博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

イスラエル国内の動きについて

2024年10月07日 | 時事
 イスラエルによるガザ、レバノンへの攻撃は益々流血の度合いを深めておりパレスチナ人の犠牲者数は-BBCの報道によりますと-8月16日の段階で4万人を超えているそうです(注1)。この犠牲者数は1973年の第4次中東戦争のアラブ諸国・イスラエル双方の犠牲者数の2倍に達しています。去る9月28日にはイスラエル軍によるヒズボラ指導者ナスララ師の殺害が報じられました。こうしたイスラエル政府の行動は、イスラエル国内ではどう受け止めれているのでしょうか。約1千万人弱のイスラエル国民は皆政府を支持しているのでしょうか?
 ブログ主は2008年からイスラエル国内の野党の動きに注目してきました。特にイスラエル建国時からパレスチナ人の権利保全を訴えてきたイスラエル共産党(マキ)と左派野党連合「平和平等民主戦線」(HaHazit HaDemokratit LeShalom VeLeShivion:略称ハダシュ )の取組をネット上で追いかけてきました。彼らはナスララ師殺害について以下のように報じています(上の写真です)。
―ハダシュ・MKアイーダ・トウマ・スリマンによれば、「32年前、イスラエルがヒズボラの共同創設者アッバス・ムサウィを殺害したとき、イスラエルのメディアは『ヒズボラの時代は終わった』と発表した。復讐への欲望は盲目へとつながり、権力の陶酔は、歴史の教訓、ガザの捕虜や誘拐被害者、そして一年間続いている戦争を忘れさせる。「暗殺政策は国際法に違反するだけでなく、我々を真の安全保障や安定した解決に近づけることはなく、地域全体を全面戦争の瀬戸際に引きずり込む。連立与党の政治家も野党の政治家も、剣に命を懸けて生きるか、さらなる復讐かという一つの選択肢しか提供し続けている。唯一の解決策は政治的なものであり、軍事的な解決策ではなく、流血の惨事は今すぐ止めなければなりません」と彼女は付け加えた。ハダシュ・タール議長のMKアイマン・オデは土曜日に、「イスラエル政府は何十年にもわたって暗殺を行ってきた。その中には、パレスチナ人の最高指導者に対するものも含まれる。それどころか、治安を促進しず、戦争を止めることもしなかった。パレスチナ人の権利を認め、呪われた占領を終わらせ、地域のすべての人々の権利を尊重するプロセスを開始することである。レバノンとガザでの戦争は直ちに停止されねばならず、我々は人質と捕虜の取引のために闘わねばならず、地域戦争を狙ったネタニヤフ政権の危険な行動を防ぐために戦わねばならない―(注2)という声明を発しています。
 イスラエル国内でも、決して政府の行動が全面的に支持されている訳ではないことが理解できます。ブログ主は、こうしたイスラエル国内の―日本で報道される少ない―動きを皆様にお知らせしたいと思います。
(注1)https://www.bbc.com/japanese/articles/c985g9jlnp5o
(注2)https://maki.org.il/en/?p=32145(原文は英文とヘブライ語です)

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