○ハトムギ

 ハトムギ(鳩麦)はイネ科の一年生植物で、中国南部から東南アジアの地域が原産地といわれる。薬用としての歴史は古く、神農本草経にも、「久しく服すれば、補虚、益気、軽身などの効果がある」と効能が記されている。

 ハトムギの漢方名は?苡仁といい、その成分は米や麦よりもカロリーが高く、タンパク質、ビタミンB1、カルシウム、鉄分などを豊富に含み、なかでもタンパク質は良質のアミノ酸で形成され、他の穀類に比べて新陳代謝作用が大きいといわれている。そのほか、抗腫瘍作用を持つ物質の存在も明らかになっており、特殊な微量成分が含まれていることもあって再認識されるようになった。ハトムギの薬効は多く研究者によって明らかにされているが、漢方医の大塚敬節、塩谷伸らの経験などを織り交ぜてその薬効を示すと、次のようになる。

 ①食欲不振や胃のもたれに効果がある。なんとなく食欲がない、食べたあと胃が重いという人で、医薬品ではあまり効果を示さなかった人がよくなったという例が多い。②利尿作用があるので、むくみ、脚気、腎臓、膀胱結石などにめざましい効果を見せる。③筋肉痛、リウマチ、神経痛に効く。?苡仁を煎じて飲むか、粥にして食べてもよい。④荒れ肌やサメ肌、また吹き出物の出やすい体質、あかぎれなどの改善・治療に有効である。⑤イボ取り効果。特に青年性イボによく効き、老人性の固いイボにも有効。⑥制ガン作用。抗腫瘍物質としてコイクセノリドが発見され、これを利用し、?苡仁にフジノコブ、ヒシの実を配合した生薬が注目されている。

 ハムムギは一般にハトムギ茶として利用されることが多いが、殻つきの全粒ハトムギを遠赤外線焙煎して粉末にした製品や、ハトムギを粉砕し液化工程を経て糖化したハトムギ糖などの健康食品がある。また、ハトムギの胚芽から採取したハトムギ胚芽油も健康食品として知られている。

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ショウガ(生姜)について

2006年01月28日 | 健康
○ショウガ(生姜)

 ショウガ科の多年生草木で、インド原産とされているが、野生種は発見されていない。高温多湿を好み、日本では7月9月頃にかけてよく生育する。食用とする塊茎部分は多肉で黄色、繊維質で芳香と辛味がある。ヨーロッパではすでに1世紀頃から薬用として知られており、中国でもショウガの塊茎を生姜と名づけて古くから生薬として用いてきた。

 ショウガは精油を含み、独特の芳香がある。主成分はジンギベロールで、油性のショウガオールなどを含む。デンマークのオーデンセ大学地域保健研究所のスリバスターバは、試験管及びラットの大動脈で、ショウガが強力な抗凝血作用を示したことを発表している。これは血餅を防ぐことで知られているニンニクやタマネギよりも強い作用を示したという。血餅形成の最初の段階で、血小板の凝集を促進させるホルモン用の物質トロンボクセインが血液細胞で合成されるのを、ショウガは効率よく抑制するというのである。これについてコーネル大学の研究者たちは、ショウガに含まれる抗凝血物質はジンギベロールだと考えているが、これは強力な抗血餅化合物であるアスピリンと、驚くほどよく似た化学構造をしているともいう。

 ショウガを乾燥したものを漢方では、乾姜と呼び、主な効能としては、嘔吐を止め、痰を去り、気を下し、水腫を取るほか、発汗、解熱、解毒、健胃作用など多様である。他の生薬と配合して芳香性健胃剤、食欲増進、新陳代謝機能促進、鎮吐のほか、鼻づまり、悪寒、発熱に用いられる。消炎鎮痛作用もあり、ショウガ汁と里芋を潰したものと小麦粉を混ぜ、関節炎、肋間神経痛などに外用する。また、肉や魚の解毒作用があるといわれている。ほかに、乗り物酔いを予防する(小さじ約1/2の粉末ショウガを飲む)、血液の粘度を下げる、などの薬効があるとされる。

