旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

東北ドライブ 天童でそば

2011-11-23 09:00:00 | ドライブ

秋田自動車道 錦秋湖SA岩手県和賀郡西和賀町本内

盛岡ICより東北自動車道に流入する。花巻JCTまでは、昨日来た道を戻ってゆく。花巻JCTは直進して川口JCT方面へ。花巻市より北上市に入る。次の目的地を設定したカーナビは北上JCTを直進するよう指示するが、秋田自動車道へ入ってゆく。東北道と比べて交通量が激減する。道路も往復2車線となってしまう。カーナビは次のICで流出して引き返すよう指示するが、一向に気にしない。ところで、先程牛乳とアイスクリームを平らげたのはよいが、お腹が痛くなってきた。もともと牛乳を飲むとお腹が痛くなる性質である。どちらかだけにしておけばよかったが、後の祭りである。何本ものトンネルを抜け、北上市より西和賀町に入り、次のSAに立ち寄る。地形の制約があるのか、本線からSAまで結構離れている。錦秋湖SAの施設は上下線集約となっていた。売店には秋田土産も置いてあるが、ここはまだ岩手県である。用を足し、お茶を買って出発する。

秋田自動車道は、昨日大船渡市から走った国道107号、そして内田百ケン先生(ケンは門構えに月)も乗った旧横黒線(現北上線)に沿っている。錦秋湖はダム湖で、付近の線路は付け替えられており、百ケン先生の降りた大荒沢駅は廃止となり、湖底に眠っている。岩手県西和賀町より秋田県横手市に入る。横手も百ケン先生ゆかりの地だが、立ち寄らない。かまくらで有名な街だが、以前も北上線から奥羽本線に乗り換えただけで、何も知らない。今日は横手JCTで秋田自動車道から湯沢横手道路に入るだけである。国道13号の自動車専用道路で、湯沢ICまでは有料。十文字TBでETCレーンを通過。横手市から湯沢市に入る。無料の自動車専用道路が雄勝こまちICまで続く。終点で在来の国道13号に入る。高速道路を引き返すよう指示を出し続けていたカーナビも、ここへ来てようやく国道13号経由で山形方面に向かうよう案内するようになった。はぶてたのか、何の音声案内もしない。すぐに国道108号が分岐する。鳴子を経由して仙台方面へ連絡する。大半の車両が国道108号へ左折する。軽トラを追い越し、がらがらの国道13号を奥羽本線に沿って走る。県境のトンネルを抜け、秋田県湯沢市より山形県真室川町に入る。これで今年は東北六県すべてに足を踏み入れた事になる。でも車から降りてないから、秋田県の地を踏んでない。残念ながら一枚の写真も撮っていない。

難読駅名の及位(のぞき)付近を通過する。その先で立派な自動車専用道路が現れる。主寝坂道路である。新主寝坂トンネルを抜け、真室川町より金山町に入る。再び在来道に戻り、いい感じの金山町の中心部を通る。鉄道は通っていないので、自動車旅行でなければ通る事のなかった町である。自動車専用道路は快適だが、風景は退屈である。一般道の方が楽しい。金山町から新庄市に入る。交通量も多くなってきた。新庄ICからは尾花沢新庄道路に流入する。部分部分だが、無料の自動車専用道路が整備されている。新庄市より舟形町、そして尾花沢市に入る。SAやPAはないが、道の駅の表示があり、尾花沢北ICで流出する。


道の駅 尾花沢山形県尾花沢市大字芦沢

道の駅で用を足して小休止。思ったよりいいペースで来ている。ここでは何も買わずに尾花沢新庄道路に戻る。自動車専用道路はすぐに終点となったが、尾花沢バイパスにつながり、快適なドライブ。国道は尾花沢市と隣接する大石田町とを出たり入ったりしている。そして村山市へ。ここには山形北バイパスがある。仙台を出発して快調に走ってきたデミオだったが、とうとう燃料が少なくなり、燃料計が点滅を始めてしまった。村山市内で10Lだけ給油する。レギュラー1Lが137円だった。村山市より東根市に入る。山形空港は東根市にある。東根市より天童市に入る。国道13号を離れ、ようやく目的地へ。


