徳島県の自治体労働者は、2010年9月29日付けの団結ニュースで、尖閣諸島は中国の領土であるとの主張をビラにしているらしい。ビラの内容は、中核派の機関誌「前進」の記事と対応しているようだ。
自由社会では共産全体主義国家と違って、思想表現の自由は最大限に保証されなければならないが、国民の税金に依存して公に奉仕すべき公務員としての活動となると一定の制約があってしかるべきだろう。徳島県の自治体労働者が中核派のメンバーか否かは知らないが、自由主義社会において自らは思想表現の自由を享受しながら、思想表現の自由を踏みにじっている共産全体主義国家を是認、賛美、さらには目指そうとして、矛盾や恥を感じない人々の論理と倫理の麻痺が信じられない。要は破壊的カルトの信者と同じ心理なのだろう。
末端公務員の場合は、まだ一部の活動家と言っていられるかもしれない。しかし、政府の中心メンバーとなるとそうも言っていられない。
尖閣問題における一連の対応(独立国としての法の貫徹を崩した船長の釈放、国民の知る権利を無視したビデオ公開の阻害など)で官房長官の地位にいて菅内閣の外交を壟断している仙石氏は、極左団体フロント(社会主義同盟)の活動家だった。下にフロント(社会主義同盟)のシンボルを示す。事業仕分けを文化大革命と自賛した仙石氏の発言の異様さに、まともな自由社会の感覚をもった人は驚いたのだが、これを見ると、仙石氏の価値観や感覚からすればごく自然なものだったことが分かる。異様なのは、個々の発言ではなく、その背景にある仙石氏の価値観や感覚なのだろう。こうした人物が政府の中心にいるということは、まともな自由社会の国としてはありえない。(ちなみに仙石氏の選挙区は徳島県であり、自治労は民主党の支持母体である。)

(仙石由人官房長官が活動していたフロント(社会主義同盟)のシンボル)
自由社会では共産全体主義国家と違って、思想表現の自由は最大限に保証されなければならないが、国民の税金に依存して公に奉仕すべき公務員としての活動となると一定の制約があってしかるべきだろう。徳島県の自治体労働者が中核派のメンバーか否かは知らないが、自由主義社会において自らは思想表現の自由を享受しながら、思想表現の自由を踏みにじっている共産全体主義国家を是認、賛美、さらには目指そうとして、矛盾や恥を感じない人々の論理と倫理の麻痺が信じられない。要は破壊的カルトの信者と同じ心理なのだろう。
末端公務員の場合は、まだ一部の活動家と言っていられるかもしれない。しかし、政府の中心メンバーとなるとそうも言っていられない。
尖閣問題における一連の対応(独立国としての法の貫徹を崩した船長の釈放、国民の知る権利を無視したビデオ公開の阻害など)で官房長官の地位にいて菅内閣の外交を壟断している仙石氏は、極左団体フロント(社会主義同盟)の活動家だった。下にフロント(社会主義同盟)のシンボルを示す。事業仕分けを文化大革命と自賛した仙石氏の発言の異様さに、まともな自由社会の感覚をもった人は驚いたのだが、これを見ると、仙石氏の価値観や感覚からすればごく自然なものだったことが分かる。異様なのは、個々の発言ではなく、その背景にある仙石氏の価値観や感覚なのだろう。こうした人物が政府の中心にいるということは、まともな自由社会の国としてはありえない。(ちなみに仙石氏の選挙区は徳島県であり、自治労は民主党の支持母体である。)



【衆院予算委】陰の首相・仙谷氏の「独演会」 はぐらかしや逆質問を連発 漂う虚脱感 (産経新聞、10月13日)
衆院予算委員会が仙谷由人官房長官の「独演会」となりつつある。質問者が菅直人首相に答弁を求めても割って入り、声を荒らげたり、けむに巻いたり、逆に質問したり…。「陰の首相」との“異名”では不満なのか、政権の「顔」として振る舞う異様な姿に、衆院第1委員室は虚脱感だけが漂った。・・・・・・
首相も自らの答弁に自信がないのか、仙谷氏の代弁に満足している様子。後ろの仙谷氏を振り返りつつ、遠慮がちに手を挙げることもしばしばだった。
12日の予算委では自民党の石原伸晃幹事長が尖閣諸島への民間人立ち入りの是非を問うと、仙谷氏が「原則として何人も上陸を認めない」と答弁し、首相は「官房長官の答弁の考え方で対応することが適切だ」と同調しただけだった。 12日の予算委では自民党の石原伸晃幹事長が尖閣諸島への民間人立ち入りの是非を問うと、仙谷氏が「原則として何人も上陸を認めない」と答弁し、首相は「官房長官の答弁の考え方で対応することが適切だ」と同調しただけだった。・・・・・ 以下略
「小村寿太郎を僭称する柳腰官房長官」 (阿比留ブログ 10月13日)
ビデオ公開をしぶっている仙谷由人官房長官についてでありますが、昨日の衆院予算委員会で実に面妖な答弁をし、勝ち誇っていました。・・・・・ 以下略
仙石氏は、外交や経済政策は出鱈目でもその言い訳や責任転嫁には熱心という民主党政治のありかたを象徴する実力者なのかもしれない。言い訳が居直り、逆ギレ気味なのは仙石氏の性格もあるだろうが、鳩山内閣のソフトな誤魔化しと比較して、民主党政権末期の有様を示してもいるのだろう。仙石氏は、中国の文化大革命に肯定的に言及したり、思想的な根っこのとこころは、全共闘時代の段階からいまでもはなれきらないらしい。彼の頭の中では今だに毛主席は革命の理想の輝かしい星で、文化大革命やチベットなどでの膨大な犠牲者は存在しないのかもしれない。この人はひたすら日本が反省していれば平和が維持されるとでも考えているようで、「マオ」も「共産主義黒書」もまともに読んだことはないのだろう。そして、20世紀後半になってからも生じている国際的悲劇の原因をまともに考えたこともないのだろう。
週刊ポストの記事によると、仙石氏は菅首相のことを親しい友人にはひそかに「弁理士総理」とか呼んでいるらしい。記事の真偽は分からないが、東大法学部在学中に司法試験に合格したのが自慢らしい。なんとも志の低い話しだが、真理にいかに到達するかの論理の方向という観点からすると法の世界と科学の世界は対照的である。法の世界では正当化の論理を基本とし無謬性を求めるのが基本なのに対し、科学の世界は可謬主義の立場にたち仮説検証を基本とする。実際家も科学者も経験から学び仮説を検証し、事実に合わない仮説は棄却、修正するという柔軟性を持っている。一方、権力志向が強い一部の法技術者においては、法を物象化して、法がそなえる正当化の論理と無謬性への志向を自己主張の根拠とする傾向も生ずるようだ。全共闘運動以来、権力闘争の世界に身を接してきた仙石氏にとってまともな法律家の律儀さはもはや無縁なものだろうが、強引な正当化と誤魔化しをして恥じない仙石氏のメンタリティーは、本人のもともとの性格や化石化したイデオロギーへの固着だけでなく、科学者や実際家にみられる仮説検証的な事実への謙虚さの欠如と、一部の堕落した権力志向の法技術者にみられる肥大化した自己正当化癖も加わって生じたもののように思える。
衆院予算委員会が仙谷由人官房長官の「独演会」となりつつある。質問者が菅直人首相に答弁を求めても割って入り、声を荒らげたり、けむに巻いたり、逆に質問したり…。「陰の首相」との“異名”では不満なのか、政権の「顔」として振る舞う異様な姿に、衆院第1委員室は虚脱感だけが漂った。・・・・・・
首相も自らの答弁に自信がないのか、仙谷氏の代弁に満足している様子。後ろの仙谷氏を振り返りつつ、遠慮がちに手を挙げることもしばしばだった。
12日の予算委では自民党の石原伸晃幹事長が尖閣諸島への民間人立ち入りの是非を問うと、仙谷氏が「原則として何人も上陸を認めない」と答弁し、首相は「官房長官の答弁の考え方で対応することが適切だ」と同調しただけだった。 12日の予算委では自民党の石原伸晃幹事長が尖閣諸島への民間人立ち入りの是非を問うと、仙谷氏が「原則として何人も上陸を認めない」と答弁し、首相は「官房長官の答弁の考え方で対応することが適切だ」と同調しただけだった。・・・・・ 以下略
「小村寿太郎を僭称する柳腰官房長官」 (阿比留ブログ 10月13日)
ビデオ公開をしぶっている仙谷由人官房長官についてでありますが、昨日の衆院予算委員会で実に面妖な答弁をし、勝ち誇っていました。・・・・・ 以下略
