道端鈴成

エッセイと書評など

ベトナム戦争におけるアメリカと韓国の虐殺、人権蹂躙に謝罪を要求する

2007年07月31日 | 時事
先日、ベトナムのグエン・タン・ズン首相とアメリカのブッシュ大統領の会見の様子をテレビで紹介していた。会談で、ブッシュ大統領は、ベトナムの人権問題の改善を要請したと報道していた。軽い吐き気を感じた。非道な爆撃による一般市民をふくむ200万人ちかくの犠牲者にわびることが先だろうと。(アメリカが非道な虐殺や人権蹂躙をまともに謝罪したら、先住民の虐殺と奴隷制から始まって、きりがないだろうが。)韓国も、いつものパターンで(Gord氏のサイトには、旧日本軍として中国人に残虐行為を働いている鮮人と描かれた人々の絵が紹介されていた。)のべ35万人の兵士を投入し、韓国軍兵士によるベトナム人住民虐殺や婦女レイプ事件を起こしている。韓国はベトナムに心から謝罪するように。そして、韓国もアメリカも、人類史研究所の報告が出たら、それを参考に深く反省し、被害を与えた人々や国々へ心から謝罪するように。

謝罪したつもりでも、謝罪された側の都合によっては、謝罪と見なされないこともあるので、要求されるままに何度でも謝罪するように。そして再々にわたる謝罪要求に一度でも従わなかったら、そもそも謝罪したことにしないので、注意するように。また被害者とされる側からの訴えは、証拠がなく、証言が矛盾だらけでも、決して疑ったり反論などしないように。我々が被害者とみなす人の訴えは、いくら矛盾があっても、その時々で変わっても、常に正しいからである。我々が被害者と見なすのは、訴えが真実だからで、訴えが真実なのは被害者の主張だからである。これを、循環論法だとか、根拠がないとか言うのは、被害者への冒涜であり、我々への挑戦であり、加害者あるいはその子孫としては決して許されない行為であることを肝に銘ずるように。そして、国内の反論は抹殺し、子供達に自分の国がいかに罪深かったかを未来永劫しっかり教え込むように。そして、最も重要な事だが、賠償金は言われるがままに、何度でも出すように。

年金・スキャンダル劇場で小沢民主党大勝利

2007年07月30日 | 時事
河端「もしもし。」
道端「あ。こんばんは。」
河端「選挙、まあ予想はしてたけどな。だけど、参議院だろ、6年間給料もらってやるんだから、国政の基本の憲法とか、外交政策とか、経済政策とか、教育とか、医療とか、もっと議論すべきことがあっただろう。それを年金としょぼいスキャンダルばかりだ。年金問題だって、一面的な報道で政争の具になってしまった。年金非難とスキャンダル追求で6年やるつもりか?」
道端「そうですね。」
河端「100万票以上とった民主党の新人議員は、当選のインタビューで憲法改正について意見を聞かれ、自民党は改憲を前提に乱暴だ、もっと、ていねに議論してから改憲が必要か検討しなくてはとか、丁寧で利口そうな口調だったが、不勉強と無定見にあきれる。自民党だって報告書だしての方針だ。憲法改正について意見がなくて参議院議員になろうというんだからな。」
道端「まあ、それでも、横峯パパよりましかもしれません。それに、年金・スキャンダル劇場の前は郵政・刺客劇場だったでしょう。」
河端「まあ、そうだな。」
道端「これを機会に民主党が政権をになえるような政党に脱皮する努力をしてくれれば良いのですが。」
河端「どうかな。今回、自民党が地方で大きく負けたことに示されるように、地域格差は重大な問題だ。しかし、小沢氏は所得補償とか、金丸流のバラマキ政治の復活のようなことを言っている。年金問題で民主党に大いに貢献をした自治労の局次長で民主比例区で見事トップ当選を果たしたあいはら議員を始め労組もついているし、経済のグローバル化のなかで、日本経済の活力を維持できるような政策を出せるか心配だな。日本の民主党には、ブラウンはいないしな。」
道端「そうですね、地域にも産業経済のコアの形成を可能にするような長期的政策を出してほしいというか、そういう方向での具体的な議論をしてほしいですね。」
河端「防衛、外交も、民主党は、いつまでも左巻きが巣くっているようで、小沢氏は国連中心主義だなんて眠たいことをいっているし、心配だな。」
道端「未熟で粗忽の政権運営も危なっかしい感じがします。ゆとり教育の見直しなど評価できる仕事が無いわけではないのですが。」
河端「小沢氏が宮沢首相を不信任でしとめて、細川政権から、村山政権と日本の政治的混乱が始まったことを思い出すよ。失われた10年の始まりだ。」
道端「同じ轍はふまないでしょう。」
河端「そう願いたいがな。」

ノーマン・フィンケルスタインのテニュア否決

2007年07月29日 | 思想・社会
アメリカの大学には、テニュアという制度がある。テニュアなしの助教授(Assistant Professor) や准教授(Associate Professor)は数年の任期での契約だが、テニュアを得た教授(あるいは准教授)は任期なしの安定した職である。テニュアがとれないとずっと身分が不安定なので、アメリカの大学の教員人生ではテニュアがとれるか否かが重大関心事となる。テニュアは、准教授からが一般的だが、教授からの大学もある。

