旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

続台湾日記 出境

2007-07-17 03:00:39 | 台湾日記

去年と違い、架線が張られている (台灣省桃園縣)

台北車站に戻り、コインロッカーから手荷物を取り出し、國光客運の空港行バス乗り場へ。窓口で切符(125元)を買い、売店を物色しているとタクシーの運転手が客引きに来た。バス待合室にまで来て客引きとはご苦労なことだが、バスの切符を見せて諦めさせる。売店には便當がある。ビールも欲しいが、売店のおっちゃんにビールやビアーと言っても通じない。意を決して「謝謝」以外に中国語らしきものを話してみる。四声なぞ出鱈目である。

わし「啤酒有嗎?」
おっちゃん「没有」

あっさりと通じた。答えは残念なものだったが。少しは中国語を仕入れておこうかと思う。便當(70元)と、ビールの代わりに可口可樂(20元)を買ってゆく。日本人の学生のグループに続いてバスに乗る。彼らは合宿か何かの帰りなのか。バスは13時27分に発車。淡水河を渡り、台北縣三重市に入る。同市内のバスターミナルで客を乗せて、高速に入る。便當を開けてみる。ご飯の上に肉、あとは豆腐や野菜などの副菜という内容。暖かくはないし値段も少し高いが、味付けは良く旨かった。本線料金所を過ぎ、高鐵の高架を抜けてゆく。渋滞はなく快調。臺灣桃園國際機場第一航廈に14時14分到着、続いて第二航廈に14時18分到着した。


國光客運のバス (臺灣桃園國際機場)

直ちに搭乗手続きをする。カウンターには列が出来ているので、自動チェックイン機を使う。ただし日本語の表示がないので、よく分からないという顔をして地上職員の女性に操作してもらう。出境の前に用を足し、もう忘れている事はないかと考えてみれば、お土産がまだである。鳳梨酥が欲しいので売店に行くが、1箱350元もする。うーんと唸っていると、店員がカードも使えますと言う。そういう問題じゃない。しかし鳳梨酥は旨いので、お土産はこれしかない。鳳梨酥5箱と太陽餅(250元)1箱を購入する。今朝両替したお金は殆どなくなった。帰国後両方を食べたが、この100元の差は大きかった。鳳梨酥をお土産にしなかった人には申し訳ない事をした。これらのお菓子を入れた紙袋(二重)が実に重い。ここまでの手荷物と同じくらいに重い。余程餡が詰まっているのだろう。手荷物とお菓子のX線検査を受け、旅券に「中華民國 出境」のハンコを無事に貰う。


臺灣桃園國際機場 (台灣省桃園縣大園郷)

便當を食べたばかりだがビールは飲めなかったので、ここの軽食堂で最後の台湾ビール(120元)を一杯。小菜(60元)も一皿。ピリ辛の一品だが、ちと量が多い。日本でこの手の惣菜はちょっぴりなのだが。大変申し訳ないが残してしまう。食べ物を粗末にしたのは高雄の六合夜市と今回の2回である。食べきれない程供する土地柄なのかも知れないが、自分の流儀に反する。隣の卓では50代か60代位の日本人男性が豪快にご飯ものを残している。最後に日本人の評判を気にしつつ、帰国の便に搭乗した。 (つづく)


中華航空 CI106 (臺灣桃園國際機場)
いずれも民國95年11月28日撮影

続台湾紀行 中正紀念堂

2007-07-11 21:30:07 | 台湾日記

中正紀念堂主體 衛兵交代 (台北市中正區)

紀念堂主體の階段を上る。時刻は正午を回っていたが、1時間ごとに行われている儀式は行われていた。衛兵交代。写真を撮るのもはばかれる様な雰囲気だが、しっかり撮影する。交代を終えた衛兵が立つ位置には扇風機の風が当てられている。


紀念堂主體より大中至正門を望む (中正紀念堂)

紀念堂主體の1階は蒋介石(中正)元総統に関する展示が行われている。その中に日本国総理大臣との会談の写真があった。西暦1972年以前の物である。


吉田茂元内閣総理大臣と (中正紀念堂)


佐藤榮作元内閣総理大臣と (中正紀念堂)


「日本國 石川工藝・台北展」を開催中 (中正紀念堂)

こちらの展示は見なかったが、こうゆうもあるのだ。日本出発前に見たテレビ報道では、同展示の開幕に森喜朗元内閣総理大臣が出席していた。


臺北捷運 淡水線 中正紀念堂站 (台北市中正區)

展示を見ていて遅くなった。西門へ行って、昼食に麵線を食べようと思っていたが時間がない。台北車站へ戻る(中正紀念堂-台北車站間、20元)。早く空港行のバスに乗らなければならない。麵線は次の台湾訪問時に持越しである。 (つづく)


淡水線と小南門線の月台 (中正紀念堂站)
いずれも民國95年11月28日撮影

続台湾紀行 帰国へ

2007-07-10 00:00:42 | 台湾日記







以上は民國95年11月28日撮影


以下は平成18年11月28日撮影



続台湾日記 最終日

2007-07-09 09:30:24 | 台湾日記

臺灣鐵路管理局 縦貫線 臺北車站 (台北市中正區)

