山陰本線 浜坂駅 (兵庫県美方郡新温泉町浜坂)
餘部から13時47分発、普通173D列車に乗る。14時01分、終点の浜坂に到着。次の列車まで少し時間があるので、途中下車する。サイコロ3で登場した駅前の「夢千代」の看板はカニに変わっていた。待ち時間に食事をするつもりだったが、立ち食いうどんもない。みどりの窓口で、この後で乗る列車の特急券を買っておく。団体客がドッと改札にやってきたので、慌てて再入場して下り列車の列に並ぶが、団体さんは餘部方面の上り臨時快速〔あまるべロマン号〕9164D列車に乗りこんでいた。先ほど餘部でこの臨時列車を撮影していた際、橋梁の上で徐行(あるいは停止)して、車窓を楽しませていた。
発車時刻が迫ってきて、鳥取行普通535D列車が入線してきた。上り普通534D列車の折り返しである。またしてもロングシード部に座る事となったが仕方ない。14時27分、浜坂を発車。乗り合わせているJR社員(車掌ではない)の話によると、今乗っている車両はもともと客車で、気動車に改造したものだという。岩徳線や芸備線で乗った客車の面影があるようでもあるし、ないようでもある。後で調べたところ、元は50系客車で今はキハ33形気動車となっている。稀有な気動車は榎峠をゆっくりと越えてゆき、終点鳥取に15時13分到着した。
山陰本線 普通 535D列車 キハ33 1002 (鳥取)
山陰本線 鳥取駅 (鳥取県鳥取市東品治町)
途中下車して駅構内の飲食店で遅い昼食をとる。食後に駅の外に出てみる。鈴井さんがご立腹していたのはこの辺か。山陰のよりみちはこの位にして山陽側に戻ろう。鳥取からの陰陽連絡列車には特急〔スーパーはくと〕(京都-鳥取・倉吉間)のほかに、特急〔スーパーいなば〕(岡山-鳥取間)が運転されており、これに乗る。
特急〔スーパーいなば8号〕 78D列車 (鳥取)
特急〔スーパーいなば8号〕78D列車はキハ187系気動車の3両編成だった。鳥取16時17分発、因美線を走る。以前は鳥取-岡山間には急行〔砂丘〕が因美線・津山線経由で運転されていたが、智頭急行智頭線の開業で、今では因美線・智頭線・山陽本線経由で特急が運転されているのだ。因美線はローカル線そのものだったが、智頭線に入ると、線形が良くてトンネルの連続する新線となった。最高時速130キロで運転するが、車両の気密が悪く、トンネルに入るたびに耳がツンとなって不快である。智頭線56.1キロを43分で走り抜け、上郡に到着。ここで進行方向が変わり、複線電化の山陽本線を走る。いつもと違う列車で勝手知ったる山陽本線を行くのは面白い。夕暮れの岡山市内を百間川橋梁と旭川橋梁と渡って岡山に18時07分到着。
岩国行がプラットフォームの向かいに停車しているが、岡山-広島間は新幹線〔ひかり475号〕レールスターを利用。最後は快速〔通勤ライナー〕5481M列車に乗り、岩国に19時58分に到着した。長いよりみちの旅が終わった。 (おわり)