失敗から得たもの

お客様の大切な置物を壊してしまったとの報告。
取り急ぎ、お詫びのお電話を。
奥様が出られて、真っ先におっしゃったことが、　“スタッフの方に何かペナルティーはありますか？いつも良くしてくれているので感謝していますし…”　と気遣いの言葉でした。
思いがけない事に、驚きと共に、本当に有難い事だと思いました。
“ありがとうございます！　こんな事を申すのも失礼ですが、気を落としているスタッフのフォローも含め、店長の私が全責任を持ってどのようにしたら良いか対応させて頂くつもりです。”　とお話しすると、　“わかりました。それでは私の気持ちをお話しします…”　と率直なお気持ちを話して下さいました。
まったく同じものは手に入らないが、同じようなものを探して買い求めたいとの事でした。
足を運んでいただくことに申し訳ない気持ですが、お願いする事にしました。
このようなお話が出来たのも、日々一生懸命に仕事をしてくれているからと、感謝の気持ちで一杯でした。

一部始終をスタッフに報告しました。
3人の内の一人は、“一部始終を報告されることで、当事者の一人であると認識しました。今までは他人事のように思っていました。勉強になりました”　と返って来ました。
当事者のスタッフからは　“お客様や、会社から温かく見守られて日々仕事をしていることが分かりました。これを糧にして頑張ります”　との言葉が…。

お客様には本当にご迷惑をお掛けしてしまいましたが、お客様の優しさ（私にはとっさにそんな言葉は言えない…）スタッフからの言葉（基本を守らなかったのはいけないが、うつむいたまま過ごしているのはみている方も辛い…）が嬉しく、得られたことの方が大きかった、と感じました。