t-catの徒然寄稿

興の赴くままの煩悩炸裂日記です。買い物(散財)やら、最近のハマリ物公開中。猫(ラグドール)と暮らして18年が過ぎました。

Plus ultra?さらに彼方へ 雑感

2005-12-10 17:13:18 | レコメン・スクェア
ジャンル設定をしようと思って、
はた、と考え込んでしまった。

個人的にはアートとか絵画に入れていいと思うんです。
でも、著者の肩書きは間違いなく「漫画家」。
なので、漫画で投稿します。

先週、かねてから復刊が待たれていた、
青池保子さんの画集がやっと手元に到着しました。

Plus ultra?さらに彼方へ

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復刊と銘打っていますが、
全作を見ている私にもまったく新しい画集とみても
差し支えないでしょう。
前回はCD-ROMにpc用グッズが入ってました。
発売当時と現在では、あまりCD-ROMをつける意味合いも
薄いでしょうし、収録されている素材は
一般に流通しているpcでは不具合が起きる可能性も
否めませんので、個人的にはなくても
本作の価値が下がるものではないと断言できます。
御値段がちょっと…
前回よりさらに高くなってるんですが…
でも、収録点数が増えてますので、
結局はお得になりそうですね。

さて、肝心の中身です。
原画と印刷物のできあがりは
それこそ雲泥の差があり、
発色が良いように(一般受けするように)
補正されるのが普通です。
今回は相当色校戻しをしたと、
青池さんの公式サイトでご本人がおっしゃっているとおり、
仕上がりはピカ1と言っていいか、と。

原画展で拝見した絵も収録されていたのですが、
…こんな色だったかなあ、と頭ひねるものがありました。

大概、書籍は白い紙を使いますので、
原画の紙質が生成っぽい色を
(どの紙をお使いかわかりませんけど、
当方が知る範囲では、ワトソンにとても近い
地色の紙でした。ホントはもっと良い紙を
使ってると思います)
差し引いても、やっぱり発色は変わって見えます。

照明光によっても印象がかわったり、
艶あり・艶なしでも鮮やかさに違いが出たり。

なので、青池さんはぎりぎり譲歩して
こーいう色の出方なら許せる、としたのだと
思った方がいいかもしれません。

かなり前、秋田書店がグッズ付きの
原画パックを発売しましたけど、
そこに収録されている作品の方が
原画に近い風合いは出ていたかもしれません。
(ただ、万人受けはしない色だったように記憶してます。
セットに入っていて欲しい絵がなかったこともあって、
あっさり売ってしまいました)

エロイカより愛をこめて 複製原画スペシャルパック

秋田書店

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最近は何でもかんでもデジタル偏重気味。
かのディズニーですら、
手でおこすアニメーションを放棄した、と言われるご時世です。
表現手段は作者がきめればいいことで、
手に馴染むツールを駆使して表現された作品なら
どの形式を使っても一向にかまわないと思います。
デジタルの対極にある、
紙に手でこつこつ描かれた絵の魅力と、
人の目の行き届く先を見つめてみたい方、
ぜひ、ご覧いただきたい1冊です。

ちょっとお高いのが難点ですが…。
コメント (4)
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