阪神間で暮らす

テレビを持たず、ラジオを聞きながら新聞を読んでます

I am not Abe.   今日は七夕 満月に近い月が雲の中に

2017-07-07 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる。


  「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 07/07(金)

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2プラス2突如延期 稲田大臣「普天間答弁」で密約漏洩か  【日刊ゲンダイ】

 米国のトランプ政権発足後、初めての日米2プラス2(外務・防衛担当閣僚協議)が突如、延期になった。14日にワシントンで開催される予定だったが、「トランプ大統領の訪仏にティラーソン国務長官も同行する」との理由で米側がキャンセルした。

 通告は安倍自民が都議選で歴史的大敗を喫した直後。安倍政権を見限った、あるいは稲田防衛相が「防衛省、自衛隊としてもお願い」発言で更迭必至だからか、などと勘繰られていたが、どうやら稲田大臣のある答弁が引き金だったようなのだ。

 問題になっているのは、6月15日の参院外交防衛委での稲田大臣の答弁。米軍普天間基地の辺野古移設をめぐり、普天間返還について「米側との具体的な協議やその内容に基づき調整が行われなければ返還条件が整わず、普天間飛行場の返還がなされないことになる」と口にしたのだ。

■沖縄県議会は大紛糾

 防衛相が「普天間は返還されない」と明言したのは初めてのこと。当然、沖縄県民は猛反発。県議会で翁長与党の議員が代表質問で取り上げ、野党の沖縄・自民が事実と異なるとして、議事録に記載された質問そのものの訂正を求めるなど大騒ぎになっている。

 沖縄国際大教授の前泊博盛氏がこう言う。

 「稲田大臣は日米間の密約を漏らした可能性があります。辺野古の新基地が建設されても、普天間は返還されないのではないか。多くの沖縄県民が抱いている危惧を閣僚が国会答弁で裏付けたのですから、非常に重い発言です。とりわけ対米関係を重視する安倍政権にとっては大ダメージで、虎の尾を踏んだのではないか」

 2013年4月に日米両政府が合意した普天間飛行場の返還条件は、関連施設や部隊のキャンプ・シュワブへの移設など8項目に及ぶ。現状で条件を満たしているのは「KC130空中給油機の岩国飛行場の本拠地化」だけだ。

 「日本政府は普天間返還の確約を取ったのか。取ったのであれば、何を担保としてそう言えるのか。徹底的に追及する必要があります」(前出の前泊博盛氏)

 すでに今年2月、米国のマティス国防長官は初来日した際、稲田大臣に防衛大臣としての資質がないことを見抜いている。無能大臣は一刻も早く辞めさせた方がいい。
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 こんな重要なことをポロッとこぼしてくれる防衛大臣ならそのまま続投させた方がいいのでは。
 アメリカの怒りを買ったとしても安倍ちゃんはわかっていないんじゃないか、そうでなければこの間の「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」の発言時いいチャンスと速攻で罷免していたはず。
 


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原子力規制委 田中委員長「ミサイル、原発より東京に落とした方が」  【朝日新聞】

 原子力規制委員会の田中俊一委員長が6日、関西電力高浜原発がある福井県高浜町を訪れて地元住民らと意見交換し、北朝鮮のミサイルの脅威について、「(原発を狙うより)東京都のど真ん中に落としたほうがよっばどいいんじゃないか」と述べた。「不適切だった」と後に釈明した。

 田中委員長は、高浜原発3、4号機の再稼働を受けて、国の原子力災害対策指針などを説明するため、初めて同県を訪問。高浜町民約30人との質疑応答で、「ミサイル攻撃への対策は」との質問に、「原子力規制の範囲を超える」としつつ、「(敷地内での)大型航空機落下についての対策があり、相当の対応はできる」と説明。そのうえで、「小さな原子炉にミサイルを落とす精度があるかどうかよく分からない。私だったら東京都のど真ん中に落としたほうがよっばどいいと思う。もう何万人、何十万人と住んでいるから」と述べた。

 田中委員長はその後、報道陣に「不適切では」と問われ、「戦争は絶対避けて欲しいが、戦争状態になったら原子炉だけの問題じゃないということ」「例えが不適切でないかといえば、不適切だった」などと釈明した。


高浜差し止め仮処分申請 ミサイル攻撃受けたら被害

 原発が北朝鮮のミサイルによる攻撃を受けた場合に甚大な被害が起きて人格権が侵害されるとして、大阪府在住の女性(81)が6日、営業運転中の関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)について、運転の差し止めを求める仮処分を大阪地裁に申し立てた。

 申し立てたのは、高浜原発から約80キロで暮らす水戸喜世子さん。申立書によると、政府は昨年8月から、ミサイルの「破壊措置命令」を常時発出しているとし、政府の危機感の表明である命令が解除されるまで原発を止めるべきだ、としている。関電は「(申し立てを)把握しておらずコメントは差し控えたい」としている。
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 これって福島第一の事で「東北でよかった」発言の今村前大臣と同じじゃないの?
 まったく不適切かつ高浜町の住民を馬鹿にしている。
 
 

