テーブルには切符と缶コーヒー (高鐵465車次)
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台北車站で捷運から高鐵に乗り換える。高鐵の自動售票機(券売機)があったので、これで切符を買ってみる。日本語の表示はないので、中文でやってみる。對號座(指定席)の切符も買えるので多少複雑だが、大した事はない。日本語と単語が違うが、聞いてくることは凡そ同じである。始発から乗車するので、自由座(自由席)の切符を購入。順調に操作していたが、途中で止まってしまう。すると後ろにいた男性が、どこそこを押すようにと言う。押したはずだが、タッチパネルが反応してなかったようだ。「謝謝」と後ろの男性に言うと、「不客氣」(どういたしまして)と返ってきた。無事に切符は発券され、再び男性と「謝謝」、「不客氣」を繰り返す。台北-桃園間、自由座での値段は120元だった。
地上に出て、駅前の風景を見たかったが、桃園に停車する列車の出発がもうすぐである。台北車站では地上に出ることもなく、高鐵の驗票閘門(改札機)から入場する。高鐵の台北駅は2面4線で、やってきた月台の両側に列車が停まっている。女性スタッフに「桃園?」と確かめて、465車次に乗り込む。昨日の列車と違って、自由座は空いている。最後部の12節(号車)に座る。1両貸切である。が、発車までに数人乗ってきた。同じ月台の反対の線から、11時ちょうどの117車次が発車してゆく。この列車は次の板橋を出ると、台中まで停まらない。そして次の停車駅は終点の左營である。乗り込んだ当方の列車は各駅停車の左營行である。デッキの自動販売機で缶コーヒー(25元)を買って席に戻る。11時06分、465車次も発車した。発車してから隣の車両からぞろぞろと乗客がやってくる。とりあえず乗って、自由席に移動しているのだろうが、新幹線とよく似ている。
中山高速公路と交差 (板橋-桃園間)
板橋を出発すると地上に出る。臺鐵の線路が左に去っていくのが見える。こっちが右に曲がっているとも言えるが。板橋から乗ってきた乗客が、弁当か何かをテーブルに広げている。新幹線とよく似ている。缶コーヒーを飲みながら思う。これは新幹線じゃないか。しかし車窓には台湾の風景が流れてゆく。
車窓 (板橋-桃園間)
程なく列車は桃園に近づく。高架線を走っていたが、地下トンネルとなり、桃園に11時26分到着した。僅か20分の旅だった。駅が地下なのは、空港が近く、高さの制限があるからとか。
桃園に到着!(桃園)
出発する高鐵465車次 (桃園)
高鐵 桃園站 (台灣省桃園縣中壢市)
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立派だが人の少ない駅。新幹線とよく(略)。ちなみに臺鐵の桃園車站は同縣桃園市にあり、全く別の場所である。高鐵の駅から台灣桃園國際機場へ連絡バスがあるそうなので利用する。駅前に緑色のバスが停まっていた。統聯客運が運行。運転士に「How much?」と尋ねるが、返事はない。「多少錢?」と問えば、即座に「二十」と返答が。20元を支払ってバス車内へ。空いている。車内でハンバーガーを食うニイチャンもいる。しかし、出発時刻を待っているうちに人が増えてきた。左營・台中方面からの列車が到着したようだ。台北からは空港連絡バスが頻繁にあるが、台中方面からだと距離もあり、時間の読める高鐵+連絡バスの利用価値は大きいだろう。11時45分、通路にも人が立っている状態で出発。
Ubus 統聯客運 高鐵桃園站-桃園機場 (桃園)
暫く高鐵高架に沿う道を走る。沿道の広告には「新幹線」の文字も見える。やがて高速道路に流入し、速度を上げて空港へ向かう。台北と空港を結ぶバスの姿も見える。ちなみに台北と直通する國光バスだと125元。今回の乗り換えでは、高鐵120元+統聯バス20元=140元となる。道路が渋滞を考えると、高鐵利用もいいだろう。空港地区に入ると、第一より先に第二航站に到着した。所要は20分だった。 (つづく)
空港に到着! (機場第二航站)
いずれも民國96年11月28日撮影
※交通機関の値段は当時のものです。最新の値段は公式ウェブサイト等でご確認ください。