旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

房総の旅 総武本線・銚子電鉄

2020-12-20 06:00:00 | 鉄道

JR東日本 特急〔しおさい3号〕 4003M列車 [255系Be-03編成] (千葉)

令和2年11月19日木曜日。間が空いてしまったが、房総の旅の続きである。前回は鼻眼鏡のうち、片方の枠を外房線と内房線で描いたが、今回はもう片方の枠を総武本線と成田線で描く。東京-銚子間で特別急行列車が運転されている。船橋あたりから乗りたいが、船橋に停車するのは土曜・休日の一部列車だけで、東京、錦糸町の次は千葉に停車。千葉まで行って特急を利用する。錦糸町に停車するのは、隣駅の両国がかつて房総方面のターミナル駅だったから、その代わりなのかなと思う。


乗車券 新松戸→銚子(1,980円)

発券された乗車券の経路は、新松戸(常磐線)我孫子(成田線)成田(成田線・佐原経由)松岸(総武本線)銚子。しかし、実際に乗車する経路は、新松戸(武蔵野線)西船橋(総武本線・成東経由)銚子である。切符を買う時に窓口氏に嘘を言ったのではない。東京近郊区間内相互発着の普通乗車券は最短経路で計算される。経路を言っても仕方がない。当然、窓口氏も経路を聞いてこない。重複しない限り乗車経路は自由に選べるので、千葉からではなく、東京から乗っても構わない。


B自由席特急券 千葉→銚子(950円)

自由席にしたが、車内は空いている。特別急行列車の走りを堪能する。常磐線特急は時々利用するが、房総特急はあまり乗る機会がない。佐倉で成田線が分岐する。


佐倉から暫く成田線と併走! (佐倉-南酒々井)


成田線と別れる!

成田線は成田まで複線だが、総武本線は佐倉から単線となっている。成田線とは後で再会する。佐倉まで快走していた特急は単線区間に入ると速度が落ちたようだ。駅に入る時、転轍のところでまた速度を落とさないといけない。一線スルーではないのか。


榎戸にて交換待ちで運転停車…

単線なので通過駅でも交換のための運転停車がある。扉は開かない。


東金線と別れる! (成東)

東金線は何故か蘇我からの帰りで乗っている。成東以東の総武本線に乗るのは9年振りである。以前の房総特急は末端区間で普通列車になる運用があって、成東から特急車両の普通列車で銚子に向かった。普通列車になっても車内販売の売り子さんは乗っているから、麦酒やスジャータのアイスクリームを買った。今日は特急券を買って特急列車に乗っているけど、特急〔しおさい〕の車内販売は廃止されている。


車窓には風車が! (猿田-松岸)

久しぶりに乗る区間なのに、特に海が見える訳でもなく絶景もないのでウトウトしてしまう。銚子が近づくと風力発電の風車が見られる。


成田線と再会! (松岸)

松岸から一駅だけは乗車券の経路通りに乗って、終点の銚子に到着する。


255系の普通車の様子!


255系の普通車の座席!


JR東日本 特急〔しおさい3号〕 4003M列車 [255系Be-03編成] (銚子)


BOSO VIEW EXPRESS


metro 特急〔しおさい〕で銚子に到着symbol6

武蔵野線 普通 885E 新松戸(9:51)→西船橋(10:06) モハE230-48
総武本線 普通 882B 西船橋(10:01)→船橋(10:04) サハE231-619 ※5分遅れ
総武本線 快速 879F 船橋(10:22)→千葉(10:36) サハE217-2016
特急〔しおさい3号〕 4003M 千葉(10:41)→銚子(11:57) クハ255-3 特急料金950円
◆新松戸-銚子間の運賃1,980円



ようこそ!醤油のまち銚子へfish


JR東日本 総武本線 銚子駅 (千葉県銚子市西芝町)

暫く来ない間に駅舎が新しくなっている。


駅頭の様子!





正午を過ぎていい頃合いである。駅前の食堂に入る。小上がりとテーブルのイス席があり、イスの方に腰掛ける。


ビール(中びん)(500円)

銘柄はキリンとアサヒがある。枝豆をつまみ、麦酒を飲んでいたら料理が運ばれてきた。


おさしみ定食(時価)

時価と言って凄くも高い訳ではない。後から注文した人の時に売り切れた。


四点盛りkirakira2


お醤油はヤマサ醤油
創業 正保弐年 1645

正保年間とは実に古い。徳川幕府の家光公の頃である。銚子にはヒゲタ醤油の工場もあって、市内の飲食店では両方のお醤油を置いているところもあると昔見たテレビ番組で紹介していたが、このお店はヤマサさんであった。ここからヤマサ醤油本社・工場は近くである。大手のお醤油の二つの銘柄が造られているとは、「醤油のまち銚子」に偽りなし。旨いお醤油でお刺身を食べる。麦酒によく合い旨い。お代は全部で1,450円だった。ごちそうさまでした。


吉原食堂 (千葉県銚子市東芝町)



駅に戻る。久しぶりに犬吠埼を訪れたい。銚子電気鉄道の列車はご飯を食べている間に出てしまった。観光案内所で地図を所望し、路線バスについて尋ねると、犬吠埼方面のバスがすぐに出るという。


バスの車窓から…

さっそくバスに乗る。交通系ICカードは使えない。銚子駅を出発すると、バスは市街地を走る。銚子電気鉄道の踏切を渡る。車窓には畑も見られるようになった。再び踏切を渡り、犬吠バス停に到着した。


京成タクシー成田(ちばこうバス) 外川線 (犬吠)


京成タクシー成田(ちばこうバス) 外川線 犬吠停留所
(千葉県銚子市犬吠埼)

外川線 銚子駅(12:30)→犬吠(12:44) 運賃330円


海が見えた!










犬吠埼灯台 (千葉県銚子市犬吠埼)



明治7年に点灯。犬吠埼灯台も登る事が出来る。(参観寄付金300円)


君ヶ浜を望む!

灯台の周りを散策。









今日は11月と思えないくらい温かい。


国指定天然記念物 犬吠埼の白亜紀浅海堆積物







打ち寄せる波が凄い。







9年振りの犬吠埼はよかった。千葉県の最東端。チーバくんの耳の先か。チーバくん登場以後、千葉県の形がチーバくんにしか見えない。関東地方本土最東端。関八州ではないが、東京都島嶼部も関東地方なので、関東地方最東端は南鳥島(小笠原村)か。知らんけど。




バス停に戻って来た!

鉄道の方の時間がよければ、そちらを利用する。


銚子電気鉄道 銚子電気鉄道線 犬吠駅 (千葉県銚子市犬吠埼)


外川方を望む!






