(ドイツ1部リーグ第33節終了時)
① マンシャフト 25勝6分2敗 61得点20失点 +41 勝ち点81
② SCベルリン 25勝3分5敗 50得点15失点 +35 勝ち点78
最終節でマンシャフトが敗れ、SCベルリンが勝てば、両者の勝ち点は並んで、あとは得失点差が優勝の行方を左右する。両者の得失点差は6点差で、仮にマンシャフトが1点差で敗れて、SCベルリンが5点差で勝てば同じ得失点差になる。
そうなれば、今度は得点の多い方が優勝となり、現段階でマンシャフトの61点に対してSCベルリンは50点。どう考えても、マンシャフトの優勝が覆ることは無い。
だが、SCベルリンの最終節の相手は、既に2部降格が決まっているロストックであり、5点差で勝つことは有り得ないことではない。マンシャフトは油断せずに気を引き締めて戦わなければならないだろう。
奇跡でも起こらない限り、SCベルリンの逆転優勝は不可能だが、マリウスは諦めなかった。
マリウス「確かに数字的には、我々の優勝は無理かもしれない。だが、可能性が少しでもあるなら最後まで奇跡を信じてやるだけだ」
マンシャフト、圧倒的優位の状況で最終節は始まる。
SCベルリンはロストックの意地の前に苦しみながらも、ワルサーがシュートを決めて均衡を破った。更に追加点が欲しいところだったが、それは叶わず1-0のまま試合終了。それから程無くして、エストデーラスタジアムの他会場結果が次々と表示された。次々に出てくる結果の最後にマンシャフトの文字が電光掲示板に浮かび上がる。
マリウス(そうか・・・やはり、こうなったか)
電光掲示板には、カイザースラウテルン 0-3 マンシャフトという表示があった。
マリウス(私は・・・今年もバウアーさんに勝てなかった。マティアスさんもマンシャフトにいたからというのは言い訳にならない。なぜなら、彼ですら今季は殆ど控えだったのだから。だが、いつかは・・・バウアーさん、あなたに勝ってみせますよ)
ドイツ1部リーグ第34節
カイザースラウテルン 0-3 マンシャフト
(得点) 14分 G.ミューレン(マンシャフト)
21分 リンドバーグ(マンシャフト)
72分 ルンバルト(マンシャフト)
(退場) 76分 ルンバルト(マンシャフト)
マンシャフトは順当に勝って、3年連続5度目のリーグ優勝。
リーグ優勝も決まり、分配金も得た時点でマンシャフトの資本金は300億円近くにまで増えていた。ヴァントは、中断していた全ての施設最大レベル計画を再開する。
「回復系施設6個が全てレベル3になったら、クラブの施設を2つ残して、あとは全て撤去するんだったな」
ヴァントはバーとマッサージルームを残すことにした。そして、戦術系の施設を6個作ることにする。
かなりの資金を使ったが、ヨーロピアンリーグベスト4の分配金18億円で賄えた。マンシャフトが及ばなかったACミランはプラハに1-2で敗れて、準優勝に終わっている。
そして、レンタル移籍していた3人が帰って来た。
2022年6月
1週後半には戦術系の施設も全てレベル3になる。そこからは、クラブハウスの戦術系施設を1個、ユースハウスの戦術系施設を1個撤去するとあった。想定していたことなので、ヴァントはそんなに驚かなかった。むしろ、2個で済んで良かったと思ったくらいである。
撤去することに決めたのは、データ解析室とユースハウスはミーティングルームだった。自分たちのサッカーができれば、相手のことは関係ないということで、データ解析室が選ばれ、ユースハウスは若いうちは勉強が必要だということからだ。
ここまで来れば、あとはフィジカル系の施設を全てレベル3にするだけである。
4週前半にはプール以外の施設が全てレベル3にまでなった。プールだけは完成するのに時間が掛かる。
マティアス、コーワン、ボクツが出場しているワールドナショナルカップは、グループ予選を3戦全勝で通過したものの、1回戦で苦手のイタリアに1-2で競り負けた。そう言えば、ヨーロピアンリーグでマンシャフトに勝ったのもイタリアリーグのACミランだった。