【激戦の戦い、始まる】
既に発表されていたヨーロピアンリーグ、グループステージ組み合わせが、クラブハウスの掲示板に貼られていた。そこには、グループEの枠にグレートブリテンの他に3クラブが入っている。名前が挙がっていたのは、ウクライナリーグ優勝のキエフ、フランスリーグ2位のモナコ。そして、ヨーロピアンスーパーカップで戦ったドイツリーグ優勝のバイエルンだった。グレートブリテンは初戦、キエフと対戦する。
ヨーロピアンリーグ・グループE第1節
6分、CKからバッセルがヘッドで左に流し、ダレン・ウォードがシュートで押し込んでグレートブリテンが早くも先制する。
しかし、その6分後だった。
実況「あーっと、これはレッドカード! バリー・ファーガソン、なんと一発退場だ」
「この野郎、ふさげるな。なんで、これがレッドなんだ」
怒気を強めて主審に詰め寄るファーガソン。そして、彼を宥めるチームメイト2人。
ロバソン監督は、ケヴィン・デイビスを下げて、ダレン・アンブローズを投入。FWを1人にして、中盤を安定させる作戦に出た。
それで、負担を感じさせないサッカーが功を奏したのか、73分にダレン・ウォードの左からのクロスをバッセルがジャンピングボレーで決めて2-0とリードを広げる。二人で2点を取る形になった。
だが、キエフも黙ってはいない。79分に1点を返される。
グレートブリテン 2-1 キエフ
(得点) 6分 ダレン・ウォード(グレートブリテン)
73分 バッセル(グレートブリテン)
79分 エドガラス・チェスナウシュキシュ(キエフ)
(退場) 12分 バリー・ファーガソン(グレートブリテン)
それでも逃げ切ってグレートブリテンが初戦2-1で勝った。そして、他会場の結果が出ると観衆からどよめきが。
バイエルン 1-2 モナコ
ヨーロピアンスーパーカップで戦ったバイエルンがモナコに敗れていた。