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潔く投了すべき 安倍首相に「初心」に帰られても困るのだ  【日刊ゲンダイ】
 日本経済一歩先の真相 エコノミスト高橋乗宣氏

 それにしてもブザマな結果となった。先の東京都議選で自民党は改選前の57議席から半分以上も減らし、過去最低の38議席をさらに15議席も下回って、わずか23議席にとどまった。

 歴史的な大敗北を受け、メディアは「自民惨敗」と伝えたが、有権者が突き付けたのは「安倍やめろ」という政権への退陣勧告だ。この一点こそが、自民惨敗の形でハッキリと示した都民の要求なのである。

 選挙期間中も「おごれる政権」からは失言、暴言、金銭スキャンダルが続出。身内の中谷元前防衛相でさえ、「THIS IS 大打撃」と皮肉っていた。

 Tは秘書への「このハゲーッ!」パワハラ暴行の豊田真由子衆院議員、Hは加計学園「官邸は絶対やる」文書疑惑の萩生田光一官房副長官、Iは自衛隊政治利用発言の稲田朋美防衛相、Sは加計学園からのヤミ献金疑惑の下村博文都連会長を指す。加えて、また“魔の2回生”である金子恵美総務政務官のスキャンダルが飛び出した。自分の子供の保育園送迎に公用車を私的利用していたというのだ。

 とにかく安倍政権の乱れようには開いた口がふさがらない。「タガが外れた」という言葉では言い尽くせないほどのありさまである。最側近といわれる安倍首相の「お友達」の失態や、魔の2回生ら安倍チルドレンの暴走も、元をただせば「1強体制」にあぐらをかいた安倍政権のおごりたかぶりに突き当たる。

 明らかにツケ上がった政治姿勢が有権者の反感を喚起させ、都議選の自民惨敗を招いたのだ。つまりは自業自得というものである。

 歴史的な大惨敗を受け、安倍首相は「深く反省し、初心に立ち返る」旨を語っていたが、思い違いも甚だしい。有権者は「安倍やめろ」と退陣勧告を突き付けているのであって、いくら口先だけの反省で取り繕おうとしてもムダである。ましてや、初心に立ち返ってイチから政権運営を始めるような発言はもってのほかだ。有権者にとっては迷惑この上ない。

 新たな経済政策を打ち出すサプライズで、国民の目をそらそうとしても、黒田日銀のマイナス金利導入の“禁じ手”を最後に、もはや打つ手なし。経済政策は完全に行き詰まっている。まさか、アベノミクスの「新々第3の矢」を放つわけにもいくまい。仮に第3段目の矢を放たれたら、この国の経済に新たな混乱を引き起こすだけだ。非常に困ったことになる。

 これだけ明白に有権者から退陣要求を突き付けられた政権は、もはや死んだのと同然である。もう安倍首相も悪あがきはやめることだ。14歳の藤井聡太四段を見習い、居住まいを正してから「参りました」と投了すべきだ。内閣総辞職しか残された道はないのである。
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 ほんと何を勘違いして「深く反省し、初心に立ち返る」だ、アホはわかるが周りもどうかしている。
 


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蓮舫おろしの声すら上がらず  【日刊スポーツ】

 ★民進党がどうにもならない。都議選の敗北を受け3日、都連会長・松原仁が引責辞任の意向を表明。ところが同日、幹事長・野田佳彦は「結果は謙虚に受け止めなければいけないが、野党第1党としてここまで自民党を追い込んだ。『次は結果を出す』という覚悟と決意だ」と続投表明。翌日、党代表・蓮舫も「極めて深刻な結果となった。猛省をして厳しく総括をしたい。改善につなげるための最先端で引き続き頑張りたい」と続投を表明した。

 ★民進党は民主党時代からの文化で、すぐお家騒動を始めると批判されてきたため、党内からなかなか執行部批判の声が出ない。だが、今こそ声を上げる時ではないのか。松野頼久は「僕が一番心配しているのは、藤末健三が離党届を出して、長島昭久がその前に離党して、民進党にどんどん遠心力が働いて、崩れる方向に行っているのではないかということ。分裂含みになってきているのではないか。まだ『蓮舫おろし』に向かう方が健全。『出て行ったヤツが悪い』と言うのは簡単だけど、出て行かれた自分たちの党運営を反省しなきゃいけないと思う」とした。

 ★10日に加計学園疑惑の衆参両院での閉会中審査を実施することが、自民・民進の間で決まった。野党4党は臨時国会召集を要求していたが、首相外遊中の1日だけの閉会中審査を民進党はのんだのだ。今こそ、国対は強気に駆け引きして攻めるべき時。自民党国対の最低限の譲歩で納得している民進党国対のやる気のなさも、執行部の責任だろう。もう野党も国民も、民進党に期待することはやめるべきかもしれない。今こそお家騒動を民進党に望む。
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 野田幹事長?あんたが追い込んだんじゃないよ、週刊誌が書いて国民が追い込んだんだ。
 それと自民党議員の自爆だ。
 決して野田・蓮舫じゃない事ははっきりしている、もし野田・蓮舫だったら都議民進は立候補した23人全員通っているわ、選挙前の7人も守れず5人しか通らなかった現実をどうする。
 主犯の首相が出席しない閉会中審議なんて何も意味がないんじゃないか。
 


