昨日に本ブログでご紹介させていただいた自民党の萩生田光一政調会長の旧統一教会の関連団体での講演における「・・・一緒に日本を神様の国にしましょう」という発言には、大抵のことには驚かなくなっている私も唖然としました。この人はどういうつもりで、こういうことを言っているのだろうと。 いったい外国の新興宗教団体が権力を持つ国とは、いったいどんな国なのでしょうか。特定の宗教団体が国家権力に強い影響力を及ぼせる国といいいますと、現代世界ではイラン・イスラム共和国 やアフガニスタン・イスラム共和国などイスラム教圏に限られた存在です。そうした国々でも国民が自発的に選択した宗教であれば、外国人の私がとやかくいうことではないと思っています。
しかし旧統一教会は日本人が創めた宗教ですらないのです。日本国民の財産を収奪し、その家庭を破壊し、信者の家族を破産や自殺に追い込むことを平然と行う団体です。なぜ、そんな団体の統治に服従させられなければならないのか訳が分かりません。ましてや、そんな集団に我が国の憲法にまでケチを付けられなければならないのか、私にはどうしても理解できないのです。
萩生田氏の発言を聞いて思い出したことは、2000年(平成12年)5月15日に、神道政治連盟国会議員懇談会において当時の森喜朗内閣総理大臣が発言した「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知して戴く」という、いわゆる「神の国発言」です。当時の私は出勤時の朝のNHKのニュースで、それを知ったのですが、その押しつけがましく無神経な発言には大いに憤慨しましたが、神道も天皇制も、一応日本人が創造した歴史であり文化でしょうから、萩生田氏の発言よりは、まだ「まし」なような気すらしました。いやいやいや、もちろん森元総理の発言もまったく駄目ですが、こういう気の迷いすら私に引き起こすほど、萩生田氏の発言はひどいのです。
私の家族が、私の本ブログでの一連の統一教会批判を読んで、私の職場に巣くっている旧統一教会のメンバーから、私が嫌がらせを受けるのではないかと心配します。しかし、おかしいと思ったことは、おかしいと指摘することは必要です。それをしなかったために旧統一教会は自民党の庇護を受けながら半世紀以上も日本国民を喰いものにすることができたのです。もはやこのような負の連鎖は21世紀の今日断ち切らなければならないと思います。