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根昆布について

2006年01月27日 | 健康
○根昆布

 根昆布とは、昆布の根元寄りの固い部分を指す呼び方で、昆布の種類ではない。従来は商品価値が低いために廃棄されていたのであるが、カルシウム、ヨードなどのほか、ぬめりの成分である食物繊維のアルギン酸など特筆すべき機能成分の宝庫であることがわかり、積極的な活用が求められるようになった。

 根昆布は、昆布の葉の分部に比べて栄養素が寄り豊富に含まれており、現代人の食生活を補うのに有益だが、硬い上に付着物もあって食用しにくい面がある。そのため、根昆布そのものの乾燥品の他に、健康食品として加工・成形し、エキスを粒状化にしたり、さらには梅を含有したもの、醤油などの調味料を配合した製品などもある。

 効用としては、昔から高血圧を予防するとされていたが、それはアルギン酸とラミニンが腸内からのナトリウム摂取を抑えるからだという。島根医科大学の発表によると、脳卒中を起こしやすいネズミに昆布粉を餌として与えたところ、全く脳卒中を起こさなかったという報告がある。アルギン酸には、腸内のコレステロールを包み込んで吸収を阻害する作用と、消化液の胆汁酸が再吸収されるのを防ぐ作用(胆汁酸はコレステロールが原料なので、再吸収されなければ血中コレステロールが消費される)によって、結果的にコレステロールの低下を実現する。また、昆布のヨードは体内で沃素酸に変わり、血管を収縮させるアドレナリンというホルモンの働きを抑えるので血管が拡張し、その結果、血圧を下げるのに役立つともいわれている。便秘に関しては、昆布特有のぬるぬる物質(アルギン酸)が食物繊維として作用し、腸の働きを活発化させ、改善することが確認されている。

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プロテインについて

2006年01月26日 | 健康
○プロテイン

 プロイテンとは英語でタンパク質のことであるが、健康食品として捉えた場合は、特に高タンパク質といった意味合いを持つ。

 タンパク質は摂取する絶対量も大事だが、必須アミノ酸の含有バランスが大切で、この条件を満たした食品が高タンパク食品ということになる。従って市販されているプロテイン食品は、一般的な食生活では偏りがちな必須アミノ酸のバランスを積極的に改善しようとする高タンパク食品である。

 高タンパク食品の効用、作用は以下のようなものがある。

 ①ストレス対策に有効である。ストレスに耐えるための生体の対抗手段は、コーチゾンに代表される副腎皮質ホルモンである。このホルモン作用は筋肉や皮下脂肪を分解してブドウ糖に変えてしまうため、手足が痩せたりする症状が現れる。ところが高タンパク食を摂ると、血液中のタンパクが増え、コーチゾンは筋肉などのタンパクよりも血液中のタンパクの方を利用するようになり、生体の安定を保てるわけである。

 ②インフルエンザ対策に有効である。ウイルス性疾患に対してインターフェロンが有効とされているが、その主原料はタンパク質であり、十分なタンパク質を摂ればそれだけインターフェロンが多く生産できるわけで、風邪などの対策にも役立つわけである。

 ③肥満対策に有効である。肥満を解消するための食事制限(断食)の欠点の一つは、肥満の正体である貯蔵脂肪の消費とともに内臓のタンパク質消費も更新する。そのためタンパク質の不足から貧血や内臓障害を起こしやすい。この食事制限の欠点を補う、比較的有効な肥満対策が高タンパク食なのである。

 ④以上の他、高タンパク食には、筋肉や骨を発達させる効果、頭の回転をよくしボケを防止する効果、皮膚や毛髪の老化防止、解毒作用の促進などが期待できる。

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りんご酢(バーモントリンゴ酢)について

2006年01月25日 | 健康
○りんご酢(バーモントリンゴ酢)

 リンゴ酢が健康食品として、広く知られるようになったのは、アメリカからバーモント療法が紹介されてからである。カナダとの国境に近いバーモント州には古くから伝えられた民間療法があり、そのせいか、アメリカで最も長寿者の多い地方になっている。この事実に着目した医師のジャービスが、リンゴ、はちみつ、海草の3つの食品を柱にした自然食療法(バーモント療法)を提唱した。

