寝台特急『北斗星』最終日を書き綴る…

昨日で『北斗星』は永遠の旅立ちに出た…
多くの姿を見て来たし、撮って来た、そして、数回だが乗る事も出来た！最後は今年の4月…

自分は昨日の朝を『函館』のホテルで迎えた。
もちろん、最後の『北斗星』を撮る為である。
21日の午後2時頃に函館に列車で着いた…
乗客の中には『カメラ』や『三脚』を持った方々も見える…
『おそらく』だが同じ目的なのかな？と勘ぐってしまう＾＾
21日は夜勤明け、自分は翌日に備え速効でホテルにチェックイン。
午後8時頃には意識は無くなっていた…

翌日、携帯の目覚ましが午前4時に鳴り目覚めた。
まだ夜明け前である、カーテンを開けると眼下に見える道路は濡れていた…
おまけに雨粒が窓ガラスに当たる音も聞こえる、天気予報が『外れた』朝だった…
前日夜の天気予報では『曇り』だったのだが…
TVの電源スイッチを押す、深夜ならではの『テレショップ』が映った、チャンネルを変える…
某局の天気予報が映った、道南の天気はやはり『曇り』となっている…
しかし、現実には雨は止む気配が全くない…

シャワーを浴びて『体』を清め、最後の『ED79』を写す為に準備をする…
しかし、雨の強さが自分の『行く気』を削ぐ…やがて、5時半を過ぎてようやく準備が出来た。
ホテルを出たのが6時少し前である、今回は雨対策は全くしていない…
とりあえずだが、傘とカメラを保護する為のタオルのみコンビニで買った。
この時点で考えていた撮影場所には間に合わないと思った、仕方なく大野川橋梁へ向かった。
誰も居ない、雨が出足を鈍らせているのか？それとも『函館駅』が混雑しているのか？
着いた時点で通過まで定時ならあと10分位かと思った。

慌ててカメラをセッティングする、ここで大きなミスを犯す…メインの三脚を車に忘れたのである。
気ばかり焦り、三脚の事など頭に全くなく、ただカメラを構える事ばかりに集中していたのです。
幸いにも三脚は2台持っていた為にそれがない事態は避けられた、但しあまりにも貧弱な為、2台を構えるにはやはり頼りない…
ただ、無いよりは『マシ』ただそれだけ、セッティングは完了し後は『北斗星』を待つのみ、しかし、来る気配が無い…
紅いED79が目の前に現れたのは10分弱予想より遅れていたと思う。

通過後、直ぐにここを後にして青い『DD51』を狙う為に移動する。
移動中に雨はかなり弱まった！これなら『イケル』と気合も入って来た！
しかし、厚い雲は変わらず、俯瞰にしようか、大沼まで足を伸ばそうか？迷う、考えた結果人出の少ないであろう『俯瞰』に決めた。
現場に到着、やはり通過まで10分から15分程度、今度は三脚も準備し失敗はしないと思っていた！
しかし…またも大きなミスを犯す、カメラバックのチャックの閉まりが悪かったのかレンズが2本地面に落下してしまったのである…
幸いにもレンズに異常は無かったが傷が付いた、それがタイムロスとなり、セッティングに時間を要し、その間に北斗星は通過してしまったのです。
とりあえずシャッターは押したが、ピントも露出も合っていない『完全な失敗写真』となった、これは完全にお蔵入りである。

失意のまま午前中で函館を後にする…
午後2時過ぎに札幌に着いた、本当の『LAST』上りの『北斗星』が最後のチャンス…
札幌は晴れていた、天候だけを見れば『函館遠征』は完全に失敗であった…悔しさだけが心に残る…
本当の最後…場所は『島松沢』に決めていた、帰路の車窓からはまだ誰も居ないようだったが、現場に着いた時は数名がスタンバイしていた。
通過まで約1時間半…太陽が照りつける！しかし、時間が近づくと厚い雲が覆いだす…通過まで数分という時に雨粒がカメラに当たり出した…



これがその時の1枚です。
通過後…スコールのような雨となった…あれはここに居た全員の『涙雨』だろうか…？？

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