t-catの徒然寄稿

興の赴くままの煩悩炸裂日記です。買い物(散財)やら、最近のハマリ物公開中。猫(ラグドール)と暮らして18年が過ぎました。

コミック読んで泣いたのは2回目だったかしら

2007-08-05 20:19:32 | コミック・アニメ徒然
「絶対泣ける」と聞いて、
その通りに涙を流せる作品は驚く程少ない。

当方はどちらかというと涙もろい方で、
TVとか映画では暮雨の涙にかきくれることもあります。

 2週前の風林火山なんざ、大泣きしましたから。

でも、小説とか漫画では、泣けないのですよね。
感動のあまり、頭の奥の芯がしびれたように
しばし呆然とする経験はあっても、泣くところまでは…。

唯一、泣いたのは、エースをねらえの第二部の前半でしたっけ。
でも、どのシーンだったか忘れちゃってるし、
読んだ当時は母が死んだか、闘病中だったかの頃ですから。
もらい泣きのひとつもしますよね。

しかし、本作、山岸涼子氏の「舞姫 テレプシコーラ」は
作中に入り込んでしまって、最終巻では涙の嵐でした。

年齢を重ねると、鈍感になる一方で
自分の身に引き寄せて同調してしまう経験も重ねるものですから、
名ストーリーテラーの手にかかると、
作者の術中にはまると解っていても
心が揺さぶられることがあるのです。

「最近のマンガは読者におもねるか、自己満足、
ご都合主義の固まりで、純粋に作品として面白くない」

と、リアルタイムに発表されている作品よりは
随分前に発表された作品を再読するケースが
本当に多かったのですが、
成長しつづける作家の「今」に目を向けないのは
もったいないことなのだな、と
気持ちを新たにしたところです。

ハンパなバレエマンガが全て吹っ飛ぶ本作、
年齢・性別を問わず、全ての方に
一読をオススメしたいです。


舞姫(テレプシコーラ) 10 (10)
山岸 凉子
メディアファクトリー

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コメント (2)
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