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ICBM狂騒の危うさ 北より脅威はレームダック政権の米盲従  【日刊ゲンダイ】

 有権者が安倍政権に突き付けた退陣要求。自民が歴史的惨敗を喫した都議選ショックをかき消すような狂騒ぶりだ。

 北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に初成功。米アラスカ州を射程圏内に収めたとの見方が強まり、日本メディアは「金正恩が越えてはいけない『レッドゾーン』を越えた」と大騒ぎだ。

 金正恩が「米国は私たちからの独立記念日の贈り物(ICBM)が気に入らないだろうが、今後も退屈しないよう大小の贈り物を頻繁に贈ってやろう」と挑発的に宣言すれば、トランプ米大統領も「北朝鮮がまたミサイルをぶっ放した。この男(金正恩)は他にやることがないのか」とツイッターで応酬する。

 世界で一、二を争うアブない指導者同士の罵り合いを聞けば、国民も「この2人なら戦争を始めかねない」と不安に駆られる気持ちは理解できる。ただし、メディアがあおる「開戦前夜」ムードに惑わされると、本質を見失う。

「米朝両国とも本気で戦争を始めようとは思っていませんよ。今回のICBM発射も、金正恩がトランプ政権を交渉テーブルに着かせ、体制維持を認めさせたいためのデモンストレーションの域をまだ出ていない。主要プレーヤーの中国、ロシアも開戦を望んでおらず、米朝両国の対話決着を求めています」(元外交官の天木直人氏)

 そもそもティラーソン米国務長官も「北朝鮮の体制変換は求めず、侵略もしない」と何度も公言。条件さえ整えば、北との直接対話に応じる意思を明かしている。どの国だって戦争なんて、真っ平ごめんということだ。

■北のミサイル発射でイメージ回復狙う悪巧み

 日本のメディアはあまり報じないが、トランプ政権も北朝鮮と同国に影響力を持つ中国への圧力をエスカレートさせている。先月29日には北の核開発を支援したとして、中国遼寧省の「丹東銀行」への独自制裁を科した。それに先立ち、台湾に対する13億ドル(約1500億円)相当の武器売却も発表。米韓首脳会談後の30日には“親北派”の文在寅大統領に、「北朝鮮が核実験や弾道ミサイル発射の凍結と引き換えに、米韓軍事演習をやめることはできない」と言わせることにも成功した。

 こうした圧力強化が、北のICBM発射を招いたとみるべきだが、北だって「対話」に向けた配慮を示している。

 北は今回の実験で、通常より高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」を採用。推定射程6700キロのICBMはより遠くに飛ばした方が精度の高い実験データを検出できる。実際、より射程の短い「テポドン」の発射実験では98年と09年の2度にわたって日本列島を飛び越し、太平洋に着弾させていた。

 あえて米本土に近い太平洋まで飛ばさず、ロフテッド軌道で日本海に着弾させたのは、トランプの怒りの沸点をギリギリで抑え、交渉余地を残す選択だったのではないか。しかもICBMは「実験成功」に過ぎず、「実戦配備」はまだ先の話。両国の水面下交渉が決裂したわけでもない。前出の天木直人氏が言う。

「核実験やミサイル発射の『凍結』を認めず、あくまで『放棄』にこだわる米国と、米韓軍事演習の即時中止を求める北朝鮮。両国の対話に入るまでの条件闘争が過熱し、互いに譲らないチキンレースに、中ロ両国が手を焼いているのは間違いありません。交渉が難航する今こそトランプ政権をなだめ、平和解決の仲介役になるのが、同盟国・日本のトップの本来の務めだと思います」

 ところが、安倍首相は同盟国の役目をちっとも果たさず、真逆のことばかりに熱を上げている。

苦し紛れの政権浮揚に外敵を利用する危うさ

 まさか、あの金正恩の「忖度」はあり得ないが、なぜか安倍がピンチになると必ず北朝鮮はミサイルを発射し、そのたび安倍は窮地を脱してきた。特に今回は都議選の惨敗ショックで安倍政権はレームダックに陥り、第2次政権発足以来、最大の危機に悶絶していた。だからだろう。北のICBM発射が「もっけの幸い」とばかりに、安倍はスピード会見。「度重なる国際社会の警告を無視」「さらに脅威が増した」と声高に北を非難した。

 さらに7日スタートのドイツG20と結びつけ、「この場を活用して、北朝鮮問題に対する国際社会の連携を強く訴えていきたい。また中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領に対し、より建設的な対応を取るよう働きかけていく」とアピール。影響力ゼロの安倍の言うことに、習近平やプーチンが耳を傾けるとは思えないが、安倍は勢い勇んで欧州歴訪に飛び立っていった。