天童登録 手打水車生そば山形県天童市鎌田本町

遅い昼食をこちらのおそば屋さんで。昨年5月以来の再訪となる。前回食べた鳥中華を注文するつもりだったが、ざるそばにしてみる。文久元年(1861)創業の老舗のおそば屋さんなので、やっぱりそばを食べてみないと。


キリンフリー(300円)

ビールを飲む訳にはいかないので、キリンフリーを注文。出てきたお茶もそばの香りがして美味しい。テレビで横綱土俵入を見ながら、おそばを待つ。


ざるそば(680円)


おそばはこんな感じ♪

まずはツユにつけずに一口。んん、これは旨い。こんな旨いそばは久しぶりである。普段、ろくなそばを食っていないのもあるが。こんなに旨いんなら、大もりそばにするんだった。前に食べた鳥中華も変わっていて美味しかったが、今日はそばを食べてみてよかった。そば湯もしっかりと頂戴する。満足して店を出る。


天童登録 手打水車生そば (山形県天童市鎌田本町)
ここまで平成23年9月25日撮影

こちらは表の通りから見た店舗。店頭に水車が回っている。次に、去年食べた鳥中華の画像を紹介する。


元祖 鳥中華(650円) 平成22年5月29日撮影

今日はおそばだったけど、実は天童で行っておきたいお店がある。天童市街から仙台方面へ国道48号を少し走ったところにそのお店はある。


焼肉マルタイ山形県天童市大字山口
これより平成23年9月25日撮影

カープの栗原健太選手の実家の焼肉屋さんである。


お店の正面には、栗原選手の写真が!

数年前、広島テレビの番組で紹介されていて、是非行ってみたかったのだ。しかしネットで調べたところ、営業時間は11:00-14:00、17:00-21:00だそう(月曜日定休日)。現在15時47分。19時にはレンタカーを仙台の営業所に返却しなければならない。今日は場所の確認という事で、また今度。そのまま仙台に向かっても早いので、山寺駅へ行ってみる。天童市より山形市へ。山寺駅付近には有料駐車場もあるけど、もう夕方でお寺に参らないので、わざわざ駐車する事はない。駅舎をチラッと見て、車も停めずに引き返してきた。別の道で天童市に戻る。山裾を行くような道である。一面の果樹畑である。夕日が盆地と斜面の果樹畑を照らしている。


道の駅 天童温泉山形県天童市大字貫津

立ち寄った道の駅には足湯がある。用を足して、いよいよ仙台へ向かう。ラジオは大相撲放送。再び国道48号に入り、栗原選手の実家の前を通る。天童市より東根市へ。次第に人家が無くなり、山峡に入ってゆく。大滝というドライブインが何軒かある場所を通る。日本七滝とあるが、初めて聞いた。あと六滝はどこだろう。国道は県境の関山トンネルとなる。山形県東根市から宮城県仙台市へ。宮城県側も百万都市仙台市とはいえ、山峡である。少し薄暗くなってきた。人家が見えてきて、作並温泉街を抜ける。山寺で見た仙山線が現れて、作並駅前を通る。国道は坂を下ってゆくが、鉄道の勾配もきつい。よく列車が走れるものだと思う。

お相撲の方は横綱白鵬関が優勝を決めた。関脇琴奨菊関は大関昇進確実だそう。市街地が近づき道が混んできたが、愛子バイパスに入ると、再び流れるようになる。東北自動車道仙台宮城ICを通過し、ほとんどがトンネル区間の仙台西道路となる。広島でいうと、山陽自動車道五日市ICと市街地とを結ぶ広島高速4号線(広島西風新都線)のような感じだが、広島が有料(普通車400円)に対し、仙台は国道48号のバイパスで無料である。広島ICと市街地とを結ぶ国道54号祇園新道は無料だが、自動車専用道路ではない。広瀬川を渡り、市街地に戻ってきた。レンタカー営業所近くで満タンにする。レギュラー1Lが146円である。村山と比べて仙台のガソリンの高い事。9円も違う。村山でもっとついでおけばよかった。営業所に車を返して、無事にドライブ終了である。



