カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インドの神様】 ~ ミーナークシー女神 ~

2006年05月08日 21時39分59秒 | 神様・聖仙・聖者 / GOD & SAINT
昔から南インドにはドラヴィダ人の信仰の世界があり、
北インドのヒンドゥー教とは異なった発展を遂げていた。

北インドのバラモン達は、
無視しがたい勢力を持った南インドの神々を
ヒンドゥー教の神々と同一とする事で
ヒンドゥー教に取り込んでしまった。
 (ムルガン神も同様)

このミーナークシー女神も
パールヴァティー女神と同一とされているが、
もともとは南インド・タミルナードゥ州の
マドゥライと言う町の守護神。
緑色の肌と魚のような眼をもち、花で飾られオウムを伴う。

            

マドゥライのミーナークシー寺院の言い伝えによると・・・

マドゥライの王は、子供を授かる為に苦行を行っていた。
すると王妃の夢にパールヴァティー女神が現れ、
自らが娘となって生まれ変わると告げた。

すると聖火の中から、3歳の美しい娘が現れた。
王妃は喜んだが、その娘には乳房が3つあったため、
王は不安になった。そこに神の声がした。

 「この娘が成長し、伴侶となる者と巡り合った時に、
  3つ目の乳房は消えるであろう。」

娘は成長すると戦いを好み、諸国を征服して行った。
その力は強く北上し、やがてカイラース山に迫った。

シヴァ神が自ら戦う為にカイラース山を降りてくると、
娘の3つ目の乳房が消えた。
娘はシヴァ神を伴ってマドゥライへ戻り結婚式を挙げた。

2人はマドゥライで、64の奇跡を起こしたと言われる。
娘は人間としての寿命が尽きた後、
ミーナークシー女神となった。

ミーナークシーとは、魚の眼を持つと言う意味で、
魚のように常に見開いた眼で世界を見るからと伝えられている。

 ≪ シヴァ・ファミリー ≫ 

【インドの神様】 ~シヴァ神~その①
【インドの神様】 ~シヴァ神~その②
【インドの神様】 ~ パールヴァティー女神 ~
【インドの神様】 ~ ガネーシャ神 ~
【インドの神様】 ~ ムルガン神 ~
【インドの神様】 ~ ドゥルガー神 ~
【インドの神様】 ~ カーリー神 ~

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