南国風の駅舎へ…

昼間は1時間に1本程度の運転だが、もうすぐ銚子行が来るようである。




乗車券 犬吠→銚子(350円)
これまで令和2年11月19日撮影

出札口で銚子までの切符を求めると、何と硬券だった。ダッチングマシンによる年月日の印字はない。入挟済のスタンプの日付があるのみ。入鋏もスタンプより、本物の鋏がいいなあ。


秩父鉄道
急行券(210円) 乗車券 御花畑→熊谷(880円)
令和元年12月15日撮影


臺灣鐵路管理局
車票 復興\電車 日南→彰化(60元)
※列車種別の「電車」は「區間車」に名称変更。
民國102年(2013)11月24日撮影


台湾にも硬券の切符がある。ダッチングマシンも。話は変わるが、臺鐵南迴線は今年民國109年12月23日に全線電化する。その前にもう一度、クーラーのない窓の開く古い客車列車に乗ってみたかったが、このご時世で渡航する事も出来ず、普快車は12月22日で営業を終了する。そして、銚子電鉄のフェブサイトを見て知ったが、平成29年に臺鐵蘇澳線と姉妹鉄道締結をしたそう。蘇澳線とは初めて目にしたが、宜蘭線蘇澳新-蘇澳間の事かと思う。蘇墺に行ったが、豆腐岬から見る太平洋も犬吠埼のようによかった。


臺灣鐵路管理局 宜蘭線 蘇澳車站
(臺灣省宜蘭縣蘇澳鎮蘇南里太平路)
これより民國102年11月26日撮影


豆腐岬風景區 (臺灣省宜蘭縣蘇澳鎮南方澳漁港東側)


これまで民國102年11月26日撮影


銚子電気鉄道 銚子電気鉄道線 普通 28列車 [3000形] (犬吠)
これより令和2年11月19日撮影

閑話休題。復路は銚子電気鉄道線に乗車する。


3000形の車内の様子!


銚子電気鉄道 ぬれ煎餅(450円)

列車に乗る直前で売店で買い物をしてきた。銚子電鉄と言えば、ぬれ煎餅。個人的にはパリッとした草加せんべいの方が好きなのだが、鉄道会社が製造しているのと、地元のお醤油を使用しているので購入。実は銚子まで来なくても千葉県内では置いている店もある。


列車の車窓にも畑が広がる! (海鹿島-君ヶ浜)




銚子電気鉄道 銚子電気鉄道線 普通 28列車 [3000形] (銚子)




metro 銚子電気鉄道で絶対に…んんeq

銚子電気鉄道線 普通 28レ 犬吠(13:44)→銚子(14:00) 3501 運賃350円


銚子電気鉄道 銚子電気鉄道線 銚子駅 (千葉県銚子市西芝町)

成田線の列車に乗りたいが、出発まで僅か。階段を昇り降りして改札へまわり、犬吠からの切符に無効印を押してもらおうと申し出ると、そのまま持っていっていいそう。改札機にSuicaをタッチして、階段を昇り降りして成田線の列車に乗車する。


JR東日本 成田線 普通 452M列車 [209系C603編成] (銚子)
※松岸-銚子間は総武本線。


209系の車内の座席!


metro 成田線で銚子を出発symbol6
※松岸-銚子間は総武本線。


総武本線と別れる! (松岸)

鼻眼鏡の枠を描く旅の続きである。


利根川の近くを走る! (下総豊里-椎柴)


JR東日本 成田線 普通 452M列車 [209系C603編成] (下総豊里)

交換待ちの間に撮影。


JR東日本 成田線 普通 452M列車 [209系C603編成] (佐原)


metro 成田線で佐原に到着symbol6

成田線 普通 452M 銚子(14:05)→佐原(14:51) クハ208-2103 IC運賃682円
※松岸-銚子間は総武本線。

佐原で下車してSuicaで改札機にタッチすると残高不足。精算機でチャージして改めて改札機を通る。IC運賃は682円だが、普通運賃は680円。わざわざカードにチャージする手間をかけて2円とはいえ高くなるのは面白くない。銚子で切符を買う暇はなかったのでSuicaで来たけど、犬吠-銚子間の切符を出して、車掌または佐倉駅で清算すればよかった。 (つづく)



房総の旅 東京湾フェリー

2020-12-15 23:00:00 | 鉄道

JR東日本 内房線 浜金谷駅 (千葉県富津市金谷)


駅から港へ…

浜金谷駅から金谷港まで500m、徒歩約8分だそう。


〔しらはま丸〕(3,351t)が入港している!

金谷港と神奈川県横須賀市の久里浜港の間をフェリーが結んでいる。


東京湾フェリー 金谷港 (千葉県富津市金谷)
これまで令和2年10月27日撮影

港には土産物店やレストランがあって、以前ここで食事をした。今日もお昼ごはんを食べようと思ったが、もうすぐ〔しらはま丸〕が出航する。次の便まで時間が空くのでご飯は食べずに船に乗ってしまう。




波留菜亭 サザエ丼(1,200円) ※メニュー・価格とも当時のものです。
平成19年2月7日撮影


こんなのを食べたかった。


特別企画乗車券「サンキュー♥ちぱフリーパス」(3,970円)
これより令和2年10月27日撮影

「サンキュー♥ちぱフリーパス」は鉄道・バスだけでなく、船にも乗れる。房総の旅から外れるが、せっかくなので乗ってみる。金谷港の改札で切符にハンコを押される。


左舷にはチーバくんのイラストが!


船上より陸上、鋸山を望む!


こちらは浦賀水道!


アサヒスーパードライ(300円) よこすか海軍カリーパン(220円)

船内には売店がある。お弁当でもあればよかったのだが、置いていない。カレーパンがあったので、これと麦酒を購入する。


カレーパンは温めてもらう♪


2階客室のかぶりつきの座席より!

海を見ながらカレーパンを食べる。


三浦半島はすぐそこに見える!

金谷港を出航。


僚船の〔かなや丸〕(3,580t)とすれ違う!


久里浜港に入る!

ちなみに正式には横須賀港の久里浜地区。金谷港も正式には浜金谷港だそう。


約40分の船旅symbol6


間もなく接岸!

〔しらはま丸〕 金谷港(13:40)→久里浜港(14:20)


東京湾フェリー 久里浜港 (神奈川県横須賀市久里浜)


東京湾フェリー 〔しらはま丸〕 (久里浜港)


右舷にもチーバくんのイラストが!