仙石氏は、外交や経済政策は出鱈目でもその言い訳や責任転嫁には熱心という民主党政治のありかたを象徴する実力者なのかもしれない。言い訳が居直り、逆ギレ気味なのは仙石氏の性格もあるだろうが、鳩山内閣のソフトな誤魔化しと比較して、民主党政権末期の有様を示してもいるのだろう。仙石氏は、中国の文化大革命に肯定的に言及したり、思想的な根っこのとこころは、全共闘時代の段階からいまでもはなれきらないらしい。彼の頭の中では今だに毛主席は革命の理想の輝かしい星で、文化大革命やチベットなどでの膨大な犠牲者は存在しないのかもしれない。この人はひたすら日本が反省していれば平和が維持されるとでも考えているようで、「マオ」も「共産主義黒書」もまともに読んだことはないのだろう。そして、20世紀後半になってからも生じている国際的悲劇の原因をまともに考えたこともないのだろう。
週刊ポストの記事によると、仙石氏は菅首相のことを親しい友人にはひそかに「弁理士総理」とか呼んでいるらしい。記事の真偽は分からないが、東大法学部在学中に司法試験に合格したのが自慢らしい。なんとも志の低い話しだが、真理にいかに到達するかの論理の方向という観点からすると法の世界と科学の世界は対照的である。法の世界では正当化の論理を基本とし無謬性を求めるのが基本なのに対し、科学の世界は可謬主義の立場にたち仮説検証を基本とする。実際家も科学者も経験から学び仮説を検証し、事実に合わない仮説は棄却、修正するという柔軟性を持っている。一方、権力志向が強い一部の法技術者においては、法を物象化して、法がそなえる正当化の論理と無謬性への志向を自己主張の根拠とする傾向も生ずるようだ。全共闘運動以来、権力闘争の世界に身を接してきた仙石氏にとってまともな法律家の律儀さはもはや無縁なものだろうが、強引な正当化と誤魔化しをして恥じない仙石氏のメンタリティーは、本人のもともとの性格や化石化したイデオロギーへの固着だけでなく、科学者や実際家にみられる仮説検証的な事実への謙虚さの欠如と、一部の堕落した権力志向の法技術者にみられる肥大化した自己正当化癖も加わって生じたもののように思える。
漁船衝突ビデオ 公開先延ばし・責任押し付け…政府、国民無視の対中配慮
9月30日夜、首相公邸で開かれた首相、仙谷由人官房長官と参院民主党幹部らとの会合では、こんな会話が交わされた。
川上義博・参院予算委員会理事「ビデオを公開したら大変なことになる。日中関係改善は2、3年遅れる。温存した方がいい」
仙谷氏「おっしゃる通りだ。ぜひ国会でも国対でもそう言ってください」
首相「よく分かりました」
政府・与党内には、明らかに中国側に非があることを示すビデオを公開すれば、国民の「反中感情」をあおることになるという危機感も強いようだ。
衝突事件にかかわる省庁の政務三役の一人はビデオを見て「あれは公開してはいけない。あれを見たら『中国人ふざけるな』と国民感情が燃え上がってしまう」と感想を漏らした。
やはりビデオを見た民主党幹部も公開を躊躇(ちゅうちょ)してみせた。「ビデオを出したら国民は激高するだろうな」
8日の代表質問で首相は、菅内閣が掲げる「主体的外交」に関して、こんな熱弁をふるった。
「最終的に外交の方向性を決めるのは主権者たる国民だ。一部の専門家だけでなく、国民一人ひとりが自分の問題ととらえ、国民全体で考えることにより、より強い外交を推進できる」
菅政権では、ビデオを国民の目から隠そうとする「対中配慮」は目立つ。だが、首相が語ったこの理念を実現するために、国民に必要な情報を提供しようという発言は、聞こえてこないのが現実だ。 (産経ニュース 10月8日)
一方の中国は、案の定「ビデオ公開ない間に中国は一方的主張を展開」(産経ニュース、10月11日)ときている。中国は、南沙(スプラトリー)諸島では見え見えの証拠捏造(産経ニュース、10月4日)までして、占有の既成事実化をはかってきた国だ。それを知っていれば、明確な事実を国際社会に発信することがいかに大切かは分かるはずだ。
菅・仙石民主党政権は、民主主義の原則を踏みにじり国民の眼から事実を隠そうとしている。知る権利を強調し、核密約を問題視していたのはどの政党だったのだろうか。一旦、政権の地位についたら(国際社会の現実を知らず、外交の基本を間違え、経済政策ではまともな経済学もふまえられないのに)国民にはよらしむべし、知らしむべからずということなのだろうか。国民や国益を無視した保身だけのご都合主義という他はない。あるいは文革を賛美する全共闘出身の仙石官房長官の頭の中では依然として中国共産党が正義なのかもしれない。(川上義弘参院予算委員会理事はかくれもしない親北朝鮮派だ。)いずれにせよ、彼らの耳には国際社会の常識や論理や事実の言葉は届かず、届くのは世論と支持率の言葉だけのようだから、反中国共産党=反民主党感情と支持率の大幅低下で彼らの耳に非を伝えるしかないだろう。
9月30日夜、首相公邸で開かれた首相、仙谷由人官房長官と参院民主党幹部らとの会合では、こんな会話が交わされた。
川上義博・参院予算委員会理事「ビデオを公開したら大変なことになる。日中関係改善は2、3年遅れる。温存した方がいい」
仙谷氏「おっしゃる通りだ。ぜひ国会でも国対でもそう言ってください」
首相「よく分かりました」
政府・与党内には、明らかに中国側に非があることを示すビデオを公開すれば、国民の「反中感情」をあおることになるという危機感も強いようだ。
衝突事件にかかわる省庁の政務三役の一人はビデオを見て「あれは公開してはいけない。あれを見たら『中国人ふざけるな』と国民感情が燃え上がってしまう」と感想を漏らした。
やはりビデオを見た民主党幹部も公開を躊躇(ちゅうちょ)してみせた。「ビデオを出したら国民は激高するだろうな」
8日の代表質問で首相は、菅内閣が掲げる「主体的外交」に関して、こんな熱弁をふるった。
「最終的に外交の方向性を決めるのは主権者たる国民だ。一部の専門家だけでなく、国民一人ひとりが自分の問題ととらえ、国民全体で考えることにより、より強い外交を推進できる」
菅政権では、ビデオを国民の目から隠そうとする「対中配慮」は目立つ。だが、首相が語ったこの理念を実現するために、国民に必要な情報を提供しようという発言は、聞こえてこないのが現実だ。 (産経ニュース 10月8日)
一方の中国は、案の定「ビデオ公開ない間に中国は一方的主張を展開」(産経ニュース、10月11日)ときている。中国は、南沙(スプラトリー)諸島では見え見えの証拠捏造(産経ニュース、10月4日)までして、占有の既成事実化をはかってきた国だ。それを知っていれば、明確な事実を国際社会に発信することがいかに大切かは分かるはずだ。
菅・仙石民主党政権は、民主主義の原則を踏みにじり国民の眼から事実を隠そうとしている。知る権利を強調し、核密約を問題視していたのはどの政党だったのだろうか。一旦、政権の地位についたら(国際社会の現実を知らず、外交の基本を間違え、経済政策ではまともな経済学もふまえられないのに)国民にはよらしむべし、知らしむべからずということなのだろうか。国民や国益を無視した保身だけのご都合主義という他はない。あるいは文革を賛美する全共闘出身の仙石官房長官の頭の中では依然として中国共産党が正義なのかもしれない。(川上義弘参院予算委員会理事はかくれもしない親北朝鮮派だ。)いずれにせよ、彼らの耳には国際社会の常識や論理や事実の言葉は届かず、届くのは世論と支持率の言葉だけのようだから、反中国共産党=反民主党感情と支持率の大幅低下で彼らの耳に非を伝えるしかないだろう。
台湾・馬英九総統
「この受賞は本人の栄誉だけでなく、中国の人権向上にとっても歴史的な意義を有する」
チベット仏教最高指導者・ダライ=ラマ14世
「心から祝意したい。劉氏の受賞決定は、改革を強く求める中国国民の声が高まりつつ
あることを国際社会が認知した表れだ」
アメリカ・オバマ大統領
「劉暁波氏のノーベル賞受賞を歓迎する」
「我々は、できるだけ早く劉氏を解放するために中国政府に言及していく」
ノルウェー・ストルテンベルグ首相
「民主化と人権の促進に貢献した劉暁波氏を祝福したい」
「中国政府に対しては今後も何度でも機会をとらえて劉氏の問題を提起し続けていく」
ドイツ政府報道官
「彼がこの授賞式に参加できるように配慮し中国は彼を解放するべきだ」
フランス・クシュネル外相
「この賞は素晴らしきものだ。フランスは何度も劉氏の釈放を呼び掛けてきた。
今後もこの呼び掛けを繰り返す」
オーストラリア・ジュリア・ギラード首相
「オーストラリア政府は、中国政府に対して、劉氏釈放を要求していく」
「これまでも劉氏に代わって中国政府に働きかけてきた。これからもそうするつもりだ」
菅総理大臣
「まあいま、あの、ノルウェーのノーベル賞委員会が、まあそういう評価をされて、