 このバーモント療法の中で、特にジャービスが注目したのがリンゴ酢である。リンゴ酢には豊富なカリウムが含まれており、カリウムの不足は発育不良、慢性疲労、高血圧、心臓障害などを引き起こすことがわかっているので、リンゴ酢を常用すればこれらの疾患を防ぎ、健康を増進できると考えたのである。

 原料のリンゴの含有成分をみると、水分86%、糖分が13%、それに脂肪、タンパク質、ミネラルなどだが、ミネラルでもカリウムが特に豊富で、110ml(100g中)も含有されている。これらの成分は、リンゴ酢になっても糖分が酢に変わるだけで、カリウムの量はほとんど変わらない。つまり、リンゴの有効成分を損なわず、さらに酢酸の働きが加わるのである。

 現在、日本で市販されているリンゴ酢には、100%リンゴ果汁を自然に発酵させて造ったものと、アルコールを加えて発酵させたリンゴなどがあるが、100%リンゴ酢にはカリウムなどが多く含まれており、それだけ有効性も高い。カリウムは、カルシウムやマグネシウムと一緒に働いて血液をアルカリ性に保ち、血液の新陳代謝を盛んにする。また、ナトリウムと一緒になることで余分な塩分を排泄するので、疲労防止や高血圧予防に役立つ。

 ちなみにバーモント地方で行われているリンゴ酢療法の効果には、以下の6点が認められている。

 ①つわりには、グラス1杯の水に、リンゴ酢を茶さじ1杯加えて飲むと治まる。②慢性頭痛には、リンゴ酢と水を同量、容器に入れ、ストーブなどの上に置き、ゆっくり温める。湯気が昇り始めたら、顔を湯気に当てる。③咳止めには、グラスにリンゴ酢を茶さじ1杯、グリセリン酸カルシウム(薬局にある)を大さじ2杯、それにはちみつをグラス8分目くらいまで加え、よく混ぜる。これを咳のたびに舐めるといい。④めまいには、リンゴ酢とはちみつを茶さじ2杯ずつ混ぜ、水で割って飲むとよい。⑤リンゴ酢とはちみつを各大さじ1杯ずつをコップに入れ、水で薄めて、風邪をひいて喉が痛いときにうがいをするか、飲むとよい。⑥石けんで洗顔したあと、洗面器に半分の水を入れ、これらリンゴ酢とはちみつを各大さじ1杯ずつ入れて、よくかき混ぜる。これでもう一度洗顔すると、肌がすべすべして、化粧のりがよくなる。

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杜仲茶について

2006年01月24日 | 健康
○杜仲茶

 神農本草経に上薬として収載されている杜仲は、中国西南部原産トチュウ科の落葉高木トチュウの樹皮である。古くから不老長寿の高貴薬として珍重され、現代中国の医薬処方(中薬)にも用いられているが、樹皮とは別にの葉の部分にも薬効が期待され、健康素材として利用されてきた。

 中国や韓国では古くから杜仲の若葉を干して煎じたものが、保健用のお茶として民間で飲まれてきた。わが国では20数年前に長野で栽培がはじめられた経緯があるが、やや間を置いて、杜仲の葉の成分が痩身効果のほか、皮膚細胞の結合組織であるコラーゲンの新陳代謝を促進する(若返り・美容にも効果)とする高橋周七(日大薬学部)の研究発表を気に、葉を用いたお茶タイプの製品が評判を得た。入手しやすさ、手軽で味もなじみやすく、副作用の心配がないことが強調された点も、杜仲茶が広く歓迎された要素であろう。

 減肥効果を調べた高橋のラットを用いた実験では、高脂肪・高コレステロール食餌育のラットを2群に分け、片方のグループにだけには杜仲茶抽出エキスを与えて35日間飼育した結果、杜仲茶を与えなかった組に比べて杜仲茶グループは、腹腔脂肪がやく35%、血清の総コレステロール値が20%、中性脂肪が約70%(肝臓組織内の中性脂肪は約50%)それぞれ少ないという結果が得られた。これは、数回繰り返し実験しても同様の結果であったと報告されている。