20時過ぎの新幹線の切符を買ってあるが、まだ発車まで1時間半くらいある。早い列車に変更したいが、三連休の最終日で普通車は各列車とも満席のようだ。ネットカフェで時間を潰そうかと思ったが、お金が勿体無い。そういえば乗り降り自由の特別企画乗車券「ウィークエンドパス」を持っていた。あおば通駅まで歩き、仙石線に乗って時間を潰す。まだ降りたことの無い榴ヶ岡で下車。ここもKスタへの駅として、楽天イーグルス一色となっている。歩いて仙台駅へ戻る。この辺りの駅間は短い。

仙石線 普通 1923S あおば通(19:22)→榴ヶ岡(19:25) クハ204-3113


新幹線〔はやて90号〕 5090B列車 [E2系J53編成] (仙台)

少し早いが、新幹線プラットフォームに上り、新幹線〔はやぶさ6号〕[E5系車両]などを見て過ごす。グランクラスの10号車では専任アテンダントが、にこやかにお出迎え。ようやく新幹線〔はやて90号〕が入線してきた。


metro 仙台を出発symbol5

車内販売でスジャータのアイスクリーム(260円)を買う。アイスを食べて、ウトウトしている間にもう大宮が近づいている。仙台は近い。大宮からはトロトロ走って、上野に到着した。


新幹線〔はやて90号〕 5090B列車 [E2系J53編成] (上野)


車体にはポケモンが!
ここまで平成23年9月25日撮影

今回、初日に被災地を通り抜けただけだが、改めて被害の大きさを感じる事が出来た。楽しいだけの旅行ではなかったが、出掛けてみてよかったと思う。 (おわり)

新幹線〔はやて90号〕 5090B 仙台(20:07)→上野(21:42) E226-1103
常磐線 快速 2239H 上野(22:06)→松戸(22:26) サハE231-191
常磐線緩行 普通 2171S 松戸(22:36)→新松戸(22:42) 6230


新幹線特急券 仙台→上野 (4,610円→4,310円)[えきねっと割引]
平成23年9月22日撮影

東北ドライブ 小岩井農場

2011-11-20 00:00:00 | ドライブ

小岩井農場へ向かう県道!(旧小岩井有料道路)

盛岡のホテルを出発して、国道46号を西へ。盛岡市と日本海側の秋田市とを結ぶ二桁国道である。ちなみに秋田市の手前から国道13号との重複区間となっている。盛岡ICを過ぎて、盛岡市より滝沢村に入る。インターを過ぎても、まだ往復4車線が続く。雫石町で国道に別れ、県道219号を北上。田沢湖線を越えてゆく。気持ちのよい道路が北に延びている。正面に岩手山を望む区間では、あたかも山へ登ってゆくのではないかと思わせる高揚感がある。


岩手山を望む!


小岩井乳業 小岩井工場岩手県岩手郡雫石町丸谷地

小岩井乳業の工場の駐車場までやってきた。岩手山がよく見える。一本桜が近くにあるはずだが、場所がよく分からない。桜の時期ではないし、まあいいか。工場も見学できるようだが、当初から行く予定の小岩井牧場まきば園に移動する。


小岩井農場まきば園岩手県岩手郡雫石町丸谷地

牛乳を飲むだけなら中に入る必要も無いが、料金もあまり高くないので入園してみる。料金は大人500円だが、ウィンターシーズン(冬期)は無料という。


トラクターバス

園内を走るトラクターバス。ジェラートショップ前と、これから向かう小岩井ファームショー会場とを結ぶ。これらの乗り物には別料金が必要となる。


赤とんぼ

会場に到着すると、たくさんの赤とんぼが飛んでいた。


小岩井ファームショー

入園するなら見ようと思っていたファームショー。見学無料である。


羊飼いのおねえさんが登場!


牧羊犬のハロちゃん!


ファームショーの様子

羊飼いのおねえさんが、牧羊犬ハロちゃんとともに羊の群れを操る様子を、物語仕立てで見せてくれるのだが、中には言う事を聞かない羊もいるようで。それも台本なのか?