まあそういう、メッセージ込めてですね、あの、賞を出されたわけですから、
まあそのことを、しっかりと受け止めて、おきたいと思っています」(産経新聞 10月8日)
小説家の永井荷風は、大逆事件に際して何も発言できなかった自分を、フランスにおけるドレフュス事件への知識人の対応と対比し、自らを戯作者にすぎないと自嘲した。中国共産党による現在進行中の深刻な人権問題にほうかむりをする菅氏ひきいる民主党も、人権などと言う資格をもたないことを自ら示してしまった。しかし菅氏ひきいる民主党の方々は永井荷風のように自らをふりかえることなどせず、お得意の世論対策のための誤魔化しと自己正当化に走るだけだろう。
南沙諸島における侵略、チベットやウイグルなどにおける人権侵害の放置は、尖閣諸島への侵略、台湾などへの人権侵害に対しても同様な対応を許容してしまうことにも通ずる。この意味で人権は普遍的なものである。70年前、100年前の侵略や人権侵害は繰り返し弾劾するが、直近の現在進行中の侵略や深刻な人権侵害を許容する人々は、正義や人権を口にする資格のない、詐欺的な偽善者、エージェントにすぎない。沖縄も被害にあわない保証はない。その可能性は中国における実際の公的な言動が示唆しているし、わが民主党は、鳩山内閣以来、日本の防衛力と日米安保の弱体化に努め条件整備を行い、さらには中国のとんでもない言動に呼応するような政策すら提案している。
化けの皮がはがれてゆく民主党 北海道365 10月10日
「この受賞は本人の栄誉だけでなく、中国の人権向上にとっても歴史的な意義を有する」
チベット仏教最高指導者・ダライ=ラマ14世
「心から祝意したい。劉氏の受賞決定は、改革を強く求める中国国民の声が高まりつつ
あることを国際社会が認知した表れだ」
アメリカ・オバマ大統領
「劉暁波氏のノーベル賞受賞を歓迎する」
「我々は、できるだけ早く劉氏を解放するために中国政府に言及していく」
ノルウェー・ストルテンベルグ首相
「民主化と人権の促進に貢献した劉暁波氏を祝福したい」
「中国政府に対しては今後も何度でも機会をとらえて劉氏の問題を提起し続けていく」
ドイツ政府報道官
「彼がこの授賞式に参加できるように配慮し中国は彼を解放するべきだ」
フランス・クシュネル外相
「この賞は素晴らしきものだ。フランスは何度も劉氏の釈放を呼び掛けてきた。
今後もこの呼び掛けを繰り返す」
オーストラリア・ジュリア・ギラード首相
「オーストラリア政府は、中国政府に対して、劉氏釈放を要求していく」
「これまでも劉氏に代わって中国政府に働きかけてきた。これからもそうするつもりだ」
菅総理大臣
「まあいま、あの、ノルウェーのノーベル賞委員会が、まあそういう評価をされて、
まあそういう、メッセージ込めてですね、あの、賞を出されたわけですから、
まあそのことを、しっかりと受け止めて、おきたいと思っています」(産経新聞 10月8日)
小説家の永井荷風は、大逆事件に際して何も発言できなかった自分を、フランスにおけるドレフュス事件への知識人の対応と対比し、自らを戯作者にすぎないと自嘲した。中国共産党による現在進行中の深刻な人権問題にほうかむりをする菅氏ひきいる民主党も、人権などと言う資格をもたないことを自ら示してしまった。しかし菅氏ひきいる民主党の方々は永井荷風のように自らをふりかえることなどせず、お得意の世論対策のための誤魔化しと自己正当化に走るだけだろう。
南沙諸島における侵略、チベットやウイグルなどにおける人権侵害の放置は、尖閣諸島への侵略、台湾などへの人権侵害に対しても同様な対応を許容してしまうことにも通ずる。この意味で人権は普遍的なものである。70年前、100年前の侵略や人権侵害は繰り返し弾劾するが、直近の現在進行中の侵略や深刻な人権侵害を許容する人々は、正義や人権を口にする資格のない、詐欺的な偽善者、エージェントにすぎない。沖縄も被害にあわない保証はない。その可能性は中国における実際の公的な言動が示唆しているし、わが民主党は、鳩山内閣以来、日本の防衛力と日米安保の弱体化に努め条件整備を行い、さらには中国のとんでもない言動に呼応するような政策すら提案している。
化けの皮がはがれてゆく民主党 北海道365 10月10日
自民党稲田朋美議員の代表質問に完敗した菅首相
久しぶりに代表質問らしいものを聞いた。10月6日の午後に行なわれた衆院代表質問における自民党稲田朋美議員の質問がそれだ。
メディアが書く前に私の評価とこの質問が日本の今後の政局に与えざるを得ない影響について書いておきたい。稲田氏の考えは、今の日本の政治のなかでも、最も保守・国家主義的な考えであり私の考えとは基本的なところで大きく異なる。しかしその立場の違いにもかかわらず、今日の彼女の代表質問は見事であった。
菅民主党首相にぶつけた質問事項のすべては、いずれも現下の重要な問題であり国民の多くが菅首相に聞いてみたいと思っている事柄だった。一切の馴れ合いを排し、周到に準備された自分の言葉で菅民主党政権の政策の弱点や、民主党という政党が抱えている矛盾を見事についた。民主党攻撃材料のすべてがその中にあった。これこそが野党の代表質問である。トップバッターで質問した自民党党首の谷垣氏の代表質問があまりにも凡庸であった為そのするどさが際立った。
ひるがえってそれを迎え撃つ菅首相の答弁には失望させられた。
「私も野党時代は激しい質問をしたが、これほど汚い言葉で質問をしたことはなかった」などという言葉で応酬したつもりの菅首相の答弁は、あらかじめ用意された官僚答弁の棒読みに終始した言い訳ばかりだった。あげくの果てに、質問中に稲田議員が発した「官僚の書いたものを読み上げるのではなく総理自身の言葉で答弁願いたい」という言葉に言及して、「そんな事をいうのなら自分も原稿なしで質問したらどうか」などという捨てゼリフを吐いて、その答弁を終えた。
誰が聞いても菅首相の完敗であった。(天木直人 10月6日)
政治的な立場が全く違う天木氏の評だけあって説得力がある。
国会代表質問-稲田朋美 1/3
国会代表質問-稲田朋美 2/3
国会代表質問-稲田朋美 3/3
菅総理答弁 1/3
菅総理答弁 2/3
天木氏は言及していないが、捨てゼリフを吐いた菅首相は、さらにだめ押し菅総理答弁 3/3をしている。
「答弁漏れしないために、原稿を見てるんです!」(キリッ!)
→(2分後)「え~答弁漏れがありましたので補足します、、、」
久しぶりに代表質問らしいものを聞いた。10月6日の午後に行なわれた衆院代表質問における自民党稲田朋美議員の質問がそれだ。
メディアが書く前に私の評価とこの質問が日本の今後の政局に与えざるを得ない影響について書いておきたい。稲田氏の考えは、今の日本の政治のなかでも、最も保守・国家主義的な考えであり私の考えとは基本的なところで大きく異なる。しかしその立場の違いにもかかわらず、今日の彼女の代表質問は見事であった。
菅民主党首相にぶつけた質問事項のすべては、いずれも現下の重要な問題であり国民の多くが菅首相に聞いてみたいと思っている事柄だった。一切の馴れ合いを排し、周到に準備された自分の言葉で菅民主党政権の政策の弱点や、民主党という政党が抱えている矛盾を見事についた。民主党攻撃材料のすべてがその中にあった。これこそが野党の代表質問である。トップバッターで質問した自民党党首の谷垣氏の代表質問があまりにも凡庸であった為そのするどさが際立った。
ひるがえってそれを迎え撃つ菅首相の答弁には失望させられた。
「私も野党時代は激しい質問をしたが、これほど汚い言葉で質問をしたことはなかった」などという言葉で応酬したつもりの菅首相の答弁は、あらかじめ用意された官僚答弁の棒読みに終始した言い訳ばかりだった。あげくの果てに、質問中に稲田議員が発した「官僚の書いたものを読み上げるのではなく総理自身の言葉で答弁願いたい」という言葉に言及して、「そんな事をいうのなら自分も原稿なしで質問したらどうか」などという捨てゼリフを吐いて、その答弁を終えた。
誰が聞いても菅首相の完敗であった。(天木直人 10月6日)
政治的な立場が全く違う天木氏の評だけあって説得力がある。
国会代表質問-稲田朋美 1/3
国会代表質問-稲田朋美 2/3
国会代表質問-稲田朋美 3/3
菅総理答弁 1/3
菅総理答弁 2/3
天木氏は言及していないが、捨てゼリフを吐いた菅首相は、さらにだめ押し菅総理答弁 3/3をしている。
「答弁漏れしないために、原稿を見てるんです!」(キリッ!)
