成田国際空港 第2ターミナル (千葉県成田市古込)
機内に搭乗する。窓側の席に腰掛けると、隣の席に黒人のにいちゃんがやってくる。英語で挨拶をしておく。台北(台灣桃園)16時45分発。台湾の地を機体は離れた。天気が悪いので、すぐに雲の上である。座席のモニタで前方、下方の映像を見ていたが、地図と現在位置を示す画面にする。しかし調子が悪いのか、自動的に更新されずに同じ場所を示したまま。
機内食が配られる。"Pork or Chicken"と聞くので、豚肉を選んだ。中華の美味しい豚肉料理だった。隣のにいちゃんもPorkを選んだが、何か気に入らなかったのか、Chickenに変えてもらっていた。葡萄酒やコーヒー、お茶を貰ってまったりする。
隣のにいちゃんがペンを貸してくれと言う。出入国カードか何かを書くのだろう。書き終わると黙ってペンを返してきた。何か機嫌を損ねたようである。食事が口に合わなかった。私が英語を話せないのがばれた。モニタで現在位置を見ようと終始触りっぱなしなのが目障りだった。思い当たる節が一杯あるな。日も暮れたし、モニタだけが唯一の頼りなのだが。
視界に日本の景色が見えてきた。正確には夜景である。九十九里浜のほうだろう。街路灯や家々の灯りが見える。海外から戻って見る日本は本当にきれいだと思う。中華航空機は日本一長い成田国際空港のA滑走路(4,000m)に東側から着陸した。
日本に戻ったので平成18年11月28日火曜日。南方からの旅客は検疫の手続きがあるようだが、台湾からはフリーパス。入国審査で帰国のハンコを貰う。税関に手荷物は衣類(洗濯物?)とお菓子ですと申告する。係官から「上海からですか?」と尋ねられるが、「台北です」と答えて終わりである。地下の駅に向かう。
京成電鉄 京成本線 京成船橋駅 (千葉県船橋市本町)
いずれも平成18年11月28日撮影
空港第2ビル駅のJRと京成の発車時刻を見比べて、パスネットで京成改札から入場する。特急(料金不要)は空港第2ビル21時06分発。ロングシートに座って日本を実感する。船橋21時46分着。上り線は高架になっていた。徒歩で総武本線の船橋駅へ。Suicaで入場し、総武緩行線船橋21時54分発。西船橋で武蔵野線に乗り換える。うんざりするほど混んでいるが乗るしかない。もっと日本を実感する。大きな荷物を持って無理やり乗り込む。西船橋22時01分発。途中駅で少しずつ空いていく。新松戸に21時17分到着し、5日間におよぶ旅が終わった。 (おわり)