@じゃんだらりん

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幕末 維新の暗号/ 加治将一・著

2007-12-29 | 【読書】歴史
幕末ファンなら誰もが知っている「幕末志士全員集合写真」、通称「フルベッキ写真」と呼ばれる一枚。

そこには坂本龍馬、西郷隆盛、勝海舟、高杉晋作、岩倉具視、大久保利通、伊藤博文、大隈重信・・・

明治維新の主役たちが一堂に会した集合写真。そんなもの普通は存在する訳がない。そんなことありえない・・・。

そもそも「フリーメーソンの仕業だ!」の一言で全ての謎が解決するというのは、「宇宙人の仕業だ!」と言うのと同じぐらい荒唐無稽な説で、ミステリー作家にとってはある意味禁じ手。というかこれを載せると「トンデモ小説」扱いは免れないのだが。

ただし、この幕末から明治初期にかけての日本史には、「さもありなん」と空想させる、妙な闇、歪み、辻褄が合わない出来事が連続しているのもまた事実。

幕末の陰謀史観や、「信長暗殺の謎」を解くのが好きな人なら、結構面白く読めるはず。日本版”ナショナル・トレジャー”って感じのミステリー小説だと思う。



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2 コメント

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無知なればこその楽しみ (証印先生)
2007-12-30 19:20:37
幕末・維新史というか日本史を多少でも学んだ者には楽しめない本でしたね。要するに、虚実を織り交ぜるというこうした本の基本ができていないから。虚構というか妄想と捏造ばかりで、事実がないことが分かるからですわ。
フリーメーソンとかM12文書お信じるレベルの人や、子供向け娯楽映画のナショナルトレジャーをミステリーと思える人なら、楽しめるかもしれませんね。
はじめまして。コメント有難うございます。 (じゃんだらりん)
2007-12-30 19:57:36
考証については、書き手としてまだ新人なので、しょうがない部分はありますね。仰るとおり少しでも日本史をかじったことのある人には、物足りない内容です。(自分も素人ですけど偉そうに)

昔からの都市伝説(戦国伝説)をトレースして継ぎはぎしたような「信長の棺」がヒット作になったので、連発される「新解釈の歴史エンタテーメント小説」の一つ、って感じもあります。

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