キラッと光るもの

　麻生首相は訪米中ですが、与党筋でも首相を見放すような動きが活発化しているようです。私は麻生首相には政治的なセンスで「キラッと光るもの」があるのを時々（本当に時々なのですが）感じるので残念だと思っています。
　例えば、一昨年2007年4月30日にオーストリアのウィーンで開かれた核拡散防止条約（NPT）再検討会議・準備委員会で、日本政府代表団は広島の被爆体験を描いた漫画「はだしのゲン」英語版を会場内で展示、配布しました。当時の共同通信の報道によれば「大の漫画ファンで知られる」麻生太郎外相（当時）の肝いりで実現したのだそうです。これは実にナイスな取り組みで私はうなってしまいました。こういうことが日本外交には必要なんですよ。
　
　先週のロシア・サハリン州訪問もそうです。あの訪問は歴史的な意味を持っていたと思います。
　世界地図でサハリン州をご覧になった方はご存じだと思いますが、サハリン州の南部は白ぬきになっていることが多いです。色が付いていないのです。なぜだかご存じですか？（続く）