
作者の故郷である千葉県浦安市は、東京湾岸エリアの中でもここ数十年で最も変貌したエリアかもしれない。好漁場が埋め立てられ、TDRができ、高速道路や高架鉄道が整備され、大地震で液状化が起きた。
過去にも発表した作品に加え、Covid-19以降に追加撮影した作品を展示。今も昔もこのエリアには詳しくないが、ふーん、こんな何にもない所だったのかと強く思った。一方で、昔と今とを可能な限り同じ場所で撮影し比較するような撮影・展示手法はほとんど取られておらず、作者はエリアには拘っているが記録資料としての拘りは薄いのかなと思った。
興味を惹いたのは、埋め立て地にポツンと置かれたSL「5号機関車」。野晒しでされていたのではなく、保管の意思が見られたところが特に。在廊の作者に経緯をご存知か伺ったところ、TDRを運営するオリエンタルランドの前身の会社が、埋め立て地に造る遊園地(最初はTDRではなかったらしい)で走らせようと入手したのだとか。帰宅して調べたところ情報は簡単に見つかり判った経緯は、
・1921年日本車輌製
・宇都宮石材軌道→東武鉄道→鹿島参宮鉄道→オリエンタルランド→トミー(テック)→【現在】東武宇都宮線・おもちゃのまち駅東口駅前にて保存
ちょっと、おもちゃのまち駅まで行って降りてみたくなったね。浦安時代の写真、複写させて貰えば良かった。
2025年4月11日 四谷三丁目・ギャラリーヨクトにて
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