ツツジ（躑躅）は、ツツジ科ツツジ属（Rhododendron）の植物の総称で、主に低木として知られています。日本では庭木や公園の植栽として広く利用され、春に咲く美しい花が特徴です。
花の色は赤、ピンク、白、紫など多彩で、種類によっては香りも楽しめます。ツツジの名前は「見る人が足を止めるほど美しい」という意味から来ており、花弁には蜜標と呼ばれる模様があり、昆虫を誘引する役割を果たします。
ただし、一部の種類には毒性があるため、注意が必要です。ツツジの中には、サツキやシャクナゲといった近縁種も含まれますが、それぞれ特徴が異なります。たとえば、サツキはツツジよりも花が小さく、開花時期が遅いことで区別されます。
ツツジ(アザレア）
セイヨウジュウニヒトエ（西洋十二単）は、シソ科キランソウ属の多年草で、学名はAjuga reptansです。北ヨーロッパ原産の帰化植物で、日本では観賞用やグランドカバーとして栽培されています。
特徴としては、地面を這うように茎を伸ばし、青紫色の唇形花を穂状に咲かせます。花期は4～6月で、葉は対生し倒披針形をしています。最近では庭園や公園でよく見かける植物です。
セイヨウジュウニヒトエ（西洋十二単）
アオキ（青木）は、ガリア科に属する常緑低木で、日本をはじめとするアジア地域に広く分布しています。その名前の通り、一年中青々とした葉を茂らせるのが特徴です。
葉は大きく光沢があり、庭木として人気があります。また、アオキは比較的日陰にも強いため、日当たりの悪い場所でも育ちやすい植物として重宝されています。
春には控えめな紫色や緑色の小さな花を咲かせ、秋から冬にかけては赤い実をつけます。この赤い実が冬の景観に色を添えるため、観賞用としても魅力的です。また、アオキは耐寒性や耐暑性があり、手入れが簡単で初心者にも育てやすい植物です。
アオキ
「思いのまま」は、桃の花の品種のひとつで、その特徴的な美しさで知られています。この品種は、一本の木に異なる色の花を咲かせる珍しい性質を持っています。
白い花やピンクの花が混ざり合う姿は、まるで自然が描いた芸術作品のようです。「思いのまま」という名前も、この独特な花色の変化に由来していると言われています。
桃の花は日本では古くから縁起の良い植物とされ、春の訪れを象徴するものとして親しまれています。園芸としても人気があり、庭や公園でその美しさを楽しむことができます。
桃の花（思いのまま）
ソメイヨシノ（染井吉野）は、桜の品種の中で最も有名で、日本を象徴する花といえます。
この桜は春になると一斉に淡いピンク色の花を咲かせ、その華やかさと美しさで人々の心を魅了します。特に開花時期には「桜前線」が日本中を北上する様子が話題になり、お花見の季節を盛り上げます。
ソメイヨシノの特徴は、速い成長速度と美しい形状です。木が大きく広がり、花が密集して咲くため、並木道や公園で植えられることが多いです。ただし、寿命が比較的短く、約60年ほどとされている点も特徴的です。
ソメイヨシノ
ベニカナメモチ（紅要黐）は、バラ科に属する常緑樹で、特に新芽の鮮やかな赤色が特徴的です。
この赤い葉は初夏にかけて緑に変化していき、庭や街路樹として観賞価値が高い植物です。日本では生垣や目隠し用としても人気があり、整った形に育てやすいことから、ガーデニング愛好家にもよく利用されています。
また、耐寒性があり、日当たりの良い場所を好むため、比較的育てやすい植物です。丈夫で害虫にも強いのが魅力。新芽が美しい時期には、剪定などの手入れを行うことでさらに美しく育てることができます。
ベニカナメモチ
カリン（花梨）は、バラ科に属する落葉樹で、美しい花と芳香のある実が特徴的です。
春にはピンク色や白い花を咲かせ、秋には黄色い硬い果実を実らせます。カリンの果実は食用としては生食に向いていませんが、その香りの良さを活かして、ジャム、砂糖漬け、リキュール、シロップなどに加工されることが多いです。
また、カリンシロップは喉に良いとされ、民間療法で人気があります。さらに、カリンの木は庭木としても観賞価値が高く、その丈夫さや耐寒性から、日本では庭園や公園にも植えられることがよくあります。
カリン
ツルニチニチソウ（蔓日々草）は、キョウチクトウ科の多年草で、光沢のある緑の葉と美しい花が特徴です。