「北朝鮮問題の解決に外交努力で邁進するポーズをつくり、都議選惨敗で地に落ちたイメージを回復させようとする首相の思惑はミエミエです。古今東西、レームダック政権が政権浮揚のため、他国の脅威を利用するのは常套手段。ただし、この手口は危うさと隣り合わせです。北朝鮮と対峙しているのはあくまで米国なのに、どの国よりも強硬にクチバシを突っ込み、金正恩を刺激して暴発したら、どうするつもりなのか。ICBMと違って、日本を射程に入れるノドンは既に320基も実戦配備されていることを忘れてはいけません」(政治学者の五十嵐仁氏)

 これまでも、安倍は北がミサイルをぶっ放すたび、危機をあおって“日本を守る強い政府”という「印象操作」で、支持率アップを図ってきた。そんな「脅威悪用」が今年に入って、さらにヒートアップしている。

■安保法制の施行後に国民の危険は増した

 4億円近い国税を費やし、「弾道ミサイル落下時の広報」なる政府広報CMを制作する一方で、内閣府主導で弾道ミサイル攻撃に備える住民避難訓練を相次ぎ開催。3月の秋田を皮切りに山口、福岡、山形、広島、新潟などで実施した。「X国が弾道ミサイルを発射した」との想定でサイレンを鳴らし、住民は近隣の公民館や学校などに避難。お年寄りが草むらの中で頭を抱えてしゃがんだり、田の畦に身を隠す姿が報じられた。 

 こんなバカげた訓練で、ミサイルから避難できるとは到底思えないが、政権にとっては国民の不安や危機感をあおるのが狙いなのだ。訓練の効果など、どうでもいいのだろう。

 安倍自身、北朝鮮のミサイルのことになると、「サリンを弾頭につけて着弾させる能力を保有している」と国家機密に触れかねない情報を国会答弁でペラペラと披露。この調子で、加計学園疑惑の説明責任を果たしたらどうか。前出の五十嵐仁氏はこう言った。

「安倍首相はICBM発射直後の会見でも『強固な日米同盟の下、国民の安全を確保するために万全を尽くす』と発言。常に『日米同盟』を持ち出すのは『北朝鮮が暴発しても背後に強い米国が控えているから安心』という過信の表れでしょう。しかし安倍首相が米国に盲従し、一体化を進めるほど、実はこの国の危険性は高まっています。昨年3月に日米軍事一体化を急進させた安保法制の施行以降、北朝鮮が核開発とミサイル実験を加速させているのが、日本列島を米軍の橋頭堡と見なしている何よりの証拠です。国民の安全を守ると胸を張る首相こそ、国民を危険にさらしているのです」

 トランプ命の米盲従首相に隷属する女性大臣が、この国の安全保障をつかさどっているのだから、この政権にマトモな軍事対応などできっこない。米国に頼り切ったレームダック政権の最後の悪あがきの「脅威利用」こそが、国民にとっては北朝鮮以上の脅威なのだ。
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 権力者は国内で立場が危うくなると外へ国民の関心をそらさせようとするが安倍政権もそのものズバリ。
 力でねじ伏せることよりトランプと金正恩の直積対話の場を作っては?まあ、安倍では無理か。
 

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関電、値下げしても試練 家庭用電気3・15%。8月から  【朝日新聞】

 高浜原子力発電所の2基を再稼働させた関西電力が8月1日から、東日本大震災後初めて、電気料金を値下げする。ライバルの大阪ガスなども、対抗して値下げする方針。激しい競争の中、関電が料金面で優位に立つのは簡単ではない。


大ガスも3%前後検討

 家庭用の値下げ幅は平均で3・l5%。 一般的な家庭で比べた場合、関電は電気料金の値下げで、ガスとセットにすると、大ガスより382円安く、さらに差を広げる。

 これに対し、大ガスの幹部は「電気料金はまだ下げられる」と話し、値下げする方針だ。関電の利用者を奪うには、関電より少しでも安くする必要があり、電気料金を3%前後下げることを検討している。6月からは、ガスの顧客のうち、電気をセットで買っていない顧客にダイレクトメールを出し、乗り換えを促している。

 昨年4月に家庭でも電気を買う先を選べるようになり、大ガスが参入すると、関電より安い料金を設定した。ガスの顧客約700万件で値下げするよりは、まだ電気の顧客で値下げした方が元手が少なくて済む。

 逆に今年4月に家庭向けが自由化されたガスでは、新規参入した関電が大ガスより安い料金にし、約3カ月で18万件の顧客を獲得した。

 関電は秋に大飯原発3、4号機が動けばヽさらに値下げする。関西を舞台にした電気やガスの値下げ競争は、まだまだ続きそうだ。


他の大手や新電力参入で「激戦地」に

 関電と大ガスの値下げ競争は、2社以外にも広がる。例えば四国電力の関西での料金は使用量によっては関電より割高になってしまうため、値下げも検討する。

 自由化後、関電管内にはほかの大手や新電力などが参入し、全国有数の「激戦地」になっている。関電が震災後に2度値上げをしたことで、ほかの大手より割高な電気料金になっていたのが理由のひとつだ。関電の岩根茂樹社長は6日の記者会見で、「電気販売の自由化後初めて、やりたいことができた。競争時代に入るスタートだ」と述べた。