→(2分後)「え~答弁漏れがありましたので補足します、、、」
「尖閣、渋谷2600人デモ」 CNNが報道する一方、日本のマスコミは… 痛いニュース 10月2日
日本の主要マスコミでは報道されなかったが、尖閣諸島侵略に対する中国への抗議デモが10月2日に全国各地で行われたらしい。
China accused of invading disputed islands CNN 10月2日
CNNのコメント欄にはこんな書き込みもあった。
I am awaiting for the Japanese video to show how Japanese boats chased and sandwiched the Chinese fishing boat. It is still hard for many people to believe, (including my American, British,and French friends) that a small fishing boat chased two armed and much larger boats and intentionally rammed onto them.
尖閣、日本の立場説明へ=菅首相、3日ベルギー訪問 時事通信 10月1日
菅首相はアジア欧州首脳会議に出席し、そこで日本の立場を国際社会に説明するそうだ。英語ができないのはしかたないとして、衝突のビデオも公開せず、さらには自分も見ていないなどということで、日本の正当性を説得的に主張できるのだろうか?ビデオを公開しないだけでなく自分も見ないというのは、見たら見たで判断を問われるだろうし、そこから生ずるかもしれないコミットメントや失敗をさけようとしているのだろう。起訴前の船長を釈放した件についても、検察の独断でやったと信じる人はほとんどいないのに、すべてを検察に転嫁し知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。姑息で小ずるい事なかれ主義の無責任という他はない。
日本の主要マスコミでは報道されなかったが、尖閣諸島侵略に対する中国への抗議デモが10月2日に全国各地で行われたらしい。
China accused of invading disputed islands CNN 10月2日
CNNのコメント欄にはこんな書き込みもあった。
I am awaiting for the Japanese video to show how Japanese boats chased and sandwiched the Chinese fishing boat. It is still hard for many people to believe, (including my American, British,and French friends) that a small fishing boat chased two armed and much larger boats and intentionally rammed onto them.
尖閣、日本の立場説明へ=菅首相、3日ベルギー訪問 時事通信 10月1日
菅首相はアジア欧州首脳会議に出席し、そこで日本の立場を国際社会に説明するそうだ。英語ができないのはしかたないとして、衝突のビデオも公開せず、さらには自分も見ていないなどということで、日本の正当性を説得的に主張できるのだろうか?ビデオを公開しないだけでなく自分も見ないというのは、見たら見たで判断を問われるだろうし、そこから生ずるかもしれないコミットメントや失敗をさけようとしているのだろう。起訴前の船長を釈放した件についても、検察の独断でやったと信じる人はほとんどいないのに、すべてを検察に転嫁し知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。姑息で小ずるい事なかれ主義の無責任という他はない。
「【私はこうみる 尖閣敗北】拙速で先読まぬ日本の対応疑問」(産経新聞、9月27日)
元インド海軍中将 K・K・ナイヤール氏
日本は中国に譲歩して、中国漁船の船長を釈放したことで、中国に対して面目を失っただけでなく、世界に対しても面目を失った。・・・・・・・
尖閣諸島の領有権を主張する中国の今回のやり方は、南沙諸島でも同じだ。こうした中国のやり方は想定できた。中国は年々、強硬になっていくはずだ。これが中国の力を誇示する方法なのだ。中国はあちこちでガキ大将のように振る舞っている。私たちは、相手の言いなりになることが、安定ではなく不安定をもたらすことをすでに知っている。しかし、日本の譲歩は、中国のやり方を認めることになった。
以前、年配の九条教徒の方と議論したことがある。我々は戦争の時のひもじさを知っている、戦争は繰り返してはならないと繰り返していた。たしかに戦争の悲惨さは味わった。しかし、幸いなことにソビエトの占領は受けなかったため、満州など一部の地域の人々を除いて、敗戦の悲惨さは本当には経験しないですんだのだと思う。だから、戦争に負けて良かったなどと脳天気な事を言っていられた。九条教徒はそういった箱庭のなかの産物である。世界には敗戦の悲惨さ、弱小国のつらさを骨の髄まで味あわされた国は多い。日本の九条教徒の方々は、そうした国の事にはあまり興味も知識もないようだ。日本が再軍備しなければ、あるいはアメリカがおとなしくしていれば平和が訪れるくらいに考えている。チベットやダルフール、ルワンダ、ボスニアなどで何が生じたのか、原因が何なのか、真剣に知ろうともしない。これらの悲劇の原因は複合的だが、力の空白による不安定が要因の一つとなっていることは確かだ。九条教徒に支持される日本のお花畑左翼政権は、無知と安易な思いこみから、自らの手で不安定化のかんぬきを開けてしまった。
元インド海軍中将 K・K・ナイヤール氏
日本は中国に譲歩して、中国漁船の船長を釈放したことで、中国に対して面目を失っただけでなく、世界に対しても面目を失った。・・・・・・・
尖閣諸島の領有権を主張する中国の今回のやり方は、南沙諸島でも同じだ。こうした中国のやり方は想定できた。中国は年々、強硬になっていくはずだ。これが中国の力を誇示する方法なのだ。中国はあちこちでガキ大将のように振る舞っている。私たちは、相手の言いなりになることが、安定ではなく不安定をもたらすことをすでに知っている。しかし、日本の譲歩は、中国のやり方を認めることになった。
以前、年配の九条教徒の方と議論したことがある。我々は戦争の時のひもじさを知っている、戦争は繰り返してはならないと繰り返していた。たしかに戦争の悲惨さは味わった。しかし、幸いなことにソビエトの占領は受けなかったため、満州など一部の地域の人々を除いて、敗戦の悲惨さは本当には経験しないですんだのだと思う。だから、戦争に負けて良かったなどと脳天気な事を言っていられた。九条教徒はそういった箱庭のなかの産物である。世界には敗戦の悲惨さ、弱小国のつらさを骨の髄まで味あわされた国は多い。日本の九条教徒の方々は、そうした国の事にはあまり興味も知識もないようだ。日本が再軍備しなければ、あるいはアメリカがおとなしくしていれば平和が訪れるくらいに考えている。チベットやダルフール、ルワンダ、ボスニアなどで何が生じたのか、原因が何なのか、真剣に知ろうともしない。これらの悲劇の原因は複合的だが、力の空白による不安定が要因の一つとなっていることは確かだ。九条教徒に支持される日本のお花畑左翼政権は、無知と安易な思いこみから、自らの手で不安定化のかんぬきを開けてしまった。
「中国、東シナ海ガス田の掘削開始か」(AFP、9月25日)
どさくさにまぎれてきわめて分かりやすい。中共の日本非難の報道の言回しが最近、北朝鮮に似てきている。要は、中華共産全体主義国家のお仲間ということだろう。
「「尖閣に自衛隊常駐を」民主党有志12人が声明」(産経新聞、9月27日)
まがりなりにも与党の一員なんだろう。民主党政府のしてきたことと、この人たちの言っていることがあまりにも違いすぎる。いさましいことを国民に向かって言うのは、まず政府や鳩山の外患誘致レベルの言行を批判してからにしたらどうか。売国詐欺政党のガス抜き要員などと言われたくなかったら、最低仙石・菅の退陣を迫るなり不一致を真剣に減らす努力をするか、さもなければ、離党するかしてから、ものを言ってほしい。
「「適材適所」の鳩山前首相、尖閣諸島に永住へ」(虚構新聞、9月26日)
これは起死回生の名案だ。鳩山氏にとっては汚名返上の好機となるだろう。尖閣諸島に生息する日本固有種の天然記念物の前首相鳩というのも良い感じだ。