青紫色、白、ピンクなどの色合いの花を咲かせるため、庭や壁面、地面を覆うグランドカバーとして人気があります。
また、名前の「日々草」は、「日々咲き続ける」という意味を持ち、一年を通じて花を楽しめるという特徴を示しています。
さらに、ツルニチニチソウは耐寒性があり比較的育てやすい植物であるため、ガーデニング初心者にもおすすめです。自然に広がる蔓状の茎が、お庭を一層華やかにしてくれます。
ツルニチニチソウ
ニワウメ（庭梅）は、バラ科の植物で、日本では庭や公園などに植えられることが多い低木です。
春になると可愛らしい小さなピンク色や白い花を咲かせることで知られています。
その花は桜に似ていて、庭梅という名前もこの特徴から来ています。また、庭梅の実も食べることができ、ジャムやゼリー、果実酒などに利用されることもあります。見た目の美しさだけでなく、実用性も兼ね備えた植物です。
ニワウメ
アミガサユリ（編笠百合）は、ユリ科バイモ属の多年草で、学名は Fritillaria thunbergii です。
この植物は中国原産で、日本には薬用植物として伝わり、観賞用としても栽培されています。特徴として、春に淡い緑色の花を咲かせ、花の内側には紫色の網目模様が見られます。この模様が「編笠」の名前の由来です。
地下には鱗茎があり、これを乾燥させたものは「貝母（バイモ）」と呼ばれ、漢方薬として咳止めや痰切りなどに利用されます。
アミガサユリ
ロドレイア・ヘンリー（Rhodoleia henryi）は、マンサク科の常緑高木で、中国やミャンマーを原産とする植物です。
日本では「シャクナゲモドキ」とも呼ばれ、葉がシャクナゲに似ていることからその名が付けられています。早春に濃いピンク色の花を咲かせ、花弁と雄しべが多い独特の花姿が特徴的です。
この木は成長が遅く、樹形が崩れにくいため、庭木やシンボルツリーとして人気があります。
耐寒性が比較的強く、関東以西の温暖地では庭植えが可能です。また、花期が長く、冬の緑が少ない時期でも青々とした葉を楽しむことができます。
ロドレイア・ヘンリー
ミツマタ（三椏、Mitsumata）は、ジンチョウゲ科の低木で、日本や中国に自生しています。特に和紙の原料として知られており、高品質な書道紙や美術用紙などに使われます。その名の通り、枝が三つに分かれる特徴があり、早春に咲く黄色や白の花はとても可愛らしく、芳香を放ちます。
ミツマタ
ハナダイコン（花大根）は、アブラナ科の植物で、正式には「オオアラセイトウ」（学名: Orychophragmus violaceus）と呼ばれます。
特に春になると鮮やかな紫色や薄紫色の花を咲かせることで知られ、観賞用として親しまれています。別名で「ショカツサイ」（諸葛菜）や「ムラサキハナナ」とも呼ばれることがあります。
4枚の花びらを持つ紫色の花が特徴です。満開時には非常に美しい景観を作り出します。30～50cm程度の草丈に成長します。日当たりの良い場所を好み、野生化して道端や空き地などでもよく見られます。「ショカツサイ」という名前は、中国の三国時代の軍師、諸葛亮がこの植物を食用として栽培したという伝説に由来します。
ハナダイコン
ノボロギク (野襤褸菊) は、キク科の一年草で、学名は Senecio vulgaris です。
ヨーロッパ原産ですが、現在では日本を含む世界各地に広く分布しています。名前の「襤褸（ボロ）」は、花後にできる白い綿毛が、古くなった布を連想させることに由来しています。
草丈は10～40cm程度で、小さな黄色い花を咲かせます。花の後にはタンポポのような綿毛の種子を作ります。道端や畑、空き地など、日当たりの良い場所に生えやすい雑草の一種です。
ノボロギク
ホトケノザ (Hotokenoza) は春の七草の1つとしても知られている植物で、和名は「仏の座」と書きます。
ただし、実際には2つの異なる植物が「ホトケノザ」と呼ばれることがあります。春の七草のホトケノザ: こちらはキク科の「コオニタビラコ」という植物を指します。食用として、お正月に「七草粥」に使われます。
一般的に見られるホトケノザ: シソ科の「ホトケノザ（Lamium amplexicaule）」で、野原や道端でよく見られます。
鮮やかなピンク色の花をつけ、春の訪れを告げる可愛らしい植物です。写真の花は此方のホトケノザです。
ホトケノザ
