天皇陛下の思い出 [母の思い出]
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[六本木ヒルズの康楽寺]春の初頭の能登に母は私を訪ねてきた。別れて以来5年ほどであるが、その間皇室に勤めていた。母と別れる時、私は5歳で、母はその時私と二人で一緒に、上京して、皇居の皇后陛下や皇太子にお目見えした。母はそのために私に天皇の立場を教えたのである。母は皇室に身を捧げる覚悟であった。それは公家という家に生まれた宿命でもあったが、母には私を生んだことに対する自戒の念が一入強かったのである。私の出生をきいた母の父は脳溢血で倒れ、死去したのである。その悔恨の念が一層母の信念を強固にしたのである。私はどんより曇った朝、宮城に一人で車で向った。そこで皇后陛下と皇太子とその弟君に会って挨拶をしたのである。その後天皇陛下がちらりと姿を見せ、私は膝とついて挨拶をしたのであるが、天皇陛下が可愛そうだと私は泣き出したのである。その間陛下との対面は1分間程でであったろう。陛下は扉の向こうに消えた。皇后陛下は泣いている私を宥め、皇太子兄弟を一緒に遊ぶように計らったのである。私は絶えず膝を突きながら、皇太子の話を聞き、それに遵っていたが、その内普通の子供にもどって飛び回って遊んだものである。夕食を皇后様達とる頃は疲れきって、夕食のテーブル椅子に腰掛けていられなかった。つまり椅子に座りながら、コックリを始めたのである。之には皆驚いた。私が倒れそうになった時、皇后陛下が私を抱きとめたのである 。