 震災前、発電する電気の4割と、大手電力で最も原発に頼っていた。震災後は原発を動かせなくなったが、維持費はかかり続けた。さらに、原発の代わりに使う火力発電の燃料費もふくらみ、2012年3月期から4年連続で赤字となった。

 このため13年には家庭向けで平均9・7%、15年にも同8・3%値上げし、ライバル社が参入しやすい環境を、自ら作り出した。

 値下げしても一度離れた顧客がどこまで戻るかは分からない。ライバルも対抗してすぐに値下げするためだ。関電は10月にも大飯3、4号機を動かして再値下げをめざすが、料金面で完全に優位な立場に立つのは難しい。

 工場の数は減り続け、企業や家庭での節電も進む。関電の16年度の販売電力量は、ピーク時の10年度から2割減。17年度はさらに約6%減を見込んでいる。値下げで顧客を取り返したとしても、16年度の販売量を割り込みそうだ。

 関電は、管内の原発7基を動かすために、安全対策費用として、1兆円超を投じる計画だ。こうした費用も回収しなければならず、「運転コストが軽い」として原発依存を続ける関電には、皮肉な状況が続く。
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 原発の安全対策費に1兆円を投じると言っても全部消費者に転嫁、その分も含めて値下げできるとなると、よっぽど儲けてるんじゃないか。


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九州豪雨で特別警報中 稲田氏ら防衛政務三役が一時不在  【東京新聞】

 九州豪雨で福岡、大分両県に特別警報が出ていた六日昼、稲田朋美防衛相と若宮健嗣防衛副大臣、防衛政務官二人の政務三役の四人全員が約四十分間、防衛省を不在にした。稲田氏は「政務」を理由に一時間以上、省外へ出た。自衛隊は約千六百人態勢で救助、復旧活動をしており、自民党内から批判が出た。

 菅義偉官房長官は同日の記者会見で、稲田氏ら政務三役は、外出中も同省付近にいて、連絡を受ければすぐに戻れる状況だったと説明。「対応に問題があったとは考えていない」と強調した。

 稲田氏は夜になって報道機関の質問に文書で答え、不在の理由について「民間の方々との防衛政策に関する勉強会に出席した」と説明した。その上で、自身の対応について「問題があったとは考えていない」とした。

 政府三役全員が不在だった点については「防衛相が東京を離れる場合は、副大臣または政務官が代理できるよう調整することを定めた閣議了解がある。災害時に政務三役が常に在庁することを定めた規範はない」とした。

 稲田氏は午前、豪雨対応について同省で記者団に「自衛隊にあらゆる手段で情報収集し、人命救助を第一義として対処に万全を期すよう指示した」と話した。

 これに関し、自民党の石破茂元防衛相は六日夜、BSフジの番組で「あり得ないことだ。なんで起こったかきちんと検証しないと、本当に国民に対して申し訳ない」と述べた。
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 自分の選挙のためには豪雨特別警戒中の公務をほったらかしても「問題ない」、こんな内閣に「こんな人たち」と呼ばれたら最低。


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「子育て安心プラン」でも、財源も保育士も目途が立たない待機児童解消問題  【週刊 金曜日】

政府が6月9日に閣議決定した経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)は、経済成長を見据えた「人材への投資」に力点を置く。その柱の一つが保育所待機児童の解消と幼児教育・保育の無償化で、安倍晋三首相は具体策として保育の受け皿を約32万人分増やす「子育て安心プラン」を打ち出した。しかし、必要となる巨額の財源、担い手の確保ともにメドは立っておらず、実現への道筋はおぼつかない。

6日昼、首相官邸であった政府与党連絡会議では、1週間前に安倍首相が発表した子育て安心プランが話題に上った。公明党の井上義久幹事長が「我々も国民一人ひとりに説明できるようにしてほしい」と注文すると、首相は「国は予算確保、市区町村は土地の確保や住民の説得と、役割を分担する。国は2年で、地方は3年で達成させる」と胸を張った。

子育て安心プランは、2020年度末までの待機児童解消をうたう。18年度から3年で保育の受け皿を約22万人分増やして「待機児童ゼロ」を成し遂げ、その後2年で約10万人分を追加する。25~44歳の女性の就業率が今の約73%から80%に高まるとみて算出した数値といい、高騰した用地でも借りられるよう保育所を補助したり、幼稚園や学校の空き教室を利用したりすることで実現を目指す。首相は発表の場に選んだ経団連のパーティで「今度こそ待機児童問題に終止符を打つ」と見得を切った。

ただ、新プランには「今の計画を3年先延ばししただけ」との批判もつきまとう。現行計画は13年4月に公表された「待機児童解消加速化プラン」。当初、40万人分の保育施設を作り、17年度末までに待機児童ゼロを達成するとしていた。ところが、急増する需要は想定を上回り続けた。受け皿の整備数を「53万人分」まで上積みしたものの、今年4月時点の待機児童は2万3700人(暫定値)に上る。新旧プラン合わせると受け皿は約85万人分増える計算だが、見通しの甘さから新プラン策定に追い込まれた側面は否めない。