どさくさにまぎれてきわめて分かりやすい。中共の日本非難の報道の言回しが最近、北朝鮮に似てきている。要は、中華共産全体主義国家のお仲間ということだろう。
「「尖閣に自衛隊常駐を」民主党有志12人が声明」(産経新聞、9月27日)
まがりなりにも与党の一員なんだろう。民主党政府のしてきたことと、この人たちの言っていることがあまりにも違いすぎる。いさましいことを国民に向かって言うのは、まず政府や鳩山の外患誘致レベルの言行を批判してからにしたらどうか。売国詐欺政党のガス抜き要員などと言われたくなかったら、最低仙石・菅の退陣を迫るなり不一致を真剣に減らす努力をするか、さもなければ、離党するかしてから、ものを言ってほしい。
「「適材適所」の鳩山前首相、尖閣諸島に永住へ」(虚構新聞、9月26日)
これは起死回生の名案だ。鳩山氏にとっては汚名返上の好機となるだろう。尖閣諸島に生息する日本固有種の天然記念物の前首相鳩というのも良い感じだ。
「鳩山に続いて海外に貢ぐ政策を引き継ぐ菅直人」
「粛々」と隣国に土下座。「毅然」として世界中のお国にご奉仕。
もしもこういった態度の国があるならば、その国は菅総理の目指す「最小不幸社会」を離れて、「宰相不幸社会」に近づいてゆく事でしょう。(「日本経済をボロボロにする人々」コメント欄、9月26日)

空き菅な一日
「菅政権に「戦後処理」をさせるな」
なぜ菅政権を今すぐ打倒する必要があるのか。それは、無能者に対中「戦後処理」をさせてはいけないからだ。厄介なことに、菅政権の無能者どもは、自分たちが無能だという自覚がない。そしておそらく、今回の一件で、わが国が「敗戦」したという自覚もなければ、自分たちが現在、厳しく長い「戦後処理」の過程に立たされているということにすら気づいていない。
ゲームにおいて「敗戦」した場合には、その影響をなるべく小さくするために、すぐさま「戦後処理」に全力を注ぐ必要がある。戦略を用意してゲームを全力で戦った者であれば、たとえ「敗戦」したとしても、「戦後処理」において善戦することができる。しかし、菅政権の無能者どもには、絶対に「戦後処理」などできない。ゲームを全力で戦えなかった者に、「戦後処理」ができると思うのは、無能者への白紙委任を許すという意味で、無能者本人よりも罪の重い判断ミスである。
このまま菅政権に「戦後処理」をさせれば、必ず第2、第3、第4の「敗戦」が訪れる。中国がすでに切っているカード、さらにはこれから追加で切ってくるであろうカードを目の前にして、また戦略もなく目先の「大人の対応」(by片山総務大臣)とやらに終始し、「戦後処理」においても重大な損害を出すことは目に見えている。これは決して杞憂ではない。すでに「戦後処理」の第1歩で、無能者どもはつまずいている。 (宮島理、9月26日)
「【中国人船長釈放】ビデオの国会提出「相談したい」 民主・岡田幹事長」
民主党の岡田克也幹事長は26日午前のNHK番組で、沖縄県尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐり海上保安庁が撮影したビデオの国会提出について「よく相談していきたい」と述べ、前向きに検討する考えを示した。ただ、ビデオ公表に伴い中国人船長釈放の不当性が明らかになることから、党内では「国民が激昂(げっこう)してしまう」(党幹部)と慎重論もある。 (産経新聞、9月26日)
国益も情報公開も説明責任もすべてかなぐり捨てて、自らの失態をごまかすことと保身しか頭にない民主党幹部と、そんな民主党をまだ支持し続けている国民がかなり存在することには正直あきれる。宮島氏は上の記事の続きで、「菅政権を1秒でも早く倒して、「普通の政治」を取り戻すことが求められている。心情的には、菅、仙谷、前原の3氏は、政界永久追放にしてもらいたいくらいだ(ついでに、私だったらもっとうまくやれた 、などとほざいている鳩山氏も)。」と書いているが、まったく同感だ。
「粛々」と隣国に土下座。「毅然」として世界中のお国にご奉仕。
もしもこういった態度の国があるならば、その国は菅総理の目指す「最小不幸社会」を離れて、「宰相不幸社会」に近づいてゆく事でしょう。(「日本経済をボロボロにする人々」コメント欄、9月26日)

空き菅な一日
「菅政権に「戦後処理」をさせるな」
なぜ菅政権を今すぐ打倒する必要があるのか。それは、無能者に対中「戦後処理」をさせてはいけないからだ。厄介なことに、菅政権の無能者どもは、自分たちが無能だという自覚がない。そしておそらく、今回の一件で、わが国が「敗戦」したという自覚もなければ、自分たちが現在、厳しく長い「戦後処理」の過程に立たされているということにすら気づいていない。
ゲームにおいて「敗戦」した場合には、その影響をなるべく小さくするために、すぐさま「戦後処理」に全力を注ぐ必要がある。戦略を用意してゲームを全力で戦った者であれば、たとえ「敗戦」したとしても、「戦後処理」において善戦することができる。しかし、菅政権の無能者どもには、絶対に「戦後処理」などできない。ゲームを全力で戦えなかった者に、「戦後処理」ができると思うのは、無能者への白紙委任を許すという意味で、無能者本人よりも罪の重い判断ミスである。
このまま菅政権に「戦後処理」をさせれば、必ず第2、第3、第4の「敗戦」が訪れる。中国がすでに切っているカード、さらにはこれから追加で切ってくるであろうカードを目の前にして、また戦略もなく目先の「大人の対応」(by片山総務大臣)とやらに終始し、「戦後処理」においても重大な損害を出すことは目に見えている。これは決して杞憂ではない。すでに「戦後処理」の第1歩で、無能者どもはつまずいている。 (宮島理、9月26日)
「【中国人船長釈放】ビデオの国会提出「相談したい」 民主・岡田幹事長」
民主党の岡田克也幹事長は26日午前のNHK番組で、沖縄県尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐり海上保安庁が撮影したビデオの国会提出について「よく相談していきたい」と述べ、前向きに検討する考えを示した。ただ、ビデオ公表に伴い中国人船長釈放の不当性が明らかになることから、党内では「国民が激昂(げっこう)してしまう」(党幹部)と慎重論もある。 (産経新聞、9月26日)
国益も情報公開も説明責任もすべてかなぐり捨てて、自らの失態をごまかすことと保身しか頭にない民主党幹部と、そんな民主党をまだ支持し続けている国民がかなり存在することには正直あきれる。宮島氏は上の記事の続きで、「菅政権を1秒でも早く倒して、「普通の政治」を取り戻すことが求められている。心情的には、菅、仙谷、前原の3氏は、政界永久追放にしてもらいたいくらいだ(ついでに、私だったらもっとうまくやれた 、などとほざいている鳩山氏も)。」と書いているが、まったく同感だ。
次席検事発言を問題視=臨時国会で追及へ(時事通信、9月24日)
尖閣諸島沖での漁船衝突事件で、自民党の谷垣禎一総裁は24日、
中国人船長の釈放を決めた那覇地検の次席検事が日中関係を考慮したなどと発言したことについて、「捜査機関が言うべきことではない。外交を考え、政治的判断を加える役割は政府が担うべきだ」と問題視した。その上で、「きちっと検証する必要がある」として、
10月1日召集の臨時国会で追及していく方針を明らかにした。党本部で記者団に語った。
石破茂政調会長も「こんなことをする権能がいつ検察に与えられたのか。
検察は証拠捏造(ねつぞう)も政治的判断もできるようになったのか」と厳しく批判した。

なぜ釈放?怒る漁民「中国漁船、どさっと来る」(読売新聞、9月24日)
「こんなことならビデオを早く公開すべきだった」
ある海保幹部は、そう悔しさをにじませる。・・・・
海保内部では当初、積極的なビデオ公開の意見も出た。だが、中国側に配慮する官邸サイドの意向もあり、立件方針が決まった7日夜になり、一転して非公開に。
中国側に配慮する官邸サイド-->仙石
中共の恫喝に屈して、法の筋を曲げた今回の措置は、日本と中国だけの問題にとどまらず、同じく中共の恫喝にあってきた東南アジアの国々を落胆させ、日本への信頼を傷つけ、中共の資源と領土収奪へ向けての侵犯と挑発はますます亢進することになるだろう。文革賛美のおいぼれ左翼の仙石氏や空き缶氏には、ましては、普天間をこじらせ今回の中共の侵犯と挑発の環境整備をしたルーピー鳩山と大媚中訪問団の小沢コンビには、日本の国益のためにも、世界のためにも、早々に消え去ってもらいたい。
尖閣諸島沖での漁船衝突事件で、自民党の谷垣禎一総裁は24日、
