旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

よりみち ヨナトリ

2006-05-11 12:00:32 | 小さな旅

山陰本線 浜坂駅 (兵庫県美方郡新温泉町浜坂)

餘部から13時47分発、普通173D列車に乗る。14時01分、終点の浜坂に到着。次の列車まで少し時間があるので、途中下車する。サイコロ3で登場した駅前の「夢千代」の看板はカニに変わっていた。待ち時間に食事をするつもりだったが、立ち食いうどんもない。みどりの窓口で、この後で乗る列車の特急券を買っておく。団体客がドッと改札にやってきたので、慌てて再入場して下り列車の列に並ぶが、団体さんは餘部方面の上り臨時快速〔あまるべロマン号〕9164D列車に乗りこんでいた。先ほど餘部でこの臨時列車を撮影していた際、橋梁の上で徐行(あるいは停止)して、車窓を楽しませていた。

発車時刻が迫ってきて、鳥取行普通535D列車が入線してきた。上り普通534D列車の折り返しである。またしてもロングシード部に座る事となったが仕方ない。14時27分、浜坂を発車。乗り合わせているJR社員(車掌ではない)の話によると、今乗っている車両はもともと客車で、気動車に改造したものだという。岩徳線や芸備線で乗った客車の面影があるようでもあるし、ないようでもある。後で調べたところ、元は50系客車で今はキハ33形気動車となっている。稀有な気動車は榎峠をゆっくりと越えてゆき、終点鳥取に15時13分到着した。


山陰本線 普通 535D列車 キハ33 1002 (鳥取


山陰本線 鳥取駅 (鳥取県鳥取市東品治町)

途中下車して駅構内の飲食店で遅い昼食をとる。食後に駅の外に出てみる。鈴井さんがご立腹していたのはこの辺か。山陰のよりみちはこの位にして山陽側に戻ろう。鳥取からの陰陽連絡列車には特急〔スーパーはくと〕(京都-鳥取・倉吉間)のほかに、特急〔スーパーいなば〕(岡山-鳥取間)が運転されており、これに乗る。


特急〔スーパーいなば8号〕 78D列車 (鳥取

特急〔スーパーいなば8号〕78D列車はキハ187系気動車の3両編成だった。鳥取16時17分発、因美線を走る。以前は鳥取-岡山間には急行〔砂丘〕が因美線・津山線経由で運転されていたが、智頭急行智頭線の開業で、今では因美線・智頭線・山陽本線経由で特急が運転されているのだ。因美線はローカル線そのものだったが、智頭線に入ると、線形が良くてトンネルの連続する新線となった。最高時速130キロで運転するが、車両の気密が悪く、トンネルに入るたびに耳がツンとなって不快である。智頭線56.1キロを43分で走り抜け、上郡に到着。ここで進行方向が変わり、複線電化の山陽本線を走る。いつもと違う列車で勝手知ったる山陽本線を行くのは面白い。夕暮れの岡山市内を百間川橋梁と旭川橋梁と渡って岡山に18時07分到着。

岩国行がプラットフォームの向かいに停車しているが、岡山-広島間は新幹線〔ひかり475号〕レールスターを利用。最後は快速〔通勤ライナー〕5481M列車に乗り、岩国に19時58分に到着した。長いよりみちの旅が終わった。 (おわり)

よりみち フチアマ

2006-05-10 12:00:42 | 小さな旅

山陰本線・餘部橋梁より日本海を望む (鎧-餘部)

浜坂行の普通列車(531D)は、まずまずの乗車率で、城崎温泉を11時58分発。ボックス席には座れず、ロングシート部に腰をおろす。温泉街を流れる川を渡り、隧道を抜けると、ローカル線の雰囲気が濃厚となった。が、ここは山陰本線である。短い2両編成だが、途中駅のプラットフォームは長い。乗客の鉄分も濃くなった。車窓からちらっと見える日本海のきれいなこと。鎧を発車し、いくつかの隧道を抜けると、列車は高みを鉄橋で渡る。餘部橋梁(鉄橋)である。


山陰本線 餘部駅 (兵庫県美方郡香美町香住区余部)

橋梁を渡ったところにあるのが餘部駅。ここで途中下車する。無人駅にしては乗降りする客が異様に多い。定刻の12時48分に発車できない。客のお目当ては、もちろん餘部橋梁である。明治45年(1912)に完成したこの橋梁は、構造物としてだけでなく、まわりの風景を含めて美しい。橋梁を行く列車を撮影する為、列車だけでなく、乗用車でも大勢が訪れている。予想はしていたが、地元香美町のウェブサイトで紹介されている鉄橋撮影スポットには多くのカメラが陣取っていた。電柱やケーブル等が写りこんでイマイチな場所からだが、橋梁を行く特急列車を撮影する。


