旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

500系〔のぞみ〕の旅 広島→東京

2010-06-27 14:00:00 | 列車の旅

新幹線〔こだま730号〕 730A列車 [100系車両] (広島)

平成22年2月24日水曜日。帰省して用事も済んだので、千葉県へ戻る。復路で乗る新幹線は決めてなかったが、せっかくなので500系車両の新幹線〔のぞみ6号〕にする。禁煙の窓側に空席はなかったが仕方がない。二人掛けの通路側(D席)の切符を買っておいた。朝早いので、新幹線は広島からではなく、新岩国から利用する。福岡市内→東京都区内の乗車券は、山陽本線岩国駅で途中下車しているけれど、選択乗車が可能(旅客営業規則第157条)なので、新幹線新岩国駅から旅行を再開する。岩国駅の自動改札機で出場(途中下車)した乗車券で、新岩国駅の自動改札機から問題なく入場出来た。100系新幹線〔こだま730号〕で広島へ移動。
もう(・○・)0系車両はいない…

新幹線〔こだま730号〕 730A 新岩国(7:44)→広島(8:00) 126-3010


clock 7分の接続で〔のぞみ6号〕へ


新幹線〔のぞみ6号〕 6A列車 [500系W8編成] (広島)

さあ、最後の500系〔のぞみ〕を楽しもうか。隣の窓側のE席の人も広島から乗ってきた。車内の雰囲気はいつもと変わらないようだが、乗車率は良さそう。車内販売のコーヒーと持参のマフィンでゆったりと過ごす。

新幹線〔のぞみ6号〕 6A 広島(8:07)→東京(12:13) 526-23









駅や沿線にはカメラを構えた人が見られる。浜名湖付近は風景もよさそう。新富士付近では、車内から薄っすらと富士山が見えた。


fuji 富士山を500系の車窓に見るのも最後! (三島-新富士)


東京タワーを500系の車窓に見るのも最後! (東京-品川)

新横浜、品川と停車し、終点の東京が近づいてきた。もう500系で東京に来る事はない。しんみりしていたところ、プラットフォーム先端に驚くほどのカメラの放列に迎えられ、東京に到着した。


この座席も最後…、まだ〔こだま〕で乗るな (´・ω・`)


でも東京まで乗ってくる事はない!


名残惜しいが、到着したので車外に出る!


この列車も東京から消えてゆく…


余韻に浸るまもなく、列車は博多行となり…


新幹線〔のぞみ29号〕 29A列車 [500系W8編成] (東京)

多くの人に見送られて、東京を出発していった。


新幹線指定券!
以上、いずれも平成22年2月24日撮影

平成22年2月28日日曜日。500系〔のぞみ〕の最後の日が来てしまった。雨の降る中、最後の勇姿を見に出掛けてきた。別れの涙雨だろうか。駅は大混雑が予想されるので、都県境の多摩川橋梁に行く。東海道新幹線から100系車両が引退する日もここで見送った。悪天候にもかかわらず、ここから列車を見送る人は多い。子供さんも多くて、ほのぼのする。さあ、九州博多から遠路はるばる最後の500系〔のぞみ〕がやって来た。


新幹線〔のぞみ6号〕 6A列車 [500系W1編成] (品川-新横浜)
以下、いずれも平成22年2月28日撮影

東京駅は大混乱なんだろうなあと想像しつつ、折り返し列車を待つ。雨もやんできた。そして12時43分、最後の500系〔のぞみ〕となる新幹線〔のぞみ29号〕29A列車は走っていった。 (おわり)


新幹線〔のぞみ29号〕 29A列車 [500系W1編成] (品川-新横浜)

多摩川を渡り、東京から去ってゆく500系。さようなら (´;ω;`)

500系〔のぞみ〕の旅 復路

2010-06-17 10:00:00 | 列車の旅

香椎線 西戸崎駅 (福岡市東区西戸崎)


金印(漢委奴國王印)の出土した志賀島の最寄駅!

天明4年(1784)に金印を出土した志賀島。後漢書に建武中元2年(57)、「光武賜以印綬」と記述にあるのが、この金印という。今日は志賀島へは行かない。以前、車で島を一周した事がある。海の中道で本土と陸続きなのである。

志賀島・西戸崎付近の地図MapionBB


駅近くの喫茶店で昼食!

