旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

会津列車たび 途中下車

2006-03-06 00:00:00 | 鉄道

会津鉄道 会津線 湯野上温泉駅
(福島県南会津郡下郷町大字湯野上)


会津若松駅で土産を買う。日持ちがして、ひとつひとつ包装されていて、適当な量があるものが良い。野口親子まんじゅうを買う。自分用にゆべしと榮川を買ってゆく。せっかく早く若松に戻ったが、もうする事がない。会津若松16時21分発の快速〔AIZUマウントエクスプレス〕3125D列車に乗るつもりだったが、1本前の15時34分発、普通2323D列車で途中まで行ってみる事にする。この列車は昨日、会津田島から会津若松まで乗った2320D列車の折り返しである。全く昨日と同じ車両である。まる24時間の滞在だった訳だ。

昨日と同じ乗り心地で列車は出発した。車内は昨日より空いている。盆地が尽きると列車は山峡を行く。ダム湖も見える。会津往復『列車たび』きっぷは会津鉄道線内で、湯野上温泉、塔のへつりの2駅では途中下車が出来る。後続で乗るつもりの快速は、塔のへつりは通過するが、湯野上温泉は停車するので途中下車してみる。


囲炉裏の火を消したところ? (湯野上温泉)

萱葺きの駅舎に年配の女性の駅員さんが迎えてくれる。駅舎には囲炉裏があるそうなので楽しみにしていたら、ちょうど火を消したばかりのようで、煙が充満している。堪らず外へ出る。囲炉裏端でゆべしを食べながらお茶でも飲もうと思っていたが、そうはいかない。駅舎を撮影して中に戻るが、まだ煙い。換気のため、戸が開け放されていて、ちと寒い。小さな駅だが温泉場の駅とあって、土産物も売っている。ずんだ餅を買う。これは長期保存可能なもので、後日食べてみて、あまり旨くなかった。

年配のご夫婦がやってくる。すかさず駅員が石油ストーブに火を点ける。北千住まで切符を買っている。3月からの東武JR東日本の直通運転の話しをしている。東京西部の人間のようだが、浅草、北千住での乗り換えでは不便なのだろう。私には直通運転のメリットはないのだが。会津若松行の列車に続いて、鬼怒川温泉行の快速〔AIZUマウントエクスプレス〕3125D列車も入線してきた。単線なのでここで交換する。16時51分発。

2両編成で車内は空いている。特急車両なので、全く別の路線に乗っているかのようだ。線形は良くないので、速度は出せない。ゆべしを食べながら車窓を楽しむ。会津田島では、浅草行の快速電車が止まっている。ここから電化区間だが、気動車特急車両は直通する。会津鉄道区間が終わり、野岩鉄道区間となる会津高原から客が少し増えてきた。トンネルが連続する。日も暮れてしまった。JRの特急でも、私鉄の特急(本当は快速)でも何でも良くなった。まだ午後6時前だが、随分と寂しい。湯西川温泉から乗客が増えて活気が出てきた。ようやく特急車両らしい雰囲気となった。新藤原から東武鉄道区間となり、終点の鬼怒川温泉に18時21分着。


快速〔AIZUマウントエクスプレス〕 (鬼怒川温泉)

東武特急のスペーシアに乗り換える。特急券は昨日のうちに買っておいたので安心である。湯野上温泉から乗車したご夫婦もスペーシアに乗り換えるのだろうが、特急券はどうするのか。私はJTBで買ったが、東武の特急券はどこで買えるのか、今ひとつ判らない。


特急〔きぬ138号〕 (鬼怒川温泉)

スペーシアに乗ると、特急券の指定された席に先客がいる。二重発券かと思いきや、特急券を持たない客がとりあえず座っていたのであった。全席指定なので特急券が買えないとこうなる。車掌から車内で特急券を買うのだが、4人組だったから空席を割り当てるのも大変だ。鬼怒川温泉18時26分発。どこから湧いてくるのか乗客が多い。ウインタースポーツの合宿帰りらしい女子学生がいて、スナック菓子の臭いが車内に漂う。車内販売のワゴンも通路を行き来する。快速〔AIZUマウントエクスプレス〕にも、この賑わいを少しでも分けてやって欲しい。春日部で特急から準急に乗り換える。地下鉄も乗り入れてくるここは、もはや旅先ではない。新越谷で会津若松からの切符と鬼怒川温泉からの特急券を改札に渡して出場。武蔵野線の南越谷からは定期券で家に帰った。 (おわり)

会津列車たび 喜多方

2006-03-05 00:00:00 | 鉄道

丸見食堂 (福島県喜多方市字町田)

駅で老麺会まっぷを入手して、どこの店に行くか選ぶ。歩くのも面倒なので駅前の店にするが、前にも利用した駅前の店はやめて、近くの初めての店に入る。店は中も外も落ち着いた雰囲気。すでに昼食時は過ぎているので、店内は空いている。さて、今朝はホテルの食事をしっかりとしすぎているので、お腹はあまり空いていない。ビールや餃子はやめて、ラーメンだけを味わうとする。きざみチャーシュー(800円)を注文。


丸見食堂「きざみチャーシュー」(800円)

太いちぢれ麺の醤油ラーメン。久しぶりの喜多方ラーメンの食感を楽しむ。こちらのスープはあっさりしている。ネギとチャーシューも旨い。沢庵が別に添えられていて、ちょっと鹿児島を思い出す。もう少しお腹を空かせて、ラーメンライスにしても良かったかなと思う。今日はそんな余裕もなく満腹となって店を出る。


会津乗合自動車喜多方営業所(福島県喜多方市字町田)