中国人船長の釈放を決めた那覇地検の次席検事が日中関係を考慮したなどと発言したことについて、「捜査機関が言うべきことではない。外交を考え、政治的判断を加える役割は政府が担うべきだ」と問題視した。その上で、「きちっと検証する必要がある」として、
10月1日召集の臨時国会で追及していく方針を明らかにした。党本部で記者団に語った。
石破茂政調会長も「こんなことをする権能がいつ検察に与えられたのか。
検察は証拠捏造(ねつぞう)も政治的判断もできるようになったのか」と厳しく批判した。

なぜ釈放?怒る漁民「中国漁船、どさっと来る」(読売新聞、9月24日)
「こんなことならビデオを早く公開すべきだった」
ある海保幹部は、そう悔しさをにじませる。・・・・
海保内部では当初、積極的なビデオ公開の意見も出た。だが、中国側に配慮する官邸サイドの意向もあり、立件方針が決まった7日夜になり、一転して非公開に。
中国側に配慮する官邸サイド-->仙石
中共の恫喝に屈して、法の筋を曲げた今回の措置は、日本と中国だけの問題にとどまらず、同じく中共の恫喝にあってきた東南アジアの国々を落胆させ、日本への信頼を傷つけ、中共の資源と領土収奪へ向けての侵犯と挑発はますます亢進することになるだろう。文革賛美のおいぼれ左翼の仙石氏や空き缶氏には、ましては、普天間をこじらせ今回の中共の侵犯と挑発の環境整備をしたルーピー鳩山と大媚中訪問団の小沢コンビには、日本の国益のためにも、世界のためにも、早々に消え去ってもらいたい。
2兆円特別枠でバラマキを行う民主党 日本経済をボロボロにする人々 7月26日
社会保障の一体的な強化のための2兆円特別枠を新たに作れば、元気な日本が取り戻せると考えているらしい。本気でそんなことを思っているとしたら経済音痴も甚だしい。こんなにばら撒いていたら事業仕分けなど焼け石に水。感覚がおかしいとしか思えない。今やるべきはそんなことではなく高齢者に対する社会保障を削ることと同時に、税制改革や社会制度改革や雇用制度改革や産業の構造転換であるはずだ。間違っても社会保障の増額ではない。社会保障を削る気なし。公務員の人件費削減もやる気なし。埋蔵金もほとんどなし。事業仕分けの焼け石に水。特別会計の組み換えで20兆円ねん出可能という嘘。それで今回は2兆円もの特別枠を設ける始末。そんなことやるぐらいなら、まずは高速無料化を取り止め、高校無料化もやめること。子供手当ても必要なし。生産性を押し下げかねない農家への戸別保障もやめること。民主党がやろうとしていることは、未来のない枯れ木の老人にお金を配ることであり、自民党と違った形で地方にお金をばら撒くことに過ぎない。これで元気な日本が取り戻せると思ったら、相当に頭がおかしいとしか思えない。
社会保障の一体的な強化のための2兆円特別枠を新たに作れば、元気な日本が取り戻せると考えているらしい。本気でそんなことを思っているとしたら経済音痴も甚だしい。こんなにばら撒いていたら事業仕分けなど焼け石に水。感覚がおかしいとしか思えない。今やるべきはそんなことではなく高齢者に対する社会保障を削ることと同時に、税制改革や社会制度改革や雇用制度改革や産業の構造転換であるはずだ。間違っても社会保障の増額ではない。社会保障を削る気なし。公務員の人件費削減もやる気なし。埋蔵金もほとんどなし。事業仕分けの焼け石に水。特別会計の組み換えで20兆円ねん出可能という嘘。それで今回は2兆円もの特別枠を設ける始末。そんなことやるぐらいなら、まずは高速無料化を取り止め、高校無料化もやめること。子供手当ても必要なし。生産性を押し下げかねない農家への戸別保障もやめること。民主党がやろうとしていることは、未来のない枯れ木の老人にお金を配ることであり、自民党と違った形で地方にお金をばら撒くことに過ぎない。これで元気な日本が取り戻せると思ったら、相当に頭がおかしいとしか思えない。
参議院選挙で民主党が大敗した。これまでの乱暴な国会運営や国益を損ねる法案の強行採決連発には、とりあえずは歯止めがかかるだろう。
ただ自民党は勘違いしてほしくない。選挙区では、自民党が勝ったというより、民主党が忌避されたと考えた方が良い。比例区では、自民党は民主党に負けている。私も選挙区は、民主への対抗として自民党へ投票したが、比例は自民には入れなかった。とりあえず党首はしかたないとしても、最低限、討論会にもまともに出せなかった大島幹事長はかえなければ、世代交代をしなければだめだ。でないと、本番の衆議院選でまた大負けするだろう。今回の結果で喜んでいるようなら自民党に未来はない。
たまたま投票日当日チケットをもらって、なんばグランド花月にいってきた。吉本新喜劇の出しものは「強盗の正体見たり、小説家?」で、一昔前とは顔ぶれが一新していて面白かった。特に、ギター高利貸しのコンビは良かった。だけど、テレビで名前の知れている古手の落語家や漫才師はマンネリと手抜きが酷かった。桂小枝など落語はおろか小咄もしないで観客となれ合っていた。月亭八方は、選挙の応援演説で声がつぶれたとかで、ぼそぼそ言っていた。Wヤングは客あしらいのうまさがしまいに鬱陶しいだけだった。中田カウスボタンは、相変わらずの犯罪ネタだったが、芸への生真面目さやシュールさがないので、要するに、そのまま薄汚れて感じるだけだった。
まあ、しかし大阪の有権者は、探偵ナイトスクープや桂門下の中途半端な芸人に対してはまともな判断を下したようだ。神奈川もイデオロギーネジでぐるぐるの法務大臣をきっちり落とした。一方、山梨県民は、いやもうやめておこう。
ただ自民党は勘違いしてほしくない。選挙区では、自民党が勝ったというより、民主党が忌避されたと考えた方が良い。比例区では、自民党は民主党に負けている。私も選挙区は、民主への対抗として自民党へ投票したが、比例は自民には入れなかった。とりあえず党首はしかたないとしても、最低限、討論会にもまともに出せなかった大島幹事長はかえなければ、世代交代をしなければだめだ。でないと、本番の衆議院選でまた大負けするだろう。今回の結果で喜んでいるようなら自民党に未来はない。
たまたま投票日当日チケットをもらって、なんばグランド花月にいってきた。吉本新喜劇の出しものは「強盗の正体見たり、小説家?」で、一昔前とは顔ぶれが一新していて面白かった。特に、ギター高利貸しのコンビは良かった。だけど、テレビで名前の知れている古手の落語家や漫才師はマンネリと手抜きが酷かった。桂小枝など落語はおろか小咄もしないで観客となれ合っていた。月亭八方は、選挙の応援演説で声がつぶれたとかで、ぼそぼそ言っていた。Wヤングは客あしらいのうまさがしまいに鬱陶しいだけだった。中田カウスボタンは、相変わらずの犯罪ネタだったが、芸への生真面目さやシュールさがないので、要するに、そのまま薄汚れて感じるだけだった。
まあ、しかし大阪の有権者は、探偵ナイトスクープや桂門下の中途半端な芸人に対してはまともな判断を下したようだ。神奈川もイデオロギーネジでぐるぐるの法務大臣をきっちり落とした。一方、山梨県民は、いやもうやめておこう。
甲州選挙という言葉がある。山梨県に濃厚に見られる地縁血縁、親分子分などの利害関係を通じた選挙のありかたのことで、小沢氏の後見役で自民党のドンだった金丸信が甲州選挙のマスターだったとされる。金丸信というと、保守と思われるが、旧社会党の田辺氏と盟友で、北朝鮮をともに訪問しているように、理念よりもっぱら利害の政治家だった。金丸氏が脱税で捜査されたときに、金丸氏の自宅からは北朝鮮製と見られる金塊が発見されている。
甲州は葡萄の産地で、甲州の悪ガキ達は葡萄を盗んで食べたりした。日川高校の運動部の学生が、近くの葡萄園で葡萄を盗み、食べながら合宿所に帰り、葡萄の殻の後を追った農民によって盗みが露見したなどという間抜けな話しもある。金丸氏は、柔道をやっていた学生時代、やはり葡萄園で葡萄を盗んで、あわや捕まりそうになったが、とっさに葡萄棚の上に寝ころんで事なきをえたというエピソードがある。土建屋政治の時代における甲州選挙のマスター、金丸信氏は山梨県が生んだ稀代の寝技政治家だった。
甲州選挙の特徴は、政治理念や政策とは無関係に地縁血縁、利害関係のしがらみで、投票行動が決まることである。もうずいぶん昔になるが、山梨県の地方選挙で、夜、集落の境界に見張りがいるのを見せられて驚いたことがある。他陣営による戸別訪問と買収を警戒しているとのことだった。今では、そんな露骨なことはないだろうが、政策や政治理念よりも地縁血縁、利害関係のしがらみによる選挙行動という甲州選挙の基本特徴は相変わらず健在のようだ。
現在、山梨県の国会議員は衆議院議員3名、参議院議議員2名、すべて民主党の議員で占められている。民主党王国である。甲州選挙と民主党王国山梨はどう関係しているのだろうか?