この向きだと千葉県の形ではない。さて、神奈川県にやって来たが、次の船で千葉県に戻る。特に行くところもない。港からは京急久里浜駅への路線バスが出ている。




横須賀中華そば(670円)

金谷港ほど大きくないが、久里浜港にも売店とレストランがある。神奈川県から千葉県に観光に行く人の方が多いのだろう。さて、船の中でカレーパンしか食べてないのでラーメンを食べる。メニューには鉄火丼もあり、知っていれば麦酒とカレーパンは止めておいたのだがもう遅い。ごちそうさまでした。


ターミナル内の様子!

久里浜港からは東京湾フェリーだけでなく、東海汽船の大島行の航路もある。ジェット船で1時間の船旅。しかし、伊豆大島には東京から夜行で行ってみたいな。


特別企画乗車券「サンキュー♥ちぱフリーパス」(3,970円)

久里浜港の改札でも切符にハンコを押される。ちなみに「サンキュー♥ちぱフリーパス」は横須賀線久里浜駅の指定席券売機でも発売。横浜あたりから普通乗車券や交通系ICカードで久里浜に来て、駅で「サンキュー♥ちぱフリーパス」を買って、東京湾フェリーから使い始めるという事も出来た。
※今年の発売は終了しました。


〔しらはま丸〕の客室の様子!

再び〔しらはま丸〕。来た船で戻る。往路は客室の中にいたけど、復路は外にも出てみる。


久里浜港を出航symbol6




しらはま丸 横須賀


北方を望む!


自動車運搬船を見掛ける


富津の火力発電所


富津岬の明治百年記念展望塔

富津岬は5月に訪れている。チーバくんでいうと…


観音崎


また僚船の〔かなや丸〕(3,580t)とすれ違う!



チーバくんが描かれているのは〔しらはま丸〕だけなのか。




房総半島が近づく…




鋸山ロープウェー


NYK FURANO (44,854t)

船長の大型船が付近を航行しているという放送を聞き、撮影してみる。

〔しらはま丸〕 久里浜港(15:25)→金谷港(16:05)


ようこそ千葉県へ Welcome to Chiba

千葉県に帰ってきた。久里浜港からフェリーで金谷港に来るより、鉄道で横浜経由で帰った方が早いのだが、房総の旅が主題であり、鼻眼鏡を描かなくてはならない。


港から駅へ…


駅に着いたけど…

時刻表を見るといい頃合いに特急列車が。しかし、運転日は土曜・休日。平日は普通列車しかない。次の列車まで少し時間があるので、駅の近くを散策する。


大きな船が通ると、波が河口に入ってくる!

チャンさんとまっちゃんがテレビ番組で訪れていた店、その前に五郎さんがドラマで訪れたお店なのだが、散策していて場所を確認した。ちょうど営業時間ではなかった。国道ではなく、街の中の道を通って駅に戻る。


JR東日本 内房線 普通 171M列車 [209系] (浜金谷-保田)

下り列車が来たので撮影。



午後1時過ぎに浜金谷に着いた時は駅員さんが改札口に立っていたけど、この時間はもういない。有効な切符は所持しているので、そのまま入場する。いよいよ日が傾いてきた。




JR東日本 内房線 普通 188M列車 [209系C620編成] (浜金谷)


metro 内房線で浜金谷を出発symbol6


JR東日本 内房線 快速 4778F列車 [E217系] (君津)


metro 君津で乗り換えsymbol6

君津でプラットフォームの反対側にE217系の姿が見えたので反射的に乗り換えてしまったが、千葉まで先程の普通列車が先に到着する。どうせ千葉で快速に乗り換えるので構わない。快速列車とはいえ、ほとんどの駅に停車して蘇我に到着。これで鼻眼鏡の片方のレンズの枠が完成。外房線に直通し、千葉に至る。鼻眼鏡のもう片方の枠を描くには、総武本線の佐倉に行かなければいけないが、今日は行かない。このまま快速列車に乗り続ける。千葉からは複々線の快速線を走り、快速らしい快走を見せる。船橋で緩行線、西船橋で武蔵野線に乗り換えて新松戸に帰った。今日中に千葉県、または隣接する東京都、埼玉県、茨城県、神奈川県で使わなければならない 「Go To トラベル事業 地域共通クーポン」は新松戸の居酒屋で使った。 (つづく)

内房線 普通 188M 浜金谷(16:46)→君津(17:21) クハ208-2120
内房線 快速 4778F 君津(17:34)→船橋(18:35) クハE216-2063
※千葉-東京間は快速1778Fで運転。千葉-蘇我間は外房線。船橋-千葉間は総武本線。
総武本線 普通 1879B 船橋(18:43)→西船橋(18:48) クハE231-506
武蔵野線 普通 1910E 西船橋(19:03)→新松戸(19:19) クハE231-22

房総の旅 南房州本線・内房線

2020-12-12 19:00:00 | 鉄道

JRバス関東 南房州本線 安房白浜駅 (千葉県南房総市白浜町白浜)

鉄道線ではなく、自動車路線の自動車駅。駅舎には出札口、待合室、洗面所などがある。以前は国鉄時代の駅舎があったそうだが、何年か前に建て替えられたそう。自動車駅は山口県にある大島線周防久賀駅(大島郡久賀町、現周防大島町)を見て、国鉄バスも駅があるんだと思った。今は国鉄→JRバスは廃止され、大島には防長交通のバスが残る。さて、安房白浜駅だが、旧国名が付くのは紀勢本線白浜駅との重複を避けるため。紀伊半島と房総半島とで同じ地名が見られるのは、紀州の漁師が移り住んだからと聞く。窓口の女性にこれから乗る路線で「サンキュー♥ちぱフリーパス」が使えるか確認。かつて安房白浜-千倉駅間もJRバスだった事も確認したら、ずいぶん前の事だという。平成17年に館山日東バス(現日東交通)へ移管されているから、前に野島崎を訪れたのは、それよりも前となる。付近のJRバスが自由乗降出来る企画券をJRバスで発売していて、館山駅から灯台で下車して観光し、千倉駅へ行った。安房白浜駅には立ち寄っていないので、ここへ来るのは初めてである。




JRバス関東 南房州本線 普通 106便 (安房白浜)

灯台まで歩いて行ける距離だが、乗り放題の切符なので、バスに乗る。


野島崎灯台口停留所 (千葉県南房総市白浜町白浜)

ちょっと乗って、すぐ降りる。

南房州本線 普通 106便 安房白浜(9:30)→野島崎灯台口(9:32) L537-00503


以前、ここで降りた記憶はない…


こんな畑の中を歩いていない…


白浜野島崎園地 (千葉県南房総市白浜町白浜)