東京都世田谷区で、夫と2歳の長男と暮らす30歳代の会社員の女性は4月、9カ所の保育所すべてに落ち、育児休業を延長せざるを得なかった。「『女性の活躍』を言いながら、『思っていたより女性が活躍したから保育所が足りない』と言う国はおかしい」。

【小泉進次郎氏らの「こども保険」も念頭】

待機児童の解消と幼児教育・保育の無償化には、1兆円台の財源を要する。調達手段に関し、骨太の方針は(1)財政の効率化(2)税(3)新たな社会保険――の3案を挙げ、年内に結論を得るとした。だが、毎年一千数百億円程度の社会保障費抑制に苦悶しているのが実情で、

(1)での工面は困難だ。(2)も消費税率が10%になった時の使い道まで決まっており、新たな子育て支援に回す分はない。(3)は自民党の小泉進次郎氏らが提案した「こども保険」を念頭に置くが、同党内にも強い反対論がある。首相側近は「カネの手当てはこれから考えざるを得ない」と漏らす。

仕事を探している人1人にいくつ働き口があるかを示す有効求人倍率は、保育士に限ると全国平均(4月)で1・93倍。中でも東京都は4・04倍に達し、保育所間で保育士の奪い合いも起きている。昨年秋、独立行政法人福祉医療機構が5726カ所の保育所などを対象に手がけた調査(有効回答1615施設)では、25%の施設が「保育士不足」を訴え、その2割弱では子どもの受け入れを制限していた。新プランの実現には新たに4万人程度の保育士が必要となるにもかかわらず、同機構は「少子化で今後の新卒採用は確実に厳しくなる」と指摘している。

厚生労働省の人口動態統計によると、16年に生まれた子どもの数は97万6979人。ついに100万人を割り込んだ。前出の世田谷区の女性は、ポツンと語る。

「もう保活(保育園に入るための活動)はうんざり。新プランも実現するかどうか分からない。このままなら、2人目の出産なんてとても考えられません」
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 女性が輝く、なんて言っているが実際は企業が求める安価な労働力の供給と夫一人の給料では食べられないので働かざるを得ないのを見越しての話。
 財源の当てもなく(富裕層に対する減税を止めればすぐ出る)言葉だけで行っている話。
 横浜市なんか待機児童はゼロになったと言っていたが嘘だった。「待機児童」「保留児童」等言葉を使い分け実際の待機児童でも「保留児童」扱いに成っていた。




 Twitterコーナー、ご参考に

 慶應義塾大学経済学部の金子勝教授のツイッター

 元外務省国際情報局局長、元防衛大学校人文社会科学群学群長の
    孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


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昨日の神戸
 最低気温  23.3度(05:05) 前日差-0.3度)
 最高気温  29.2度(15:03) 前日差+3.1度)

  今朝の神戸最低気温  24.8度 (03:39)  7月中旬並み 平年より1.4度高い
   、

今日の神戸の
   日の出     4時52分 (昨日 4時52分)
   日の入り   19時16分 (昨日19時16分)

       日の出は昨日と同じ、日の入りも昨日と同じ
   
       

 梅雨前線は昨日より少し東へ移動、九州に豪雨、フィリピンから上がってきた熱低は梅雨前線に吸収された?
     
     
 明日の朝、梅雨前線かなり東へ、近畿を通る感じだが天気予報は晴れ、どんなものか。
     
     
 今朝は曇り、山全体がもやっていた、その後も曇り少し小雨、午後には晴れて暑くなった、九州で大雨、死者も。
 雨雲は少し移動したがまだ山口県から四国にかけてある。

 今日の神戸の最高気温は28.6度、昨日より0.6度低く、平年より0.1度低かった。
 明日は晴れ、朝の最低気温は24.3度、最高気温は32.0度、夜の気温は26.1度の予報。






過激派リーダーの素顔 ヒロジさん石垣へ

2017-07-07 | いろいろ

より

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第69回

過激派リーダーの素顔 ヒロジさん石垣へ




 3月末、映画公開のプロモーションで各地を飛び回っていた私が那覇空港についた途端、携帯が鳴った。電話の主はこう言った。

 「三上さん? おかえりー。到着遅れたね。空港のA&Wにいます」

 聞き慣れた声だった。5ヶ月の勾留から解放されて間もない反基地闘争のリーダー、山城博治その人だ。空港に来ているって、なんでこの便で帰るとわかったのだろう? それより、解放を今か今かと待ちわびながらも半年近く実物と会ってないのだから、3月18日以降は自分の方から飛んでいきたい気持ちでいっぱいだったところを、ヒロジさんの方から迎えに来てくれたとは。ご家族と一緒に那覇に出るついでがあったからなのだが、思わぬサプライズに飛び上がってハンバーガー店に急いだ。

 一回り小さくなった顔、日焼けと髭というトレードマークがなくて、すっきりとした公務員時代のような若々しい表情のヒロジさんにちょっと戸惑った。ニコニコと目じりを下げて握手を求め、「相変わらず忙しいね。目が真っ赤だね」といつものように気遣ってくれる。

