阪神間で暮らす

テレビを持たず、ラジオを聞きながら新聞を読んでます

I am not Abe.   加計学園“18年学生募集”の不可解

2017-07-28 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる。


  「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 07/28(金)

*****
遺伝子組み換え企業から公共品種守るため「日本の種子を守る会」設立  【週刊 金曜日】

 「日本の種子(たね)を守る会」の設立総会が7月3日、参院議員会館講堂で開かれ、4月に国会で廃止が決まった主要農作物種子法(種子法)に代わり種子の公共品種を守る新たな法律の制定を求める方針を決めた。

 同会は種子法廃止を受け、山田正彦元農水相が中心となって結成を呼び掛けてきた。同法は稲や麦、大豆などの穀物種子を国が管理して各都道府県が原種を維持することを定め、種子を農家に安定供給することを可能にしてきた。コメの種子が100%国内自給できたのは、同法によるところが大きい。

 しかし、規制改革推進会議は同法の存在が「民間企業の参入を阻害している」として廃止を打ち出し、2月に閣議決定。十分な審議もなく4月14日、参院本会議で廃止法が可決、成立した。これにより、いずれ世界の遺伝子組み換え企業が日本の種子市場を支配していくことは避けられない。

 会場には350人の市民が詰め掛けた。総会に先立ち、発起人代表でパルシステム連合会前理事長の山本伸司氏が会設立の経緯を説明。西川芳昭龍谷大学教授が「種子の多様性を守る~人間と植物の共生の視点から」の題で講演した。

 総会では参加者から活発な意見が交わされ、「私たちは大きな公共財産を失うかもしれない瀬戸際にいる。前の世代から受け継いだ豊かな財産を将来の世代へとしっかり渡していく責任がある。それには日本に種子の公共品種を守るための新たな法律が必要と考える」などとする設立趣意書が採択された。

 会費や役員などを規定した会則を承認するとともに、発起人代表でJA水戸の八木岡努氏を会長に選出。山田氏は顧問に推され、受諾した。

 同会は国会議員や地方議会などに働き掛け、種子法が廃止される2018年3月末までに新法制定を実現する構えだ。
*****

 モンサントの種子を使うと色々契約させられ、自分で採った種をまくと訴えられたり、購入した種からとった種は発芽しないように遺伝子操作されている。
 そんな遺伝子操作大企業に媚びを売る日本の種子会社、モンサントは今年中にもドイツバイエルに買収され表向きモンサントの名前は消える。
 


*****
許認可待ちでも自信満々 加計学園“18年学生募集”の不可解  【日刊ゲンダイ】

 閉会中審査で安倍首相の“加計ありき”疑惑がさらに深まったにもかかわらず、加計学園は予定通りの獣医学部新設に相当な自信を持っているようだ。最終的な「許認可」がまだ出ていないのに、すっかり“開学前提”で学生募集にひた走っている。先週末には獣医学部が設置される岡山理科大学でオープンキャンパスを開催。しかし、そこでの学部の説明内容は首をかしげることばかりだった。

 25日の参院予算委員会で民進党・桜井充議員が、「おととい(23日)、岡山理科大学でオープンキャンパスが行われた」ことを明らかにしたが、日刊ゲンダイはそのオープンキャンパスのパンフレットを入手。表紙には〈2018年4月開設予定〉とハッキリと記されている。

 現在、獣医学部新設については、文科省の大学設置・学校法人審議会が認可を審査中。開設できるか否か結論が出るのは8月だ。さらに、国会では「計画を白紙にすべき」との議論まで出ている。そんな状況にもかかわらず、加計学園は堂々と学生を募集しているのだから不可解だ。

 「23日のオープンキャンパスには、獣医学部進学希望者が二十数人集まった。説明会では大学関係者が『来年4月に必ず開学できると思う』『秋ごろから正式に学生を募集するつもり』などと、確実な開設を前提に話していたそうです」(地元関係者)

■「最先端技術の研究」否定し“滑り止め”レベルを自認

 さらに驚くのはパンフレットのこの文言。
 

 〈合格後、引き続き受験勉強を続け、一般入試でワンランク上の大学、国公立大学にチャレンジすることも可能〉

 新設獣医学部は「既存の獣医師養成でない構想であること」といった「石破4条件」をクリアするため、既存の大学では対応できない“最先端の研究”を行うことを目的にしていたはずだ。山本幸三地方創生相も国会で、「(新設獣医学部は)東大よりもレベルは上」と発言していた。パンフレットにあるように〈ワンランク上にチャレンジ可能〉と併願を勧めるなら、「新設獣医学部のレベルは、国公立大学の“滑り止め”程度」と自ら認めているようなものではないか。だとすると、「石破4条件」には当てはまらず、新設自体がおかしいことになる。