Gurdianの6月12日の記事によると、アメリカ最大のカトリック系大学のDePaul大学は、同大学の助教授ノーマン・フィンケルスタイン氏のテニュアを否決し、雇用契約を2007年から2008年の学期で打ち切ると、6月8日付けの書簡で通告した。ノーマン・フィンケルスタイン氏は、「ホロコースト産業―同胞の苦しみを「売り物」にするユダヤ人エリートたち」(三交社) 「イスラエル擁護論批判―反ユダヤ主義の悪用と歴史の冒涜」(三交社)などの著者で知られる、政治学者である。

フィンケルスタイン氏自身ユダヤ系で、両親はナチ強制収容所の生き残りである。「ホロコースト産業―同胞の苦しみを「売り物」にするユダヤ人エリートたち」は、強制収容所そのものを否定する、いわゆる「修正主義」ではない。ウソで被害を誇張し、政治・経済的な詐取に利用し、被害を特権化しようとするなどの運動が、ユダヤ人の苦しみを政治的に利用しており、被害者の尊厳を傷つけているものとして、徹底的に批判している。「イスラエル擁護論批判―反ユダヤ主義の悪用と歴史の冒涜」は、イスラエル・パレスチナ問題を扱い、ダーショウィッツ氏(ハーバード大学教授。O・J・シンプソン事件の弁護団の一員としられる有名弁護士。ニューヨーカー。)を初めとするイスラエル擁護の様々な議論における事実の歪曲や論理の歪みを批判した本である。

大学の教員の4割がユダヤ系で、ユダヤ系がメディアに圧倒的な影響力を持つなかで、フィンケルスタイン氏の言論活動ははある意味、無謀であり、様々な妨害と誹謗を被ってきた。例えば、「ホロコースト産業」は、出版当初、アメリカのメディアでは全く無視された。ヨーロッパで評判になり、ようやくアメリカのメディアでも批判の対象としてふれられるようになった。「イスラエル擁護論批判」は、結局、カリフォルニア大学出版から出されたが、ダーショウィッツ氏がカリフォルニア州のシュワルツネッカー知事に出版差し止めの要請をしたり、カリフォルニア大学出版に圧力をかけるなど、露骨な出版妨害があった。

今回のDePaul大学におけるテニュアに際しても、ハーバード大学教授のダーショウィッツ氏から、DePaul大学当局者へ、フィンケルスタイン氏にテニュアを与えるべきでないとする働きかけがあった。これが明らかになると、学問の自由に関する侵害ではないかとの批判も生じた。フィンケルスタイン氏を支持する座り込みが、DePaul大学の学生で行われた(学生による授業評価は高いらしい)。今回の問題もふくめてフィンケルスタイン氏の言論活動に関しては、客観的な資料による豊富な情報が、フィンケルスタイン氏のサイトから得られる。結局、DePaul大学当局者は、フィンケルスタイン氏のテニュアを否決した。同時に、テニュア審査の対象だった、Mehrene Larudee助教授のテニュアも否決された。Larudee氏は、フィンケルスタイン氏の言論活動を支持している学者とのことである。

どうやら今回は、政治的には、ダーショウィッツ氏の完勝のようだ。フィンケルスタイン氏は、「ホロコースト産業」を出すときに、言語学者のチョムスキー氏に相談している。チョムスキー氏は、本の価値を高く評価しながらも、大学でのキャリアで困難に遭遇するだろうが、と助言したそうだ。上述のガーディアンの記事には、チョムスキー氏とフィンケルスタイン氏の発言が引用されている。

チョムスキー氏(今回のテニュア問題の前の発言)
"outrageous. [Finkelstein] is an outstanding scholar. It's amazing that he hasn't had full professorship a long time ago." 

フィンケルスタイン氏(今回の決定について)
"I met the standards of tenure DePaul required, but it wasn't enough to overcome the political opposition to my speaking out on the Israel-Palestine conflict."

"They can deny me tenure, deny me the right to teach. But they will never stop me from saying what I believe."

仙台の小学校の給食

2007年07月28日 | 雑談

April 13, 2007
一年生,給食のはじまりはじまり。

一年生の給食が始まりました。これは昨日の初めての献立です。
給食のお当番の仕事も喜んでしていました。
みんなおいしそうに食べていました。(ちょっと足りなかったかな?)
来週の献立も楽しみですね。


仙台の小学校の給食の事が、7月24日の「痛いニュース」に出ていました。眼を疑ったのですが、実際に仙台市立岩切小学校のブログの「給食室だより」を見るとそのとおりでした。昨日、確認したら「給食室だより」は消えてました。サイト内検索で調べると一つだけ残ってました。上に示した写真と記事です。いったいどうなっているのでしょうか?


まる四ヶ月もアップなしでした。仕事や雑用に追われてました。見に来ていただいた方にはすみません。メモや簡単な記事をぼちぼち書いてみます。