私の自宅の近所にある福岡市城南区保健福祉センターの玄関前には上の写真の「種痘」という題名の子供の像があります。作者の山崎朝雲(1867年~1954年)は、福岡出身の彫刻家です。市の解説によりますと、作者は上京して彫刻家高村光雲に入門。主に文展・帝展・日展などを舞台に、わが国の近代木彫会の重鎮として活躍。日本芸術院会員、文化功労者にも選ばれた。この作品は明治41年(1908年)の日本美術協会美術展覧会銀賞牌を受賞した。この像は、天然痘の予防接種である種痘を終えたばかりの幼児が、右腕の接種跡をのぞき込んで安堵している。子供の無病息災を祈る作者の愛情が、幼児の顔の表情によく表わされている」とあります。コロナ禍の時節柄、私もちょうどワクチン接種を受けているところなので、共感できるものがあります。
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