駅に戻ってみるが、次の会津若松行は15時51分で、しばらく列車はない。判ってはいたが何とかならんのか。駅前のバス停を見るが若松方面のバスはない。若松、喜多方という会津の重要な都市間に2時間以上も交通手段がないはずはあるまい。駅前で目を凝らすと、少し先にバス停標識が数多く見える。行って見るとバスの営業所だった。

待合室にはストーブが焚かれ、切符売り場もある立派なものだ。少々古いが…。時刻表を見ると、14時20分発の便がある。所要時間はわからないが、列車よりも早く若松に着くだろう。ただ、運賃は高い。列車は320円だが、バスは870円もする。躊躇したが、早く若松に戻って、買い物に時間を充てたい。またバスの運行経路にも興味があるので、切符を買って乗る事にした。乗車券には区間は書かれておらず、金額が書かれているばかりで、回数券みたくてつまらない。硬券だったら嬉しいが、十数年前に道北バスの上川で一度見たきりである。

待合室の自動販売機でお茶を買い、バスに乗ると一番前の席に陣取る。喜多方の市街地で客を拾ってゆき、国道121号に入って速度を上げた。途中で国道から外れて、郊外型の商業施設の駐車場(平面)に入ってゆく。まさに駐車場に設けられたバス停からは買い物客が乗りこんできた。ほとんどの客は車で来店するからか、バスに乗ってきたのは中高生が大半だ。

バスは国道に戻ったが、今度は旧道に入って行く。初めての道なのに見覚えがある。昨年、某番組で関口君が食堂のおばちゃんの自転車の後ろについて走りまわっていたのは、ここ塩川だったか。のれんの街ということだったが、あまりのれんは見かけない。旧道から国道に戻り、バスは線路に沿って走るが、列車は来ない。運転士が携帯電話で話している高校生に注意している。磐越自動車道会津若松ICを過ぎ、若松の市街地に入り、若松駅前に到着した。 (つづく)

会津列車たび 磐越西線

2006-03-04 00:00:00 | 鉄道

磐越西線 会津若松駅 (福島県会津若松市駅前町)

今回の会津への旅にはふたつの目的があった。ひとつは若松の鶴ヶ城を見る事。その目的は果たした。もうひとつは喜多方でラーメンを食べる事である。喜多方までの切符(320円)を買い、入場する。

会津若松は鉄道の要衝で、東は郡山(磐越西線)、西は新津(磐越西線)、小出(只見線)、南は会津高原(会津鉄道線)と集まってくる。東京方面から会津若松へは郡山で東北新幹線から乗り換えてくる経路が一般的だろう。郡山からの線路と、これから行く喜多方までの区間は電化されている。喜多方以西の磐越西線、只見線、会津鉄道線の会津田島までの区間は非電化となっている。次の只見線は全線を走破する小出行のはずだが、大雪の為に不通区間があり、会津坂下行となっている。例年にない大雪なのだ。


磐越西線 普通 227D列車 (喜多方)

会津若松13時13分発、普通列車野沢行。喜多方までは架線の下を気動車が走る。普通列車だが喜多方までは塩川にしか止まらない。雪の積もった田園地帯を快走して、13時30分に喜多方に到着。 (つづく)


磐越西線 喜多方駅 (福島県喜多方市字町田下)

会津列車たび まちなみ

2006-03-03 00:00:00 | 鉄道

白木屋漆器店 (福島県会津若松市大町)

七日町駅からは、先ほどレトロ調ボンネットバスで走ったところを歩いてみる。大正3年(1914)竣工の白木屋漆器店(創業は慶安年間1648-1652)の店舗、右隣には郡山橋本銀行若松支店として昭和2年(1927)に建てられた滝谷建設工業会津若松店が並んでおり、すばらしい景観となっている。


旧會陽医院 [會津壹番館] (福島県会津若松市中町)

野口英世青春通りには、野口英世博士が大火傷をした左手の手術を受けた會陽医院の建物(現會津壹番館)や、大正3年(1914)に建てられた綿問屋「福西伊兵衛商店」(現在は土産物を扱う「福西本店」)が並ぶ。これらのまちなみを見て、会津若松駅まで歩いて戻った。 (つづく)


福西本店 (福島県会津若松市中町)

会津列車たび 西若松、七日町へ

2006-03-02 00:00:00 | 鉄道

長門屋本店 (福島県会津若松市川原町)

鉄道たびに戻ろう。鉄道は若松の街の西側を走っている。鶴ヶ城からは西若松が最寄駅と思われる。通りを歩くと、日の当たる北側の歩道に雪が無くて、建物の陰になる南側の歩道に雪が溶けずに残っている。若松の街は新しい建物も多いが、空襲を受けなかった街なので、やはり趣きがある。

少し、道に迷いながらも西若松駅に到着。駅舎は橋上駅で、近年建替えられたようだ。自動券売機で隣の七日町までの切符を買う。これから乗るのは会津鉄道の車両だが、東日本旅客鉄道只見線の線路を走る。会津若松からの西若松、会津坂下、会津川口、只見、小出方面は只見線で、西若松で会津田島、会津高原方面の会津鉄道会津線が分岐している。


会津鉄道 会津線 快速〔AIZUマウントエクスプレス〕
3116D列車 (西若松)


いよいよ念願のAIZUマウントエクスプレスに乗る。元は名鉄特急だっただけに、車内は快適である。1駅しか乗らないのはもったいないが、今日はこの後でしっかりと乗る予定である。会津鉄道の車掌にJR線の切符を渡して、七日町で下車。駅前は雪かきの真っ最中であった。 (つづく)


只見線 七日町駅 (福島県会津若松市七日町)