昼食をしたい。駅前でサンドイッチでも買って、来た列車で引き返そうかと思っていたら、「ちゃんぽん」の幟が目に入る。ラーメン屋ではなく、喫茶店。他に客はいない。店内のテレビでは先日亡くなられた藤田まことさんの「はぐれ刑事」をやってる。合掌。結局、ちゃんぽんではなく、カレーライス(680円)と生ビール(500円)を注文し、食後にコーヒー(半額・200円)も飲んで、結構な昼食となった。


香椎線 普通 755D列車 [キハ47形車両] (西戸崎)

駅に戻り、香椎からの特急券を買い求める。北九州と博多との特急料金は新幹線、高速バスと競合しているからか、安く設定されている。自由席の利用で料金は500円である。乗車券が別途必要。東京都区内-福岡市内の往復乗車券(往復割引)を買ってある。西戸崎は福岡市内の駅なので、ここからかえりの切符を使用開始する。

【動画】 香椎線 西戸崎→海ノ中道

香椎線 普通 755D 西戸崎(13:51)→香椎(14:15) キハ47-1080


metro 香椎に到着symbol5

香椎で乗換え。博多発大分行、特急〔ソニック31号〕に乗車する。昨年乗った〔ソニック〕は885系(白いソニック)だったが、今日乗るのは883系である。車内は素晴らしいのだが、何と言っても座席のヘッドレストの形に特徴がある。もっと乗っていたくなる快適さだが、僅か40分で小倉に着いてしまった。


鼠のキャラクターを連想させる883系普通車の座席!


特急〔ソニック31号〕 3031M列車 [883系車両] (小倉)

特急〔ソニック31号〕 3031M 香椎(14:26)→小倉(15:06) クモハ883-7
鹿児島本線・山陽本線 普通 5182M 小倉(15:12)→下関(15:27) モハ414-14

小倉から下関行に乗り継ぐ。門司からは山陽本線に入り、関門トンネルを抜ける。海峡を渡り、九州・福岡県から本州・山口県に入るのだが、普段から利用している乗客にとっては当たり前の風景なのだろう。北九州も下関も一体化していて、単に隣の駅なのだろう。


metro 下関に到着symbol5

普段の利用客はともかく、自分には海を渡って本州・山口県へ帰ってきたところである。下関まではJR九州で、この先はJR西日本となる。駅の所属もJR西日本広島支社である。昨年、寝台特急〔富士〕〔はやぶさ〕の旅で食べたかったけど食べる機会の無かったプラットフォームの「ふく天うどん」。しかしプラットフォームのうどん店には閉店の張り紙が。


JR九州の415系車両とJR西日本のキハ47形車両(下関)


山陽本線 下関駅 (山口県下関市竹崎町)

下関で途中下車する。有人改札で小倉までの特急券を渡し、乗車券に途中下車印をもらう。改札氏から新幹線はどこから乗るか聞かれ、広島と答える。乗車券は「経由:鹿児島線・山陽・広島・新幹線」となっており、経路上の下関で途中下車しても不都合はないのだが、小倉に戻って新幹線に乗るのではないかと聞いたのだろう。さて、改札を出ると、コンコースに駅弁売店に併設された、うどん店は健在だった。ここで「ふく天うどん」は食べられる。しかし西戸崎の昼食から3時間余り。まだお腹は空いていない。うどんはまた今度として、売店でウニの瓶詰を購入してゆく。鯨ベーコンも置いてあった。


山陽本線 普通 1586M列車 [115系車両] (下関)

再び鉄道の旅に戻る。転換クロスシートの快適な車両だが、広島近郊では昭和50年代後半から現在に至る迄、その地位は揺るがない。国鉄からJRになっても新車が入ってこないからである。沿線にある日立製作所では新しい車両が次々製造されているというのに。途中からやけに臭いにおいがする。はじめ原因がわからなかったが、ふと横を見ると人の足がある。埴生から乗ってきた後の席のおっさんが、臭い足を人の席まで伸ばしているのである。憤慨して席を移る。よっぽど文句を言ってやろうかと思ったが、オートレース帰りらしく、酒は飲んでいるし、黙っておく。その後は平穏な車内であったが、福川から乗ってきたのが、大音量でゲームをしている。徳山で暫く停車する間に車掌が車内を歩いていくが、別に注意する訳でもない。こんな非常識なのが他の地方ではなく山口県かと思うと情けない。うるさいのが降りると静かになった。もとより乗客は少ない。九州と比べて散々な旅となったが、ようやく地元の岩国に到着した。 (つづく)