以前はこの近くの停留所で降りたようで、野島崎灯台口停留所ではなかった。灯台前を経由する路線は時刻表を見て見当たらない。10年以上経っているので、いろいろ勝手が違う。灯台の見える方に歩いてゆく。厳島神社がある。毎年、廿日市市の宮島でお参りするから、全国各地で見掛けると嬉しい。みやじまさんが野島崎から海上の安全を見守ってくれている。


野島埼灯台 (千葉県南房総市白浜町白浜)

明治2年に設置。大正12年、関東大震災で土地が隆起して、最初の灯台は損壊してしまう。現在の灯台は大正14年に再建されたもの。かつて野島崎は島だったが、昔から地震で隆起を繰り返し、元禄16年(1703)の元禄地震で本土と陸続きになったそう。野島と野島で文字が異なるが、国土地理院の地図と海上保安庁の海図の違い。灯台は海保の管轄なので野島灯台。灯台に登る事も出来る(寄付金300円)。




灯台の周りを散策する…




伝説の岩屋

西暦一一八〇年 伊豆から安房に渡って来た源頼朝公は勢力的に動き、この野島崎に立ち寄り矢鏃で大岩に野島山の三文字を刻んだ
伝説であるが史実でもあると云われている
この地で武運再輿を願掛けている時、突然の時雨に近くの岩屋に身を寄せ雨を凌いだ
この岩屋を「頼朝公の隠れ岩」と称し、この場所に深海に棲む創造の大蛸の海神を祀った
海神は海面を鎮め豊漁を授け、そして人々に幸をもたらす事であろう
大蛸の廻りには鮑やサザエを配し、特に中央の大鮑の殻の中に願いを掛けた賽銭を投げて見事、貝の中に入れば開運間違いなしとの事
なぜならば貝運は開運への道の如し!
(説明文より)






房總半島最南端の地

千葉県最南端。チーバくんの足の裏あたりか。関東地方本土最南端。関八州ではないが、東京都島嶼部も関東地方なので、関東地方最南端は沖ノ鳥島(小笠原村)か。知らんけど。


南方を望む!

この岩場のどこかが最南端だろうか。


東方を望む!


北方を望む!


西方を望む!

岩場にベンチが設けられているが、岩を登っていくのが甚だ困難である。






関東だが、南方に来たような気がする…

10月下旬なのに暖かい。今年は気温が高いのだが。


防波堤で羽を休めているのは…


とんびか?

油揚げは持ってないよ。


岬の周りは白浜ではなく岩場ばかり!


歩道沿いにアロエが植わっている!


公園入口に戻って来た!

久しぶりの野島崎はよかった。


footmark2 歩いて安房白浜駅に戻るsymbol6


国道410号 白浜


住宅地に、もの凄い手書きの案内が!

駅からハイキングの案内もある。鉄道駅だけでなく、自動車駅の安房白浜駅のコースもあるのか。線路はないけど、駅の存在感充分。道の駅とは違う。


駅に戻って来た!

出発を待っているのは、ちばシティバスの高速バス館山線〔南総里見号〕千葉みなと駅行。日東交通との共同運行で、便によりそれぞれのバス会社が担当する。交通系ICカードが利用出来て、運賃は150円引きとなる。ちなみに安房白浜~千倉駅の停留所と蘇我駅~千葉みなと駅の停留所間で運賃1,990円、IC運賃1,840円。この便は安房白浜10時31分発、千葉駅13時8分着、千葉みなと駅13時18分着となっている。


白浜を離れる頃に天気が良くなってきた!


JRバス関東 南房州本線 普通 108便 (安房白浜)

再びバスに乗る。途中の集落で乗り降りがある。鉄道の車窓とはまた違ってバスも楽しい。




青い空、青い海…

バスは岬を周り、南房総市より館山市に入る。市街地を走り、内房線の踏切を渡る。街に帰ってきた気がする。終着の館山駅に到着した。


JRバス関東 南房州本線 普通 108便 (館山駅)

南房州本線 普通 108便 安房白浜(10:50)→館山駅(11:30) L534-002511


JR東日本 内房線 館山駅 (千葉県館山市北条)

館山(千葉県)か立山(富山県)か、どちらの話をしているのかすぐ判らなかった事がある。


JR東日本館山駅の隣にはJRバス関東館山支店


駅頭の様子!




改札口と出札口

バスの旅から鉄道の旅に戻る。


JR東日本 内房線 普通 3133M列車 [209系C610編成] (館山)

内房線を蘇我方面に帰る前に、昨日乗っていない千倉以西の区間に乗ってみようと思う。平成23年1月以来乗っていない。安房鴨川行に乗車する。


安房鴨川行の下り列車と木更津行の上り列車が出発を待つ!

ここに特別急行列車の姿がないのが寂しい。


metro 内房線で館山を出発symbol6


内陸を列車は行く! (館山-九重)

地形は険しくない。隧道を抜けて、館山市から再び南房総市に入る。


長閑な車窓… (千歳-南三原)



千倉から先は昨日乗っているが、もう少し乗り続ける。館山と安房鴨川との間のどこかの駅で、上下列車が交換するはずである。どこかで館山行に乗り換えて戻りたい。交換駅だと時間がなかったするといけないので、その手前で乗り換えたい。時刻表が手元にないので交換駅が判らない。もう一度太平洋が見たかったが、南三原で降りてみる。


JR東日本 内房線 普通 3133M列車 [209系C610編成] (南三原)


metro 内房線で南三原に到着symbol6

内房線 普通 3133M 館山(11:39)→南三原(11:58) クハ20-2110


安房鴨川方を望む!


蘇我方を望む!


JR東日本 内房線 南三原駅 (千葉県南房総市和田町松田)

みなみみはらではなく、みなみはら


駅頭の様子!



コンビニエンスストアは見当たらないが、飲食店はあるようだ。正午を過ぎたので、昼ごはんにいい頃合いだが、次の館山行に乗って戻らなければならない。




出札口と改札口

無人駅じゃないのに、出札口は塞がれている。



駅舎は新しいが、待合室のベンチは古い木造駅舎のような造りでいい。


JR東日本 内房線 普通 3128M列車 [209系C402編成] (南三原)

上り列車が入ってきた。列車交換は二つ安房鴨川寄りの江見だったので、南三原ではなく和田浦で乗り換えれば太平洋を見られたが、まあいい。




metro 内房線で南三原を出発symbol6

来た道を戻り、南房総市より館山市に入る。館山に到着して、木更津行に乗り換える。


JR東日本 内房線 普通 2130M列車 [209系C620編成] (館山)


metro 内房線で館山を出発symbol6


内房の海! (岩井-冨浦)

館山市よりまた南房総市に入る。館山市は北、東、南を南房総市に囲まれている。岩井には昭和63年に降りた事がある。


対岸は三浦半島(神奈川県) (保田-安房勝山)


保田漁港

漁協直営の食堂で食べたなあ。保田の辺りは安房郡鋸南町である。


鋸山を抜けると、安房より上総へ!

