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旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

台湾日記 折り返し

2005-07-23 10:00:00 | 台湾日記

台鐵縦貫線基隆車站(台湾省基隆市
民國94年7月15日撮影
TRA Keelung Station
Keelung, Taiwan, Friday, 15th July 2005


列車の写真を撮って改札を出る。改札は入口と出口とで離れた場所にある。駅舎から出るか出ないかの内にタクシーの運転手が客引きに来る。しかしこれから基隆のどこかに行こうという事は無いのである。そんな事情を中国語で説明する事は私には無理である。黙ってやり過ごす。駅舎を撮影していると、隣にバス会社のターミナルがある。鉄道とバスが鎬を削っているのだろう。中には行ってみるとBurger Kingがある。日本から消えて久しいが、WHOPPERを食べに台湾に来たのではない。基隆車站に戻り、切符売り場に「電車 松山」と紙に書いて差し出す。窓口氏はうなずき基隆-松山の電車票(34元)を出してくれる。

松山はオレンジライナーで行く所ではなく、温泉にも入らない。今日は縦貫線を基隆から南下して高雄へ行くのだが、基隆から高雄へ直通する自強號(1025次)は13時25分までない。1025
次とは車次で、日本でいう列車番号である。1025列車といったところだ。のぞみ25号といった列車名での案内ではない。

お昼まで基隆を観光するのも一興である。しかし1025次に乗る訳には行かない。縦貫線は竹南-彰化間で2つの経路に分れる。一方は海線で台湾海峡沿いを通る。もう一方は山線で内陸部を通り、台湾第3の都市、台中を経由する。山線経由の列車の運転本数は多く、1025次も山線経由である。所要時分も短い。縦貫線乗りつぶしが目的なので、海線、山線の両方に乗りたいと思うが、どちらを先に乗るか?宮脇俊三先生は最初に海線経由の自強號に乗車されている。宮脇先生に倣い、海線を先に乗る。時刻表を見ると、これから適当な時間に海線を経由する自強號がないが、海線経由の莒光號(キョ光號、草冠に呂)35次が松山-屏東間で運転されている。松山は台北の隣の駅で基隆方にある。屏東は高雄よりも南で屏東線の駅である。複数の列車の切符を1枚で購入できないから、莒光號35次の始発駅の松山までの切符を買って、そこまで行くのである。松山からの莒光號35次の切符は基隆で買えるのかも知れないが、とりあえず移動開始である。

改札を通り、電車2223次に乗る。先ほど台北から乗ってきた列車の折り返しである。先頭車両に陣取る。ロングシートでなければ良いのだが、仕方が無い。10時33分定刻に発車。この車両には自分だけなので、存分に車窓を堪能する。八堵では花蓮発樹林行の自強號1064次の発車を待つ。自強號だと松山まで無停車で20分だが、電車は各駅停車で27分を要する。折角車窓を楽しんでいたが、台北が近づくにつれて席が埋まってゆき、窓を背にして座らざるを得なくなった。台北ひとつ前の駅、松山で電車を降りた。11時08分。 (つづく)