おにいさんは座ってナレーション

さりげなく?小岩井の商品を押してきます。


放牧地からたくさんの羊を集めてきて…


羊達は、餌にありつき 鬼を退治しましたとさ!


放牧地へ帰ってゆく羊達

おねえさん、ハロちゃん、そして羊達もお疲れ様。座っていたおにいさんも。おねえさんばかり走り回って大変だなと思ったが、まきば園のウェブサイトにあった動画では、おねえさんがナレーターで、おにいさんが走り回っている回があった。恐らく交替なのでしょう。

[[youtube:YHxUL8zX-gU]]
小岩井農場まきば園 小岩井ファームショー
小岩井農場まきば園の動画チャンネル


まきば園の散策を続ける…


馬車が現れた!


トロ馬車

ただの馬車ではなく、馬車鉄道である。鉄道好きとしては外せない?


羊の放牧地を望む!


ヨーロッパにでも行ったかのよう。実際に行った事はないが…


よし、来年の年賀状に! ※来年は辰です!

園内には遠足なのか中学生くらいの団体さんが何校も来ている。かわいい、と羊の写真を撮って楽しそうである。自分はこの牧歌的な感じが気に入ったが、若い人には退屈な気もするが、そうでもないのか。


赤い屋根の農場の建物 ※まきば園の公開されている施設ではない。

全然関係ないが、昔、学校か子供会で「イーハトーブの赤い屋根」という映画を見せられた。話の筋は覚えとらん。どぶろくの一升瓶をボットン便所に捨てるシーンだけ覚えとる。


トロ馬車のりば

トロ馬車についての説明書きがあったので、次に紹介する。

トロ馬車「馬車鉄道」
このトロ馬車は、かって小岩井農場の有力な交通輸送手段でした。トロ馬車は明治37年、当時の農場本部から上丸牛舎までの3.6キロに敷設され、大正10年に橋場線(現在のJR田沢湖線)の開通に伴い、農場本部から小岩井駅までの2.5キロが延長されました。それまで農場から盛岡までの交通機関がすべて馬車だったものが、小岩井駅まではトロ馬車を利用しあとは汽車で行けるようになりました。長年、農場の職員に親しまれたトロ馬車は、自動車の普及と農場内の道路整備により昭和33年に姿を消しました。スギやアカマツの林を抜け、牧歌的な風景の中を走るトロ馬車は当時の農場の雰囲気を今に伝えます。


小岩井農場資料館

明治24年開設の小岩井農場の歴史が展示してある。戦前の展示物が興味深い。ちなみな小岩井の名前は、野さん、崎さん、上さんの頭文字をとって命名されている。資料館を出て歩いていると、透明な球体の中に人が二人入れられ、丘の上から転がされている。中でキャーキャー言っている。乗馬やアーチェリーなどに比べて、もの凄いアトラクションもあったのだ。停止した球体から遠足?の男女の生徒さんが出てきて、他の生徒から声を掛けられている。勇気あるのう。


小岩井農場まきば園 アルマジロボール
小岩井農場まきば園の動画チャンネル


小岩井農場育ち低温殺菌牛乳(200円)

ミルク館で牛乳を飲む。安田さんのようにリバースはしない。


小岩井農場ソフトクリーム(350円)

続いてソフトクリーム。濃厚で旨い。


炭火焼きバーベキューレストラン

魅力的なお店がある。しかし、ラムを食べてビールを飲まない訳にはいかないし、車だからビールを飲む訳にもいかないし。そもそも、かわいい羊を見たばかりだというのに。今日はこの後の予定があるので、牛乳とソフトクリームだけで止めておくが、小岩井農場の乳製品を使った料理を出すレストランもあり、今度は食事メインで来なければなるまい。


Halloweenの飾り付けがされていた!