安房國はここまで。保田を出て隧道を抜けると、鋸南町より富津市に入る。


JR東日本 内房線 普通 2130M列車 [209系C620編成] (浜金谷)


metro 内房線で浜金谷に到着symbol6

内房線 普通 3128M 南三原(12:23)→館山(12:42) クハ209-2128
内房線 普通 2130M 館山(12:46)→浜金谷(13:11) クハ209-2120


いずれも令和2年10月22日撮影

背後に鋸山。上総國と安房國の国境。上総と下総の境がどこかは知らない。ここ浜金谷から、ちょっと?寄り道してくる。 (つづく)



房総の旅 外房線・日東交通

2020-12-10 12:00:00 | 鉄道

JR東日本 外房線 普通 251M列車 [209系C426編成] (千葉)

令和2年10月26日月曜日。千葉県内の旅行に出掛けてきた。昭和28年の内田百先生の『房総鼻眼鏡』よろしく4泊5日でゆるりと房総を旅したいが、そうもいかない。せめて両国駅出発にとも思ったが、当時と違って現在の房総へのターミナル駅の役割は東京駅に移っている。中央・総武緩行線の途中駅となった両国駅へ行ってもルンペンの演説も見られないだろうし、割愛して千葉駅へと向かう。


特別企画乗車券「サンキュー♥ちぱフリーパス」(3,970円)
※本年の発売は11月29日で終了しました。

こんな切符が発売されている。毎度の事だが一応。有料なのにフリー(無料)とは如何に。千葉県内のJR東日本の各路線、流鉄小湊鐵道いすみ鉄道銚子電気鉄道の会社線の各路線が利用出来る。鉄道の他、いくつかのバス路線と東京湾フェリーの航路も利用出来る。2日間有効なので、神奈川県で1泊する事も考えたが、千葉県内の宿を予約した。


metro 外房線で千葉を出発symbol6

先生は、先ず二等で銚子に行かれたが、今宵の宿の都合で房総東線の三等、今の外房線安房鴨川行の普通車に乗る。


万葉軒 トンかつ弁当(550円)

千葉でお弁当を買ってきた。車内が空いてきたら食べようと思うが、なかなかガラガラにはならない。上総一ノ宮で向かいの客が降り、ボックス席に一人となった。心置きなくお弁当を開ける。麦酒は買ってない。


薄いトンかつがプラスチックの容器に!

この安い感じがたまらない。


ソースをかけて…

このソースが美味しい。初めて食べたのは昭和63年の内房線の車内だったか。ちっとも豪華じゃないところが、たぶんあまり変わってなくて嬉しい。ペロリと平らげる。宿での夕食があるからこのくらいでちょうどいいけど、もっと量のあるお弁当も置いてある。


海が見えてきた! (御宿-勝浦)


勝浦湾を望む! (勝浦-鵜原)


209系の座席!

先頭車両はセミクロスシートとなっている。海が見えて車窓がよくなってきたが、トンネルもあるようになった。換気の為に窓を開けているのだが、トンネルに入ると大きな音がして、近くの席の御婦人方が八釜しがっている。トンネルの騒音は仕方ないが、沿線で野焼きをやられると、車内でも煙たくなる。蒸気機関車の頃の汽車は隧道で窓を閉めていたそうだが、電車で窓が閉められない事態になるとは思いも寄らなかった。


JR東日本 外房線 普通 251M列車 [209系C426編成] (安房鴨川)

外房線の終点、安房鴨川で内房線の列車に乗り換える。安房鴨川は内房線の終点でもある。外房線の安房鴨川着は14時1分。内房線の安房鴨川発は14時2分。乗り換え時間はわずか1分しかなく、乗り換え案内サイトによっては、この乗り換えは案内されない。しかし、実際には同一プラットフォームに向かい合わせに二つの列車は停まっており、乗り換えが可能。車内の放送でも乗り換え列車として案内されている。


山が海に迫る! (江見-太海)


内房線に入ったけど、列車は太平洋岸を走る! (南三原-和田浦)

窓が開いているので、写真を撮るには都合がいい。


JR東日本 内房線 普通 3132M列車 [209系C412編成] (千倉)


metro 内房線で千倉に到着symbol6

内房線はかつての房総西線。安房鴨川経由でなく、館山経由の内房線でも千倉に来られるのだが、早く太平洋を見たくての行程。百先生は三日目に房総西線で安房鴨川に向かっている。ちっとも先生の行程を辿っていないが、最終的に鼻眼鏡にしたいと思う。

武蔵野線 普通 1011E 新松戸(11:12)→西船橋(11:29) モハE231-63
総武本線 普通 1044B 西船橋(11:32)→船橋(11:35) クハE231-26
総武本線 快速 1091F 船橋(11:40)→千葉(11:55) モハE216-2049
外房線 普通 251M 千葉(12:10)→安房鴨川(14:01) クハ209-2149
内房線 普通 3132M 安房鴨川(14:02)→千倉(14:29) クハ208-2136


JR東日本 内房線 千倉駅 (千葉県南房総市千倉町瀬戸)



以前来た時は木造の駅舎だったが、いつの間にか新しく建て替えられている。そして市町村名も安房郡千倉町から南房総市に変わっている。


駅頭の様子!