山陽本線 普通 1586M 下関(15:51)→岩国(19:07) クハ115-3014


moon 岩国に到着
いずれも平成22年2月20日撮影

500系〔のぞみ〕の旅 香椎線

2010-06-09 13:45:00 | 列車の旅

篠栗線 普通 5638H列車 [813系車両] (吉塚)

再び篠栗線に乗る。先程と同じ線路を長者原へ。篠栗線と香椎線の乗換駅である。


metro 吉塚を出発して、長者原に到着symbol5


香椎線 普通 744D列車 [キハ47形車両] (長者原)

篠栗線から香椎線のプラットフォームに上がると、これから乗るのとは反対方面の西戸崎行が入線していた。この列車を見送り、暫し宇美行を待つ。


香椎線の駅名標


香椎線プラットフォームより篠栗線を望む (長者原)

やって来た宇美行に乗車。篠栗線は電化されたが、香椎線は非電化のまま。国鉄時代の気動車がゆっくりと走る。途中、須恵という駅を通る。須恵器の須恵か。随分昔から人が暮らしていたのだろう。香椎線の片方の終着駅、宇美に到着する。


metro 宇美に到着symbol5


香椎線 普通 741D列車 [キハ47形車両] (宇美)


車止めを望む (宇美)


香椎線 宇美駅 (福岡県糟屋郡宇美町宇美)

香椎線を海の方ではなく、山の方にやって来た所にある宇美駅。宇美町のウェブサイトによると、魏志倭人伝に「不彌国」と紹介され、日本書紀や古事記にも、神功皇后が応神天皇を出産された地を「宇美(産み)」と呼ぶようになったと記述があるそう。駅舎は近くの宇美八幡宮にちなみ、お社風。なお、以前は国鉄勝田線(昭和60年廃止)と接続していたが、その駅舎は香椎線とは100m程離れていたそう。西戸崎までの乗車券(540円)を買い、宇美から海の方を目指す。


香椎線 普通 748D列車 [キハ47形車両] (宇美)

西戸崎行は宇美を出発。香椎線は単線で途中で宇美行と交換する。こちらの列車の乗客のおばはんが交換する列車内に知り合いを見つけ、窓を開け、これから天神に行くと話をしている。のんびりしている。長者原に到着。多くの乗客が篠栗線に乗り換える。天神に行くご婦人も乗り換えたろう。土井に停車。新幹線の高架線と交差している。福岡市の住宅地を走り、再び乗客も増えてきた。香椎に到着。鹿児島本線に接続。ここでも多くの乗客が降りていった。香椎を出発すると鹿児島本線を乗り越える。青い海、博多湾が見える。西鉄貝塚線が近づいてきて、和白に到着。香椎線と貝塚線は元々同じ会社の路線だったそうで、なるほど、そんな構内である。貝塚線は電化されている。

列車はこれより細長い砂洲、海の中道を走る。しかし団地もあって住宅地が続く。海も見えない。野球場で聞き覚えのある雁ノ巣を過ぎると、車窓が一変する。県道に沿い、防風林の中に走る。荒涼としている。途中、信号場があり、宇美行と交換する。海ノ中道を出発すると、博多湾沿いを走る。そして終着の西戸崎に到着した。これで香椎線の乗りつぶし終了。 (つづく)


metro 西戸崎に到着symbol5


香椎線 普通 748D列車 [キハ47形車両] (西戸崎)


車止めを望む (西戸崎)
いずれも平成22年2月20日撮影

篠栗線 普通 5638H 吉塚(11:13)→長者原(11:21) サハ813-503
香椎線 普通 741D 長者原(11:36)→宇美(11:53) キハ47-1074
香椎線 普通 748D 宇美(12:07)→西戸崎(13:03) キハ47-78