カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

加山利治 引退試合

2006年05月09日 22時13分59秒 | スポーツ / SPORTS
また一人、男気のある選手が引退する事になった。
元日本ウェルター級チャンピオンの加山利治選手だ。
イケメンのコウジ有沢選手伊藤俊介君とは路線が違うが、
男っぽくてカッコイイ選手だった。

 「応援してくれた方々のために、
  ラストファイトを行うことにしました。
  全盛期の出来は難しいかも知れませんが、
  今の自分の最大限の内容を見せたいと思います。」

加山 利治(ワタナベ) 22勝(14KO)5敗1分
             
     ペットナムエーク・シットサイトーン(タイ) 4勝1敗   

              

1997年の日本ウェルター級新人王。
翌年6月に無敗のまま(9勝5KO1分)、
名嘉原誠選手(横浜さくら)を8ラウンドTKOで破り、
第38代日本ウェルター級チャンピオンになった。

2000年8月に東洋太平洋ウェルター級王座決定戦に挑戦したが、
尹錫玄選手(韓国)に判定負け。
また同年12月に、中野吉郎(当時協栄→沖)に判定で破れ、
5度防衛した日本王座からも陥落してしまった。

それからと言うもの、加山選手は完全にツキに見放されてしまった。
2002年1月には(1998年に勝った事がある)、
日本スーパー・ウェルター級チャンピオン河合丈矢選手(カワイ)に
挑戦するも判定負け。

2003年4月には、
同級チャンピオン金山俊治(現クレイジー・キム:ヨネクラ)に、
挑戦したが5ラウンドTKO負け。

               

そして今夜のラスト・ファイトをむかえた。

3ラウンド、加山選手がダウンを奪った。
立ち上がってきたシットサイトーン選手のあごに、
狙いすました入魂の右ストレートが綺麗に決まった。

その瞬間パンチの軌道に、
青白く尾を引く彗星の軌跡が見えた。
もしかしたら・・・涙でにじんでいたのかもしれない・・・。
3ラウンド1分46秒、TKOだった。

試合後の引退セレモニーで加山選手は言った。

 「悔いはありません。
  いい時も悪い時もありましたが、
  ボクシングの思い出はいい事ばかりです。
  今日も最後までクリンチだけはしないと、
  決めていました。」

ボクシングに自分の美学を貫き通した加山選手は、
最後までカッコ良かった。
34歳、これから人生も頑張って欲しい。

追伸:前座の試合には、
    かつらボクサーは出場しませんでした。

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