日東交通 白浜千倉館山線 (千倉駅)

以前、館山駅から野島崎に行き、千倉駅までJRバス関東を利用したが、安房白浜-千倉駅間は館山日東バス(現日東交通)に移管されている。日東交通の一部路線では「サンキュー♥ちぱフリーパス」が使える。館山駅-安房白浜間で使えるのは確認している。白浜千倉館山線は、館山駅-千倉駅-安房白浜の路線で、このバスは館山駅発ではなく千倉駅発だが、切符が使えるのだろうと思って旅程を考えた。しかし、運転士さんに確認すると、この路線では「サンキュー♥ちぱフリーパス」は使えないという。館山駅から千倉駅を経ずに安房白浜へ行く、豊房線という路線があり、そちらで使えるのだそう。元はJRバスの路線だから使えるだろうと思っていたが、現地に来るまで判らなかった。



日東交通の富津市の路線では交通系ICカードが利用出来たが、このバスでは利用出来ない。整理券を取り、現金で利用する。内房線は房総半島の南端まで回らず、館山-千倉間で内陸を短絡する。館山駅、千倉駅から房総半島南端へのバス路線が出ている。バスは千倉から南へ安房白浜を目指す。安房郡白浜町も南房総市となっている。安房の市町村は鴨川市、南房総市、館山市と安房郡鋸南町という事か。旧千倉町より旧白浜町に入り、今日の宿の最寄りの停留所で下車する。


塩浦停留所 (千葉県南房総市白浜町白浜)

日東交通 白浜・千倉・館山線 千倉駅(14:40)→塩浦(14:59) 運賃490円

浦塩ではなく塩浦。ウラジオストック 浦鹽斯徳 Владивостокではない。行った事はないが、ウラジオの地名には馴染みがある。テチューヘはどこにあるのか。


塩浦海水浴場

海まで行ってみよう。






沖を行く船

浦塩なら日本海だが、塩浦は太平洋に面する。


海水浴場の前に今日の宿が!


房総白浜ウミサトホテル (千葉県南房総市白浜町白浜)

チェックイン時に、千倉駅までバス送迎が必要か聞かれる。来る時にも使えたのかも知れないが、路線バスで「サンキュー♥ちぱフリーパス」が使えると思っていたので、送迎バスは考えてなかった。明日は野島崎をまわって館山に抜けるつもりなので、送迎不要と答える。


客室の様子! ※逆光でスミマセンase2


久しぶりに和室の宿に泊まる






畳に布団ではなく寝台が置かれている!

このご時世で、フロント氏によると布団を敷きはご自分でして欲しいという事だったが、途中でこの部屋はベットがあるので大丈夫という説明。寝台のない部屋も、高齢とかで大変という事であれば、従業員が敷きに入室するそう。高齢者には最初から寝台の方がいいのかも知れない。せっかく和室で広い座敷を一人で使えるのに、寝台の分が狭くなっているのは残念。自分で敷くので構わないから和室で布団で寝たかった。


客室からの眺め!

オーシャンビューではないそうだが、充分に海が見える。野島崎の方が望める。この時間は西日が強いけど。


野島崎の向こうに伊豆大島

初めは神奈川県側の本土かと思っていたけど、地図を見ると大島らしい。


利島

これが大島かと思ったけど、大きくない。利島らしい。


Go To トラベル事業 地域共通クーポン

これまで宿泊料金は安くなったけど、今回初めてクーポンをもらった。但し、今日明日中に使ってしまわなければならない。ここ千葉県と、隣接する東京都、埼玉県、茨城県、神奈川県で使える。さて、このご時世になって大浴場とか入るのは避けていたが、このホテルには温泉があるという。せっかくなのでひとっ風呂浴びてくる。時間が早いので空いているかと思ったが、ガラガラではなかった。


間もなく日没…


伊豆大島だか野島崎に夕日が沈む…


バイキング

二食付きのプランにしてある。麦酒は別料金。飲み放題もあるが、中瓶1本でよし。帆立、蛤、浅蜊に栄螺カレーと何種類もの貝を食べた。焼き立ての貝が旨い。面倒くさいので、最初に全部持ってきたが、カレーは冷めてしまった。後からでもよかったか。平日でもバイキング会場は賑わっている。Go To トラベルの効果だろう。テーブルの間は感覚をとってあるが、このご時世になって一番人数の多いところで食事をした。


デザートも食べて…

ごちそうさまでした。


セブンティーンアイス ミルクあずきモナカ(140円)
アサヒ ワンダブラック(130円)

ホテルの自動販売機でアイスも買ってきて食べる。


安房白浜の夜景!


灯台の灯りが明滅する!


tv テレビを見る!

大量にお酒を飲めないが、人が飲んでいるのを見るのが楽しい。テレビを見ても自分は酔わないので都合がいい。ちょっとはお店に行ってみたいけど。


これまで令和2年10月26日撮影

テレビだからかも知れないが、お客さんが同じ方を向いて座っている。嫌なご時世だなと思う。早く何とかならないのか。和室で布団ではなく、寝台に上がって就寝する。


一夜明けて、今日は曇り空… これより令和2年10月27日撮影

令和2年10月27日火曜日。南房総市で起床する。


久しぶりに野島崎を訪れる予定!

昨日の天気のいいうちに行けばよかったか。しかし宿には早く入りたいし。


朝ごはんもバイキング!

鰺の干物は焼きたてで旨い。


coffee 食後にコーヒーsymbol6

ごちそうさまでした。



二食付きでゆっくりしたホテルをチェックアウトする。お勘定はチェックアウト時。千葉県民限定価格8,800円からGo To トラベルで3,080円引かれる。旅行サイトのポイントで100円引きになり、5,620円となるが、夕食時の麦酒代が加算されて6,430円の支払いだった。別に1,000円の紙クーポンを貰っている。ちなみにここは紀州鉄道グループのホテルである。紀州鉄道はどこにあるかというと、和歌山県御坊市の御坊-西御坊間2.7kmを走っている。御坊で紀勢本線と接続する。紀勢本線多気-和歌山間はまだ乗った事がなく、紀州鉄道線も乗っていない。ところで、急に送迎バス(最終便)を希望するも満員で乗れないお客がいる。昨日のチェックイン時に送迎バスの希望は聞かれたと思うが、路線バスは9時48分発の千倉駅行がある。自分は反対へ行く9時4分の安房白浜行に乗る。




ホテル前の海水浴場


沖を行く船が多い!

野島崎を回って東京湾に出入りするのだろう。陸上は長閑なところだが、海上は交通の要衝である。


山の感じが見慣れない!


屋根にブルーシートの掛かる家屋が!

昨年の台風被害だろうか。


停留所待合室の様子!

二日目は塩浦バス停からスタート。バス旅をしている訳ではない。


日東交通 白浜千倉館山線 (安房白浜)

旧白浜町内を走って安房白浜に到着する。 (つづく)

日東交通 白浜・千倉・館山線 塩浦(9:04)→安房白浜(9:11) 運賃190円



箱根復路・大雄山線

2020-12-03 22:00:00 | 鉄道

箱根登山鉄道 鋼索線 普通列車 [01編成 ケ11+ケ21] (早雲山)

バス、船、ロープウェイと乗り継いできたが、この後は鉄道の旅である。ケーブルカーは混雑しておらず、座席に腰掛ける事が出来た。発車メロディは『箱根八里』。箱根の山は天下の嶮 函谷關もものならず♪ 若い人は歌を知っているのかなと思う。箱根と比べて、函谷關もものならずという事はあるまいが、函谷關には行ってみたい。鶏鳴で開門させねば。しかし、とても行けるご時世ではなくなってしまった。さて、昨日のケーブルカーは臨時の直通列車で途中駅は全て通過したが、今日の普通列車は各駅に停車する。途中駅での乗り降りもある。


箱根登山鉄道 鋼索線 普通列車 [01編成 ケ11+ケ21] (強羅)

10分で終着の強羅に到着。

鋼索線 普通 早雲山(11:54)→強羅(12:04) ケ21


早雲山方を望む!