来園客が魔女のような帽子を被って牛の間に座り、記念撮影をしていた。


小岩井農場まきば園 入園口
いずれも平成23年9月25日撮影

お天気もよく、思ったよりも楽しかった。ここまでバス路線もあるので、それでここまで来られそうだ。それならビールも飲めるし。車に戻ると、来た時には空いていた駐車場も、ずいぶん埋まっている。東北のナンバーが多いが、関東のナンバーも少し停まっている。小岩井農場を離れると、次の目的地へ行くべく、盛岡ICへと向かった。 (つづく)

東北ドライブ 盛岡で一泊

2011-11-16 09:00:00 | ドライブ

ホテル ジン岩手県盛岡市盛岡駅西通

ホテルの駐車場に車を停める。盛岡駅から近いが、駐車料金は無料とありがたい。さっそくフロントでチェックインして客室へ。


シングルルーム(4,500円のプラン)

テレビをつけてお相撲を見る。テレビはデジタルではない。岩手県では地上波アナログ放送は停波していないが、画面に"NHK G"の表示があるので、デジタルをアナログに変換しているのだろう。関脇琴奨菊関が大関日馬富士関を破り、結びの一番で横綱白鵬関も大関把瑠都関に勝ち、ともに二敗のまま、優勝は千秋楽までもつれこんだ。


ぴょんぴょん舎 盛岡駅前店岩手県盛岡市盛岡駅前通

7月に盛岡を訪れた時には、じゃじゃ麺を食べたが、今日は盛岡冷麺を食べる。夕食時で列が出来ていたが、程なく席に案内された。とりあえずビール。


beer生ビール(中)(520円)

メニューには、ビンビール(エビス・中ビン)(520円)とあったので、生ビールもサッポロビールの製品かと思ったが、アサヒビールが出てきた。メニューをよく見ると、ノンアルコールビール(320円)にはキリンフリーと、各社の製品が並んでいる。別にアサヒでも構わんが、ついでにメニューに銘柄を書いといて欲しい。結構、瓶ビールと生ビールとで銘柄の違う店はあるので、注文する前に確認するべきだったか。


ミニ石焼ピビンパ(500円)も注文!

お腹が空いていたので、写真も撮らずに食べちゃった。ミニじゃなくてもよかった。アサヒビールも美味しい。


盛岡冷麺(800円)

待ってました。これを食べるために、今夜の宿を盛岡駅前にしたのだ。ここは焼肉屋さんなのだろうが、冷麺だけを注文する人は多いようだ。


※冷麺は麺とスープをよく混ぜ味を調えて、お早めにお召し上がりください。
ここまで平成23年9月24日撮影

盛岡冷麺は、朝鮮北西部の平壤冷麵と、北東部の咸興冷麵が基礎になっているとか。この店を訪れるのは二度目。前回は平成14年、八戸から盛岡まで特急〔はつかり〕の乗り納めの後に来ている。こしが強く、喉につかえそうだったが、今日はそうでもない。前回は余程急いで食べたんだろうか。今回は喉につかえぬよう、ゆっくり食べているのもある。久しぶりの盛岡冷麺に満足した。しかし一度、焼肉の方も味わってみたい。


ホテル客室からの眺め!
これより平成23年9月25日撮影

一夜明けて、平成23年9月25日日曜日。今日も天気は良い。


朝食無料サービス

ホテルのサービスの朝食は、パンに中華粥。台湾や香港に行っても中華粥は食べなかったのに、盛岡で食べる事になるとは。おかいさんは病気の時に食べるものと敬遠していたが、食べてみるとこれが美味しい。白粥と中華粥では、味付けが違うので当然だが、今後からは中華粥も食べてみようと思う。パンも美味しかった。


ホテル ジン (岩手県盛岡市盛岡駅西通)

午前9時前まで部屋でゆっくりしてからチェックアウト。盛岡駅周辺、駐車料金無料で選んだのだが、低料金で気持ちよく過ごせたホテルだった。 (つづく)


car 2日目のドライブに出発symbol6

東北ドライブ 盛駅

2011-11-13 00:00:00 | ドライブ


野蒜を後にして、国道45号を石巻に向かう。途中、航空自衛隊松島基地の近くを通る。ブルーインパルス(第4航空団第11飛行隊)の所属するこの基地も、大津波で被災している。車の流れが悪くなってきた。東松島市より石巻市に入る。国道45号を離れ、日和大橋を目指す。途中、日本製紙の工場を見る。石巻にも日本製紙があったのか。工場を過ぎると、更地のようになっている場所に出た。建物は取り壊され、瓦礫が撤去されたのであろう。前方の旧北上川の対岸に、長城のように瓦礫の山がうずたかく積み上げられている。旧北上川に架かる日和大橋を渡っていると、報道関係の人なのか、瓦礫の方を歩道からカメラを回している。橋を渡り終えると、中央分離帯に巨大な鯨の大和煮の缶詰の看板が転がっている。現実とは思えない風景が次々と現れる。国道45号に戻り、石巻市街を離れる。

