
映画の公開前の10月21日にデング熱より急死してしまった事を報告し、
生前の活躍を称えると共にご冥福をお祈りしたい。享年80歳。
「Jab Tak Hai Jaan」は遺作となってしまった。
タイトルの意味を同僚に聞いた所、
「この命がある限り、あなたを愛します。」と言う意味だそうだ。
実際には「あなたを愛します。」とは書いてないのだが、
そう言う含みを持っているとの事だった。



インド製バイクのロイヤル・エンフィールドで走るシーンから始まる。
彼は陸軍で防護服を付けずに爆弾を処理しているのだった。
ラダックの湖でイギリスのTV局で働くアキーラ
(アヌシュカー・シャルマー)が溺れたところをサマルが助ける。
アキーラはジャンバーのポケットに入っていた
彼の日記を読んでしまう。

社長令嬢のミーラ(カトリーナ・カイフ)と出会った事が書かれていた。
彼女は父親が決めた相手(ロジャー)と婚約していたが、
サマルはかまわずミーラに愛を告白する。
しかしミーラは父に逆らう事ができなかった。
ミーラは自分が12歳の時に男と駆け落ちした母親に会いに行き、
愛のない結婚はできないと思い、サマルと一線を越えてしまう。
そして彼女は父に報告する事を決めたのだったが
目の前でサマルは交通事故に遭い心肺停止状態になってしまう。

「サマルとは二度と会わないから生き返らせて欲しい。」


ミーラは神との約束を守り、彼にインドへ帰るように伝える。
サマルはミーラと離れた自分が死ぬ事は無いと考え、
陸軍の爆発物処理班に入隊した。


彼のドキュメンタリーを作るため撮影を始める。
そのドキュメンタリーを放送するにあたり、
サマルはロンドンへ行くがそこで再び交通事故に遭い
過去10年間の記憶を失ってしまう。

彼の記憶を取り戻すべくアキーラはミーラに会いに行く。
サマルが記憶喪失になったことを聞いたミーラはサマルに、
自分たちは結婚してレストランを経営していると言った。
ある日、サマルは地下鉄で爆弾事件に出くわし、
それを処理した事で全ての記憶を取り戻す。
ミーラに対し得て自分への愛よりも何故を神を信じるのか?
自分を愛するならインドへ来るようにと言い残して
サマルはインドへ帰って行く。
インドに帰ったサマルが107個目の爆弾を処理していた所へ、
ミーラがやって来る。

最後となる108個目の爆弾を無事に処理する。

監督の在りし日の姿が映し出された。合掌。
前半はラダックの乾いた感じとロンドンの湿った感じとの
風景の対比が良く描かれていた。
また若かりし頃のサマルと軍人となったサマルが、
全く別の人格になってしまたような対比も良かった。
ただ日本人的な感覚で言わせてもらえば・・・
ダンスシーンが必要以上に長いと思われるのだが、
これはインド人向けであるため仕方ないだろう。
最近のインド映画ではキシスーンは普通にあるし、
さすがにヌードや際どいシーンはないが、
ベッドシーンもあるようになった。
またカトリーナ・カイフの品の良さが際立っており、
今回のようなセレブのお嬢様役はぴったりである。


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