箱根登山鉄道 鉄道線 強羅駅 (神奈川県足柄下郡箱根町強羅)

昨日と同じくらいの時間の強羅駅だが、今日は乗車待ちの列なぞない。


駅頭の様子!


サン・モリッツ

箱根登山鉄道とスイス連邦のレーティッシュ鉄道 Rhätischen Bahn は姉妹鉄道なのだそう。箱根登山鉄道が同鉄道のベルニナ線を範とした事から、昭和54年に姉妹鉄道となっている。大正8年に箱根湯本から強羅まで開業。昨年、開業100周年を迎えた。うんだばー。


今日は混んでないケーブルカー!

鋼索線(ケーブルカー)は大正10年の開業。来年が開業100周年か。


登山電車がやって来た!

ケーブルカーからすぐに接続する列車から1本ずらして、次の列車を利用する。


かぶりつき!(但し最後尾)

ケーブルカーが接続しないので空いている。かぶりつきに座れる。最後尾だが構わない。それは後で判る。列車は強羅を出発する。


車窓には彫刻の森! (小涌谷-彫刻の森)

昔、深夜に民放のテレビで見て、その名前は知っている。美ヶ原高原美術館のアモーレの鐘も知っているが、いずれも行った事はない。


箱根登山鉄道 鉄道線 普通列車 [2000形] (宮ノ下)

車内は空いているので、交換待ちの間にプラットフォームに出て撮影出来る。昨日は途中で席を立ってうろうろ出来なかった。


仙人台信号場(398m)

宮ノ下から大平台の間には二つの信号場がある。仙人台信号場では上下列車の交換が出来る。スイッチバックではない。


次の信号場では列車交換し、スイッチバックする! (上大平台(信))

左の線路が強羅方。右の線路が小田原方(小田原に直通出来ないけど)。強羅行の列車は右から坂を登ってきて、信号場で進行方向を変えて、左の坂を登ってゆく。


上大平台信号場(346m)


この列車もスイッチバックして出発!

箱根湯本行は左の線路から下りてきて、進行方向を変えて、右の線路を下る。進行方向を変えたので、先程まで最後尾だったのが、先頭車両でのかぶりつきとなる。


先頭車両でかぶりつきは楽しい! (大平台-上大平台(信))

車窓が後方へ流れ去る最後尾もいいが、やっぱり前面展望の方が迫力がある。登山電車の前面展望なので余計に楽しい。


箱根登山鉄道 鉄道線 普通列車 [2000形] (大平台)



ここは信号場ではなく駅。列車交換とスイッチバックをする。せっかく先頭車両だったのに、また最後尾となる。


出山信号所で三度目のスイッチバック!

アプト式などのラックレールを用いず、粘着式でこれほどの急坂をよく昇り降り出来るものだと驚く。そしてスイッチバックした事で、また先頭車両のかぶりつきとなる。もうスイッチバックはないので、箱根湯本まで先頭車両のまま。


出山の鉄橋(早川橋梁)からの眺め! (塔ノ沢-出山(信))


箱根湯本まであと一駅! (塔ノ沢)


箱根登山鉄道 鉄道線 普通列車 [2000形] (箱根湯本)

存分にスイッチバックと車窓を堪能出来た。混雑していると単なる輸送となるので、ある程度空いている方が楽しむにはありがたい。


metro 箱根登山鉄道で箱根湯本に到着symbol6


小田急電鉄の車両に乗り換える! (箱根湯本)

箱根湯本はロマンスカーの終着だし、これから乗るのは小田急の車両で、この先は小田急線のようだが、小田原までは箱根登山鉄道の路線である。


小田原方を望む!


三線軌条が見られる!

右の線路も3本に見えるが、内側のは曲線に設けられる脱線防止ガードで、車輪が載るレールではない。左の線路から奥の本線にかけて3本のレールが見える。箱根登山鉄道の標準軌(1435mm)と小田急の狭軌(1067mm)に対応した三線軌条である。平成18年より小田原-箱根湯本間の営業列車は小田急の車両(狭軌)だけとなり、小田原からの三線軌条の区間は短縮されたが、入生田に車両基地があって、箱根登山鉄道の車両(標準軌)が通るので、入生田-箱根湯本間(1.9km)は三線軌条のままだそう。


※図の向きが写真と逆となっています。


箱根登山鉄道 鉄道線 普通列車 [小田急1000形] (箱根湯本)


metro 箱根登山鉄道で箱根湯本を出発symbol6

小田急の車両に乗り換えても、線路は単線でロマンスカーとの交換もあり、独特のローカル線の雰囲気がある。


箱根登山鉄道 鉄道線 普通列車 [小田急1000形] (小田原)


metro 箱根登山鉄道で小田原に到着symbol6

箱根に来て楽しかった。内田百先生の読者が箱根云々いうのもどうかと思うが、あくまでも列車の乗りつぶしをしているのであって、箱根に来るのが目的ではない事にしておく。

鉄道線 普通 強羅(12:23)→箱根湯本(13:02) 2005
鉄道線 普通 箱根湯本(13:13)→小田原(13:28) 小田急1060




かき揚げ天そば(420円)

小田原でお蕎麦を食べる。天玉そばにしたいところだが、黒たまごがまだ三個も残っているのでやめておく。ごちそうさまでした。


名代 箱根そば 小田原店 (神奈川県小田原市城山)

美味しかったけど、新宿駅の箱根そば 本陣の方が好みかな。




伊豆箱根鉄道 大雄山線 小田原駅 (神奈川県小田原市栄町)

小田原から大雄山線という路線がある。伊豆箱根鉄道の路線。静岡県にある駿豆線は乗ってきたが、今日は神奈川県にある大雄山線に乗る。駿豆線では交通系ICカードは利用出来なかったが、大雄山線ではPASMOを導入しており、Suica等の交通系ICカードが利用出来る。「箱根フリーパス」のエリアではない。


伊豆箱根鉄道 大雄山線 普通 83列車 [5000系] (小田原)


大雄山方を望む!