 本当に、解放されたんだ。映画の編集と仕上げの怒涛の日々に、主人公が投獄されていること、どんなに胸が張り裂ける思いで編集をしたか。完成後も不当勾留が続き、どうやったらヒロジさんを救えるのかを考えて、「短編・不死鳥山城博治」という未公開特典映像を製作し、前作『戦場ぬ止み』のDVDと同時に世に出したこと、それこそ泣きながら編集したこと、前の映画も公開の時には入院していて舞台挨拶もお願いできなかったけど、また今回もそうなってしまった無念さとか、もういっぱいいっぱいこっちの思いを訴えたかったけど、ご夫婦でニコニコ笑って座っている姿を見たらもう、言葉が出てこなかった。胸の奥にあった大きなしこりが溶解していく瞬間だった。

 その席でヒロジさんは意外な話を切り出した。

 「僕は拘置所でもたくさんの本を読みなおしたりして、ますます宮古・石垣の自衛隊配備の問題、これは大変なことになるんじゃないかと危惧している。辺野古の現場に行けないという制約が付けられた。それならこのチャンスに先島に行きたい」

 すでに宮古島と石垣島の上映は終わっていた。でも、4月末には石垣市民会館での自主上映がある。その時に軍事ジャーナリストの小西誠さんも石垣、宮古と回るので私も行くつもりだと伝えると、「よし、一泊二日なら裁判所も許可するのでそれで行こう」と即決。二泊以上だと逃亡の恐れありということで裁判所から認められないそうだ。

 早速その場で石垣島の山里節子さんに電話。彼女は素っ頓狂な声を上げて、電話口で泣きながら喜んでいた。節子さんはヒロジさんが勾留中に名護署の下でマイクを握って応援演説したり、辺野古座り込みの現場で「ヒロジさんの解放を求めるとぅばらーま」を歌ったことは、このコラムの第65回でも紹介した通りだ。今回の動画でも、最後に本人を前にしてその「綱解きとぅばらーま」を歌うシーンがあるのでぜひ最後まで見てほしい。

 そうして、一泊二日で石垣と宮古を回るヒロジさんとの旅が決行された。今回はその石垣編を編集したのだが『標的の島 風かたか』をご覧いただいた皆様には、あの映画の番外編としてお楽しみいただけると思う。ヒロジさんのほか、山里節子さん、小西誠さん、そして自衛隊建設予定地に近い於茂登地区の嶺井善さんなど、映画の重要人物が石垣で顔を合わせているからだ。そして今回の映像は、これまで私の映像作品でもあまりお伝えできていなかった、素のヒロジさんの姿が捉えられていると思う。彼が闘争の現場以外でどんな顔を見せる人なのか、私たちはよく知ってるけど、きっと全国の皆さんには意外な姿なのかもしれない。

 私は長いお付き合いなので、山城博治さんという県の職員が平和運動センターの中心人物になって、「ミスター・シュプレヒコール」と呼ばれ、現場になくてはならない存在として人気者になっていく過程を、15年ほどずっと面白く見つめてきた。しかし普段は腰の低い、気遣いの細やかな、公務員らしい常識人として過ごしているのも当然知っている。しかし私は反省すべきなのかもしれない。私が切り取って世に出してきた場面といえば、タオルを挟んで帽子をかぶり、機動隊相手に拳を上げて現場を指揮する雄々しい姿。怒りで激高、慟哭し、国と対峙する沖縄のリーダー像として迫力ある彼の姿ばかりを選びすぎたのかもしれない。

 沖縄バッシングが大きくなると同時に、「過激すぎる反対運動」とレッテルを貼りたい人たちが、ヒロジさんの人物像を捻じ曲げていく。過激派リーダー、テロ行為、県民も迷惑している云々。そのイメージ操作に利用されかねない場面を私たちが提供してきたとしたら、それは多大な迷惑をかけてしまっているとしか言いようがない。

 この2ケ月、実はあちこちでヒロジさんと一緒に移動したり、イベントに出たりしてきた。もちろん、私が全国公開の映画という形で世に示した山城博治像がファンを増やしただけではなく、実際に辺野古に足を運んだ人たちが彼を支持していることが根底にあるのだが、各地の熱狂的ともいえる人気ぶり、とくに5ヶ月の勾留を経て解放を待っていた人々の涙とハグの嵐に、ご本人も戸惑っていた。「三上さんの映画のせいで、こりゃ大変なことになってるなあ」。苦笑いもしながら、声援にこたえ、沖縄への連帯を呼びかけて精力的に県内外を行脚していた。

 そんな移動続きで疲れているであろう飛行機の中でも、シートベルト着用サインが消えるとニコニコと私の隣の席に移動してきて遠足のように楽しんでいる。本当は眠りたいのに気を遣ってくれているのか、根っから人なつっこいのか。現場から引き離されてしまったからこそ、穏やかでいたずらっぽくて笑顔を絶やさない元来のお人柄に改めて接する時間があって、「ああ、こういう面こそ伝えないといけないんだなあ」と痛感した。だからこそ、今回の石垣編の動画を見てほしいのだ。

