
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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(注意)<29-2向け模試その1~その5>の解答に触れている部分があるので、これからチャレンジしようとされている方はスルーして下さい。
ーはじめにー
・模試に関するコメントを寄せていただいた方、自身のブログなどに解答内容などを開示していただいている方には、あらためて感謝申し上げます。
・とても参考になるとともに、模試を作ってよかった(お役に立てた)と思えることもありました。本記事は、コメントやブログへの返信だけでは言葉足らずだったことを補足するため、また、他の方へ、さらに参考となるかもしれない内容もあるため、(お礼の意味も込めて)、ここに開示するものです。
「蹊隧」の音読み・・・
・やはり、隧道(ずいどう)の“ずい”の音インパクトが強いので、多くの方(かどうか知らないが)は“・・・ずい”を選択してしまうようだ。
・私も「隧」の関連熟語を調べてて、もしかしたら、出題のこれも“・・・ずい”で読んじゃう人が多いかも知れないと思い、出題したわけです。
・結論から言えば、「隧」は、トンネルを意味する「隧道(ずいどう)以外の熟語は、すべて“すい”読みのようだった(大字源)。
・ただ、その後、ちょっと気になったので更に調べたところ、
(漢検2)では、
「隧道(ズイドウ):山腹・海底・地下を掘り抜いた道。トンネル。
「スイドウ」と読めば、棺を埋めるために斜めに掘り下げた墓への通路。」
となっているだけだが、他の国語辞典などでは、“ずいどう”“すいどう”どちらでもトンネルの意味でも読んでいるようだ・・・が、ここは漢検2で“ずいどう”で覚えておくべきだろう・・・
*なお、大字源では、“すいどう”と“ずいどう”は違う取り扱い・解釈(後者は、“国語”で、トンネル等の意。)となっている。
(国語辞典など)
「隧道(スイドウ)とは・・・」
デジタル大辞泉
1 《「ずいどう」とも》トンネル。2 棺を埋めるために、地中を掘り下げて墓穴へ通じる道。はかみち。
大辞林 第三版
〔「すい」は漢音〕 ① 地中に掘った、墓室に通じる通路。 ②「 ずいどう 」に同じ。
広辞苑
「隧道(すいどう)」①墓の中に斜めに掘り下げた通路。はかみち。②山腹や地中をうがって通した道。あなみち。トンネル。ずいどう。
*広辞苑では“ずいどう”で調べると、この熟語は出てこない・・・。
(漢和辞典(大字源))
「隧道」:①スイドウ:棺を埋めるために、斜めに掘り下げて墓穴に通じる道。②ズイドウ:(国)トンネルなど、地中に掘った道。
・大字源では、国語としての「隧道(ずいどう)」以外は、以下のとおり、すべて“すい”読み、あるいは、“すい”読みと思える熟語だった・・・
隧路(すいろ):地中の道。トンネル。隧穴。 *同じ“トンネル”という意味のようだが、こちらは“すいろ”。・・・国語ではないということか・・・
蹊隧(けいすい):(略。模試の解答参照)
墓隧(ぼすい) :墓に通じる道。墓道。
陬隧(すうすい):(読みフリあるも意味掲載ナシ・・・“かたいなかのみち”という意味だろうか・・・)
門隧、丘隧、径隧、古隧、郊隧、障隧、大隧:(読みフリ、意味とも掲載ナシ・・・だが、意味を類推するに、すべて“すい”読みのような気がする)
👍👍👍 🐔 👍👍👍
すごくよくわかりました。
こんなにも一つの語を突き詰めて調べたことはありません。この漢字については、絶対に正解にすると自信があります。ありがとうございました。
最初のコメント、どこが誤字かと、一瞬わからなかったけど、タイトルのとこだったんですね(笑)本文を2回ぐらい読んじゃった・・・。