石巻河南ICより通行料無料の三陸自動車道(矢本石巻道路)に流入するつもりだったが、道を誤り、暫く一般道を走る。道の駅「上品の郷」で休憩。駐車場所を探して、駐車場内を一巡する。休日のお昼時だからか、利用客は多い。規模の大きな施設で、コンビニエンスストアも設けられている。野蒜と石巻の様子を見たあとで、あまり食欲もないが、おにぎり一個とおかずがちょこっと入った弁当を買ってきて、車内に戻って食べる。おにぎりには仙台味噌がたっぷり塗られており、おかずには笹かまぼこも入っており、宮城県らしい。河北ICより三陸自動車道に流入する。この路線は仙台方面から鳴瀬奥松島ICまでが有料で、その先は無料区間である。往復2車線だが、快走する。石巻市より登米市に入る。黄金色の田んぼの中を道は伸びる。内陸部には穏やかな風景が広がる。登米東和ICで終点となる。この先は志津川IC(仮称)までが事業中である。国道398号で沿岸部の志津川へ。トンネルを抜け登米市より、南三陸町に入る。移動式のコンビニエンスストアがある。ボランティアの人々も見掛ける。海岸が近づくと、長閑な風景は一変した。志津川の中心部は、建物が基礎だけになっている。今日見た中で一番恐ろしく感じた。

ここで国道45号に戻る。道路は坂を上る。町は高い場所に非難しているようである。集落は沿岸部にある。道路は坂を下り、津波被害を受けた集落へ。これの繰り返しとなる。気仙沼線は橋梁が落ちており、トンネルだけが口を開けている。旧志津川町と合併した、旧歌津町の中心部は鉄道ばかりでなく、国道も通行できなくなっており、並行する旧道に迂回する。南三陸町から気仙沼市に入る。カーナビの地図には鉄道を示す旗竿があるから位置が分かるが、走る車から外を見ているだけでは、鉄道があったのか分からない場所もある。気仙沼市中心部はバイパスで通過する。ここも被害が大きかった街だが、バイパスからその様子は見えない。三陸自動車道(無料区間)も一部整備されており、国道が急に高速道路になったりする。宮城県気仙沼市より、岩手県陸前高田市に入る。震災の日、陸前高田市の被害をニュースで聞いて、驚愕したのを覚えている。その後も驚愕するニュースばかりだが。仮橋の気仙大橋を渡り、報道で有名なあの松の所へ。


陸前高田の一本松 (岩手県陸前高田市気仙町)


多くの人が訪れていた…


ここに高田松原があったのだが…

松林は大津波にのみこまれ、あたりは大地震で地盤沈下している。


高田松原野外活動センター (岩手県陸前高田市気仙町字砂盛)


陸前高田ユースホステル (岩手県陸前高田市気仙町字砂盛)






松の木の根元にはお地蔵様が! 合掌


この日も作業が続けられている!


施設名不詳 (岩手県陸前高田市気仙町)


建物の基礎のみが残る!


大きな水溜りとなっている!