民國95年11月28日星期二(火曜日)。旅の最終日、雨の朝を迎える。食堂で朝食。ここには新聞、雑誌が置いてあるが、PCも何台か置いてあり、食後に頼んで使わせてもらう。料金は要らなかった。Emailを読んだ後、友人のブログを見てみると紅葉の京都を訪れている。さっそくコメントをするが、和文の入力方法が解らない。ローマ字で入力してみるが、大変読みづらい。1時間くらいPCを使っているうちに、欧米人のグループが朝食に来ていた。部屋に戻り、中華航空に電話する。Reconfirmをしていない。搭乗当日に電話しても遅いが、予約は問題ないそうで安心する。

冷蔵庫、電話代を精算してチェックアウトする。いい宿だった。表の雨は結構激しい。7-ELEVENでビニール傘(60元)を購入する。もう財布には10元未満の小銭しかない。民権西路の駅近くの玉山銀行に入り、1万円を両替する。玉山(3,952m)は台湾最高峰。富士山(3,776m)より高いので、日本統治時代は新高山。さしあたっては台湾の富士銀行というところか。担当する女性行員のほかに数人の行員もやってきてかまってくれる。暇なのか?待つ間にお茶も出される。なかなかサービスが良い。用紙に宿泊先の電話番号を書くよう言われる。もうチェックアウトしていて、今日は帰国するのだと説明するが、必要事項らしい。ホテルの領収書を見ながら記入し、ようやく台湾元を手にする。捷運で民権西路から台北車站へ。電車賃(20元)も無かったのだ。

台鐵の切符売り場の上の時刻表を見る。出掛けたくなるが、もうどこにも出掛けられない。まだ乗っていない路線が沢山ある。また改めて乗りに来ようと思う。駅構内の郵便局で絵葉書を差出す。日本まで航空便で10元。コインロッカー(50元)に手荷物を預けて身軽になる。捷運で台北車站から古亭へ(20元)。淡水線完乗を目論んだが、後日調べてみると、中正紀念堂-古亭間は新店線で、淡水線完乗は新北投へ降り立った25日に達成していた事になる。


中正紀念堂 (台北市中正區)

古亭で地上に出る。傘を差して中正紀念堂まで歩いてみる。ほとんどの建物が新しいが、中には随分年季の入った木造建築もある。戦前からの物か。雨の中、古い木造店舗の前に列が出来ている。麵を食べさせる食堂で、さぞかし旨いのだろう。地図を見ずに見当をつけて歩いていたが、無事に中正紀念堂に到着した。裏門と思しき位置であるが。


友好の桜 (中正紀念堂)
いずれも民國95年11月28日撮影

表へ回るべく公園内を急ぎ歩いていると、友好の桜という石碑に目に留まる。揮毫は海部俊樹元内閣総理大臣。こんなところで水玉ネクタイ宰相の名を目にするとは。桜の木は植樹したばかりのようで若い。 (つづく)

続台湾日記 小籠包

2007-07-06 20:00:44 | 台湾日記

鼎泰豐忠孝店の小籠包 (台北市信義區忠孝東路)

今宵が台湾の旅最後の夜となる。7-ELEVENの便當ではいけない。ホテルから出掛ける。ぶらぶらと台北車站まで歩いてみる。道すがら和菓子屋さんを見掛ける。戦前から営業しているのだろうか。駅の地下街の誠品書店へ立ち寄り、絵葉書を買い求める。

前から台北に行ったら鼎泰豐に行ってみようと思っていた。市内に何店舗かあり、忠孝店に行くことにする。捷運板南線で台北車站から忠孝敦化へ(20元)。席に座ると、隣にいたニイチャンがPCでDVDか何かを見ている。「北斗の拳」でスピーカーから日本語が聞こえてくる。日本人かと思ったが、途中駅で下車する友人に中国語を話していたので、やはり台湾の人だろう。

忠孝敦化で下車。地上へ出る。なかなか洒落た街並である。鼎泰豐はすぐ見つかった。今まで訪れたどの店よりも立派である。日本人客も多い。席に案内される。まずお茶をいただく。台湾で飲んだどのお茶よりも美味しい。これは期待できる。いっぱい食べたいが財布の中の手持ちが少ない。福澤諭吉先生はいらっしゃるのだが、孫文先生があまりおられないのだ。ガイド本によると鼎泰豐はクレジットカード不可。慎重に注文する。まずは台湾ビール。何といっても小龍包。そして牛肉湯麵(肉なし)。牛肉麵(肉あり)はやめておく。女給さん数人が伝票を何度も確認している。肉なしを頼んだからなのか。それにしても女給さんの数が多い気がする。

ビールを飲んでいると小龍包が運ばれてきた。女給さんに生姜と酢と醤油を調合してもらい、小龍包とともに食す。美味しい。中のスープをこぼさぬ様気をつけるが、いくつかこぼしてしまう。牛肉湯麵もすする。やはり肉が入っている方がいい。代金は390元だった。帰りの電車賃を考えると肉なしは正解だった。いろいろ注文できなかったのは残念だが、店の雰囲気もよいので、また来る事もあるだろう。ただ台湾の庶民的な味を求めるには上品な味かも知れない。


ホテルのテレビチャンネル

板南線、淡水線を乗り継ぎ、ホテルに帰る。忠孝敦化→民権西路(25元)。ホテルの側の7-ELEVENで「愛之味 健康の油切緑茶」(35元)、「統一企業公司 冰の戀草苺雪糕」(20元)を買う。お茶と苺アイスバーだが、商品名に平仮名の「の」が入っている。テレビで日本語のチャンネルを見ながら絵葉書を書いて、寝床に就いた。 (つづく)


無線ブロードバンド インターネッ・アクセスが可能
いずれも民國95年11月27日撮影