小鳥日和

シジュウカラF(F夫)の探鳥備忘録

4/30(土)千葉干潟・谷津干潟(その2)

2011-05-05 | 野鳥 千葉探鳥地

赤褐色、黒、白の羽毛が複雑に混ざり、シギ類として独特な「キョウジョシギ」。

今回はこのキョウジョシギにスポットをあててみました。

オーストラリア(赤道周辺)から渡ってきて、繁殖地であるシベリアへ向かいます。日本には旅鳥として、中継地の干潟に立ち寄り餌を補給します。

ここ谷津干潟(関東)では毎年4/15前後から5/25前後まで姿を見ることができます。

(秋は7月半ばから、夏の終わりにかけて日本を南下していきます)

Dscn3981

砂浜で採食しているキョウジョシギ

和名「京女鷸」は、よく目立ち華やかな夏羽を艶やかな京都の女性「京女(みやこ、京都の女性)」にたとえてつけられたもの。いっぽう、英名の「Ruddy Turnstone」は、石をひっくり返してえさを探す習性にちなんでいます。

Dscn4109

色が鮮やかで、頭部の白が目立つのが♂タイプ、赤褐色が淡く、全体に色が鈍いのが♀タイプ。 以下に1羽づつ個体を見てみたいと思います。

Dscn4230_2

キョウジョシギ(夏羽♂)

Dscn4199_01

Dscn4201

キョウジョシギ(夏羽♀)

キョウジョシギが大好きな食べ物は、干潟のカキ礁のスキマや海藻・アオサの裏にすむ、ヨコエビなどの小さな生きもの。アオサをぽいぽいとひっくり返したり、カキをくちばしで探ったりして食べものを探しています。その様は、小さな体に似合わず意外にダイナミック!!

</object>
YouTube: キョウジョシギ

「ギュルギュルギュル」、「キュキュキュキュ・・」、「ゲルルルルル・・・」。これ、全てキョウジョシギの鳴き声。けっして大きな声ではないですが、他の鳥にはないユニークな鳴き声をしています。ぜひ一度聞いてみてください。


4/30(土)千葉干潟・谷津干潟

2011-05-04 | 野鳥 千葉探鳥地

シギチの渡りは既に3月下旬から始まっています。それに遅れること1ヶ月、シギチ観察へ行って来ました。

Dscn3986

干潟に集まるシギチ達。

Dscn4015

この日の海岸線は風が強い一日でした。

</object>
YouTube: 春のシギチ

Dscn4024

手前はハマシギの群れ、奥はアジサシの群れ

</object>
YouTube: 春のシギチ2

Dscn4037

コアジサシ(手前)

Dscn4075

オオソリハシシギ♂(冬羽→夏羽移行中、夏羽)

Dscn4114

オオソリハシシギ(中央)、キョウジョシギ(周囲)

Dscn4083

チュウシャクシギ

Dscn4146

シロチドリ(夏羽)

Dscn4138

ダイゼン(成鳥夏羽)

Dscn4139

ダイゼン(成鳥冬羽)

Dscn4042

キアシシギ

Dscn4225

ハマシギ(成鳥夏羽)

Dscn4123

オバシギ(冬羽→夏羽移行中)

Dscn4194

トウネン(夏羽)、ミユビシギ(冬羽→夏羽移行中)

Dscn4057

メダイチドリ(夏羽)

Dscn4055

この日のメダイチドリは芝生で虫を食べていました。干潟に餌が少ないからなのでしょうか!?

Dscn4154_2 

ダイサギ (婚姻色)

Dscn4242

ハシビロガモ

Dscn4249

オシドリ♀ (羽にケガでもしているのでしょうか!?)

Dscn4236

Dscn4250 

セイタカシギ

時期が遅く、ホウロクシギ、ダイシャクシギを見ることができませんでしたが、干潟にてのんびり、リラックスした時間を過ごすことができました。また、北へ帰る前のカモ達にも出会えて良かったです。 

[確認した鳥]

カワウ、バン、カイツブリ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、アジサシ、コアジサシ、シロチドリ、メダイチドリ、コチドリ、ダイゼン、ムナグロ、ミユビシギ、ハマシギ、オバシギ、ソリハシシギ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、キョウジョシギ、キアシシギ、トウネン、セイタカシギ、ハクセキレイ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、カルガモ、オシドリ、オナガ、モズ、シジュウカラ、アカハラ、ツバメ、ムクドリ、スズメ、ハシブトガラス

 

地震後、液状化現象や地盤沈下など被害の多かった千葉県湾岸部ですが、ここ「ふなばし三番瀬海浜公園」も例外ではありません。現在もなお、休園中です。(千葉県支部の定例探鳥会も中止になっています)


4/30(土)南野川ふれあいの森

2011-05-03 | 野鳥 地元(川崎)地元探鳥地

突然ですが、今住んでいる場所、実は道路を挟み向かいが公園なのです。(徒歩1-2分)

その名も「南野川ふれあいの森」。

Dscn3970

公園といっても、ジャングルジムやブランコなど遊具は一切ありません。台地の端(谷戸に向けて)の斜面の雑木林です。しかも私有地。心ある所有者の協力を得て、子供達のために保存されている緑地なのです。 

Dscn3961

林のすぐ隣には住宅街が隣接しています。

しかし、この野鳥の渡りの時期、思いもよらぬ来客が・・・

20110430nogawa_2

キビタキ

今年の初認(初見)です。 朝、目覚めるとヒヨドリ、シジュウカラの鳴き声に混じり、何か聞き覚えのある鳴き声に耳を澄ませてみると、キビタキとアカハラが囀っていました。

Dscn4326

ツグミ

Shime20110430_1

シメ

早速、装備もそこそこに散策へ。

普段からシジュウカラ、コゲラ、ヒヨドリ、コジュケイ(毎朝、”チョットコイ!”が聞こえてきます)が居るのは知っていましたが、この渡りの時期は初めてです。

到着してすぐに聞こえてきたのは、センダイムシクイでした。次いで、アカハラ、ツグミ、シメ・・・おまけにアオゲラ、エゾムシクイまでも声がしており、本当にビックリしました。

更にクロジ♂、頭上をハイタカまでも飛んでいました。

Dscn3968

定点観測で粘ること約3時間、最終的には都市公園に匹敵する程の鳥の種類が確認できました。

[確認した鳥]
ハイタカ、ツグミ、アカハラ、シメ、コゲラ、アオゲラ、アオジ、クロジ、ウグイス、センダイムシクイ、エゾムシクイ、キビタキ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ムクドリ、ヒヨドリ、メジロ、エナガ、シジュウカラ、コジュケイ、キジバト、オナガ、ハシブトガラス、スズメ

 

今は所有地であるため、明日にも木々が伐採され宅地に変わるかもしれませんが、何とか保存緑地として残す術は無いものか、何かできることは無いか考えてみたいと思います。