博多住吉通信(旧六本松通信)

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オルバーン首相はなぜプーチン大統領と親しいのか?

2024年07月15日 | 時事
 1956年革命の際のソ連の軍事介入によって多くの犠牲者を出したハンガリーのオルバーン首相はなぜプーチン大統領と親密なのでしょうか?これは非常に不思議なことです。オルバーン氏は筋金入りの民主活動家でした。1989年東欧革命の先頭に立ってハンガリーの民主化を実現した当事者です。オルバーン氏は1963年5月31日生まれなので、当時25歳から26歳の若さで「青年民主同盟(略称:フィデス)」(現在のフィデス=ハンガリー市民同盟)を結成し当時の社会主義労働者党政権に対して、ソ連に処刑されたイムレ・ナジ元首相の名誉回復と国内駐留ソ連軍の撤退を要求し実現させています(上の写真は1989年6月16日にイムレ・ナジ元首相らの追悼集会で演説をする当時26歳のオルバーン氏 注)。氏は政権党(社会主義労働者党)に所属したことはなかったので、一切の既成権力からフリーな立場で政治活動に邁進することができました。当時ブログ主が気になった点は、同氏の民族主義的傾向が強そうだという点でした。同氏は、どうもハンガリー民族(マジャール民族)至上主義者のように見えたのです。しかしハンガリーの国内にソ連軍が駐留しソ連衛星国の一国にされていた当時の状況からは、それも已む得ないと思っていました。2024年現在、氏のそのような傾向は強まっているように見えます。それが現在の氏の政治姿勢の背景にあるということはありそうです。 しかし、おそらくそれだけが理由ではないでしょう。それ以外の要素については別に考察してみたいと思っています。
(注)若きオルバーン氏の写真は「ハンガリースペクトラム」より引用させていただきました。
https://hungarianspectrum.wordpress.com/tag/dictatorship/

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