 有効成分としては、リグナリン化合物のピノレジノールジグリコシド、イリノイド化合物のゲニポシド酸などの配糖体が顕著な作用を持つと考えられており、これらには血圧調整作用が記憶力の減退を予防し、性行動を旺盛にする働きがあることなども、東京大学薬学部の研究グループらによる動物実験などで解明されている。

 また、1994年には佐々木有(国立八戸工業高専)らによって、7人の女性被験者に杜仲茶を飲ませた結果、発ガンのイニシエーション抑制作用(細胞の突然変異抑制作用)が確認された。これは、杜仲茶飲用、非飲用の2グループに対し、同じ加熱蛋白食を与える前後の尿から得た試料を細菌に作用させて変異原性を調べたもので、杜仲茶飲用がガンの1次予防に有効性を示す実験として注目された。

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柿の葉茶について

2006年01月23日 | 健康
○柿の葉茶

 柿は奈良時代に中国から渡来したもので、古くは柿の葉、柿シブ、ヘタ、花などがそれぞれ民間薬として珍重されたため、一部には「柿の実が赤くなれば、医者は青くなる」という言い伝えもあったほど。この柿の葉が健康食品の一つとして注目されるようになったのは、生葉100g中1000mgものビタミンCの含有量がわかってからである。この量は、パセリの5倍、レモンの20倍、ホウレン草の10倍というように、他の野菜とは比べ物にならない量である。

 ビタミンCは、壊血病の予防、治療に効くほか、体細胞をつなぎ合わせる大事な働きを持つコラーゲン(細胞間物質)の体内合成に不可欠である。コラーゲンが不足すると、血管をはじめ体中の細胞や組織がもろくなり、脳内出血の一因にもなる。歯茎の出血や皮下出血(内出血)はコラーゲン不足の初期症状である。

 ビタミンCは熱に弱く、生のままでないと摂取しにくい栄養素であるが、柿の葉にはビタミンCになる一歩手前のプロビタミンCの形で含まれており、そのために熱に強く、柿の葉茶として加熱して飲んでもほとんど壊れないので効果的である。土本重(広島土本病院)は、薬剤のビタミンCを使用しても歯ぐきの出血が止まらなかった入院患者に、1日当たり80gの柿の葉茶を1.8Lの熱湯で浸出させ、これを3日間連続投与したところ、ぴたりと止血したと報告している。

 柿の葉にはビタミンC以外にフラボノイドのケルセチン誘導体が存在し、これらの成分に血圧上昇物質アンジオテンシンⅡの生成を抑える作用(アンジオテンシンⅡ変換酵素阻害作用)が認められている。これは、古くから柿の葉茶が高血圧に良いとされてきた伝承が実験的に裏付けられたものであり、今後の臨床的効果に期待がもたれるところである。

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メロン・グリアディン複合エキス(オキシカイン)

2006年01月22日 | 健康
○メロン・グリアディン複合エキス(オキシカイン)

 メロンは、抗酸化酵素のSODを豊富に含む果実の一つだが、中でも南フランス・アヴィニョン地方で、栽培されているヴォークルシアン種は、普通のメロンと比べて抗酸化力が格段に強いことが知られている。収穫したメロンは、普通は4日目で形が崩れてくるが、同種のメロンは1週間以上放置しても形が崩れず、みずみずしさを保っている。この抗酸化力に着目して特別に品種改良したメロンから抽出したSOD成分を、小麦抽出物のグリディアン(小麦タンパク)でコーティングしたものがメロン・グリアディン複合エキスである。グリディアンでコーティングすることによってカタラーゼ、グルタチオンペルオキシターゼを誘導・産生する働きがある。

 この複合エキスはフランスで開発され、オキシカイン(素材品名)として各国へ輸出されている。臨床試験や作用気序については仏ルイ・パスツール研究所、フランス原子力庁、英ロンドン大学、米UCLAが協力して実施しており、①老化、②肝機能障害(肝硬変、C型肝炎)、③脳機能障害、④血液・循環器障害、⑤免疫不全、⑥、皮膚炎症、などの予防・改善に効果のあることが認められている。フランスの放射線治療の専門家フランソワ・バイエは、この複合エキスを使った動物実験で、放射線の副作用による皮膚の繊維化、唾液の分泌困難などが緩和されたことを報告している。

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