 加計学園に問い合わせると、学生募集については「文科省の定めたルールに従って行っている」と返答。パンフレットの〈合格後――〉との文言については「先に私学の合格を勝ち取った上で国公立にトライできる、という意味」と説明した。「今治加計獣医学部問題を考える会」の黒川敦彦共同代表はこう言う。

 「文科省は、学生・教員の増員など、一定の条件をクリアすれば、『8月に認可を出す』と加計学園に伝えたようです。『加計ありき』と分かっているからこそ『必ず開学できる』といった発言が出てくるのでしょう」

 加計学園の強気の源は、やっぱり「総理のご意向」なのだろう。
*****

 ここまで進むと普通は許可しないとどうしょうもないが、継続審議と言って一年ずらす手もあるが安倍が許さないだろう。
 加計学園で黒字の学園は岡山理科大だけらしい(なぜか岡山理科大は定員の113%)、そして来年の4月からは借入金の返済が始まるらしい。
 千葉科学大学では中学生英語を教えているという噂も。
 どうも学問、研究と言うより金儲けが主眼らしい。
 


*****
地方選連敗 国民の意思表示にゴマカシ政権は反省の色なし  【日刊ゲンダイ】
 日本経済一歩先の真相 エコノミスト高橋乗宣氏

 かつて見たことのないくらい穏やかな口調ではあった。24、25両日に開かれた衆参予算委員会の閉会中審査。安倍首相はかんで含めるような説明に努めたが、結局はうわべを取り繕うのみ。話の内容はとんでもなかった。とりわけ聞いた瞬間にウソだと思ったのが、加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは「今年1月20日」という答弁だ。

 加計学園は獣医学部の新設について愛媛・今治市と手を組み、2007年から実に15回にわたって「特区として規制緩和を」と国に願い出たが、ことごとく断られてきた。加計学園の理事長は、安倍首相が自ら「30年来の腹心の友」と呼ぶ加計孝太郎氏だ。安倍首相は加計氏と昨年だけでも7回、第2次政権の発足以来、20回近くも会食やゴルフを共にしていた。

 常識で考えれば「腹心の友」と呼ぶ人物と、これだけ頻繁に顔を合わせながら、15回もトライした「野望」について、ひと言も話題に上らなかったとは考えにくい。野党議員にこの件で過去の答弁との矛盾を突かれても、安倍首相は「知りうる立場にあったが、知らなかった」などとデタラメな答弁で、あくまでシラを切りとおした。

 「今年1月20日に初めて知った」と答えた直前、安倍首相は野党議員に加計氏との関係を問われ、「食事をおごってもらうこともある」という趣旨の答弁をしていた。「腹心の友の野望」を古くから知りながら、ごちそうになれば大臣規範に抵触しかねない。そんな危機意識から、どう考えても不自然な答弁が飛び出したのかも知れないが、いずれにしろ、安倍首相が何か後ろ暗いことを隠している印象はさらに強まった。

 前文科次官の前川喜平氏に「総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う」と迫った首相補佐官の和泉洋人氏をはじめ、関係している役人たちは皆、「記憶にない」「覚えてない」を連発。特区申請の直前、今治市の担当者が、そう簡単に入れない官邸を訪れ、めったにアポの取れない首相秘書官と面会したと指摘されても、「訪問者の記録は破棄した」の一点張り。事前相談の疑いをボカし続ける。

 政権の中枢を担う面々の記憶力がここまで頼りなく、重要な記録も次々破棄されるようでは国家の危機管理上、大問題だと思うが、彼らにすれば「疑惑にフタ」が最優先。こうしたゴマカシの姿が国民の前にさらされているから、内閣支持率は暴落、仙台市長選でも野党連合に敗北を喫したのだ。それでも反省の色は全くない。

 地方選でどんどん自民候補が敗れるのは、国民の率直な気持ちの表れだ。内閣改造でいかなる目玉人事を打ち出しても、安倍首相が居座る限り、この内閣は継続できない。安倍首相は潔く内閣総辞職に踏み切り、解散総選挙に打って出るしか道はない。
*****

 国民を馬鹿にするにもほどがある、明らかな嘘を聞かされて納得するほど国民はバカなんだろうか?
 


