昨今の世界情勢と、日本の今後とるべき姿勢について記した本。最近の本なので、内容が身近に感じられる。
世界情勢の認識については、自分のそれと齟齬はなかった。ただそこに至る過程や背景について、本書に書かれていることは勉強になった。背景や原因の認識が不十分だと対応を誤りかねないが、日本の政治家や官僚のそれは大丈夫なのだろうか。
日本は基本的に欧米諸国とくにアメリカと歩調を合わせ諸問題に対応してゆかねばならないが、地勢的に至近距離にある中国に対しては、一部は独自の構えを行わなければならないだろう。
そして現在もなお、核の抑止力は間違いなく効果を発揮している。これなくして(核を持てと言うわけではないが)世界の平和は保障されるのだろうか。改めて悩ましいと思った。
2024年2月9日 麻生区ウォーキング帰りの電車にて読了
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