隣の線路は東海道本線。他に小田急線、箱根登山鉄道、東海道・山陽新幹線の駅でもある。小田原は神奈川県西の鉄道の要衝だと思う。



小田原で最後に乗る路線になったが、大雄山線に乗る。


metro 大雄山線で小田原を出発symbol6

小田原の市街地を抜けると、沿線には田畑もあるが、住宅や工場もあり、途中駅での乗降客も多い。近くを走る小田原線と似ているところもあるが、大雄山線の方が駅数も多く、小田原の近郊路線なのだなと思う。運転本数も多い。単線で、列車交換がある。21分で小田原からの小さな鉄道旅は終わった。


5000系の車内の様子!


伊豆箱根鉄道 大雄山線 普通 83列車 [5000系] (大雄山)


metro 大雄山線で大雄山に到着symbol6

大雄山線 普通 83レ 小田原(14:12)→大雄山(14:33) 5001 運賃280円

これで大雄山線の乗りつぶし終了。同時に伊豆箱根鉄道全線を完乗と言いたいが、同社の路線は駿豆線、大雄山線の他に、十国鋼索線(十国峠ケーブルカー)と言う路線がある。静岡県田方郡函南町にあって、他の鉄道と接続はなく、熱海駅からバスがあるそう。ケーブルカーに乗るのはまたの機会にしたい。ちなみに伊豆箱根鉄道は西武グループである。


車止め


出札口と改札口


駅構内には金太郎さんの木像が!


伊豆箱根鉄道 大雄山線 大雄山駅 (神奈川県南足柄市関本)


駅の外にも金太郎さんが!

まさかりかついで金太郎 熊にまたがりお馬の稽古♪

時は平安時代。金太郎、のちの坂田金時の故郷が現在の南足柄市だという。隣の静岡県駿東郡小山町にも金太郎伝説があり、出生地には諸説あります。


駅頭の様子!

寂しいローカル線の終着駅なのかと勝手に思っていたら、違いました。大雄山線は曹洞宗大雄山最乗寺への参詣鉄道として大正14年に開業。駅からお寺へはバス便がある。天狗伝説があり、ちょっとお参りしてみたいが、今日は行かない。




伊豆箱根鉄道 コデ165形 (大雄山)



構内に古そうな電車が停まっている。省電(後の国電→E電…)として昭和初期に製造された電車。戦後、国鉄から相模鉄道、そして伊豆箱根鉄道へと譲渡された。現在は工事専用車で営業運転は終了している。平成30年に昭和初期の色に復刻したそう。


構内の様子!


車庫も隣接!


伊豆箱根鉄道 大雄山線 普通 85列車 [5000系] (大雄山)

列車が入ってきた。折り返し列車を利用する。


伊豆箱根鉄道 大雄山線 普通 94列車 [5000系] (大雄山)


metro 大雄山線で大雄山を出発symbol6


長閑な車窓… (塚原-和田河原)


狩川を渡る!


伊豆箱根鉄道 大雄山線 普通 94列車 [5000系] (小田原)


metro 大雄山線で小田原に到着symbol6

大雄山線 普通 94レ 大雄山(14:50)→小田原(15:11) 5503 運賃280円

小田原に帰ってきた。


車止め



小田急の駅に戻り、自動券売機で次のロマンスカーの切符を購入。自動改札に「箱根フリーパス」と特急券を投入して入場。


小田急電鉄 特急ロマンスカー〔はこね54号〕 054列車 [GSE 70000形
(小田原)



平成30年営業開始の新型車両だが、車体の色が昔のロマンスカーを思わせる。


metro ロマンスカーで小田原を出発symbol6


ホットコーヒー ロマンスカープレミアムブレンド
ビスケット付き(360円)

車内販売の売り子さんが回ってきたので、コーヒーを購入。ビスケットも付いていて美味しい。こんなコースターも貰った。走る喫茶室とは違うのだろうが、近年は車内販売のない特急列車も多いので、車内販売があれば嬉しい。必ず買う訳ではないけど。


箱根フリーパス」[新宿発着・2日間有効](5,700円)

2日間に渡って大活躍の「箱根フリーパス」。有料なのにFree Pass(無料の切符)とはいかに。以前、米国サンフランシスコ(San Francisco, CA)で1日乗車券を買ったら、1 Day Passportとなっており、成程と思った。


特別急行券 小田原→新宿(910円)

窓側はなかった。ほぼ満席だった。ところで近くの席に外国人のグループが座っている。今は訪日観光客はいないから、日本在住者なのだが、そのうち二人がずっと大きな声で話し続けるので閉口した。英語の他、知らない言語で話し続けている。アジア系らしいが、聞き覚えのある近隣国の言葉ではない。お酒も入っている。ほぼ満席の車内で外国語と赤ちゃんの泣く声だけが響いている。赤ちゃんが泣くのは当たり前で差し支えない。親御さんは頻繁にデッキにあやしに抱いてゆく。一方のおしゃべりはお構いなし。行楽帰りで寝ていたい人もいるだろうし、会話が喧しくて本も読めない。途中駅からの乗客の一人は喧しい客の近くの席の切符だったが、少し離れた空席に移動した。本来の席ではないので車掌が検札している。事情を話して空席に座るようである。ぼちぼち空席も出てきたので、自分も移動するのも手だが、それも業腹なので、意地でも動かない。小田原から新宿まで、うんざりして列車を降りた。


小田急電鉄 特急ロマンスカー〔はこね54号〕 054列車 [GSE 70000形]
(新宿)


いずれも令和2年9月22日撮影

楽しい旅だったが、昨日の大渋滞と、今の列車で乗り合わせた客がよくなかった。先月乗った〔ふじさん〕〔メトロはこね〕はガラガラで静かだったのに。 (おわり)

特急〔はこね54号〕 054レ 小田原(15:24)→新宿(16:47) 70152 特急料金910円
◆小田急電鉄小田原線、箱根登山鉄道鉄道線・鋼索線、箱根ロープウェイ、箱根観光船(箱根海賊船)、東海バス元箱根港-三島駅間は「箱根フリーパス」5,700円


丸ノ内線 普通 新宿(17:00)→新宿三丁目(17:01) 2105
副都心線 普通 新宿三丁目(17:05)→明治神宮前(17:09) 東急5251
千代田線 普通 1609S 明治神宮前(17:13)→新松戸(18:07) 16813
※綾瀬-新松戸間はJR東日本常磐線。
◆新宿-新松戸間のIC運賃534円