2014年2月6日。
高等養護学校の先生が紙風船の説明を聞きにいらっしゃいました。
1年生の進路担当の先生です。
(先生に、学校名を出していいかどうか聞いていないので本日は名前を伏せておきます。もし許可いただけた目、あらためて追加します。)
今日、先生に紙風船のやっていることの説明をじっくりとさせていただきました。
就職に向けてのプログラムのこと、就職後の支援体制、家族や企業との関わりなど等。
プログラムの内容を説明する中で、
ひとつひとつの講座や実習に含まれる目的や思いをお伝えしていていたところ…
「ああ、そうですね!・・・実は今 自分の中でずっとひっかかっていたことがありまして・・・。そのことを考えておりまして・・・。ひとつ、とても良いヒントをいただきました。ありがとうございます!(*´∀`)ノノ*´∀`)ノノ*´∀`)ノノ★。:*:♪」
声のトーンが3トーンぐらいアップして、先生の表情も生き生きと明るくなっていました。
そして即座にメモメモメモ…。
就労支援をしていく上で、基本となる大切なこと。
大切であり、同時に簡単ではないこと。
それは
1)仕事に就くこと
2)そして、長く続けていくこと
この 「2)長く続けていくこと」 の部分で話していて、
「仕事を頑張る」ことは大切だけど、頑張りすぎたら倒れます。続きません。
倒れなくても、気持ちに余裕がなくなれば人間関係に影響が出てきます。
また、生活リズムや食事・排泄など体のリズムにも悪影響が出てきます。
仕事をするオンの時間と、休むオフの時間の切り替えの大切さ
その方法について話をしました。
先生と交わした会話は、きっと全国どこでも話されている内容です。
当事者の声、企業の声、家族の心配、支援者の思い…
でも、やはり生の声で、
お互いが日頃関わりを持っている生徒さんやメンバーのひとりひとりを思い出しながら話すと
気持ちの共有が一気に加速します。
先生が帰りに仰っていました。
「今日は自分のもやもやしていた思いが晴れました。ありがとうございます!」
いえいえいえいえ(〃'∇'〃)ゝ。 そんなそんな。
私が高等養護学校の先生方と交流を持たせていただくようになって2年半。
(紙風船としては2009年からお世話になっております。)
本当に多くのことを教えていただいております。
★「紙風船は、(高等)学校を卒業した後に通う、『仕事に就くための専門学校』みたいなところですね。」
★「子どもたちには、高校を卒業した後のこと、将来のことを考えて、地元や生活の場所での支援者とのつながりを作っておきたいのです。」
★生活があった上での就労。
どうしても、実家で家族と同居することが良くない場合もあるのです。その時にはどこか住居施設や在宅支援が整っている場所はないだろうか?
★家族も、『親亡き後』のことを一番心配している。そのことを踏まえて地元で生活および就職を考えると、やはり「仕事」のことだけを考えるわけにはいかない。
★子供たちは高校時代の3年間の中で、「将来どうしたいか」ということを考えなければならない状況。でもよく考えてみると、今の時代16歳~18歳で自分の将来を見据えられる人がどれだけいることか。子どもたちにも、親御さんにも、もっとゆっくり将来を考える時間を作ってあげたい。
★定時制の生徒たちの状況も大きく変化してきている。卒業後に関わりを続けられないことがとてももどかしい…。
全部、学校の先生から教えてもらったことです。
直接生徒さんからニーズが聞き取れないとしても、担当してくださる先生を通じて、生徒の思いを教えていただけます。さすが、先生。
そして先生方は 卒業した生徒の卒後のフォローを最大限おこなっていらっしゃいます。
まして卒業後に地元に戻った生徒となると、1日がかりでそのひとりのために訪問するしかない状況です。
同時に、新しい生徒が入学してきます。
いくら気になっているとしても、フォローには限界があります。
地元でのつながり。
今すぐではなくても、ひとつの出会いをきっかけに、
「紙風船の人に聞いてみよう。」
そんな繋がりを持ちたいです。
「何かあったら聞くことができる人」を目指して。
サンキューカードです。
いずみまさこ