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スタジオSZ8(鈴八)のぬるめの日常

シャーロック・ホームズの冒険

2009-02-27 | 映画、ドラマ、テレビ
 「シャーロック・ホームズの冒険」というドラマの、DVDが付いた本が宝島社から出版されました。
 補足として説明させていただきますと、イギリスのグラナダTVが製作したドラマで、85年からNHKで放送されました。
 忠実に再現された19世紀末のロンドンのセットをはじめ、原作を尊重して作られたドラマでした。
 というか、このドラマで、ホームズ役のジェレミー・ブレッドさんが決定的なホームズ像を演じてしまいましたので、氏がお亡くなりになってしまった今では、もう「シャーロックホームズ」の映像化は不可能だろう、という声さえある傑作ドラマです。

 ビデオには収めてあったのですが、DVDが欲しかったのです。が!NHKのDVDを全部揃えると、なんと5万円超え!という価格に。おのれNHKめ、ぼったくりやがって…。
 この本の発売に喜んでおりましたが、残念ながら吹き替えが無い。
 あの露口茂さんの声あっての「ホームズ」だったのに…。
 しかも2話収録で1050円。全部揃えると、それなりの金額になるじゃありませんか。
 どうしようかと、悩みに悩んで、結局「1」「2」と購入しました。
 吹き替えが無いのも、多少、違和感がありました。ジャッキー・チェン本人の声を聞くと「違うぞ!」と思っちゃうようなもんですかね(笑)。
 でも、慣れました。すぐに。

 それよりも、NHKで放送時にカットされたシーンがあって、それを見れたのも大きいです。
 細かなニュアンスが変わったり、カットされた伏線があったりとで、中々興味深く見れました。
 特に、第一話「ボヘミアの醜聞」では、冒頭、ホームズがコカインを打ったという様子が描かれたり(実は演技)、ワトスンがホームズを叱りつけたりという部分がカットされてまして、ホームズのキャラクターの味付け、二人の間柄の描写が簡潔に描写されてて面白かったです。

 というのも、このシーンがなかったがために、「美しき自転車乗り」での二人の描写で「友人じゃなくて主従関係じゃないか!?」と放送時には思ったものですが、第一話で、ちゃんと説明されてたんですね。二人は対等な立場だと。
 NHKもなあ、これって結構重要なシーンだと思うんだけどなあ。

 まあ、その「美しき自転車乗り」では二人がケンカらしきものをする描写もカットされてましたが…。
 って、ビデオを見返さずに、どこがカットされたかわかるなんて、どんだけ放送当時に見てたんだって話ですけどね…。

 個人的には「ノーウッドの建築業者」が早く出ないかな? と思っています。
 ワトスンの叱咤激励にホームズが感謝するシーン。逆転の証拠。ちゃんと伏線が張られた、原作で弱かった部分の作り直しなど、第一シーズンで一番好きな回なんです。


 ただ、全巻出たとしても、揃えるかなあ?
 後半、ジェレミー・ブレッドさんの体調不良もあって、「人嫌いで出不精」のはずのマイクロフトが出張ってるような気もするし(笑)、かなり原作と変わっている話もあるし…。もっとも、これは原作が無理があるからでもあるけど…。 


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