オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

うすら寒い

2006年11月19日 23時19分22秒 | 新・携帯日記
今朝早く雨が降ってた。
今日はこんな感じで降ったり止んだり、らしい。

それにしても、
この時季のこういう天気って、じわじわ寒い。
以前勤めていた事務所の人(おじさん)が
「うぅぅ(必ずこの前置きがある)、今日はうすら寒いですな。」
と、決まって言っていた。
それまで聞いたことなかったのと、
語感がいかにもそんな感じ!とツボにハマったので
以来、よく使うようになった。

あのおじさんは今もいるかなあ。(普通に考えると定年だが、個人事務所だったしなあ)

×ゲーム

2006年11月17日 12時02分11秒 | ほぼ、文庫本
×ゲーム/山田悠介/幻冬舎
キーワード/毬子、英明、剛司、同窓会、メル友、理香子、×ゲーム、告白

30分一本勝負!ばりに一気読み。いやあひっさしぶりに怒涛の如く読んだ。あー目がしぱしぱする(歳考えなさいよ、オレ!)(ぅぬぁにぃをぉぉう?)
これは間違いなくもう読まねえ!
読んでる最中は、こう、何かに憑かれるようにごいごい読む、つうか読まされる。それはもう、おいらの意思とは関係なく、目が勝手に文字を追い手が勝手にページを捲る。途中の描写に嫌悪感を抱きつつも、そこから脱したいがために読み進む。鳥肌たてながら、所々すっ飛ばしながら、早く終われ早く終われと願いながら、読む。
最終章にきて、ああ、ようやくエンドタイトルが見えてきた、やれやれ。とりあえず主人公(だと思ってたの、読んでる間は。)はなんとか生きてるし、彼女も死なない。まあ加害者が生き残るかもしれないけど、そんなのはよくある展開で、生き残ったからって助かったわけじゃないのよぉ~、という余韻を残して終わる、くらいのことはハイハイさい(=左様)ですか、とさらっと流せる。
んだけど!

最後の最後にやられました、こんにゃろめ。
そうかい!そうくるんかい!ホわたァ!!(←神谷明asケンシロウ、の音声変換でヒトツ)

こういう本は図書館に限るね。万歳、ありがとう、その気になればチャリンコで行ける図書館のある生活!(複雑!そして長!)


パンク侍、斬られて候

2006年11月17日 00時01分04秒 | ほぼ、文庫本
パンク侍、斬られて候/町田康/角川文庫
キーワード/時代劇、牢人、超人的剣客、腹ふり党、おへど、茶山、ろん、黒和藩

記念すべき(いや別に記念しなくていいけど)町田康初体験。
くっすん大黒、なんていうタイトルをつけるあたりがなんとも喰わせ者っぽいし、なんか本人がいかにも、な雰囲気だし、さらには音楽とかもやってるんだっけな、とにかく喰わず嫌いで申し訳ないけど、多分肌が合わない作家だろうと思ってました。
それがあーた、本屋で平積みしてあった本書を見て、正しくはタイトルと、カバーに臆面もなくでかでかと奇抜な侍に扮した町田康であろう人物(見たことないからな。肌が合わないと思った人には近づかないようにしてる。)と、解説者の名前(高橋源一郎)とその一節、曰わく

ぜんぜんふつうである。(略)町田康よ、どうしたのだ。なんで、時代小説なの?

を見て、衝動買い。
そうか、時代小説なんだ。いやそこはほら町田康のことだ、たーだの時代小説ではなかろうよ。なかろうけれども、そこはやはり時代小説なんだろうよ。刺し詰め町田康が作り上げたまったく新しい時代小説、例えば
今満を持して世に放つ、町田ワールド全開のネオ時代小説はこれだ!
なんていうありがちなキャッチが浮かぶよホントにもう!
てなわけで読みました。

えーと、
面白かった。
設定は江戸中後期というところか。でも話し言葉は今っぽい。でもまあ、そんなんどうでもええ。ていうかやはりこれは時代小説やないって!
新興宗教の教祖はほぼ間違いなく思い当たるし、腹ふりを踊る馬鹿者、へたれな若者、使えない上司…まさに今の世の有様。時代小説の振りをした今の小説ていうか、いや言わなくてもそういうもんなんだろう。
なんちゅうか、町田康って、好き嫌いが分かれるやろなあ。
おいらっすか?
んー、部分的にはおもろいし、部分的に小難しいし、やっぱり肌の合わん作家やなあ、もう読むことはないやろなあ、いや他のも読んだら案外面白いかもしれへんけど、これはたとえ表現方法の一つとして時代小説という形態を為しているだけやとしても、おいらはその一点で読もうかって気になったし、これを現代の設定で書かれてたらまあまず読まへん。それは断言できる。
という感じです。ってそれはどやねん!分からんがな!
でも、一つ、ほんとに思ったのは、町田康ってすごい力技の作家やなあ、ということです。そら作家というプロなんですから、力技も正攻法も、素人のおいらが云々するレベルではないんですが(そんなおこがましい!)、好きも嫌いもええからとりあえず一回読んでからモノ言え、と言われて、やかましわ、ほな読んだろかいや、と読んでみて、…っけっ、と鼻で笑うことは出来ませんでした。
ていうかおいらって何者だ!なんて尊大な態度なんだ!

…途中から、もろにこの作品の雰囲気に毒されてる、上の文章。は、は、は。
だからこういう文章に嫌悪感を持ったり、わっかりにっくーーー!!なにそれ!とムカついたり、え、なにこれ、ちょっとまてよ、この文の主語は一体何?でどこに繋がるん?と迷子になったりする人には読むのを薦めません。寧ろ、やめとき、と言います。
そんな感じ。あくまでも、感じ。

後日、付け足し。
おいらはこの中に出てくる「ろん」のようでありたいと思う。世の中がどうとか社会がどうとか、そんなことは知らん。だが自分の身内(父親)を理不尽に殺されて、殺した奴はのうのうと生きている。それは絶対に許せない。

「こんな世界だからこそ絶対に譲れないものがあるのよ」

と、その一点にだけ生きる理由を見出し、その一事を為さんが為に生きる。素敵に無敵だ。
町田康はもうきっと(いや、ほぼ間違いなく)読まないと思うけど、ろんのこの一言は忘れないと思う。その一言をろんに言わせる為の小説、だとおいらは思う。

昨日の夢(今朝ではなく)

2006年11月15日 14時45分37秒 | 新・携帯日記
 男「お久しぶりです、斎藤さん。」
斎藤「あんたは変わらないな、師範。」
 男「師範、はやめて下さい。」
斎藤「そうだったな。本田くん、でいいのか。」
本田「ええ。今は本田泉太郎、と。」
剣・左「し、師範ーッ!?」

おいら、成長しねえー…(*´Д`)=з
(だってー、夢だよ、夢!!!)


秋は夕暮れ

2006年11月12日 17時00分59秒 | 新・携帯日記
清少納言は秋の夕暮れを
「紫立ちたる雲の細くたなびきたる」様子が素晴らしいと言いましたが
それは多分、東の空ではなかろうか。
夕暮れを愛でるこの時季の西の空はすきーっ、ぱしーっ、と晴れ渡り、
雲のたなびく隙間なぞ、ないのですよ。
反対に東の空は、確かに山の稜線のすぐ上に
紫立ちたる雲が、まさにたなびいておりますとも!
…こんなこと、授業でやってる最中にはまったくどうでもよかったなあ。
口語訳だけ鵜呑み、丸覚え、してたよなあ。
当時、先生はどういう解釈されてたっけなぁ。