国道45号高田バイパス

高田の街を後にする。三陸自動車道(無料区間)となり、陸前高田市より大船渡市へ。折角の立派な道路だが、大船渡市街地に立ち寄るため、次の大船渡碁石海岸ICで流出する。一般道の国道45号に戻る。大船渡市も海抜の低いところは、津波被害で建物の基礎だけとなっている。大船渡線も通っているはずだが。さて、大船渡市で訪れたかったのは、まずこちら。


三陸菓匠さいとう 仮本店 (岩手県大船渡市大船渡町富沢

さいとう製菓さんは、総本店や和菓子工場など津波で被災されたそうだが、翌月には仮本店を開店されている。7月に盛岡で買ったかもめの玉子が美味しかったので、それを少し小ぶりにしたミニかもめの玉子をお土産に買ってゆく。


東日本旅客鉄道 大船渡線 盛駅 (岩手県大船渡市盛町字東町裏

次に訪れたのが盛駅。以前、仙台から快速〔南三陸〕(東北本線・石巻線・気仙沼線経由)、大船渡線を乗り継いで盛まで来ている。今日はその路線の被災状況も目にしてきたから辛い。気仙沼以北の大船渡線は不通で、盛駅にも列車は来ないが、駅の窓口は開いている。


構内をちょっとのぞいてみる! (盛)


三陸鉄道 南リアス線 盛駅 (岩手県大船渡市盛町字東町裏)
いずれも平成23年9月24日撮影

接続する三陸鉄道の盛駅。南リアス線も不通となっている。まだ南リアス線には乗った事が無い。JRの駅舎の前には三陸鉄道の方?がワゴンを出して、鉄道グッズ等を販売していた。申し訳程度であるが、盛駅のキーホルダーを購入する。「再開したら乗りに来ますので、がんばってください」と声を掛けて、盛駅を後にした。盛駅周辺は以前と変わってないように見える。前に盛駅を訪れた時に昼食をとった中華料理屋さんも営業しているようだった。国道45号を離れ、盛川に沿った国道107号へ。岩手開発鉄道日頃市線も沿っている。石灰石を輸送する貨物列車が走るが、平成4年までは旅客列車も走っていた。今は震災で運休しているが、11月の復旧を目指しているそう。海岸部を離れると、長閑な風景となる。国道186号でも走っている気がするが、先にあるのは旧吉和村ではなく、新幹線も止まる岩手県内陸部にある各都市である。トンネルを抜け、大船渡市から住田町へ。ここは気仙川水系で、河口を気仙大橋で渡っている。峠を越えて住田町から遠野市へ。ここは北上川水系である。猿ヶ石川を渡り、釜石方面の国道283号と合流。花巻線の線路も見える。北上方面を目指す国道107号が別れてゆき、花巻線に沿う国道283号を走る。

ラジオで大相撲中継を聞いているが、やはりテレビで観戦したい。盛からは休憩もせず、予約してある盛岡のホテルを目指す。高速道路の釜石自動車道は東和ICまで開通している。旧東和町である。全国の東和町で親交を深めていたそうだが、ここ岩手県和賀郡東和町は花巻市に、お昼過ぎに通った登米東和ICの場所にあった宮城県登米郡東和町は登米市に、福島県安達郡東和町は二本松市になった。最も馴染みのある山口県大島郡東和町は大島郡周防大島町となり、全国から東和町という町は消えてしまった。遠野市より東和町改め花巻市に入る。東和ICより釜石自動車道に流入。往復2車線で、遅い車がいるが抜けない。花巻空港TBをETCレーンで通過。花巻JCTより東北自動車道に入る。線形はよく、法廷速度100km/hである。花巻市より紫波町、矢巾町を経て盛岡市へ。盛岡南ICで流出する車両で路肩に列が出来ている。高速道路無料措置となる車両は一般レーンで係員が書類を確認する必要がある。出口渋滞に巻き込まれると嫌だなと思ったが、盛岡ICで流出したところ、一般レーンの列は短く、ETCレーンまで止まる事なく通過出来た。しかし盛岡ICから市街地に向かう国道46号が渋滞している。しかし商業施設等が集まる付近を通過すると流れもよくなり、無事に盛岡駅近くのホテルに到着した。 (つづく)


※灰色は不通区間を示す
(仙石線高城町-矢本間、石巻線石巻-女川間、気仙沼線柳津-気仙沼間、大船渡線気仙沼-盛間、南リアス線全線)

東北ドライブ 野蒜駅

2011-11-07 10:00:00 | ドライブ

新幹線〔はやて11号〕 11B列車 [E2系J3編成] (仙台)