*****
稲田氏辞任会見でも失言 今度は安倍首相の虚偽答弁に発展  【日刊ゲンダイ】

 辞任会見でも、またやらかした。稲田防衛相は記者から辞任を決めたタイミングを問われると、「かねてより総理と相談してきた。そのつど、そのつど自分の気持ちを伝えてきた」と答えた。

 辞任の相談をしてきたのなら、安倍首相に「その原因」も説明しなければ不自然だ。稲田防衛相は日報問題を巡る監督責任を取って辞めるわけだが、日報問題について安倍首相は、特別防衛監察の実施中であることを理由に「一切、報告を受けていない」と国会で繰り返し答弁してきた。

 辞任を相談していたなら、安倍首相にも日報問題を詳細に説明したのではないか。だとすれば、安倍首相の国会答弁は虚偽にあたる――。

 記者団がそう繰り返しても、稲田防衛相は目を泳がせながら「漠然と相談してきた」とゴマカし続けた。この人の失言癖は一生直らない。
*****

 そりゃそうだろう、「かねてより総理と相談してきた。そのつど、そのつど自分の気持ちを伝えてきた」んだから首相が知らないはずがないし、重大事「戦闘」あったなぞ報告しないはずがない。
 

*****
不透明「内閣改造」次の手「年内解散」  【日刊スポーツ】

 ★自民党は閉会中審査で、首相・安倍晋三が加計学園の獣医学部開設に直接の関与はなかったとして事態の幕引きを図りたいものの、有権者がそれを許すのか。当然内閣改造ぐらいで事は、乗り切れるものではない。内閣改造は解決策にならないからだ。そもそも来月3日に断行されるといわれる内閣改造と党人事が、予定通り行われるのかどうかも不透明だ。

 ★すると次の矢を自民党は繰り出してきた。党幹事長・二階俊博は25日、自派閥の研修会で「そう遠くない日に必ず選挙はある。立ち遅れは許されない」と引き締めた。政界関係者が言う。「今回の支持率低下、仙台市長選の惨敗は相当こたえた。改造直後の解散総選挙は一部に流れているが、それは民進党の選挙態勢が整っていないから。だが現実的ではない。党内主流の考えは、来年秋口の解散説。しかし愛媛3区と青森4区の補選が10月22日に行われる。ここに合わせて解散総選挙ではないか。もう補選を様子見に使う余裕など自民党にはない。憲法改正にこだわる体力もない。カネを突っ込むという意味では補選と解散、つまり本選挙を分散させる意味はない」。

 ★年内解散の現実味はもう1つ、要因がある。来年は平成最後の年として、メディアは天皇陛下の公務の歴史や平成回顧、昭和から平成にかけての時代の変遷を特集するだろう。社会は皇室への関心と陛下の象徴としての歩みに、思いをはせる。その時、国会は憲法改正の流れになるだろうか。年内に信を問う必要がある。加えて、その解散が安倍の手で行われるものなのかどうか。安倍続投は、選挙に勝てる顔かどうかの判断による。この短期間に、党内で安倍の再査定が始まる。
*****

 確かに伸びれば伸びるほど追い詰められ解散になるので早くやりたいが今の状態でやるのはリスクが多すぎる、と今井秘書官なら思うだろうが。
 
 

*****
日米と沖縄 会議設置へ モチヅキ氏、「辺野古」で提言  【琉球新報】

 日米安保専門家のマイク・モチヅキ ジョージワシントン大教授が27日、辺野古新基地問題を解決するために、日米と沖縄の安保の専門家でつくる有識者会議の設置に向け調整していることを明らかにした。沖縄視察のため1年ぶりに来沖し、琉球新報社を訪れた際に明らかにした。31日まで県内に滞在予定で、辺野古を視察するほか知事との面談も予定している。

 モチヅキ氏は、米トランプ政権下で辺野古の新基地建設計画が変化する可能性があるかを問われ「政府同士だけでの対話では現行の辺野古が唯一の考えが継続する可能性がある」と指摘し、政府に外圧をかけ政策変更を迫るには専門家を集め日米沖の共同プロジェクトとして代替案を提案することが必要だと強調した。モチヅキ氏は「安保環境は激変している。米政府の安保政策は専門家の議論で大枠が決まるので、民間有識者の共同プロジェクトの提案は重要だ。仮に一つに意見がまとまらないとしても、現状の『辺野古しかない』という神話を崩すために重要な意味がある」と述べた。
*****

 政府以外の専門家による議論、つまりロビーイングみたいなもんかな?
 それとも政策研究所的な動き?