 石垣島は、彼の思い入れの強い場所だった。八重山支庁に2、3年勤務していた時に待望の子宝を授かった、家族の思い出の地なのだそうだ。ヒロジさんが税金の徴収の仕事をしていた頃、まさに今自衛隊基地建設が予定されている於茂登岳のふもとの開墾地に入ったときの話を、空港で私に打ち明けてくれた。

 「そこには税金の話をしに行ったんだけれどもね、家畜小屋と家族の生活が一緒になっていて、どの農家もかなり苦しい様子が見てとれてね。話を聞くと沖縄本島から米軍に土地を奪われてきた人たちが、必死に土地にしがみついて踏ん張っていた。とても税金の話なんてできずに市街地に戻った。すると娘さんが追いかけてきてね、『あなたはもしかして税のことでいらっしゃったのでは。払わないというつもりではないんです』、と悲しそうに話されて、いえ大丈夫ですよと言った。胸が詰まる思いだった。あの地域の人たちが、また今度は自衛隊の基地で居づらくなるなんてことは、あってはならないよね」

 当時彼が訪ねた集落が、いま現在全員が自衛隊基地建設に反対している於茂登集落かどうかは記憶があいまいだそうだが、そのあたりに行ってみたいというので、元公民館長の嶺井さんの畑を訪ねた。お互いを映画で見ました、というぎこちないあいさつの後、二人の話が訥々と続き、心が通い合って行く様子がよく分かった。ヒロジさんも農家の生まれだからこそ、土地に向き合って生きる人々の肌合いがよくわかるのだろう。

 「安全保障について真剣に話し合うというならやる価値はある。でも推進派は、商店が儲かるとかそんな話ばかり。目の前の小銭のために、子孫に笑われ先人の方々に馬鹿にされるようなことはできない」。きっぱりとそう言う嶺井さん。同じ娘を持つ父親同士、那覇の大学に進学した娘さんの話になり、「寂しくなったでしょう」というヒロジさんに対して、嶺井さんは照れながらも「いつでも帰ってこられるよう、こちらはいい環境を残しておきたい」と話した。

 素朴な、ごく当たり前の父親の思い。農地を磨き上げてきた農民の、先祖から子孫へ渡す大切で確かな証。それがこの土地をこのままで守り抜くことなのだ。「国防」の名のもとに、かけがえのない暮らしが切断されるかもしれないという恐怖が、突如ここに舞い降りてきたことを私は呪う。

 長年手塩にかけて整備され、今はすっかり豊かな農地になった「自衛隊予定地」を前にして、ヒロジさんはこう言った。

 「僕が石垣にいた頃に市長だった大浜長照さんは、こんなことを言ってた。国家が国境の海に緊張をもたらしても、我々国境の島々は、緊張の海を平和の海にしなければ生きていけない。国はどうあれ、私たちの島は戦争のトゲは用意いたしません、限りなく友好を求めて平和を願うものです。我々のリーダーがそう発信すれば、それは対岸の国に届く。こちらが構えれば、あっちも構える。緊張の海を作り出してはいけない」

 だからこそ、今沖縄県のリーダーは、一大出撃基地になってしまう辺野古の新基地建設には反対をしている。県土を軍事要塞化されたらあとがない。そうであれば、辺野古だけではない。宮古島・石垣島のミサイル基地建設は国境の緊張を強いるもので、沖縄県としては友好と平和の観点からこれ以上の基地強化は望まないのだというメッセージを発し続けてほしい。ヒロジさんはそう語った。

 翁長知事は目下、強権的に辺野古の基地建設を進めようとする国と真っ向から対立し、苦境を踏ん張っている。あれも反対これも反対では物事は進まないから、今のところ先島への新たな自衛隊配備について明確に反対はしていない。日米安保体制を支持してきた政治家であるし、自衛隊そのものに反対するはずもない。それはそれでいいとしても、沖縄県の理想、国境を抱える地域の立ち位置というものは、もっと多様に掲げてもいいと思う。

 国家対国家の論理の中で、外交上の不安材料というものは流動的に変化していくだろうが、その都度「威嚇のトゲ」を国境の島に設置されたら、島々はたまらない。我々島嶼県としては、限りなく平和を愛するものです。平和の海を維持するために最大限の努力を対岸の国の人々とともに重ねていきたいと望んでいます。そういうメッセージを発信し続けることは、既存のどのイデオロギーともぶつからず、また沖縄県民全体の理想と一致するものだと思う。

 すでに国防上の負担は応分以上に負っているし、普天間以外の基地についても今後も引き受けるスタンスだ。しかし、これ以上周辺国を唸らせるような要塞の島に変貌し、緊張を発信していくことは沖縄県の本意ではない。アジアの懸け橋になりたいと平和の海を駆け回った沖縄の先人たちの気概にこそ、我々沖縄県民は希望と理想の照準を合わせていきたいと願っているのです。そんなビジョンをことあるごとにリーダーが語り続けること、それを常に耳にすることは、わたしたち県民自身も陰謀論におびえない強さや誇りを獲得することに繋がる。ヒロジさんと訪ねた石垣島で、私は大切なヒントをもらった気がした。




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