オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

アヒルと鴨のコインロッカー

2007年05月24日 23時17分35秒 | ほぼ、文庫本
アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎/創元推理文庫

神様を閉じ込めにいかないか?

帯にあったコピーです(確か)。
これまた、ずいぶん前に読んで、そのまま放ったらかしにしていたもんで、
感想書くの、正直しんどいんですが
やっぱ、読んだよ、て記録の意味で無理矢理書くことに。
感想を書く(あるいは確かめる)為にもう一回読むには忙しいので。
でもこれは、また忘れた頃に読もうと思ってる。

この話の、最後の最後、よりちょっと前、になにそれ、やられた!
と思わずにはいられなかったなあ、というのが強く印象にあります。
のっけからネタバレになるのは心苦しいので、なるべくそうならないように
断片的な記憶を手繰り寄せると…
主人公の隣の部屋に住む人、これが相当な変わり者で
主人公はこの隣人と、書店を襲う計画に乗ってしまう。
ていうか、気がつくと乗せられている、というか。
なんで書店?しかも開いてるんだか閉まってるんだか、っていう
ショボい書店?
ブータン?ブータンて、国名だったよな、え、どこにあったっけ?
モテまくりの色男?
ペットショップの店長の女性が、見るからに穏やかな人なのに
実はものすごい芯が強くて向こう見ずな一面があって?
その二枚目の色男がエイズ?
ボブ・ディランの「風に吹かれて」って、あーどんな曲だったかなー、
CDなかったなあ、テープなら大昔に入れたのがあるけど
もうデッキがぶっ壊れてて(それもかなり前に)聞けないよなあ、
てか、そのテープがないって!

以上、順不同に読んだ時の印象を並べてみました。

伊坂幸太郎の本は、あとまだ未読のが一冊残ってて、
それがちょっとハードボイルドな、重そうな話なので
腰を据えて読みたいと思って、温存しています。
「グラスホッパー」というやつ。もちろん文庫本で入手済。
おいらは、ミステリーとかサスペンスとか推理物とか、
そういうのをほぼ全く読まないのですが、
伊坂幸太郎の本がミステリーに分類されるのであれば、
ミステリーも読んでもいいかなあ、と思った。
ひたすらトリックを追いかけるような、そういうミステリー(或いは推理物、サスペンスもの)ではなく、
あくまでもトリックは表現の手段であり、そこに書かれているのが
人間模様、であるならば。
さらには、その人間てやつが、ぐじゃぐじゃのどろどろのずるずるの
復讐鬼だったり殺人鬼だったり犯罪マニアだったり冷血人間だったり
あとなんだ、なんかまあそういう、ほんまにいる、のかもしれないけれども
そんなんばっかりやったらとっくにこの世は潰れてるっちゅうねん!
みたいな人、ではなくて、
たとえば知人に会ったら挨拶するとか、
「ありがとう」「ごめんなさい」をきちんと言えるとか、
自分以外の人間の存在を否定しないとか、
他者に対してそれなりの敬意をもっているとか、
自分より弱いものに対して優しさ(のかけらでも可)を持っているとか
そんなふうな人、であるならば。

てことで、アヒルと鴨とコインロッカーがどういう繋がりで、
書店強盗とボブ・ディランと神様がどう絡んでいるか、は
読んでからのお楽しみ。

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