 Twitterコーナー、ご参考に

 慶應義塾大学経済学部の金子勝教授のツイッター

 元外務省国際情報局局長の孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 





 




昨日の神戸
 最低気温  27.3度(05:17) 前日差+0.7度)
 最高気温  33.8度(12:36) 前日差+1.4度)

  今朝の神戸最低気温  27.5度 (06:00)  最も暑い時期を上回る 平年より1.8度高い(熱帯夜)
   、

今日の神戸の
   日の出     5時06分 (昨日 5時05分)
   日の入り   19時05分 (昨日19時06分)

       日の出は昨日より一分遅く、日の入りは昨日より一分早くなった
   
       

 前線は東北沖から北海道へ、北陸から北海道は雨、中国大陸から次の前線は停滞、西日本では北から南東に雨が走る。
     
     
 明日の朝、前線は北海道から東北沖に延びる、北海道東北が雨、西日本は曇り。
     
     
 今朝は曇り、夜中に雨が降ったようだ、山はかすむ、午前曇りから晴れ、夕方に雷と小雨。
 今日の神戸の最高気温は32.2度、昨日より1.6度低く、平年より0.4度高かった。(真夏日)
 明日は曇り、朝の最低気温は27.0度、最高気温は31.5度、夜の気温は27.5度の予報。(熱帯夜、真暑日)。

 夕方に雨、雨雲と落雷情報



 台風

 台風5号(ノルー、韓国、のろじか)父島の北東230Kmを南西に進んでいるがこの先南に進む。

 台風9号(ネサット、カンボジア、漁師)は沖縄の南を北北西に進んでいる、かなり大きくなってきた。







嘘で塗り固めるしかなくなった安倍総理の支持率回復戦略  (抄) Plus

2017-07-28 | いろいろ

ジャーナリスト田中良紹氏のヤフーニュースのコラムより

*****
嘘で塗り固めるしかなくなった安倍総理の支持率回復戦略

 衆参両院で行われた閉会中審査を見て、安倍総理が何のために国会を開かせたのか不思議に思った。疑惑は解消されるどころか膨らむ一方である。そしてこれからの安倍総理は嘘の上に嘘を積み重ねていくしか方法はない。

 「森友問題」が発覚以降「安倍総理が打つ手はことごとく裏目に出た」とフーテンはブログに書いてきたがそれが止まらない。政治には必ずシナリオライターがいて、先の先まで読みながら布石を打っていくものだが、3月以降の安倍政権のシナリオは信じられないほど拙劣なのだ。

 「森友問題」も「加計問題」も安倍総理夫妻の個人領域に関わることから誰もシナリオを書くことが出来ず、安倍総理の意向を「忖度」しながら対応するため一貫したシナリオにならず、「船頭多くして船山に登る」状態にあるのかもしれない。

 あるいは安倍総理の心の中に強気と弱気が混在し、その両極を行きつ戻りつするためにそれが混乱を招いているのかもしれない。そしてここまでくればどちらにせよ安倍総理は嘘で塗り固めていくしかないところに自らを追い込んだ。

 始まりは驚くほど強気だった。昭恵夫人が名誉校長の森友学園経営の小学校が国有地をタダ同然で手に入れた問題が発覚すると、安倍総理は「もし妻や自分や事務所が関係していたら総理も国会議員も辞める」と啖呵を切り、森友学園の前理事長を悪人に仕立てる「しっぽ切り」を企てた。

 フーテンは啖呵にも驚いたが「しっぽ切り」にも驚いた。政治家なら言わないしやらないことを安倍総理はやってのけた。安倍総理の思想信条に共鳴する人間を切り捨てたのは右派内部に確執でもあるのか、それとも「総理も国会議員も辞めざるを得ない」深刻な立場に自分を陥れたと逆恨みしたのか。逆恨みなら政治家としてあまりにも狭量である。

