すぎなみ民営化反対通信

東京・杉並発。「一人が万人のために、万人がひとりのために」をモットーに本当のことを伝え、共に歩んでいきたいと思います

参議院議員選挙情勢と私たちの基本的態度(3)労働者の闘いで民主党・資本家政府ひっくりかえせ

2010年04月07日 | 日記(メモ・覚書・資料・所感その他・・・

小沢民主党独裁・鳩山政権の危機に何をみるべきか

 「普天間」に「政治とカネ」「郵政改革見直し」、それらをめぐる「連立不統一」「閣内そご」「党内紛糾」「民主党と連合の“不協和音”」・・・と小沢民主党独裁、鳩山政権は、現在テレビや新聞の報道が「民主党執行部の退陣」「参院選への影響必至」等々と話題に連日ことかかないように、二進も三進もいかない政治危機に直面しています。「普天間」にせよ「政治とカネ」にせよ人民の怒りを背景に自民党支配にとってかわった民主党政権への失望と不信と怒りが沸き立っているわけで、民主党政権は、紛れもなく沖縄を先頭にした人民の怒りの噴火口の上にあります。

 小泉政権の劇場型政治で大きな役割を果たしたマスコミが、昨年8・30衆院選での自民党大敗と「政権交代」では、民主党を大礼賛、事業仕分けを劇場型国民動員の大本営発表で報道し、民主党のツートップ、鳩山首相・小沢幹事長の「政治とカネ」問題発覚以降は、一転して内閣支持率・民主党支持率の急落をセンセーショナルに報じ続け、支持率下落の促進者の役割まで果たし煽りに煽っている感があります。マスコミにとっては視聴率があがり販売部数が増えればよし、マスコミにとっては今や民主党政権問題が大きければ大きいほど「批判」「追及」「不信」を煽ることがカネになるという状況です。しかし、問題は人々の怒りを逆なでするように醜悪な正体をさらけだしますます人々の怒りを買っている民主党政権をいかにして倒し、どうやって私たち労働者人民の未来をきりひらくのか、というところにこそあります。

 大恐慌と大失業の嵐の時代が始まっており、そのもとで昨年衆議院議員選挙に続く大規模選挙として参議院議員選挙が今年7月に予定される中で、劇場型世論形成のマスコミは別として、私たちは、昨年衆院選を通して自民党支配にとってかわって現在政権を握っている民主党の「強さ」と「弱さ」がどこにあるのか、小沢民主党独裁と鳩山政権が直面している危機の深さ、その本質はどこにあるのかを正確にみていく必要があります。このことは鳩山政権の内閣支持率や民主党支持率が続落・急落しても、自民党支持率もまた衰退の一途をたどっており、民主党にとってかわる力がどの政党にもいかなる「第三極」による「政界再編」にも見当たらないこと、支持政党を持たない層が急速に膨れ上がっておりいわゆる「政治不信」「政党不信」が爆発的に高まっていることからも重要です。

民主党政権は怒りの民意によって成立した点。

街頭・職場・地域・学園からの私たち労働者人民のたたかいがすべてを決する

 今日の民主党政権を考える場合、一番重要な点は、自明と言えば自明ですが、民主党が議会制民主主義の政治制度のもとで選挙を通して「国会における数の論理」で、これまでの戦後半世紀を超える自民党支配を覆すことで成立した政権だという点です。「自民党支配を終わらせろ」という民意が「政権交代」を掲げて衆院選に打って出た民主党への票の集中として表された結果です。

 このことは腐りきった自民党や自公政権の政策と政権交代を訴えた民主党の政策に対する政策のいずれを選択するかというマニフェスト選択の結果ということではありません。民主党圧勝票は「自民党支配打倒票」「自公政治打破票」だったということです。有権者-労働者人民の怒りのうえに連合という労働組合の支配的動員の力で成立したのが民主党政権にほかなりません。

 民主党政権がその衆院選で「自民党支配打倒票」「自公政権打倒票」として表された民意、言いかえれば「政治を変え、社会を変えたい」という怒りと変革の意思・欲求に対して、およそ期待外れであるばかりか、真っ向から民意に敵対し、それを政府を通しても連合による労働者支配をとおしても力づくで抑え込む政府権力としてと立ち現われ、立ち居ふるまえばどういうことになるのか・・・・・それが今、現に「普天間(沖縄)」をはじめとして人々の怒りをかきたて、労働者の離反を招き内閣支持率急落として現象している基本問題です。

 街頭・職場・地域・学園からの私たち労働者人民のたたかいがすべてを決します。一年前、人々にとっての選択肢は、自民党支配ー自公政権か、それを倒すこと=衆院選での民主党への票の集中による自公与党の過半数割れによる政権交代しか、さしあたってはありませんでした。厳密にいえばもっと確認すべきことはあるが、大ざっぱにいえばそういうことでした。だが今はまったく違います。今は選択肢は民主党政権・民主党政治か、その政権交代あるいは改革かということではまったくありません。国会や選挙の投票での選択肢はもはやありません。今対立しているのは民主党政権=日本の資本家政府と沖縄を先頭とする労働者人民の闘いだということです。民主党は力づくで凶暴な手段をとる以外に民意を封じ、怒りをおさえこむことはできません。

 絶対反対民主党政権たおせ反乱をおこすこと-大激突の時代の始まりです。逆に民主党政権の暴走に立ちはだかろうとはせず、口先「反対」で激突以外に何か「改革」や「政治の変革」「社会の変革」があるかのようにふるまうことはことごとく小沢民主党独裁・民主党鳩山政権の先兵・協力者の役割に歯止めなく転落します。

(以下、次回に続きます)

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