東北本線 普通 2133M列車 クモハ455-22 (黒磯)
【狭軌1067㍉】
平成18年7月16日日曜日。秋田を目指して旅立つ。秋田新幹線〔こまち〕とは無縁なので遥かに遠い。実は前夜の快速〔ムーンライトえちご〕で出発するべく指定席券売機で指定席券(510円)を購入していたのだが、羽越本線の小岩川-あつみ温泉駅間で土砂崩れが発生したため、不通区間が発生。同区間を経由して秋田へ向かう事が出来ない。長雨による自然災害にかなわない。経路を変更して今日の出発となった訳である。
昨日購入した北海道&東日本パス(普通列車限定)(10,000円)を新松戸駅の自動改札機に投入。この切符を使うのは初めてである。おなじみの青春18きっぷ(11,500円)との最大の違いは、有効期間が連続する5日間。そしてフリーエリアがJR北海道線、JR東日本線、青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、及び北越急行線という事である。北海道へは行かないつもりだが、はたしてどうなるか。
武蔵野線(205系車両)新松戸7時36分発。南浦和で京浜東北線(209系車両)に乗り換え、8時05分発。浦和で東北本線に乗り換える。高崎線は桶川-北本間で発生した人身事故の為、ダイヤが乱れていたが、東北本線快速〔ラビット〕(E231系車両)は定刻8時16分に浦和発。宇都宮で普通(211系)に乗り換え、9時32分発。これまでロングシートの座席にしか座れず、景色を充分に堪能できない。黒磯で乗り換えた普通列車は455系車両でボックスシート。10時33分に発車し、関東地方をあとにする。ようやく汽車旅らしくなってきた。郡山11時37分着。
次の乗り換え列車も455系車両でボックスシート。荷物を座席に置いて一度改札を出る。お金をおろし、弁当「安積のとりめし」(750円)とお茶(150円)を買ってくる。郡山の在来線改札も自動改札機が入っている。Suicaは使えない。郡山11時55分発。曇り空で少しだけ見える車窓の山(安達太良山?)を眺め、とりめしを食う。福島12時43分着。
奥羽本線 普通 441M列車 クモハ719-5003 (福島)
【標準軌1435㍉】
これからは東北本線と別れ、奥羽本線の旅となる。奥羽本線の福島-新庄間は新幹線を直通運転する為に、狭軌1067㍉から標準軌1435㍉に改軌されている。これから乗る普通列車(719系車両)は在来線ながら標準軌の車両である。まあ私鉄の標準軌は珍しくないのだが。奥羽本線普通は12時54分福島発。庭坂の大カーブを力強く登っていく。近くの席では年配の夫婦が弁当を食べている。やはりボックス席はいい。峠では力餅の立売をしているが、停車時間があまりにも短い。買っている乗客は見かけなかった。米沢13時40分着。雨がひどく降っている。梅雨前線の中に入ったか。
次に列車も719系。進行方向と逆の席だか仕方ない。米沢13時47分発。途中から上方の言葉を話す女性が数人乗ってきた。このあと航空機で大阪に戻るようだ。山形14時33分着。再び乗り換えとなる。次に待っていたのは701系車両、ロングシート。私が東北で最も嫌っている車両である。東北本線ではこいつに苦しめられたが、標準軌の奥羽本線にもいたか。しかしこれに乗るしかない。山形14時45分発。新庄16時02分着。
今日最後の列車に乗る。車両はもちろん701系、ロングシート。軌間も標準軌から狭軌にもどる。新庄16時19分発。さすがに疲れてきたので居眠りをする。座れさえすれば何でもいい。大曲からは標準軌と狭軌が並列となる。新幹線直通列車が標準軌を走り、その他は狭軌を走る。羽越本線不通で迂回運転となる寝台特急〔あけぼの〕もここを走る。もうすっかり暗くなって、秋田に19時25分到着した。 (つづく)
奥羽本線 秋田駅 (秋田県秋田市中通)