博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

選挙が全て

2022年08月20日 | 時事
 なぜ旧統一教会という外国の一新興宗教団体が自民党とかくも密接な関係を築くことができたのでしょうか?「反共」繋がりの岸信介や朴正煕との関係だけであれば、冷戦体制の終焉と共に、21世紀の現在に至るような持続的な関係は保てなかったでしょう。実際に、旧統一教会は、1990年代に入ると、晩年の金日成や、その後継者の金正日、金正恩など同教会にとっての「不倶戴天の敵」のはずの北朝鮮指導者と良好な関係を築くなど、恐ろしいほど強かな立ち回りを演じています。彼らは自民党とは岸信介以降、どのように友好関係を築いてきたのでしょうか。
 これについては様々な分析が識者によってなされておりますが、共通する要素として信者による自民党議員への選挙協力があるようです。限られた選挙期間中に信者は無償で誠心誠意、選挙活動に邁進するのだそうです。議員は選挙に落ちれば「ただの人」ですから、上記のように支援してくれる組織・集団は喜んで受け入れるということのようです。もちろん、その組織・集団が自民党内所属派閥の長の「紹介」ということで接近してくるのであれば二つ返事で受け入れるでしょう。確か故田中角栄元総理の言葉だったと記憶しているのですが「選挙が何よりも大事!選挙を邪魔する奴は親でも排除しろ!」と言っていたそうですから、私たちが思う以上に同教会の選挙協力というのは議員にとって大きな価値があるのかもしれません。そういう大きな価値を有する同教会との関係を半世紀以上も親の代から続けていれば癒着を断ち切ることは不可能なのかもしれません。
 本当に、そうなのだとすると旧統一教会の自民党への浸透は、我が日本国が選挙によって立法府議員を生み出す議会制民主主義の国だからこそ成功した方法だと言えそうです。独裁国家あれば、この方法は通用しないでしょう。
 以上が確かな事実であるとすれば、旧統一教会に対抗する方法は一つしかありません。選挙で旧統一教会の支援を受けている候補者には投票しないことです。

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