 いずれにしても「しっぽ切り」が何の得になるのかフーテンには理解できなかった。案の定、窮鼠猫を噛むことになり、森友学園側から安倍夫妻との関係を裏付ける事実が次々に明らかにされ、総理が献金していた事実まで暴露された。すると安倍政権は前理事長を証人喚問して逮捕に持ち込もうとする。

 しかし「しっぽ切り」された時点で逮捕を覚悟している前理事長にとって証人喚問は何も怖くない。むしろ喚問は昭恵夫人の秘書が国有地売却に関与した事実を暴露する機会となった。普通の国ならここで安倍総理はアウトである。国会は国政調査権を行使し、また捜査機関も乗り出して事実を明らかにするところである。

 しかしわが国ではそうはならずに問題は第二ラウンドを迎えた。国家戦略特区を使った加計学園の獣医学部新設問題が追及されるとここでも安倍総理は強気である。審査経過には「一点の曇りもない」と胸を張った。

 ところが「総理の意向」で加計学園に決まったことを示す文書や証言が文科省から出てきた。これには伏線がある。森友問題が疑惑の目で見られる重要な要素として財務省の全資料廃棄という信じられない隠蔽工作があり、それは安倍総理を守っているように見えるが、一方で国民に疑惑を抱かせる効果も十分に生み出した。

 官僚は総理を守らなければならない立場だから、嘘をついてでも守るのだが、嘘だとわかる嘘をつくことで国民に疑惑を抱かせる計算をする可能性がある。そしてそこに文科次官を辞任させられたばかりの気骨の人物が出てきた。前川前次官の告発によって「加計ありき」は説得力を持って社会に浸透した。

 ・・・・・。




別Webより  Plus

 強気と「しっぽ切り」の手法で問題を収束させようとしてきた安倍政権はここでも同じ対応を見せる。菅官房長官が前川氏について口を極めて貶める。読売新聞を動員して品のない人格攻撃をかける。ところが6月になるとその路線に突然転換がもたらされた。

 6月9日、安倍総理は松野文科大臣に指示して前川前次官が公表していた資料の再調査を命じたのである。それまで強硬姿勢を貫いてきた菅官房長官ははしごを外された。フーテンはその日未明に英国総選挙で高い支持率の保守党が敗北する予測が報道されたことが今井総理秘書官を動かし、総理に進言させたのではないかと考えた。

 それまでの強気路線がここで一転するがそれが国民の不信を拭い去ることにはならない。逆に新たな資料が出てきて安倍政権に対する疑念はさらに深まった。おそらく菅官房長官はここまで強気で来たならば「引いたら負ける」という政治家の勘で強行姿勢を貫いてきた。しかし官僚的発想の今井秘書官は逆を考え、安倍総理は今井秘書官に従った。

 この「強行しない」路線は英国総選挙の保守党敗北に続き東京都議選の自民党惨敗によって再び頭をもたげる。安倍総理は国会の閉会中審査にも応ずることになった。

 野党に「森友・加計問題」を追及させないため、国会を早く閉じようと「共謀罪」の委員会採決を省略するという暴挙を行ったのが何だったのかとフーテンは思うが、閉会中審査も臨時国会も拒否してきた自民党が、総理の意向によって2日間の予算委開催に応じた。それによって何が分かったか。安倍総理は愛媛県今治市に加計学園の獣医学部が新設される計画を国家戦略特区で申請が決定された1月20日まで知らなかったという嘘である。それまでに知っていたとすれば安倍総理の意向があったと疑われかねない。それを危惧する官僚の発想によって安倍総理は嘘をつくことにしたのである。

 長年の友人でゴルフや食事を頻繁に行う関係にある二人が、今治市に獣医学部を作る話を全くしたことがないと言われて、それを信じる日本人がどれほどいるだろうか。おそらくいないだろう。しかし官僚とは普通の常識で生きている人間ではない。

 ひたすら責任を追及されない技術を磨いている集団である。わずかでも隙を見せないよう徹底し、責任を取らないためにはどのような嘘でもつく。そして嘘をつき続ける。

 安倍総理はその官僚的な嘘の世界にどっぷりと浸かったことをこの国会で示したのである。

 安倍総理はこの先は嘘がばれないことを最優先にするしかない。ばれないためには嘘をつき続けるしかない。国民は「一点の曇りもない」とか「李下に冠を正さず」とか言われてきたが、これからは安倍総理の言葉一つ一つの嘘を見抜く力を身につけなければならない。
*****