新幹線を仙台で下車。レンタカーを借りる。仙台の街を走るのは初めて。日本製紙クリネックススタジアム宮城(宮城球場)をチラッと見てから、国道45号を東へ。仙台港北IC付近を過ぎると仙台市から多賀城市へ。そして塩竈市へ。近道の表示に従い、国道から離れる。塩竈市内で国道45号は大きく曲がっている。近道も曲がっているのだが。東塩釜駅手前で国道45号に合流。東北本線、仙石線、国道45号が並んで、塩竈市より利府町に入る。鉄道の車窓から何度も眺めた松島湾と島々が見える。陸前浜田駅を過ぎると、鉄道は国道と離れる。利府町より松島町へ。ここから見る松島が何とも美しい。今年6月1日にも訪れた松島海岸付近を走る。観光客は多いようだが、建物が歯抜け状態になっている。6月にはあったが、被災して営業できなくなった商店等が取り壊されたようだ。

松島より国道を離れ、仙石線に沿った県道を走る。仙石線は松島町の高城町駅以東が不通となっている。この不通区間に沿ってゆくつもりだったが、道路が冠水して通行止めとの表示がある。塩水か真水か知らないが、先へ行くことは断念して、内陸部を通る国道45号に戻って迂回する。道路が少し混んできた。橋梁になっている三陸自動車道も渋滞しているのが見える。松島北IC付近を過ぎると、国道の流れはよくなったが、高速はノロノロ運転である。松島町より東松島市に入る。吉田川・鳴瀬川沿いに出る。鳴瀬大橋は渡らず、国道と分かれて河口方面へ。仙石線の橋梁が見える。ここも不通区間である。冠水している田んぼ、津波で大きく壊れている建物も見られる。それを撮影している人も。とりあえず海岸沿いへ。途中で舗装道路からダートになった。昨年5月に訪れた野蒜海岸に到着した。


風景は一変していた! (宮城県東松島市野蒜)

水が溜まっているところが、野蒜駅への道路。ちょっと通れそうに無い。


舗装道路は砂利道になっていた!


ここまで平成23年9月24日撮影

ここを大津波が襲ってきたのだ。去年の写真と比べると、道路状態はもちろん、松林の松が減っているのが分かる。


《震災前の写真》 平成22年5月30日撮影


野蒜海岸 (宮城県東松島市野蒜) 平成23年9月24日撮影


平成23年9月24日撮影

海岸は変わらないように見えるが、この海から大津波がやってきた。


《震災前の写真》 平成22年5月30日撮影


《震災前の写真》 平成22年5月30日撮影


仙石線 野蒜駅 (宮城県東松島市野蒜字北余景) 平成23年9月24日撮影

海岸から野蒜駅への道が冠水しているので、鳴瀬川河口付近に戻り、迂回して東名運河沿いに駅へ向かう。駅の前まで来ていたが、一瞬同じ場所だと気付かなかった。駅舎は残っているが、辺りの景色が変わっている。


《震災前の写真》 平成22年5月30日撮影


東名運河 (宮城県東松島市野蒜) 平成23年9月24日撮影


《震災前の写真》 平成22年5月30日撮影


駅より海岸へ向かう道路! 平成23年9月24日撮影

以前は松林は鬱蒼としていたし、建物ももっとあったのだ。


《震災前の写真》 余景の松原 (宮城県東松島市野蒜)
平成22年5月30日撮影


野蒜駅舎の内部! 平成23年9月24日撮影


構内では架線が垂れ下がっていた! (野蒜)
平成23年9月24日撮影


プラットフォーム側から見た駅舎 (野蒜)
平成23年9月24日撮影


今も高城町-矢本間は不通となっている! (野蒜)
平成23年9月24日撮影


《震災前の写真》 仙石線 普通 1023S列車 [205系車両] (野蒜)
平成22年5月30日撮影


石巻方を望む (野蒜) 平成23年9月24日撮影


あおば通・仙台方を望む (野蒜) 平成23年9月24日撮影

実際に被災地にやってきて、ただただ恐ろしいと思う。改めて震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被災者の方々にお見舞い申し上げます。
(つづく)