甲州選挙と民主党王国山梨をつないでいるのは山教組(山梨県教職員組合)かもしれない。
下は山梨県在住の高校(たぶん私立高校)の国語の先生による観察と感想である。
「あえて書きますが、これだけ問題視され、これだけ注目されているにもかかわらず、公立の先生方は票集めをしております。ま、さすがに一人80ではなく20だそうですが…苦笑。もちろん個人個人の先生方を責めるつもりは毛頭ありません。ご苦労様です、大変ですねと申し上げたいくらいです。私もそうした組織に属していたなら当然皆さんと同じ行動をとっていることでしょう。しかし、そのようにある意味個人の意志や善意をも凌駕し粉砕してしまう強力な負の力を持った「山教組」については、もう本当に呆れ返るばかりであります。そしてそのドンである輿石東先生。いわゆる甲州選挙も、以前のようなあからさまなカネのばらまきなんかはなくなって、多少おとなしくなりましたが、なんというか、それぞれの組織やら地縁やら血縁やらの縛りは相変わらず残っておりまして、それに反旗を翻したりすると、もうその組織や地域や親戚の中では生きていけない、他県にでも亡命しなければならないというような雰囲気は残っています。」(不二草子、7月8日)
山教組は、全国平均の組織率が30%を切るなかで、100%近い組織率を誇っている。山教組の幹部だった輿石氏が教育に政治的中立はないと堂々と述べたように、組織率と地元への密着が抜群なだけに、山教組による統制力はかなり強いらしい。「民主党と日教組」で詳述されているように、山教組の幹部、学校での管理職、教育委員会が一体となって、山教組を核として、当事者や関係者には逆らいがたい構造が強固にできあがっている。以下にWikipediaの日教組の項から、山梨県の事例を抜粋する。
「山梨県教職員組合(略称:山教組)は、民主党の輿石東参院幹事長(当時)の2004年夏に行われた参議院議員選挙に向けて、校長、教頭を含む小中学校教職員らから組織的に選挙資金を集めたとして、産経新聞に報道された。産経新聞は、この資金集めが山教組の9つの地域支部や傘下の校長組合、教頭組合を通じ、「カンパ」や「選挙闘争資金」の名目で、山教組の指令により、半強制的に実施されていると報じた。同紙には複数の教員による「資金は輿石東への政治献金として裏口座でプールされた」という証言が掲載された。教員組合による選挙資金集めは、教員の政治活動などを禁じた教育公務員特例法に違反する疑いもあるほか、献金には領収書も発行されておらず、政治資金規正法(不記載、虚偽記載)に抵触する可能性も指摘された。山梨県教育委員会は、山教組委員長や校長ら19人を処分したが、文部科学省は再調査を求めた。また国会でもこの問題が取りあげられ、「法令が禁じた学校での政治活動だ」との追及がなされた。その後、山教組幹部ら2人が政治資金規正法違反で罰金30万円の略式命令を受け、山梨県教育委員会も24人に対し、停職などの懲戒処分を行った。山教組幹部らは「教育基本法改正を前に狙い撃ちされた」と批判したが、こうした山教組の姿勢には批判の声もあがった。」
政治資金規正法違反で有罪となった山教組幹部は、後に学校の管理職に昇進している。山梨県の教員の世界では、山教組幹部となることが昇進への有力な道らしい。(例えば、昭和63年から平成10年までの山教組役員経験者の昇進状況を見ると、管理職の年齢に達した125人中の113人(約9割)が県教育委員会、校長、教頭などの管理職に就任している。「民主党と日教組」p.111、112)山教組は、国旗、国歌の拒否など日教組につきものの過激なイデオロギー的こだわりは弱い。イデオロギー的こだわりのうすい山教組に対しては地元の拒否感もなく、ある種の地方の名士として、地縁・血縁、教員教え子・父兄の縁、利害関係のしがらみを通じて、山梨県にしっかりと根をはって、強力な集票マシーンとなっている。
イデオロギー的こだわりのなさ、縁やしがらみの重視とそれを通じての集票は、甲州選挙の特徴を引き継ぐものだろう。金丸信の時代の土建屋政治に続く反自民の時代における甲州選挙の一つの形なのかもしれない。以前、山教組関係の民主党支持者に民主党の政策の批判をしたことがある。攻撃的で逃げ道をふさぐような自分の批判の仕方に問題があったのかもしれないが、最後は「もっとえらいひとが知ってるら」、「そんあこたあどうでもいいだ」で終わってしまいまともな議論にならなかった。要するに政策や理念よりも、縁やしがらみの方が大切ということなのだろう。
不二草子の著者は、上で引用した記事の続きでこう書いている。
「客観的に見れば、まさに「日本的」な風土でありますし、古き良き日本、義理人情、あるいは滅私奉公というようなモノが残っているとも言えるからです。しかし、そうしたモノが、ある意味無反省に民主党勢力とつながることには危険を感じます。これも、単に私がアンチ民主党だということを言っているのではありません。民主党にも優れた政策はありますし、戦後史的な意味において評価すべき価値もあると思っています。ただ、それと、なぜ「日本的」なものがくっつくのかが、正直理解できないのです。いや、状況も理由も理解できるのですが、そうした判断をする人たちのポリシーというか、ポリシーのなさが理解できないのです。ポリシーなくして何がポリティックスかと。そう、言い方は悪いのですが、あまりに目先のことに心を奪われているような気がしてならないのです。古き良き日本が残っていると同時に、悪しき甲州商人根性も根深く残っているのですね。」(不二草子、7月8日)
インサイダーにとって「古き良き」と思えるかは別として、地元密着や縁やしがらみを大切にするのは悪いことではない。理念や政策ばかり言うよりは、望ましい場合も多いだろう。甲州選挙も地元の政治のレベルにとどまっていればまだ害は少なかったかもしれない。しかし、今回は不幸なことに甲州選挙山教組版が国政のゆくえに関わってしまっている。山梨県民は、小沢一郎氏の後見人だった稀代の寝技政治家金丸信氏につづいて、小沢一郎氏の盟友で教育に政治的中立はないと公言してはばからない輿石東氏を国会に送り出し続けるという名誉を担うのだろうか?山梨県民の民度が問われている。
甲州は葡萄の産地で、甲州の悪ガキ達は葡萄を盗んで食べたりした。日川高校の運動部の学生が、近くの葡萄園で葡萄を盗み、食べながら合宿所に帰り、葡萄の殻の後を追った農民によって盗みが露見したなどという間抜けな話しもある。金丸氏は、柔道をやっていた学生時代、やはり葡萄園で葡萄を盗んで、あわや捕まりそうになったが、とっさに葡萄棚の上に寝ころんで事なきをえたというエピソードがある。土建屋政治の時代における甲州選挙のマスター、金丸信氏は山梨県が生んだ稀代の寝技政治家だった。
甲州選挙の特徴は、政治理念や政策とは無関係に地縁血縁、利害関係のしがらみで、投票行動が決まることである。もうずいぶん昔になるが、山梨県の地方選挙で、夜、集落の境界に見張りがいるのを見せられて驚いたことがある。他陣営による戸別訪問と買収を警戒しているとのことだった。今では、そんな露骨なことはないだろうが、政策や政治理念よりも地縁血縁、利害関係のしがらみによる選挙行動という甲州選挙の基本特徴は相変わらず健在のようだ。
現在、山梨県の国会議員は衆議院議員3名、参議院議議員2名、すべて民主党の議員で占められている。民主党王国である。甲州選挙と民主党王国山梨はどう関係しているのだろうか?