特急〔はまかぜ1号〕1D列車 (鎧-餘部)

家族連れなどもいて、観光地となっている。人が多いので無人駅だが、JRの社員もホームにいて、切符の販売もしている。大変残念であるが、コンクリート橋への橋梁の架け替え工事が来年春から予定されている。今のうちに撮ったり、乗ったりしなければならない。餘部橋梁を渡るのは今回が2回目だが、1回目は平成15年(2003)に寝台特急〔出雲〕で渡った。その〔出雲〕は今年廃止となった。せっかくなので、列車は渡っていないが、多くの三脚が立ち並ぶ前を失礼して、橋梁を撮影する。


この辺りから撮りたかった


日本最大のトレッスル橋

約1時間の滞在で餘部を後にする。いい写真を撮りたいなら、人の少なさそうな時だろうが、架け替えが迫れば、ますます人も多くなるのだろう。 (つづく)

余部鉄橋コーナー香美町

よりみち オサキト

2006-05-09 12:00:07 | 小さな旅

特急〔たんば1号〕 (京都

山陰本線のホームへ行くと、特急の自由席の乗車位置に列が出来ている。特急〔はしだて1号〕(9:22発)に乗るつもりだったが、特急〔たんば1号〕(8:59発)に乗る。幸い窓側の席を確保できた。定刻に京都を発車。京都市内を高架線から見下ろしながら走る。京都市内は一部を除いてほとんどが単線なので、速度は遅い。車内放送では昔懐かしい「♪鉄道唱歌」が流れる。綾部で併結していた特急〔まいづる1号〕小浜行を分割し、終点の福知山に10時22分着。

福知山駅は高架駅に変わっていた。京都を出てから山の中を走ってきたので、急に大都会に出たような気がする。京都城崎温泉間の特急料金は福知山駅で乗り継ぐ場合、改札口を出なければ通しの料金で計算できる。そのように自由席特急券を購入しているので、新しくなった駅を表から見てみたいが、改札口から出るわけには行かぬ。無味乾燥な新しいプラットフォームで、次の列車を待つ。

新大阪から東海道本線、あの福知山線を経由して来た、L特急〔北近畿3号〕に乗る。同一ホームに京都からの特急〔はしだて1号〕が入線して、双方の列車の乗客が乗りかえる。福知山を10時48分発。この列車も速度は遅い。山陰本線は線形が良くないのだ。河口に近い円山川に沿って走り、L特急〔北近畿3号〕の終点、城崎温泉に11時54分着。京都からの電化区間はここまで。特急の旅もここまでで、普通列車に乗りかえる。2両編成の気動車がディーゼルのエンジン音と臭いをさせて待っていた。 (つづく)


山陰本線 普通 171D列車 (城崎温泉

よりみち トミトウ

2006-05-08 23:59:30 | 小さな旅

新幹線〔のぞみ201号〕 (東京

5月4日[]、東京から〔のぞみ201号〕(新大阪行・300系F編成)で出掛けた。始発の〔のぞみ1号〕(博多行・500系W編成)の自由席には多くの乗客がいるが、こちらは空いている。御弁当とビールを買ってくる。御飯はおかずとは別の容器に入っていて、暖かい状態で供される。嬉しいサービスだがホカ弁のようでもある。列車は停車したままだが、暖かいうちに食べる。6時ちょうどに、隣のプラットフォームから〔のぞみ1号〕が出発。こちらの〔のぞみ201号〕は6時05分に出発した。新大阪行だがJR西日本の車両なので「♪いい日旅立ち・西へ」が車内放送で流れる。途中の停車駅は品川新横浜名古屋京都。富士山は少し見えた。



8時24分京都着。ここで下車する。さすがに新幹線は速い。いつもは快速〔ムーンライトながら〕利用だからそう思うのか。乗換口を通り、ジューサーバーでミックスジュース(150円)を飲む。なるトモ!で丹波橋店が紹介されていたが、各店舗で果物、野菜から仕込んでいるとの事。新鮮で旨い。そもそも京阪ジューサーバーだが、関東で精力的に出店している。改札で途中下車印をもらい、駅から表へ出る。京都観光ではない。京都中央郵便局でATMを利用して、すぐに京都駅に戻る。 (つづく)


京都タワー (京都市下京区東塩小路町)