甲州選挙と民主党王国山梨をつないでいるのは山教組(山梨県教職員組合)かもしれない。
下は山梨県在住の高校(たぶん私立高校)の国語の先生による観察と感想である。
「あえて書きますが、これだけ問題視され、これだけ注目されているにもかかわらず、公立の先生方は票集めをしております。ま、さすがに一人80ではなく20だそうですが…苦笑。もちろん個人個人の先生方を責めるつもりは毛頭ありません。ご苦労様です、大変ですねと申し上げたいくらいです。私もそうした組織に属していたなら当然皆さんと同じ行動をとっていることでしょう。しかし、そのようにある意味個人の意志や善意をも凌駕し粉砕してしまう強力な負の力を持った「山教組」については、もう本当に呆れ返るばかりであります。そしてそのドンである輿石東先生。いわゆる甲州選挙も、以前のようなあからさまなカネのばらまきなんかはなくなって、多少おとなしくなりましたが、なんというか、それぞれの組織やら地縁やら血縁やらの縛りは相変わらず残っておりまして、それに反旗を翻したりすると、もうその組織や地域や親戚の中では生きていけない、他県にでも亡命しなければならないというような雰囲気は残っています。」(不二草子、7月8日)
山教組は、全国平均の組織率が30%を切るなかで、100%近い組織率を誇っている。山教組の幹部だった輿石氏が教育に政治的中立はないと堂々と述べたように、組織率と地元への密着が抜群なだけに、山教組による統制力はかなり強いらしい。「民主党と日教組」で詳述されているように、山教組の幹部、学校での管理職、教育委員会が一体となって、山教組を核として、当事者や関係者には逆らいがたい構造が強固にできあがっている。以下にWikipediaの日教組の項から、山梨県の事例を抜粋する。
「山梨県教職員組合(略称:山教組)は、民主党の輿石東参院幹事長(当時)の2004年夏に行われた参議院議員選挙に向けて、校長、教頭を含む小中学校教職員らから組織的に選挙資金を集めたとして、産経新聞に報道された。産経新聞は、この資金集めが山教組の9つの地域支部や傘下の校長組合、教頭組合を通じ、「カンパ」や「選挙闘争資金」の名目で、山教組の指令により、半強制的に実施されていると報じた。同紙には複数の教員による「資金は輿石東への政治献金として裏口座でプールされた」という証言が掲載された。教員組合による選挙資金集めは、教員の政治活動などを禁じた教育公務員特例法に違反する疑いもあるほか、献金には領収書も発行されておらず、政治資金規正法(不記載、虚偽記載)に抵触する可能性も指摘された。山梨県教育委員会は、山教組委員長や校長ら19人を処分したが、文部科学省は再調査を求めた。また国会でもこの問題が取りあげられ、「法令が禁じた学校での政治活動だ」との追及がなされた。その後、山教組幹部ら2人が政治資金規正法違反で罰金30万円の略式命令を受け、山梨県教育委員会も24人に対し、停職などの懲戒処分を行った。山教組幹部らは「教育基本法改正を前に狙い撃ちされた」と批判したが、こうした山教組の姿勢には批判の声もあがった。」
政治資金規正法違反で有罪となった山教組幹部は、後に学校の管理職に昇進している。山梨県の教員の世界では、山教組幹部となることが昇進への有力な道らしい。(例えば、昭和63年から平成10年までの山教組役員経験者の昇進状況を見ると、管理職の年齢に達した125人中の113人(約9割)が県教育委員会、校長、教頭などの管理職に就任している。「民主党と日教組」p.111、112)山教組は、国旗、国歌の拒否など日教組につきものの過激なイデオロギー的こだわりは弱い。イデオロギー的こだわりのうすい山教組に対しては地元の拒否感もなく、ある種の地方の名士として、地縁・血縁、教員教え子・父兄の縁、利害関係のしがらみを通じて、山梨県にしっかりと根をはって、強力な集票マシーンとなっている。
イデオロギー的こだわりのなさ、縁やしがらみの重視とそれを通じての集票は、甲州選挙の特徴を引き継ぐものだろう。金丸信の時代の土建屋政治に続く反自民の時代における甲州選挙の一つの形なのかもしれない。以前、山教組関係の民主党支持者に民主党の政策の批判をしたことがある。攻撃的で逃げ道をふさぐような自分の批判の仕方に問題があったのかもしれないが、最後は「もっとえらいひとが知ってるら」、「そんあこたあどうでもいいだ」で終わってしまいまともな議論にならなかった。要するに政策や理念よりも、縁やしがらみの方が大切ということなのだろう。
不二草子の著者は、上で引用した記事の続きでこう書いている。
「客観的に見れば、まさに「日本的」な風土でありますし、古き良き日本、義理人情、あるいは滅私奉公というようなモノが残っているとも言えるからです。しかし、そうしたモノが、ある意味無反省に民主党勢力とつながることには危険を感じます。これも、単に私がアンチ民主党だということを言っているのではありません。民主党にも優れた政策はありますし、戦後史的な意味において評価すべき価値もあると思っています。ただ、それと、なぜ「日本的」なものがくっつくのかが、正直理解できないのです。いや、状況も理由も理解できるのですが、そうした判断をする人たちのポリシーというか、ポリシーのなさが理解できないのです。ポリシーなくして何がポリティックスかと。そう、言い方は悪いのですが、あまりに目先のことに心を奪われているような気がしてならないのです。古き良き日本が残っていると同時に、悪しき甲州商人根性も根深く残っているのですね。」(不二草子、7月8日)
インサイダーにとって「古き良き」と思えるかは別として、地元密着や縁やしがらみを大切にするのは悪いことではない。理念や政策ばかり言うよりは、望ましい場合も多いだろう。甲州選挙も地元の政治のレベルにとどまっていればまだ害は少なかったかもしれない。しかし、今回は不幸なことに甲州選挙山教組版が国政のゆくえに関わってしまっている。山梨県民は、小沢一郎氏の後見人だった稀代の寝技政治家金丸信氏につづいて、小沢一郎氏の盟友で教育に政治的中立はないと公言してはばからない輿石東氏を国会に送り出し続けるという名誉を担うのだろうか?山梨県民の民度が問われている。
来年度予算「窮屈で困る」 宇宙機構理事長が危機感
宇宙航空研究開発機構の立川敬二理事長は8日の記者会見で、小惑星探査機「はやぶさ」後継機の研究開発などで注目されている来年度予算の概算要求について「(総額で)本年度予算より増えないよう言われており、はやぶさ後継機を含めて大変窮屈で困っている」と話した。
はやぶさ後継機は平成26年の打ち上げを目指しており、総額約160億円での開発を検討中。本年度予算は概算要求約17億円に対して、認められたのは3千万円だった。立川理事長は「来年度予算で何十億円か積まないと14(平成26)年には打ち上げられない。その機会を放棄すれば打ち上げが10年後になる瀬戸際だ」と危機感を示した。(7月9日、産経ニュース)
文科省SOS 運営費交付金など削減なら「阪大・九大消滅も」
参院選後に始まる平成23年度予算の概算要求で、文部科学省が大学の日常的な教育研究を支える「国立大学法人運営費交付金」などについて削減対象から外すよう要求していく方針を固めたことが7日、分かった。菅内閣が6月に閣議決定した「財政運営戦略」に基づき、省内で試算した結果、同交付金の削減額は約927億円。これを実行した場合、大学破綻(はたん)によるわが国の知的基盤の喪失や研究機能の停止といった深刻な結果を招く危険性が高いことから、文科省は「削減は到底困難」としている。
6月22日に閣議決定された「財政運営戦略」の「中期財政フレーム」では23年度から3年間「基礎的財政収支対象経費」は前年度を上回らない方針が示された。文科省では年額1兆3千億円で伸びる社会保障関係経費を踏まえると、その他の一般歳出は年率8%の削減を余儀なくされると試算。これを機械的に国立大学法人運営費交付金にあてはめた場合、削減額は約927億円に上る。22年度までの7年間で達成した同交付金の削減額830億円を上回る法外な額だ。
文科省の試算によると、仮に削減のしわ寄せを授業料でまかなう場合、学生1人あたり年23万円の値上げとなる。研究経費を削って捻出(ねんしゆつ)する場合は、現状の32%減(約1954億円)となり「大学の研究機能が停止する」と指摘。さらに特定大学の交付停止で対応すれば、「大阪大学と九州大学の2大学を消滅させるか、地方大学や小規模大学27大学をなくさざるを得ない規模」で、わが国の知的基盤の喪失を招くと憂慮している。(7月8日、産経ニュース)
民主党政権は、科学技術・学術関係の予算をぎりぎりと締め上げる一方で、子供手当や農家個別所得補償などの票目当てのバラマキだけでなく、アフガン支援4500億円、二酸化炭素90年比25%削減の鳩山・小沢公約にともなう排出権の何兆円単位の巨費を投じての購入などと、国民から強制力をもって徴収した税金を海外へ献上することにも熱心だ。仙石氏などは条約ですでに解決ずみの問題についても国民の税金を海外に献上したいらしい。
宇宙航空研究開発機構の立川敬二理事長は8日の記者会見で、小惑星探査機「はやぶさ」後継機の研究開発などで注目されている来年度予算の概算要求について「(総額で)本年度予算より増えないよう言われており、はやぶさ後継機を含めて大変窮屈で困っている」と話した。
はやぶさ後継機は平成26年の打ち上げを目指しており、総額約160億円での開発を検討中。本年度予算は概算要求約17億円に対して、認められたのは3千万円だった。立川理事長は「来年度予算で何十億円か積まないと14(平成26)年には打ち上げられない。その機会を放棄すれば打ち上げが10年後になる瀬戸際だ」と危機感を示した。(7月9日、産経ニュース)
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参院選後に始まる平成23年度予算の概算要求で、文部科学省が大学の日常的な教育研究を支える「国立大学法人運営費交付金」などについて削減対象から外すよう要求していく方針を固めたことが7日、分かった。菅内閣が6月に閣議決定した「財政運営戦略」に基づき、省内で試算した結果、同交付金の削減額は約927億円。これを実行した場合、大学破綻(はたん)によるわが国の知的基盤の喪失や研究機能の停止といった深刻な結果を招く危険性が高いことから、文科省は「削減は到底困難」としている。
6月22日に閣議決定された「財政運営戦略」の「中期財政フレーム」では23年度から3年間「基礎的財政収支対象経費」は前年度を上回らない方針が示された。文科省では年額1兆3千億円で伸びる社会保障関係経費を踏まえると、その他の一般歳出は年率8%の削減を余儀なくされると試算。これを機械的に国立大学法人運営費交付金にあてはめた場合、削減額は約927億円に上る。22年度までの7年間で達成した同交付金の削減額830億円を上回る法外な額だ。
文科省の試算によると、仮に削減のしわ寄せを授業料でまかなう場合、学生1人あたり年23万円の値上げとなる。研究経費を削って捻出(ねんしゆつ)する場合は、現状の32%減(約1954億円)となり「大学の研究機能が停止する」と指摘。さらに特定大学の交付停止で対応すれば、「大阪大学と九州大学の2大学を消滅させるか、地方大学や小規模大学27大学をなくさざるを得ない規模」で、わが国の知的基盤の喪失を招くと憂慮している。(7月8日、産経ニュース)
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